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旅立ち~オードゥス出立まで
助太刀
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「勝手ながら助太刀しますよ。」
突然現れた存在に熊4頭が各々立ち上がり、威嚇を仕掛ける。
その瞬間に<殺気放出>を発動、彼らの上位に位置するバトルベア並みの殺気をぶつける。
瞬く間にピタリと動きを止めたのを見計らい手前に立つ熊に向け駆け出す。
配置としては手前1頭、中1頭、奥に2頭立っている。
駆けながら太腿に装備したカランビットナイフを両手に持ち、熊の左側面を通る。
滑り込みつつ背後にまわり腕をクロスさせ、ふくらはぎを掻っ捌く。
途端に熊が自重を支えられず崩れ落ちる。
中にいる1頭が後ろを向いているノアに右腕の振り下ろしを繰り出すも左に転がってこれを回避。
地面に打ち付けられた右腕に再接近し、素早くナイフを振る。
ザッ!ゾンッ!ザグッ!
腕の支えが利かず、熊が前のめりに倒れて来たので左太腿に装備した刺突武器と入れ替え、喉元に深々とぶっ刺す。
グギュオッ!
喉を潰され、変な悲鳴を吐き悶える熊が邪魔で奥の2頭がノアの元まで来れないので、それを利用して奥の2頭に急速接近を仕掛ける。
カランビットナイフを仕舞い、阿羅亀噛を2本引き抜きつつ2頭の間を通り、片足ずつ削り落とす。
ゾリッ! ズズゥン!
ほぼ同時に崩れ落ちた熊に反転して首を狙い2本同時に振るう。
ゾンッ!
そのまま歩き、喉を潰された熊の元へ向かうと未だに悶えているのでそのまま首を振り抜く。
ズバッ!
最初にふくらはぎを掻っ捌き歩けなくした熊は足を引きずりつつもノアの接近を拒む様に腕を振るうので、ノアは飛び上がり阿羅亀噛を熊の首に垂直に突き刺す。
ゴヂュッ!
強引に剣を捻り、首の骨をへし折ると共に切断する。
熊の体から下りて3人組と店員の元へ向かう。
「店員さん、この3人はどこか怪我してたり体調が悪かったりとかは無いですか?」
「剣士さんと弓さんは大丈夫にゃ、ただ神官のおねーちゃんは栄養失調気味にゃ。」
「え!?栄養失調?」
思いもしなかった返答に思わず声が上擦るノア。
考えたくは無いが剣士と弓が何か良からぬ事をしてるんじゃないかと思っていると
「ふ、不審に思われるかも知れませんが私の【適正】上の事なので2人を疑うのは止して下さい…」
ノアと猫獣人の店員3名は「何のこっちゃ?」と言った風に顔を見合わせる。
「私は剣士のエルです。一応このパーティのリーダーやってます。」
「私はティカ、見ての通り弓をやってます。」
「私はラミー、神官です…回復や防御等を担当してます…」
一通り彼女らの自己紹介をされたのでノアも自己紹介をする事に。
「僕は、「「「ノア君ですよね!」」」」
「へ?」「「にゃ?」」
「防衛戦の時の戦い見てました!格好良かったです。(エル)」
「1人で大群を相手に1歩も退かない姿…凄かったです…(ティカ)」
「今もそうですが、圧倒的な力でなぎ倒していくノア君の姿を見てファンになりました。(ラミー)」
「あ、ど、どうも…」
生まれて始めての反応にどうして良いか分からず、ぎこちなく返す事しか出来ずにいた。
「あれ?でもあの場に3人共いませんでしたよね?」
ノアは常時発動している<気配感知>に3人の反応は無かった事を思い出す。
