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アルバラスト編
野盗集団最後方の4人組
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時間は少し戻りノアが一騎当千の勢いで、迫り来る野盗共を文字通り蹴散らしていた頃、野盗集団最後方の4人組は苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべていた。
「ちっ!これだから冒険者崩れの野盗堕ちは使えやしねぇ!
なぁに冒険者のガキ1人に足止めされてんだ!」
「そういうのを見越してアイツら前にやったんだろゼノ?」
「仕方ねぇだろアイツら弱いくせに数だけは多いんだ、先駆けか肉壁位しか役目無ぇだろ!」
「仕方ない、ジュラ、バグラ、前にいる奴に西と東に分散しろと伝えて来てくれるか?」
「分かった。それにしてもあの少年、なかなか良い暴れっぷりしているなぁ。
なぁ、バグラ?」
「そうだねぇ…戦ってみたいねぇ、ジュラ…
アイツなら俺らを満足させてくれるかもしれないねぇ…
ねぇリーダー、後でアイツを殺って来て良いよねぇ?」
「どうせ行くなっつっても行くだろお前ら。」
「流石リーダー分かってるねぇ!」
「ほら、良いからさっさと伝えてこいっての。」
『リーダー』と言われた男の指示で『ジュラ』と『バグラ』が同時に駆け出す。
前方にいる野盗に指示を出すと野盗達は左右に流れ始める。
それを見届けた『ジュラ』と『バグラ』は集団の中に消えていった。
そして現在。
ノアが北門にて蹴散らす野盗の数が100を越えた頃、分散した野盗は西門に140、東門に60程が集結しつつあった。
西門にはアルバ率いる【義賊】【盗賊】が対処に向かい、東門には残りの冒険者が対処にあたっていた。
「朧!そっち任せたぞ!」
「おぅよ!」
ルディアから指示が飛び、野盗の対処にあたる朧。
直ぐそこまで接近していた野盗3人に膝の高さまで身を屈めて近付き、下から上へ顎をかち上げる様に掌底を繰り出す。
野盗が振った剣を、反転する事で回避し、そのまま鳩尾に拳を打ち込む。
「げ…ぇっ!?」
拳を打ち込んだ野盗が苦悶の声を上げるが、蹴りを入れて背後にいる野盗ごと吹き飛ばす。
倒した野盗に接近した朧は、足を振り上げ踵落としを繰り出し意識を刈り取った。
「よくやった朧、今日はいつにも増してキレが良いな。」
「うん…昨日少しヘマこいたのでな…気を引き締めて行かないと…」
前日、野盗に返り討ちにあった朧は当時の事を思い出ししょんぼりする朧。
ルディアは特に何も言わずに朧の頭をポンポンと撫でる。
「何があったかは聞かないが、落ち込んでる顔似合わないから早くいつもの調子に戻れ、こっちまで調子が狂う。」
「ルディア…うん分か「良い雰囲気になるのは良いが時と場所を考えろよお前ら。」
良い雰囲気になってる2人に水を差す様に迫り来る野盗をボコスカ殴りつつ文句を言うレオ。
心なしか周りの冒険者も2人を気遣って距離を取ってくれている様だ。
「あ、いや!これは、その…」
「ち、違うそういうつもりじゃ」
「はいはい分かった分かった。
こっちは割と少ないから終わり次第西門へ向かおう、数でいったらあっちのが多いしな。」
『うぉおおおおおっ!』
西門の方から野盗らの叫び声が上がる。
レオは焦る気持ちを押さえつつ、東門にいる野盗の排除を優先しだした。
場所は映って西門。
140にも上る野盗の集団が門の直ぐ近くまで到達、先頭を走るのは巨大な戦斧を肩に担いだ大男だ。
西門にいる兵士が矢を射るも、悉くかわして行き、戦斧を大きく振り被って門の破壊を行う。
「はっはぁー!一番乗りだぜぇ!」
ブォンッ!
