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旅立ち~オードゥス出立まで
大鬼
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ノアの近くまで来た大鬼が飛び上がり棍を振り上げる。
振り下ろしが来るかと思われたが、手の中で棍を加速させノアに向かって突きを繰り出す。
これをノアはひらりと回避すると棍が空を切り地面に突き刺さる。
それを足場にして駆け上がり大鬼の顔をぶん殴る。
殴られた大鬼は吹き飛び、地面に倒れ伏す。
その隙にノアは<刃断ち>を発動し突き立った棍を真ん中でへし折り、即席の棍棒を作り出す。
「武器提供どうも。」
涼しい顔で言い放ったノアにアリッサは指示を飛ばす。
「あの子を殺すつもりで対処しなさい!」
指示を出された大鬼は猛烈な速度の突きを繰り出す。
「粗い。」
ノアは僅かに棍棒を当てて棍を逸らし、<渾身>を発動して大鬼の首に棍棒を突き刺す。
大鬼の肩を掴んで本気で捻ってへし折ると、絶命したのか大鬼の体がサラサラと消えていく。
殴られた大鬼は復帰してノアに猛然と駆け出す、ノアに殴り掛かるがそれも回避したノアは大鬼の膝に蹴りを入れ、砕く。
立っていられなくなった大鬼は尻餅をつく。
ノアは強烈な力で首を掴んで押し倒し顔面に棍棒を突き立てる。
びくびくと痙攣した大鬼は暫くしてその姿が消えていった。
アリッサの前には剣持ち2体と盾持ち1体が残っているがそれもどれほど持つか分からない。
地面に落ちていた剣を拾い上げアリッサに告げる。
「まだやります?」
ノアは周りにいる竜牙兵を見る事無くアリッサを冷めた目で見る。
その視線を受けたアリッサはビクッと体を震わせる。
すると召喚されていた竜牙兵や緑色の発光体が姿を消す。
ノアは終わったと思い剣を仕舞おうとするがアリッサの前に黒い魔方陣が出現、ボロボロの黒い着流しを着た人が召喚された。
(人間?いや違うな…)
『おや?嬢ちゃんが私を喚ぶなんていつ依頼だ?』
召喚された人(?)はアリッサにそう告げる。
「油断しないで、強敵よ。」
『ふぅん、どれど…れ…』
召喚された人(?)はノアを見ると固まった。
当のノアは何が起こったか分からないと言う顔をする。
『…あなたが今回の相手…ですか?』
「ああ、無理矢理ですがね、あなたの召喚主に少し怒りを覚えてるので手加減するつもりはありませんよ?」
そう言うとその人(?)はアリッサの方を向き顔をしかめる。
『…分かりました…不肖ながら私が御相手致しますので何卒この娘には御慈悲を…』
(何かえらくこの召喚された人(?)腰が低いな…)
等と考えていると召喚主であるアリッサは
「ちょ、ちょっと!どうしたのよ夜叉!いつもの飄々とした感じはどうなったの?」
アリッサ自身も困惑している様だった。
『申し訳ないがなアリッサ、今回ばかりは"あの方"に満足して貰わなければお前さんの命に関わるのでな…』
何を言われているか分からないと言う感じのアリッサだが異変はノアにも起こっていた。
「悪いな『俺』。今回は俺にやらせて貰えるか?」
「え!?あれ!?」
「ああ、安心しな。今回は『俺』が前に出るだけだからスキルの発動とかとは違う。見張りの時と同じだ。」
「そう言う事なら好きにすると言い。」
端から見たらただのノアの独り言なのだが、席に座るベルドラッド、情報を知ってるアガタ、今迄の戦いではったりでも何でもないと感じるアリッサ、召喚された人(?)全員がただ事では無いと感じている。
ノアの体から赤黒いオーラが立ち上ぼり、ノアの目も赤黒く染まっていく。
【鎧袖一贖】の時と違い剣を手にしている。
「ふふふ、久々の武器だな。」
そう言ってノアは剣を振るが既に手首から先が速過ぎて見えない。
周りを見渡してベルドラッドの方を向くと
「おぅベルドラッド!この際お前も混じって殺らないか?アガタが<蘇生魔法>使えるらしいんだ!『俺』から3回までなら殺して良いって許可が下りたんでな!」
その場にいるベルドラッド含め全員が青ざめる。
「アガタ!形状は問わないんだよな?」
「け、形状!?」
「縦に真っ二つにされようが微塵切りにされてようが生き返るんだよな?」
「…あ、ああ…」
「ふふん、そうかそうか~。
おぅ、夜叉とやら。その名を持ってるって事は相当なんだろ?期待を裏切るなよ?」
『そ、そんな…恐れ多い…』
夜叉とやらの顔から汗が噴き出す。
「そこの嬢ちゃん。」
呼ばれたアリッサは体をビクッと震わせノアに目を向ける。
「『俺』の…ノアの機嫌が悪いのはただ眠いだけだからそんなに気にするな。」
そう説明され少し安心するアリッサだが
「ただ俺はお前に少し腹が立ってるから夜叉で満足しなければ1、2回は死んで貰うぞ?
