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旅立ち~オードゥス出立まで
ダンジョンに入って4時間
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ダンジョンに入って4時間。
現在上層4階への坂を下ってる途中である。
比較的動物やモンスターとの遭遇が少ない事以外は順調なダンジョン探索と言える。
黙々と探索するのも何なので他愛の無い会話をしつつ進む。
「今更だけどノア君やクロラはどうして冒険者を目指したんだい?
ロゼとポーラとは同じ村の出だから理由は知ってるのだが、何か目標とかあるのかなってね。
ちなみに僕らのいた村では【適正】の儀を受けた者は最低1年は世の中を見てこいって事で村を出されるんだ。
元々仲が良かった事もあって一緒にパーティを組んでいるのさ。」
「あたしはそんなジェイルの事が心配だから一緒に組んでるパーティその1。
ジェイルと一緒ならどこでも行っちゃうよ。」
そう言いながらジェイルの腕にしがみつくロゼ、ジェイルは気恥ずかしそうにしている。
「私もロゼと同じで、ジェイルの事が心配だから一緒に組んでるパーティその2よ。
まぁ伴侶云々の話はロゼで確定だけどね。」
「お、おい、ポーラ…」
(へぇ…村のしきたりか、そういった事もあるんだなぁ…)
等とノアが考えているとクロラが話し出す。
「私は前に少し話した事あるかもしれませんが、本当であれば一昨年から冒険者を始める予定でした。
ただ私の家族は5人兄弟の真ん中というのもあってお兄ちゃん2人が家を出ている状況なので下の弟達が働き手として成長するまで待ってくれと両親に言われて…
それで今年から冒険者になったんですけどバッツとガッツと無理矢理組む羽目に…」
「あぁ…、お兄さん2人も冒険者に?」
「いや、2人共王都で【金細工】と【料理人】として働いてるみたいなの。」
「へー、あまり聞いた事無い適正ですね。」
「その分重宝されてるみたいだけどここ最近の素材不足で2人共大変みたい。」
いかに腕が立とうとも素材がなければ話にならない。
ジョーが以前話したフリアダビア、今は前哨基地になってる場所に物資を送り続けている様だがいつまでこの素材不足の状況が続く事やら。
「それで、少年はどうして冒険者に?」
「あぁ、僕でしたか。
僕は生まれた時から11歳の頃までは村の外には出られない程体が弱く、このまま一生村の中で過ごすんだろうな、って思ってました。
唯一の楽しみは時折父さんと母さんが話す冒険者時代の思い出話に思いを馳せる事でした。」
快活なノアしか見た事が無い面々は本人からの発言ではあるのだが上手く飲み込めずにいた。
「12歳頃を境に急に体の調子が良くなってきて、今まで出来なかった事が色々出来る様になったんです。
跳んだり、走ったり、両親の手伝いしたり、母さんの真似して剣を振ったり、父さんの真似して弓を射ったり…
それである時両親に言ったんです。
"冒険者になりたい"って、最初は反対されたんですけどね…
しつこい位言い続けたら母さん
が条件を出したんです。
"父さんと母さんが出す試験に合格すれば冒険者になる事を認める"ってね。」
当初両親は直ぐに音を上げるだろうと思っていたようだがその全ての試験にノアは合格していった。
冒険者になるのを認めたくない訳では無いが、今まで過保護に育てたせいか2人は熱を入れて徹底的に仕込んでいったそうだ。
「当初はそこそこ戦える程度に仕込むつもりが、いつの間にか1人で野盗の集団を全滅させられる程にまで強くなっちゃった、って所だね。
まぁ、【ソロ】が発現した時は"やり過ぎ位が丁度良いな"って言ってもっと酷…厳しい試験を課される事になったけどね…」
「そこまでの力を手に入れて何か夢でもあるのかい?」
「実を言うと特に決まってないんですよね。
親からも"何かを成そうとしなくていい"って言われてますので、困ってる人を助けつつとりあえず王都に着いてから考えようかな、って。」
「という事はノア君この街出たら王都に向かうんだね?」
「まぁ、ぶらぶらしながらなので真っ直ぐ向かう事は無いでしょうが…」
一通り全員の話が終わった所で4階に到着、相変わらず周囲に反応は無い。
「うーん…やっぱり誰かが自分達より先に来て狩り尽くしちゃったかな?」
<…キン!>
<…ドガッ!>
<…あいよ!>
「あ、この先で誰か戦ってる様だ。邪魔にならない範囲で見てくるよ。」
そう言って駆け出すノアを追う形でジェイル達も続く。
「よぅし!一丁上がり!」
「バルドロ、ガルベラお疲れ様。」
「あんまり体力使っちゃいないよ。
流石に熊位なら楽に倒せる様になったってのもあるし、ルドとミラの<気配感知>のお陰で奇襲が出来るんだ、格段に狩りが楽になったよ。」
「うーん…今度俺にも教えて貰うよう頼むかな…」
「その方が良い…ん!?背後から反応が…」
「人か動物どっちだ?」
「距離があってまだ分からないが真っ直ぐこちらに来てる、速さで言ったらウルフ並みだ!」
「よし!じゃあウルフだな!出会い頭にぶった斬ってやるぜ!」
バルドロは大剣を腰の位置で構え相手が飛び出して来るのを待つ。
「おーい!?待て待て、どっちか分から
ガサガサッ! ブォンッ! ガシッ!