「あー、ノア君は最前線にいたから知らないですよね。実は」
実は最前線にいたノアの戦いっぷりは戦況を周知させる為、ギルド内に逐一投影されていたとの事。
その場に新人冒険者や職員など数多く集まり、ノアの戦闘風景を見ていたという。
この時の戦闘風景に感化された男性新人冒険者はこの年齢層特有の見栄や格好だけの立ち回りを止め、実戦的な立ち回りを練習しだすきっかけになる事に。
女性新人冒険者に至っては文句無しに強いノアの後ろ姿に惚れた者も何名かいる。(後に彼女がいる事を知り崩れる者多数。)
また、女性のみのパーティも少なからずおり、以前までは男性新人冒険者の勧誘が引っ切り無しにあった様だが、最近はノアを引き合いに出すと即退散してくれるので防衛戦の影響は大分大きい様だ。
「そんな事になってたのね…道理で初対面の人からも名前で呼ばれた訳か…」
過ぎた事はしょうがないかと気持ちを切り替えるノア。
話を戻して神官のラミーについて栄養失調の原因を聞く事にした。
「それでラミーさん、【適正】と栄養失調がどう関係してるんですか?」
「…私の適正は【神官】なのですが戒律が存在してまして、肉や魚、卵等が食べられないのです。」
「え!?そう言うのもあるの?」
【神官】…神聖魔法や防御、支援魔法に秀でている適正。地域によって差異はあるが肉食を禁じられており、食するとステータスが下がってしまう。
「私達皆同じ村の出なのですが、【適正】が発現するまではお肉が大好きな子だったんです。(エル)」
「冒険者を始めてから肉食を一切食べなくなって野菜ばがり食べてたせいか一気に痩せてきちゃって、でも食べたら戦う事が出来ないし…(ティカ)」
「味を変えて量を食べる様にはしてるのですが、結局野菜しか食べて無いので食事も進まなくなっちゃって…(ラミー)」
「「にゃあ…それは辛いにゃ…」」
顎に手をやり、ラミーの事情を静かに聞いていたノアが質問を飛ばす。
「ラミーさん、肉を食べてしまった時のステータスってどれ程下がりますか?」
「詳しくは分かりませんが、体感4割と言った所です…」
「4割か…ちなみに肉の脂とか乳製品はどうですか?」
「前に食堂行った時にハンバーグのソースだけ貰った時があったのですがそれは大丈夫でした。
でも脂だけだとそれ以上に肉を意識してしまうので止めました…乳製品は大丈夫です。
ですので最近はパンにバター塗って食べてます。」
(流石にそれをずっとは厳しいだろうな…)
「「おにーちゃん…」」
考え込むノアを心配そうに見つめる猫獣人2人と3人パーティ。
「申し訳ありません。明日から知り合いとダンジョンに潜るので…」
「そ、そうですよね…変に…期待してすいません…」
ノアの返答にため息をつく一同。
「あ、いえ、ダンジョンに潜るのと材料の調達とかで3日程頂きたいのですが宜しいですか?」
「「「え?」」」 「「にゃにゃ!?」」
「僕の村近くにある教会の神父が肉好きだったのですがその方がよくやってた方法を試してみたいと思います。」
「ほ、本当ですか?」
「最善を尽くしますが、あまり期待はしないで下さいね。
それと皆さん、これ食べてみて貰っていいですか?」
そう言ってアイテムボックスから携行食の焼き菓子を渡す。
「小麦等の穀物と木の実、蜂蜜等で作った焼き菓子です。」
「「「え!?良いんですか?」」」
「えぇ。」
…ザクッ!ボリッボリッ…ザクッ!ザッ!ザグッ!