それでも足りなければベルドラッドも殺す。
忠告したにも関わらずその日の内にこんな事になったからな。見せしめが必要だろう?」
死刑宣告を受けたアリッサとベルドラッドは一気に血の気が引く。
そんな事も気にせず無造作に立つノアと脂汗をかきながらも対面に立ち刀を構える夜叉。
ズン! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴバァッ!
夜叉が強く踏み込むと姿が消え、ノアが見もせず左斜め後ろに剣を振る。
一瞬の内に十数合打ち合った音と火花が散った後少し離れた位置に夜叉が立つ。
その姿は左肩から右脇腹にかけて袈裟斬りを受け、血を噴き出していた。
『ぐ、う…』
アリッサが夜叉に向かって手を翳す。夜叉の体が光り徐々に傷が塞がっていくが
「良い動きじゃないか、『俺』だったら反応出来たか怪しいな、っと。」
夜叉の斬られた傷口に指を引っ掛け壁に向かってぶん投げる。
『ぐがぁああ!』
壁にぶち当たり、ヒビが入る。
壁から体がずり落ちそうになるが既に目の前に立っていたノアが腹部に拳を繰り出し、背中に突き抜ける。
首を掴んで地面に叩きつけるとノアの手には首の皮の一部分が残る。
首から鮮血を噴き出しつつも何とか転がって体勢を整えようとするが下顎を鷲掴みして事も無げに砕き、その上で顔面をぶん殴る。
『………!』
夜叉の体を継続して回復しているが光りが収まる気配が無い。
反撃とばかりに刀を振るうがスキルも発動せず掴んでそのまま砕く。
その流れで夜叉の手首、肘、肩を逆方向に折っていく。
『がっ!ぐっ!ぐ、ぁ…』
治りかけの下顎を克ち上げ、再度砕き、がら空きの胸、腹に5連撃の打撃を打ち込む。
先程から肉を打つ音ではなく骨が砕ける音と湿った音しか聞こえない。
自分が召喚したにも関わらず回復しか出来ていない事に既にアリッサはボロボロと泣き始めてていた。
「も、もう止めて…」
「じゃあお前が変わるか?」
夜叉に凄惨な行いをする手を止める事無くアリッサに問うノア。
「遅かれ早かれお前もこうなるならこのままこの中に混ぜるが?」
形状がおかしい事になっている夜叉を見て何も発せられないアリッサ。
『待…たれよ…その娘には…手出ししないで…頂きたい…』
ドゴン!