「そう容易く入れると思うなよ。」
突如として大男の眼前に降り立ったアルバが、素早い手付きで大男の手から戦斧を絡めとると、顎の先端に掌底を打ち込み大男の体は縦に回転し、地面に叩き付けられた。
ドガァッ!「ぐぉああっ!?」
更に後続の集団に接近したアルバは慣れた手付きで野盗達の腕から武器を絡め取っていき、手首や足を捻って次々と野盗達を地に伏せる。
遅れて【義賊】【盗賊】の冒険者らが防壁を飛び越え、門の前に続々と集結。
「武装解除は済ませてある、君達は野盗の捕縛を優先しろ!暴れたらある程度痛め付けて良いが決して殺すな!」
アルバの周囲に5人の野盗が迫る。
落ち着いた様子のアルバに、同時に5本の剣が襲い掛かる。
ドッ!ガガガゴッ!「何っ!?」
襲い掛かってきた5本の剣はあっという間に空中を舞う。
何が起こったか分からないと言った野盗達も遅れて宙を舞い、地面に叩き付けられた。
「くそっ…衰えが来てるな…」
「す、すげぇ…無手であっという間に6人を…」
「喋ってる暇は無いぞ、流石に5人以上は厳しいのと戦闘面はからっきしなのでな、武装解除したら無力化は頼みたい。」
「「り、了解しました!」」
「全く、【盗賊】時代の技術が役に立つとはな…」
前方から剣を、今まさに振り下ろした男が迫って来る。
アルバは素早く男の腕を取り、瞬間的に筋を強く押す。
握りが弱まった所を手から剣を外し、顔面に掌底を食らわして頭を起点に縦に一回転。
武装解除、顔面への一撃、相手の意識の刈り取りを僅か数瞬の内に終わらせたアルバは
地面すれすれを這う様にして2人の野盗の足元に接近。
密着状態で2人の鎖骨に指を引っ掛けて手前に引っ張ると、激痛で前屈みになった勢いを利用して顎を克ち上げ、地面に叩き付ける。
ドガァッ!「「うごはぁあっ!?」」
叩きつけられた2人が手放した剣を両手に持ち、歩を進めたアルバは剣や斧を振ってくる野盗にすれ違いざま、鳩尾に剣の柄を叩き付ける。
「うわぁあっ!?」
声がした方を見ると、倒れた野盗に足を取られた冒険者目掛け、野盗が剣を振るう所であった。
「ひゃひひっ!死ねやぁ!」
冒険者は死を覚悟して目を瞑るも斬撃は飛んで来なかった。
徐に目を開けると、目の前には剣と野盗を宙に飛ばすアルバが立っていた。
「ふー、久しぶりに<闇渡り>を使ったが何とかなって良かった…
皆、無力化するまで気を抜くんじゃないぞ!」
<闇渡り>…【盗賊】限定スキル。近距離ではあるが地面が影、闇で隠れていればその場に瞬間移動が可能。
「やっぱりこの数は多いな…
おい!防壁にいる兵士諸君!悪いが篝火をあかあかと燃やしてくれるないか?」
「は!今すぐに!」
アルバの指示で防壁の上に篝火が煌々と焚かれ、周囲の野盗や冒険者が照らされていく。
「よぉし!これでもう一網打尽だ!
冒険者諸君、これから大捕物が始まる、準備してくれ!」
このアルバの発言に周囲の野盗が煽る。が
「大捕物だぁ?数人捕まえた位でいい気に、なっ…!?」
「やれるもんならやっ…あれっ!?」
光に照らされた野盗達の体が硬直し、身動き1つ取れなくなった。
足元を見ると篝火で出来た影から黒い帯が幾本も延び野盗の体に纏わり付いて、動きを封じていた。
「おいおい…街を落とすつもりなら、夜に篝火焚いたら<影縫い>してくるかもって少しは考えないもんかね…
私が現役の時の野盗はもう少し骨あったぞ?」
「が…ぐがが…」
「ぐ、ごおお…」
「ふん、聞いちゃいないか…
よし皆、こいつらが動けなくなった内にどんどん意識を飛ばしていってくれ。」
圧倒的戦力差と思われた西門戦はアルバのスキルと技術、冒険者らの協力により捕縛まで30分と言う短時間でちゃっちゃと終結したのだった。
「ちっ!これだから冒険者崩れの野盗堕ちは使えやしねぇ!
なぁに冒険者のガキ1人に足止めされてんだ!」
「そういうのを見越してアイツら前にやったんだろゼノ?」
「仕方ねぇだろアイツら弱いくせに数だけは多いんだ、先駆けか肉壁位しか役目無ぇだろ!」
「仕方ない、ジュラ、バグラ、前にいる奴に西と東に分散しろと伝えて来てくれるか?」
「分かった。それにしてもあの少年、なかなか良い暴れっぷりしているなぁ。
なぁ、バグラ?」
「そうだねぇ…戦ってみたいねぇ、ジュラ…
アイツなら俺らを満足させてくれるかもしれないねぇ…
ねぇリーダー、後でアイツを殺って来て良いよねぇ?」
「どうせ行くなっつっても行くだろお前ら。」
「流石リーダー分かってるねぇ!」
「ほら、良いからさっさと伝えてこいっての。」
『リーダー』と言われた男の指示で『ジュラ』と『バグラ』が同時に駆け出す。
前方にいる野盗に指示を出すと野盗達は左右に流れ始める。
それを見届けた『ジュラ』と『バグラ』は集団の中に消えていった。
そして現在。
ノアが北門にて蹴散らす野盗の数が100を越えた頃、分散した野盗は西門に140、東門に60程が集結しつつあった。
西門にはアルバ率いる【義賊】【盗賊】が対処に向かい、東門には残りの冒険者が対処にあたっていた。
「朧!そっち任せたぞ!」
「おぅよ!」
ルディアから指示が飛び、野盗の対処にあたる朧。
直ぐそこまで接近していた野盗3人に膝の高さまで身を屈めて近付き、下から上へ顎をかち上げる様に掌底を繰り出す。
野盗が振った剣を、反転する事で回避し、そのまま鳩尾に拳を打ち込む。
「げ…ぇっ!?」
拳を打ち込んだ野盗が苦悶の声を上げるが、蹴りを入れて背後にいる野盗ごと吹き飛ばす。
倒した野盗に接近した朧は、足を振り上げ踵落としを繰り出し意識を刈り取った。
「よくやった朧、今日はいつにも増してキレが良いな。」
「うん…昨日少しヘマこいたのでな…気を引き締めて行かないと…」
前日、野盗に返り討ちにあった朧は当時の事を思い出ししょんぼりする朧。
ルディアは特に何も言わずに朧の頭をポンポンと撫でる。
「何があったかは聞かないが、落ち込んでる顔似合わないから早くいつもの調子に戻れ、こっちまで調子が狂う。」
「ルディア…うん分か「良い雰囲気になるのは良いが時と場所を考えろよお前ら。」
良い雰囲気になってる2人に水を差す様に迫り来る野盗をボコスカ殴りつつ文句を言うレオ。
心なしか周りの冒険者も2人を気遣って距離を取ってくれている様だ。
「あ、いや!これは、その…」
「ち、違うそういうつもりじゃ」
「はいはい分かった分かった。
こっちは割と少ないから終わり次第西門へ向かおう、数でいったらあっちのが多いしな。」
『うぉおおおおおっ!』
西門の方から野盗らの叫び声が上がる。
レオは焦る気持ちを押さえつつ、東門にいる野盗の排除を優先しだした。
場所は映って西門。
140にも上る野盗の集団が門の直ぐ近くまで到達、先頭を走るのは巨大な戦斧を肩に担いだ大男だ。
西門にいる兵士が矢を射るも、悉くかわして行き、戦斧を大きく振り被って門の破壊を行う。
「はっはぁー!一番乗りだぜぇ!」
ブォンッ!
「そう容易く入れると思うなよ。」
突如として大男の眼前に降り立ったアルバが、素早い手付きで大男の手から戦斧を絡めとると、顎の先端に掌底を打ち込み大男の体は縦に回転し、地面に叩き付けられた。
ドガァッ!「ぐぉああっ!?」
更に後続の集団に接近したアルバは慣れた手付きで野盗達の腕から武器を絡め取っていき、手首や足を捻って次々と野盗達を地に伏せる。
遅れて【義賊】【盗賊】の冒険者らが防壁を飛び越え、門の前に続々と集結。
「武装解除は済ませてある、君達は野盗の捕縛を優先しろ!暴れたらある程度痛め付けて良いが決して殺すな!」
アルバの周囲に5人の野盗が迫る。
落ち着いた様子のアルバに、同時に5本の剣が襲い掛かる。
ドッ!ガガガゴッ!「何っ!?」
襲い掛かってきた5本の剣はあっという間に空中を舞う。
何が起こったか分からないと言った野盗達も遅れて宙を舞い、地面に叩き付けられた。
「くそっ…衰えが来てるな…」
「す、すげぇ…無手であっという間に6人を…」
「喋ってる暇は無いぞ、流石に5人以上は厳しいのと戦闘面はからっきしなのでな、武装解除したら無力化は頼みたい。」
「「り、了解しました!」」
「全く、【盗賊】時代の技術が役に立つとはな…」
前方から剣を、今まさに振り下ろした男が迫って来る。
アルバは素早く男の腕を取り、瞬間的に筋を強く押す。
握りが弱まった所を手から剣を外し、顔面に掌底を食らわして頭を起点に縦に一回転。
武装解除、顔面への一撃、相手の意識の刈り取りを僅か数瞬の内に終わらせたアルバは
地面すれすれを這う様にして2人の野盗の足元に接近。
密着状態で2人の鎖骨に指を引っ掛けて手前に引っ張ると、激痛で前屈みになった勢いを利用して顎を克ち上げ、地面に叩き付ける。
ドガァッ!「「うごはぁあっ!?」」
叩きつけられた2人が手放した剣を両手に持ち、歩を進めたアルバは剣や斧を振ってくる野盗にすれ違いざま、鳩尾に剣の柄を叩き付ける。
「うわぁあっ!?」
声がした方を見ると、倒れた野盗に足を取られた冒険者目掛け、野盗が剣を振るう所であった。
「ひゃひひっ!死ねやぁ!」
冒険者は死を覚悟して目を瞑るも斬撃は飛んで来なかった。
徐に目を開けると、目の前には剣と野盗を宙に飛ばすアルバが立っていた。
「ふー、久しぶりに<闇渡り>を使ったが何とかなって良かった…
皆、無力化するまで気を抜くんじゃないぞ!」
<闇渡り>…【盗賊】限定スキル。近距離ではあるが地面が影、闇で隠れていればその場に瞬間移動が可能。
「やっぱりこの数は多いな…
おい!防壁にいる兵士諸君!悪いが篝火をあかあかと燃やしてくれるないか?」
「は!今すぐに!」
アルバの指示で防壁の上に篝火が煌々と焚かれ、周囲の野盗や冒険者が照らされていく。
「よぉし!これでもう一網打尽だ!
冒険者諸君、これから大捕物が始まる、準備してくれ!」
このアルバの発言に周囲の野盗が煽る。が
「大捕物だぁ?数人捕まえた位でいい気に、なっ…!?」
「やれるもんならやっ…あれっ!?」
光に照らされた野盗達の体が硬直し、身動き1つ取れなくなった。
足元を見ると篝火で出来た影から黒い帯が幾本も延び野盗の体に纏わり付いて、動きを封じていた。
「おいおい…街を落とすつもりなら、夜に篝火焚いたら<影縫い>してくるかもって少しは考えないもんかね…
私が現役の時の野盗はもう少し骨あったぞ?」
「が…ぐがが…」
「ぐ、ごおお…」
「ふん、聞いちゃいないか…
よし皆、こいつらが動けなくなった内にどんどん意識を飛ばしていってくれ。」
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