3人は焼き菓子を無言で食べ、あっという間に完食した。
「美味しい!」
「美味しいし食べ応えあって良い!」
「美味しかったです。ステータスも異常無く…ええ!?食事効果が付いてる!」
彼女の反応を見るに問題は無さそうだ。
アイテムボックスから多目に30本取り出し、3人に渡す。
「とりあえず自分が戻るまでの間これ食べて貰って良いですか?」
「こんな…流石に頂けません…」
「栄養失調気味だからか体力的にも厳しいかと思われますのでこれで少しでも回復して下さい。」
「…すいません。ありがとうございます…」
「あと、熊4頭は皆さんが持ってって下さい。」
「「いやいや、ノア君が倒したのだからノア君の物ですよ!?」」
「じゃあ僕がどうしようと僕の自由です。
捨てるのは勿体無いので貰ってって下さい。
それじゃ、また3日後に、さぁ店員さん行きましょうか。」
「「にゃ!」」
肩に猫獣人2人を乗せ、中層へ向け駆け出して行くノアに3人は何も返せず、ただ呆然と立ち尽くしていた。
突然現れた存在に熊4頭が各々立ち上がり、威嚇を仕掛ける。
その瞬間に<殺気放出>を発動、彼らの上位に位置するバトルベア並みの殺気をぶつける。
瞬く間にピタリと動きを止めたのを見計らい手前に立つ熊に向け駆け出す。
配置としては手前1頭、中1頭、奥に2頭立っている。
駆けながら太腿に装備したカランビットナイフを両手に持ち、熊の左側面を通る。
滑り込みつつ背後にまわり腕をクロスさせ、ふくらはぎを掻っ捌く。
途端に熊が自重を支えられず崩れ落ちる。
中にいる1頭が後ろを向いているノアに右腕の振り下ろしを繰り出すも左に転がってこれを回避。
地面に打ち付けられた右腕に再接近し、素早くナイフを振る。
ザッ!ゾンッ!ザグッ!
腕の支えが利かず、熊が前のめりに倒れて来たので左太腿に装備した刺突武器と入れ替え、喉元に深々とぶっ刺す。
グギュオッ!
喉を潰され、変な悲鳴を吐き悶える熊が邪魔で奥の2頭がノアの元まで来れないので、それを利用して奥の2頭に急速接近を仕掛ける。
カランビットナイフを仕舞い、阿羅亀噛を2本引き抜きつつ2頭の間を通り、片足ずつ削り落とす。
ゾリッ! ズズゥン!
ほぼ同時に崩れ落ちた熊に反転して首を狙い2本同時に振るう。
ゾンッ!
そのまま歩き、喉を潰された熊の元へ向かうと未だに悶えているのでそのまま首を振り抜く。
ズバッ!
最初にふくらはぎを掻っ捌き歩けなくした熊は足を引きずりつつもノアの接近を拒む様に腕を振るうので、ノアは飛び上がり阿羅亀噛を熊の首に垂直に突き刺す。
ゴヂュッ!
強引に剣を捻り、首の骨をへし折ると共に切断する。
熊の体から下りて3人組と店員の元へ向かう。
「店員さん、この3人はどこか怪我してたり体調が悪かったりとかは無いですか?」
「剣士さんと弓さんは大丈夫にゃ、ただ神官のおねーちゃんは栄養失調気味にゃ。」
「え!?栄養失調?」
思いもしなかった返答に思わず声が上擦るノア。
考えたくは無いが剣士と弓が何か良からぬ事をしてるんじゃないかと思っていると
「ふ、不審に思われるかも知れませんが私の【適正】上の事なので2人を疑うのは止して下さい…」
ノアと猫獣人の店員3名は「何のこっちゃ?」と言った風に顔を見合わせる。
「私は剣士のエルです。一応このパーティのリーダーやってます。」
「私はティカ、見ての通り弓をやってます。」
「私はラミー、神官です…回復や防御等を担当してます…」
一通り彼女らの自己紹介をされたのでノアも自己紹介をする事に。
「僕は、「「「ノア君ですよね!」」」」
「へ?」「「にゃ?」」
「防衛戦の時の戦い見てました!格好良かったです。(エル)」
「1人で大群を相手に1歩も退かない姿…凄かったです…(ティカ)」
「今もそうですが、圧倒的な力でなぎ倒していくノア君の姿を見てファンになりました。(ラミー)」
「あ、ど、どうも…」
生まれて始めての反応にどうして良いか分からず、ぎこちなく返す事しか出来ずにいた。
「あれ?でもあの場に3人共いませんでしたよね?」
ノアは常時発動している<気配感知>に3人の反応は無かった事を思い出す。
「あー、ノア君は最前線にいたから知らないですよね。実は」
実は最前線にいたノアの戦いっぷりは戦況を周知させる為、ギルド内に逐一投影されていたとの事。
