108 / 1,124
旅立ち~オードゥス出立まで
ダンジョンに入って15分
しおりを挟む
ダンジョンに入って15分、ノアは倒した猪を回収した後周囲に反応が無いのを確認してロゼに<忍び足>を教える事にした。
「クロラさんもロゼさんと一緒にどうぞ、狙撃や闇討ちする時に便利ですので。」
「よ、よーし!」
「そんなに気負わなくて良いですよ。
まずはそこの岩を音を立てずに登ってみて下さい。」
ノアは近くにあった膝程の高さの岩を指差す。
ザッ!「あー…」
ガッ!「あぁ…」
「じゃあ次は爪先で、接地面を減らす様にして登ってみて下さい。」
トッ 「おー。」
コッ 「おー。」
「慣れてきたら岩の直ぐ隣にある木の枝にも同様に飛び移ってみて下さい。
それも慣れたらもう一段上の枝に飛び移って岩に飛び移って降りて来て下さい。」
「「はーい。」」
ロゼとクロラが練習し始めた所でジェイルがノアに近付く。
「なぁノア君、<忍び足>の訓練で音を立てずに岩を登るのは分かるが、木の枝に飛び移るのはどういう意図があるんだい?」
「2人には言ってませんが<縦横無尽>の取得も合わせてやってます。」
「え!?こんな簡単な方法で取れるのかい?」
「えぇ、後は本人達の頑張り次第で苦も無く動ける様になりますよ。」
割と簡単な方法で取得出来る事に半信半疑のジェイル、更にポーラもノアに近付いて来る。
「ねぇ少年、さっき言ってた<激痛耐性>と<苦痛耐性>あと<恐怖耐性>もこれで取ったって言ってたけど実際何やったの?」
「…森の中で剣を持った母さんが昼夜を問わず襲って来るのをひたすら耐えるだけです。」
「「えぇ…」」
「<忍び足>と<縦横無尽>を駆使して見付からない様にしたり、逃走に使ったり…
1回見付かったら母さんが攻撃を仕掛けて来るので斬られたら<激痛耐性>で、締められたら<苦痛耐性>で、いつ、どこから襲われるか分からない恐怖を<恐怖耐性>で誤魔化してました。」
「「…頑張ったんだな…」」
「でもお陰でバーサークベアを前にしても平常心で戦えましたよ。」
((つまり母親はそれ以上なのか…))
トッ タッ スッ コッ トン 「うーっし!」
コッ カッ トッ コッ スト 「よし!」
「うん、この短時間でこれだけ出来れば十分でしょう。
スキルの確認してみて下さい。」
「うーん、あ、<忍び足>取れてるえぇ!?<縦横無尽>も取れてる!?」
「あ、<忍び足>取れて…え!?<縦横無尽>出てる!?」
2人の反応をニヤニヤと眺めるノア。
「2人共取れましたね。次は実践してみましょう。」
「「実践?」」
「今練習してたこの木の2本奥に鹿が1頭います。
ロゼさん、クロラさん仕留めてみましょう、まずは手本を見せますので僕に着いて来て下さい。」
「り、りょーかい。」
「わ、分かった。」
ノアは2人に手招きして樹上に上がる。
「あそこです、見えますか?」
スト 「お、おー。」
トッ 「奥の木の下にいる鹿だね。」
「今から鹿の頭上に近付いて弓で仕留めます。」
2人に教える為、敢えて弓で仕留めると言うノア。
背中の弓と矢を取り出して枝から枝へ音も無く近付き鹿の頭上へ移動、弓を真下へ向け
バヒュッ! ドッ!
矢が後頭部に突き立ち、倒れ伏した鹿の元へノアが降り立つ。
2人へ向け、手招きをする。
トス 「あざやかー。」
スト 「凄い…弓の音しか聞こえなかったよ…」
「とりあえずこんな感じです、クロラさんは左手方向2本先の木の下に鹿がいるのでそちらを。
ロゼさんは正面3本先の木の少し先に鹿がいますので仕留めてみて下さい。」
「よーし!やるぞー!」
「やってみるよ!」
2人は近くの岩や木を踏み台にして樹上へ、ここから先は<聞き耳>で状況を確認するとしよう。
<トッ スト ガササッ 「げ!?あちゃー…」>
<コッ ガササッ 「あ、あわわ…」>
(木から木へ飛び移る時に音が出ちゃって逃げられちゃったかな…)
少ししてトボトボと戻ってくる2人。
「むきー!あとちょっとだったのにー!」
「音立てない事に集中してて飛んだ先を見てなかったよ…」
「まぁ始めはこんなものですよ、後は練習あるのみです。」
「たーしかーにねー、さっきノア君無音で木に上がったよね?