「ウルフじゃなくてごめん、声掛ければ良かったね。」
バルドロが振った大剣の柄をノアがガシリと掴む。
「あ!?ノ、ノア君じゃないか!?バルドロ!武器仕舞え!武器!」
「す、すまない、ウルフ並みの速さらしいので人間とは思わなかった…」
「先走り過ぎだよバルドロ!」
ドガッ! 「あででっ!?」
先走ったバルドロに対して蹴りを入れるガルベラ。
「ノア君、すまなかった、もう少し早く止めてたら…」
「まぁ僕で良かったよ、他の人もいるから次から気を付けてくれれば良いよ。」
「他の人?今日は1人じゃないのかい?」
そんな事を話していると丁度良い時にジェイルパーティの面々が到着する。
「実はパーティに同行して行ける所まで行かないかって誘われてたんだ。
今日の早朝から潜ってたんだが全くと言って良い程動物やモンスターに会わないからどうしたんだろう、と考えていたら戦闘音が聞こえてね、それでここに来たんだ。」
「なるほどね。僕らが狩り尽くしてたからそちらまで行かなかったんだな…」
「いやいや、気にしないでくれ。
お陰でスキル取得に大分時間が割けたんだ。」
「え!?スキル取得!?も、もしかして、ノア君に…?」
「ああ、そうだよ、特に隠してる訳でも無いから取得に手を貸してるのさ。」
この話を受け、ルドルフはパーティの面々に目配せを送る。
「なぁ、もしそちらが良ければで良いのだが、俺達も一緒に同行しても良いだろうか?」
現在上層4階への坂を下ってる途中である。
比較的動物やモンスターとの遭遇が少ない事以外は順調なダンジョン探索と言える。
黙々と探索するのも何なので他愛の無い会話をしつつ進む。
「今更だけどノア君やクロラはどうして冒険者を目指したんだい?
ロゼとポーラとは同じ村の出だから理由は知ってるのだが、何か目標とかあるのかなってね。
ちなみに僕らのいた村では【適正】の儀を受けた者は最低1年は世の中を見てこいって事で村を出されるんだ。
元々仲が良かった事もあって一緒にパーティを組んでいるのさ。」
「あたしはそんなジェイルの事が心配だから一緒に組んでるパーティその1。
ジェイルと一緒ならどこでも行っちゃうよ。」
そう言いながらジェイルの腕にしがみつくロゼ、ジェイルは気恥ずかしそうにしている。
「私もロゼと同じで、ジェイルの事が心配だから一緒に組んでるパーティその2よ。
まぁ伴侶云々の話はロゼで確定だけどね。」
「お、おい、ポーラ…」
(へぇ…村のしきたりか、そういった事もあるんだなぁ…)
等とノアが考えているとクロラが話し出す。
「私は前に少し話した事あるかもしれませんが、本当であれば一昨年から冒険者を始める予定でした。
ただ私の家族は5人兄弟の真ん中というのもあってお兄ちゃん2人が家を出ている状況なので下の弟達が働き手として成長するまで待ってくれと両親に言われて…
それで今年から冒険者になったんですけどバッツとガッツと無理矢理組む羽目に…」
「あぁ…、お兄さん2人も冒険者に?」
「いや、2人共王都で【金細工】と【料理人】として働いてるみたいなの。」
「へー、あまり聞いた事無い適正ですね。」
「その分重宝されてるみたいだけどここ最近の素材不足で2人共大変みたい。」
いかに腕が立とうとも素材がなければ話にならない。
ジョーが以前話したフリアダビア、今は前哨基地になってる場所に物資を送り続けている様だがいつまでこの素材不足の状況が続く事やら。
「それで、少年はどうして冒険者に?」
「あぁ、僕でしたか。
僕は生まれた時から11歳の頃までは村の外には出られない程体が弱く、このまま一生村の中で過ごすんだろうな、って思ってました。
唯一の楽しみは時折父さんと母さんが話す冒険者時代の思い出話に思いを馳せる事でした。」
快活なノアしか見た事が無い面々は本人からの発言ではあるのだが上手く飲み込めずにいた。
「12歳頃を境に急に体の調子が良くなってきて、今まで出来なかった事が色々出来る様になったんです。
跳んだり、走ったり、両親の手伝いしたり、母さんの真似して剣を振ったり、父さんの真似して弓を射ったり…
それである時両親に言ったんです。
"冒険者になりたい"って、最初は反対されたんですけどね…
しつこい位言い続けたら母さん
が条件を出したんです。
"父さんと母さんが出す試験に合格すれば冒険者になる事を認める"ってね。」
当初両親は直ぐに音を上げるだろうと思っていたようだがその全ての試験にノアは合格していった。
冒険者になるのを認めたくない訳では無いが、今まで過保護に育てたせいか2人は熱を入れて徹底的に仕込んでいったそうだ。
「当初はそこそこ戦える程度に仕込むつもりが、いつの間にか1人で野盗の集団を全滅させられる程にまで強くなっちゃった、って所だね。
まぁ、【ソロ】が発現した時は"やり過ぎ位が丁度良いな"って言ってもっと酷…厳しい試験を課される事になったけどね…」
「そこまでの力を手に入れて何か夢でもあるのかい?」
「実を言うと特に決まってないんですよね。
親からも"何かを成そうとしなくていい"って言われてますので、困ってる人を助けつつとりあえず王都に着いてから考えようかな、って。」
「という事はノア君この街出たら王都に向かうんだね?」
「まぁ、ぶらぶらしながらなので真っ直ぐ向かう事は無いでしょうが…」
一通り全員の話が終わった所で4階に到着、相変わらず周囲に反応は無い。
「うーん…やっぱり誰かが自分達より先に来て狩り尽くしちゃったかな?」
<…キン!>
<…ドガッ!>
<…あいよ!>
「あ、この先で誰か戦ってる様だ。邪魔にならない範囲で見てくるよ。」
そう言って駆け出すノアを追う形でジェイル達も続く。
「よぅし!一丁上がり!」
「バルドロ、ガルベラお疲れ様。」
「あんまり体力使っちゃいないよ。
流石に熊位なら楽に倒せる様になったってのもあるし、ルドとミラの<気配感知>のお陰で奇襲が出来るんだ、格段に狩りが楽になったよ。」
「うーん…今度俺にも教えて貰うよう頼むかな…」
「その方が良い…ん!?背後から反応が…」
「人か動物どっちだ?」
「距離があってまだ分からないが真っ直ぐこちらに来てる、速さで言ったらウルフ並みだ!」
「よし!じゃあウルフだな!出会い頭にぶった斬ってやるぜ!」
バルドロは大剣を腰の位置で構え相手が飛び出して来るのを待つ。
「おーい!?待て待て、どっちか分から
ガサガサッ! ブォンッ! ガシッ!
「ウルフじゃなくてごめん、声掛ければ良かったね。」
バルドロが振った大剣の柄をノアがガシリと掴む。
「あ!?ノ、ノア君じゃないか!?バルドロ!武器仕舞え!武器!」
「す、すまない、ウルフ並みの速さらしいので人間とは思わなかった…」
「先走り過ぎだよバルドロ!」
ドガッ! 「あででっ!?」
先走ったバルドロに対して蹴りを入れるガルベラ。
「ノア君、すまなかった、もう少し早く止めてたら…」
「まぁ僕で良かったよ、他の人もいるから次から気を付けてくれれば良いよ。」
「他の人?今日は1人じゃないのかい?」
そんな事を話していると丁度良い時にジェイルパーティの面々が到着する。
「実はパーティに同行して行ける所まで行かないかって誘われてたんだ。
今日の早朝から潜ってたんだが全くと言って良い程動物やモンスターに会わないからどうしたんだろう、と考えていたら戦闘音が聞こえてね、それでここに来たんだ。」
「なるほどね。僕らが狩り尽くしてたからそちらまで行かなかったんだな…」
「いやいや、気にしないでくれ。
お陰でスキル取得に大分時間が割けたんだ。」
「え!?スキル取得!?も、もしかして、ノア君に…?」
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