その場に新人冒険者や職員など数多く集まり、ノアの戦闘風景を見ていたという。
この時の戦闘風景に感化された男性新人冒険者はこの年齢層特有の見栄や格好だけの立ち回りを止め、実戦的な立ち回りを練習しだすきっかけになる事に。
女性新人冒険者に至っては文句無しに強いノアの後ろ姿に惚れた者も何名かいる。(後に彼女がいる事を知り崩れる者多数。)
また、女性のみのパーティも少なからずおり、以前までは男性新人冒険者の勧誘が引っ切り無しにあった様だが、最近はノアを引き合いに出すと即退散してくれるので防衛戦の影響は大分大きい様だ。
「そんな事になってたのね…道理で初対面の人からも名前で呼ばれた訳か…」
過ぎた事はしょうがないかと気持ちを切り替えるノア。
話を戻して神官のラミーについて栄養失調の原因を聞く事にした。
「それでラミーさん、【適正】と栄養失調がどう関係してるんですか?」
「…私の適正は【神官】なのですが戒律が存在してまして、肉や魚、卵等が食べられないのです。」
「え!?そう言うのもあるの?」
【神官】…神聖魔法や防御、支援魔法に秀でている適正。地域によって差異はあるが肉食を禁じられており、食するとステータスが下がってしまう。
「私達皆同じ村の出なのですが、【適正】が発現するまではお肉が大好きな子だったんです。(エル)」
「冒険者を始めてから肉食を一切食べなくなって野菜ばがり食べてたせいか一気に痩せてきちゃって、でも食べたら戦う事が出来ないし…(ティカ)」
「味を変えて量を食べる様にはしてるのですが、結局野菜しか食べて無いので食事も進まなくなっちゃって…(ラミー)」
「「にゃあ…それは辛いにゃ…」」
顎に手をやり、ラミーの事情を静かに聞いていたノアが質問を飛ばす。
「ラミーさん、肉を食べてしまった時のステータスってどれ程下がりますか?」
「詳しくは分かりませんが、体感4割と言った所です…」
「4割か…ちなみに肉の脂とか乳製品はどうですか?」
「前に食堂行った時にハンバーグのソースだけ貰った時があったのですがそれは大丈夫でした。
でも脂だけだとそれ以上に肉を意識してしまうので止めました…乳製品は大丈夫です。
ですので最近はパンにバター塗って食べてます。」
(流石にそれをずっとは厳しいだろうな…)
「「おにーちゃん…」」
考え込むノアを心配そうに見つめる猫獣人2人と3人パーティ。
「申し訳ありません。明日から知り合いとダンジョンに潜るので…」
「そ、そうですよね…変に…期待してすいません…」
ノアの返答にため息をつく一同。
「あ、いえ、ダンジョンに潜るのと材料の調達とかで3日程頂きたいのですが宜しいですか?」
「「「え?」」」 「「にゃにゃ!?」」
「僕の村近くにある教会の神父が肉好きだったのですがその方がよくやってた方法を試してみたいと思います。」
「ほ、本当ですか?」
「最善を尽くしますが、あまり期待はしないで下さいね。
それと皆さん、これ食べてみて貰っていいですか?」
そう言ってアイテムボックスから携行食の焼き菓子を渡す。
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「「「え!?良いんですか?」」」
「えぇ。」
…ザクッ!ボリッボリッ…ザクッ!ザッ!ザグッ!
3人は焼き菓子を無言で食べ、あっという間に完食した。
「美味しい!」
「美味しいし食べ応えあって良い!」
「美味しかったです。ステータスも異常無く…ええ!?食事効果が付いてる!」
彼女の反応を見るに問題は無さそうだ。
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「こんな…流石に頂けません…」
「栄養失調気味だからか体力的にも厳しいかと思われますのでこれで少しでも回復して下さい。」
「…すいません。ありがとうございます…」
「あと、熊4頭は皆さんが持ってって下さい。」
「「いやいや、ノア君が倒したのだからノア君の物ですよ!?」」
「じゃあ僕がどうしようと僕の自由です。
捨てるのは勿体無いので貰ってって下さい。
それじゃ、また3日後に、さぁ店員さん行きましょうか。」
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