極めればあんな事も出来るんだね?」
「2人なら少し練習すれば木に登る時位は無音になると思いますよ。」
その後2人はダンジョンを進みつつ、時折岩や木を見付けては音を立てずに登る練習を繰り返す。
「あの調子じゃもう少し掛かりそうだな。」
「まぁ覚えたての時って色々試してみたくなるから仕方ないでしょう。
待ってる間<受け流し>の練習でもしますかジェイルさん?」
「お、良いかい?」
「えぇ、周りには何もいない様なので。」
<受け流し>の練習を開始しようとジェイルが盾を構えるが、ノアが待ったを掛ける。
ノアがその辺に落ちていた割と真っ直ぐな木の棒をジェイルに渡す。
「これで練習しましょう。」
「え!?これただの木の棒だぞ!?」
「えぇ、そうです。
この何て事無い木の棒で練習すると効率が良いんです。
試しに僕に打ち込んでみて下さい。」
「え!?あ、あぁ…」
そう言ってその辺の木の棒を拾い上げ、棒の状態を見る。
ジェイルは上段に構えた木の棒を一気に振り下ろす。
ノアの頭頂部に当たる寸前に傾けた木の棒を合わせ、表面に滑らせる。
カッ カカカッ
所々にある節に引っ掛からない様に手首を捻ったり握り込んだりして角度を調節し、ほぼ抵抗無く逸らす。
ジェイルが振った木の棒は地面にそのまま流され打ち込まれる。
「おおぉ…棒で受けたのに剣で流された様な感覚だ…」
「このスキルの熟練度を上げると一見しただけでどう受け流すかが容易に判断出来るぞ。
だから湾曲した盾よりかこういうゴツゴツしたモノ…木の棒か何かでやると熟練度が上がり易いんだ。」
「ほぉぉ…なるほどな…」
<受け流し>上達の手掛かりを掴んだジェイルは感嘆の声を上げる。
その様子を見ていたポーラがノアに質問を飛ばす。
「して少年、この<受け流し>にはどんな思い出があるんだい?」
「…母さんから菜箸を渡されて"これで剣を受け流して、折れたり削れたりしたらその時のご飯作れなくなるから飯抜きね"って言われて…」
「「さ、菜箸…」」
「4日連続で失敗して空腹に耐えかねてその辺のキノコ食べたら<毒耐性>を身に付けたよ…」
「「えぇ…」」
「さ、さぁとりあえず練習しましょうか!」
「そ、そうだな!」
ノアの苦労話に軽く引きつつも練習を開始する。
ノアが軽く棒を振り下ろし、ジェイルが<受け流し>を発動し、受ける。
ガガッ! トサッ! 「あ、しまった!?」
受けはしたが、棒の節に引っ掛けて落としてしまう。
「ジェイルさん、あなたが森の中を走ってる時、目の前に木が生えていました。
ギリギリ避ける場合どうしますか?」
「それは、体を捻って滑り込ませる様にして…あ。」
「さぁ、もう一度やりましょう。」
ノアの発言の後ジェイルは自分の持つ棒の形状を観察し始めた。
先程ジェイルは順手で棒を持っていたが今度は逆手で持ち、軽く棒を振る。
少しして動きの確認が終わったのかノアに合図を送る。
ノアは先程同様に棒を振り下ろす。
ジェイルは棒を受け止め、前方上斜めに拳を打ち込む様に突き出しつつ腕を捻る。
ゴ! カカカカッ! 「おお!」
「おー、2回目でこれとは…
どうです?手に感じる衝撃も先程に比べて大幅に少ないと思われますが。」
「ああ、全くと言って良い程感じなかったな。」
「これを練習していけば少ない動作、少しの力で<受け流し>が可能、相手の懐にも潜り易いので是非継続して行って下さい。」
ジェイルは先程の<受け流し>の感覚を思い出し、自然と笑みを溢す。
そんな光景を端から見ていた<忍び足>練習中のロゼが興味を持った様なのでロゼにも<受け流し>を教える事にした。
「クロラさんもロゼさんと一緒にどうぞ、狙撃や闇討ちする時に便利ですので。」
「よ、よーし!」
「そんなに気負わなくて良いですよ。