「ん?何だって?」
顔の原型が無くなる程殴ったノアが夜叉に向き直る。
『私は…召喚解除すれ…ば幾らでも…復活出来ます…あなた様…のお怒りを収め、る為なら幾らでも…壊されましょ、う…ですから、その娘だけは…』
暫しノアは思案した後
「まあ『俺』もこの歳で殺人を犯すのは躊躇われるからな。そなたに免じてこの場は収めよう。良い仲間を持ったなそこの娘。」
そのまま振り返って試合場から出る。
その際ベルドラッドに
「さっきも言ったがお前ら絡みでまた誰か訪ねてきてみろ?次ああなるのはお前らだからな?」
血で真っ赤に染まった手で後ろの夜叉に指を向けるノア。
無言で頷くベルドラッドとアガタの両名。
そのまま訓練所の水場に向かい返り血を洗い流す。
訓練所を出る頃にはオーラも目の色も元に戻っていたが
(あ、しまった。剣一本回収するの忘れてた…けどもう明日で良いや。)
眠気でふらっふらになりながらも宿まで戻る事にした。
振り下ろしが来るかと思われたが、手の中で棍を加速させノアに向かって突きを繰り出す。
これをノアはひらりと回避すると棍が空を切り地面に突き刺さる。
それを足場にして駆け上がり大鬼の顔をぶん殴る。
殴られた大鬼は吹き飛び、地面に倒れ伏す。
その隙にノアは<刃断ち>を発動し突き立った棍を真ん中でへし折り、即席の棍棒を作り出す。
「武器提供どうも。」
涼しい顔で言い放ったノアにアリッサは指示を飛ばす。
「あの子を殺すつもりで対処しなさい!」
指示を出された大鬼は猛烈な速度の突きを繰り出す。
「粗い。」
ノアは僅かに棍棒を当てて棍を逸らし、<渾身>を発動して大鬼の首に棍棒を突き刺す。
大鬼の肩を掴んで本気で捻ってへし折ると、絶命したのか大鬼の体がサラサラと消えていく。
殴られた大鬼は復帰してノアに猛然と駆け出す、ノアに殴り掛かるがそれも回避したノアは大鬼の膝に蹴りを入れ、砕く。
立っていられなくなった大鬼は尻餅をつく。
ノアは強烈な力で首を掴んで押し倒し顔面に棍棒を突き立てる。
びくびくと痙攣した大鬼は暫くしてその姿が消えていった。
アリッサの前には剣持ち2体と盾持ち1体が残っているがそれもどれほど持つか分からない。
地面に落ちていた剣を拾い上げアリッサに告げる。
「まだやります?」
ノアは周りにいる竜牙兵を見る事無くアリッサを冷めた目で見る。
その視線を受けたアリッサはビクッと体を震わせる。
すると召喚されていた竜牙兵や緑色の発光体が姿を消す。
ノアは終わったと思い剣を仕舞おうとするがアリッサの前に黒い魔方陣が出現、ボロボロの黒い着流しを着た人が召喚された。
(人間?いや違うな…)
『おや?嬢ちゃんが私を喚ぶなんていつ依頼だ?』
召喚された人(?)はアリッサにそう告げる。
「油断しないで、強敵よ。」
『ふぅん、どれど…れ…』
召喚された人(?)はノアを見ると固まった。
当のノアは何が起こったか分からないと言う顔をする。
『…あなたが今回の相手…ですか?』
「ああ、無理矢理ですがね、あなたの召喚主に少し怒りを覚えてるので手加減するつもりはありませんよ?」
そう言うとその人(?)はアリッサの方を向き顔をしかめる。
『…分かりました…不肖ながら私が御相手致しますので何卒この娘には御慈悲を…』
(何かえらくこの召喚された人(?)腰が低いな…)
等と考えていると召喚主であるアリッサは
「ちょ、ちょっと!どうしたのよ夜叉!いつもの飄々とした感じはどうなったの?」
アリッサ自身も困惑している様だった。
『申し訳ないがなアリッサ、今回ばかりは"あの方"に満足して貰わなければお前さんの命に関わるのでな…』
何を言われているか分からないと言う感じのアリッサだが異変はノアにも起こっていた。
「悪いな『俺』。今回は俺にやらせて貰えるか?」
「え!?あれ!?」
「ああ、安心しな。今回は『俺』が前に出るだけだからスキルの発動とかとは違う。見張りの時と同じだ。」
「そう言う事なら好きにすると言い。」
端から見たらただのノアの独り言なのだが、席に座るベルドラッド、情報を知ってるアガタ、今迄の戦いではったりでも何でもないと感じるアリッサ、召喚された人(?)全員がただ事では無いと感じている。
ノアの体から赤黒いオーラが立ち上ぼり、ノアの目も赤黒く染まっていく。
【鎧袖一贖】の時と違い剣を手にしている。
「ふふふ、久々の武器だな。」
そう言ってノアは剣を振るが既に手首から先が速過ぎて見えない。
周りを見渡してベルドラッドの方を向くと
「おぅベルドラッド!この際お前も混じって殺らないか?アガタが<蘇生魔法>使えるらしいんだ!『俺』から3回までなら殺して良いって許可が下りたんでな!」
その場にいるベルドラッド含め全員が青ざめる。
「アガタ!形状は問わないんだよな?」
「け、形状!?」
「縦に真っ二つにされようが微塵切りにされてようが生き返るんだよな?」
「…あ、ああ…」
「ふふん、そうかそうか~。
おぅ、夜叉とやら。その名を持ってるって事は相当なんだろ?期待を裏切るなよ?」
『そ、そんな…恐れ多い…』
夜叉とやらの顔から汗が噴き出す。
「そこの嬢ちゃん。」
呼ばれたアリッサは体をビクッと震わせノアに目を向ける。
「『俺』の…ノアの機嫌が悪いのはただ眠いだけだからそんなに気にするな。」
そう説明され少し安心するアリッサだが
「ただ俺はお前に少し腹が立ってるから夜叉で満足しなければ1、2回は死んで貰うぞ?
それでも足りなければベルドラッドも殺す。
忠告したにも関わらずその日の内にこんな事になったからな。見せしめが必要だろう?」
死刑宣告を受けたアリッサとベルドラッドは一気に血の気が引く。
そんな事も気にせず無造作に立つノアと脂汗をかきながらも対面に立ち刀を構える夜叉。
ズン! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴバァッ!
夜叉が強く踏み込むと姿が消え、ノアが見もせず左斜め後ろに剣を振る。
一瞬の内に十数合打ち合った音と火花が散った後少し離れた位置に夜叉が立つ。
その姿は左肩から右脇腹にかけて袈裟斬りを受け、血を噴き出していた。
『ぐ、う…』
アリッサが夜叉に向かって手を翳す。夜叉の体が光り徐々に傷が塞がっていくが
「良い動きじゃないか、『俺』だったら反応出来たか怪しいな、っと。」
夜叉の斬られた傷口に指を引っ掛け壁に向かってぶん投げる。
『ぐがぁああ!』
壁にぶち当たり、ヒビが入る。
壁から体がずり落ちそうになるが既に目の前に立っていたノアが腹部に拳を繰り出し、背中に突き抜ける。
首を掴んで地面に叩きつけるとノアの手には首の皮の一部分が残る。
首から鮮血を噴き出しつつも何とか転がって体勢を整えようとするが下顎を鷲掴みして事も無げに砕き、その上で顔面をぶん殴る。
『………!』
夜叉の体を継続して回復しているが光りが収まる気配が無い。
反撃とばかりに刀を振るうがスキルも発動せず掴んでそのまま砕く。
その流れで夜叉の手首、肘、肩を逆方向に折っていく。
『がっ!ぐっ!ぐ、ぁ…』
治りかけの下顎を克ち上げ、再度砕き、がら空きの胸、腹に5連撃の打撃を打ち込む。
先程から肉を打つ音ではなく骨が砕ける音と湿った音しか聞こえない。
自分が召喚したにも関わらず回復しか出来ていない事に既にアリッサはボロボロと泣き始めてていた。
「も、もう止めて…」
「じゃあお前が変わるか?」
夜叉に凄惨な行いをする手を止める事無くアリッサに問うノア。
「遅かれ早かれお前もこうなるならこのままこの中に混ぜるが?」
形状がおかしい事になっている夜叉を見て何も発せられないアリッサ。
『待…たれよ…その娘には…手出ししないで…頂きたい…』
ドゴン!
「ん?何だって?」
顔の原型が無くなる程殴ったノアが夜叉に向き直る。
『私は…召喚解除すれ…ば幾らでも…復活出来ます…あなた様…のお怒りを収め、る為なら幾らでも…壊されましょ、う…ですから、その娘だけは…』
暫しノアは思案した後
「まあ『俺』もこの歳で殺人を犯すのは躊躇われるからな。そなたに免じてこの場は収めよう。良い仲間を持ったなそこの娘。」
そのまま振り返って試合場から出る。
その際ベルドラッドに
「さっきも言ったがお前ら絡みでまた誰か訪ねてきてみろ?次ああなるのはお前らだからな?」
血で真っ赤に染まった手で後ろの夜叉に指を向けるノア。
無言で頷くベルドラッドとアガタの両名。
そのまま訓練所の水場に向かい返り血を洗い流す。
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