まずはそこの岩を音を立てずに登ってみて下さい。」
ノアは近くにあった膝程の高さの岩を指差す。
ザッ!「あー…」
ガッ!「あぁ…」
「じゃあ次は爪先で、接地面を減らす様にして登ってみて下さい。」
トッ 「おー。」
コッ 「おー。」
「慣れてきたら岩の直ぐ隣にある木の枝にも同様に飛び移ってみて下さい。
それも慣れたらもう一段上の枝に飛び移って岩に飛び移って降りて来て下さい。」
「「はーい。」」
ロゼとクロラが練習し始めた所でジェイルがノアに近付く。
「なぁノア君、<忍び足>の訓練で音を立てずに岩を登るのは分かるが、木の枝に飛び移るのはどういう意図があるんだい?」
「2人には言ってませんが<縦横無尽>の取得も合わせてやってます。」
「え!?こんな簡単な方法で取れるのかい?」
「えぇ、後は本人達の頑張り次第で苦も無く動ける様になりますよ。」
割と簡単な方法で取得出来る事に半信半疑のジェイル、更にポーラもノアに近付いて来る。
「ねぇ少年、さっき言ってた<激痛耐性>と<苦痛耐性>あと<恐怖耐性>もこれで取ったって言ってたけど実際何やったの?」
「…森の中で剣を持った母さんが昼夜を問わず襲って来るのをひたすら耐えるだけです。」
「「えぇ…」」
「<忍び足>と<縦横無尽>を駆使して見付からない様にしたり、逃走に使ったり…
1回見付かったら母さんが攻撃を仕掛けて来るので斬られたら<激痛耐性>で、締められたら<苦痛耐性>で、いつ、どこから襲われるか分からない恐怖を<恐怖耐性>で誤魔化してました。」
「「…頑張ったんだな…」」
「でもお陰でバーサークベアを前にしても平常心で戦えましたよ。」
((つまり母親はそれ以上なのか…))
トッ タッ スッ コッ トン 「うーっし!」
コッ カッ トッ コッ スト 「よし!」
「うん、この短時間でこれだけ出来れば十分でしょう。
スキルの確認してみて下さい。」
「うーん、あ、<忍び足>取れてるえぇ!?<縦横無尽>も取れてる!?」
「あ、<忍び足>取れて…え!?<縦横無尽>出てる!?」
2人の反応をニヤニヤと眺めるノア。
「2人共取れましたね。次は実践してみましょう。」
「「実践?」」
「今練習してたこの木の2本奥に鹿が1頭います。
ロゼさん、クロラさん仕留めてみましょう、まずは手本を見せますので僕に着いて来て下さい。」
「り、りょーかい。」
「わ、分かった。」
ノアは2人に手招きして樹上に上がる。
「あそこです、見えますか?」
スト 「お、おー。」
トッ 「奥の木の下にいる鹿だね。」
「今から鹿の頭上に近付いて弓で仕留めます。」
2人に教える為、敢えて弓で仕留めると言うノア。
背中の弓と矢を取り出して枝から枝へ音も無く近付き鹿の頭上へ移動、弓を真下へ向け
バヒュッ! ドッ!
矢が後頭部に突き立ち、倒れ伏した鹿の元へノアが降り立つ。
2人へ向け、手招きをする。
トス 「あざやかー。」
スト 「凄い…弓の音しか聞こえなかったよ…」
「とりあえずこんな感じです、クロラさんは左手方向2本先の木の下に鹿がいるのでそちらを。
ロゼさんは正面3本先の木の少し先に鹿がいますので仕留めてみて下さい。」
「よーし!やるぞー!」
「やってみるよ!」
2人は近くの岩や木を踏み台にして樹上へ、ここから先は<聞き耳>で状況を確認するとしよう。
<トッ スト ガササッ 「げ!?あちゃー…」>
<コッ ガササッ 「あ、あわわ…」>
(木から木へ飛び移る時に音が出ちゃって逃げられちゃったかな…)
少ししてトボトボと戻ってくる2人。
「むきー!あとちょっとだったのにー!」
「音立てない事に集中してて飛んだ先を見てなかったよ…」
「まぁ始めはこんなものですよ、後は練習あるのみです。」
「たーしかーにねー、さっきノア君無音で木に上がったよね?
極めればあんな事も出来るんだね?」
「2人なら少し練習すれば木に登る時位は無音になると思いますよ。」
その後2人はダンジョンを進みつつ、時折岩や木を見付けては音を立てずに登る練習を繰り返す。
「あの調子じゃもう少し掛かりそうだな。」
「まぁ覚えたての時って色々試してみたくなるから仕方ないでしょう。
待ってる間<受け流し>の練習でもしますかジェイルさん?」
「お、良いかい?」
「えぇ、周りには何もいない様なので。」
<受け流し>の練習を開始しようとジェイルが盾を構えるが、ノアが待ったを掛ける。
ノアがその辺に落ちていた割と真っ直ぐな木の棒をジェイルに渡す。
「これで練習しましょう。」
「え!?これただの木の棒だぞ!?」
「えぇ、そうです。
この何て事無い木の棒で練習すると効率が良いんです。
試しに僕に打ち込んでみて下さい。」
「え!?あ、あぁ…」
そう言ってその辺の木の棒を拾い上げ、棒の状態を見る。
ジェイルは上段に構えた木の棒を一気に振り下ろす。
ノアの頭頂部に当たる寸前に傾けた木の棒を合わせ、表面に滑らせる。
カッ カカカッ
所々にある節に引っ掛からない様に手首を捻ったり握り込んだりして角度を調節し、ほぼ抵抗無く逸らす。
ジェイルが振った木の棒は地面にそのまま流され打ち込まれる。
「おおぉ…棒で受けたのに剣で流された様な感覚だ…」
「このスキルの熟練度を上げると一見しただけでどう受け流すかが容易に判断出来るぞ。
だから湾曲した盾よりかこういうゴツゴツしたモノ…木の棒か何かでやると熟練度が上がり易いんだ。」
「ほぉぉ…なるほどな…」
<受け流し>上達の手掛かりを掴んだジェイルは感嘆の声を上げる。
その様子を見ていたポーラがノアに質問を飛ばす。
「して少年、この<受け流し>にはどんな思い出があるんだい?」
「…母さんから菜箸を渡されて"これで剣を受け流して、折れたり削れたりしたらその時のご飯作れなくなるから飯抜きね"って言われて…」
「「さ、菜箸…」」
「4日連続で失敗して空腹に耐えかねてその辺のキノコ食べたら<毒耐性>を身に付けたよ…」
「「えぇ…」」
「さ、さぁとりあえず練習しましょうか!」
「そ、そうだな!」
ノアの苦労話に軽く引きつつも練習を開始する。
ノアが軽く棒を振り下ろし、ジェイルが<受け流し>を発動し、受ける。
ガガッ! トサッ! 「あ、しまった!?」
受けはしたが、棒の節に引っ掛けて落としてしまう。
「ジェイルさん、あなたが森の中を走ってる時、目の前に木が生えていました。
ギリギリ避ける場合どうしますか?」
「それは、体を捻って滑り込ませる様にして…あ。」
「さぁ、もう一度やりましょう。」
ノアの発言の後ジェイルは自分の持つ棒の形状を観察し始めた。
先程ジェイルは順手で棒を持っていたが今度は逆手で持ち、軽く棒を振る。
少しして動きの確認が終わったのかノアに合図を送る。
ノアは先程同様に棒を振り下ろす。
ジェイルは棒を受け止め、前方上斜めに拳を打ち込む様に突き出しつつ腕を捻る。
ゴ! カカカカッ! 「おお!」
「おー、2回目でこれとは…
どうです?手に感じる衝撃も先程に比べて大幅に少ないと思われますが。」
「ああ、全くと言って良い程感じなかったな。」
「これを練習していけば少ない動作、少しの力で<受け流し>が可能、相手の懐にも潜り易いので是非継続して行って下さい。」
ジェイルは先程の<受け流し>の感覚を思い出し、自然と笑みを溢す。
そんな光景を端から見ていた<忍び足>練習中のロゼが興味を持った様なのでロゼにも<受け流し>を教える事にした。
149
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる