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フリアダビア前哨基地編
モムモム
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ズズズズッ!クニャックニャッ、モムモム…
「ぷはぁっ、美味ぇー!」
「そうだろう?本来は牛や豚の内臓を使うらしいんだが、ここじゃそうは言ってらんないからな。
昨日大量にモンスターの内臓が手に入ったんで試しに作ってみたんだ。
王都じゃ、今この"もつ煮込み"ってのが流行ってんだとさ。」
ノアは広場近くにある飯場に来ていた。
そこに行くと、とんでもない大きさの鍋がグツグツと音を立てて煮たたっており、何とも食欲をそそる香りを放っていた。
「いやー、モンスターの内臓って臭いハズなのにこれは全く臭みが無いですね。」ムグムグ
「ああ、普通蜥蜴とか蛇の内臓何て臭くて仕方無いんだが、昨日のは腹ん中が空っぽだったから臭みが一切無かったんだ。」
「へぇ、珍しいですね。」ズズッ!
「だろ?普通は何かしら入ってるもんだが…
そう言えば昨日の夜、兵士に変な事聞かれたなぁ…」
「変な事?」ゴクンッ!
「ああ、『モンスターの内臓ん中空っぽじゃないか?』ってな。」
「?何ですかね、それ。」ハグッ
「まぁ真意は分からんが、空っぽだった。
としか答えなかったがね。」
「ふーん…あ、すいませんもう一杯貰えますか?」
「ああ、良いとも。
しっかし、まさかあの大量のモンスターを倒したのが君だったとはねぇ。
遠慮は要らないよ。好きなだけ食べると良い。」
「ありがとうございます。
うむむ…しかしこの味は癖になる…すいません、このもつ煮込みの作り方を是非とも教えてくれませんか?」
「はは!良いとも良いとも。
良いかい?まず内臓の中身を取った臭いが取れるまで何度も水で煮込むんだ、それから…」
飯場の【料理人】からもつ煮込みの調理法を教わるノアから100メル程離れた広場では、分解した大砲の部品と、新しく作成した部品を組み合わせ、新しく砲台の様な物を組立てており【勇者】のミユキはメモを読みつつドワーフ達に指示を出していた。
「えーっと、導体?で出来たレールとレールの間に射出物が接触する様に設置して!」
「あぃよ!」
「なぁんが、このレールガンっちゅう物は原理だけ聞くと案外簡単な物じゃのぅ。」
「ああ、要は電流の流れば操作して、力の向きを利用して弾飛ばすっちゅうんじゃな。」
「その様じゃな。
似た様な事ガキん頃にやっとったから、そこさえ分かりゃ、楽勝じゃ!」
「ああ、もう!こんな事なら電気の事もう少し勉強しとけば良かった!
爺ちゃん達が何を言ってんだかイマイチ分からない!」
ミユキがメモを見て何やら悪戦苦闘しているのを遠目に見守るノアは、4杯目のもつ煮込みを食べていた。
(何作ってるか分からないけど、昨日より生き生きしてるなぁ…
何か良い事でもあったのかな?)ズゾゾッ!
「あれー?もしかしてノア君?」
背後から聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと、オードゥスの街でお世話になった解体小屋の職員であるバラスとアルキラーが立っていた。
「あれ?何でお2人がここに?」
「私達は解体処理のプロとしてこの前哨基地から要請があっての。」
「少しでも素材を活用したいから熟練された解体師が必要らしくてね、そしたら私達に要請が入ったんだ。
なるほど、という事は昨日のモンスターを倒したのはノア君だったか、相変わらず良い手際だねぇ。」
「ど、どうも…」
(相変わらずアルキラーさんの褒め方は、どこかズレているというか何というか…
取り敢えず王都で問題起こした学生の代理です、と言うのは止めておこう。)
「僕は…諸事情…そう、優良冒険者として参加しています。」
「ノア君は多分知らないだろうけど、誰かが問題起こしてその人の代理で任務受ける場合、諜報部の体の良い言葉が『優良冒険者』なのね、つまり…」
「ノア君、何かに巻き込まれて誰かの代わりにここに来たんだね?」
「…はい。」
(速攻でバレとるやんけぇ…)
バラスとアルキラーにバレた事で肩を落としつつも、フリアダビアに来た経緯を話す事になった。
「なーる程ね、アルバラストでも色々あったのねぇ。」
「それにしても野盗200人と戦ったり、ヒュドラて…
オードゥスでもそうだったけど話題に事欠かないねぇ…」
「うーん…親からは別に何も成そうとしなくて良いと言われてるので、本当はのんびりぶらり旅したいんですがねぇ…」
のんびりぶらりとは真逆の冒険者生活を送っているノアは溜め息を溢す。
「決めた!この戦いが落ち着いたらのんびり過ごそうと思います!」
「その方が良いよ~、ノア君冒険者になって一月でしょ?
幾ら何でも働き過ぎだよ~。」
「任務期間は3日の予定で、今日は2日目。
明日迄に特に進展が無ければ明後日には帰還でしょう。」
と、何やらフラグの様な事を口走った所で頭の中に情報が流れ込んできた。
【餓龍王グリード】(幼体)の食事量が一定量を突破、【餓龍王グリード】(中間体)へと成長しました。
全長150メルの体が25メル程に迄縮小、その代わり、蛇の様だった鱗が龍鱗に変化、物理、魔法耐性、魔力保有量が3倍に跳ね上がります。
以前使用した『プラズマレーザー』が通常攻撃として使用可になりました。
また、2.5メル迄長さを調節可能。追従が可能になりました。
グリードが『隠れ蜥蜴・巨大種』の素材『隠れ蜥蜴の皮』『隠れ蜥蜴の結晶』を保有しています。
受け取りますか?
グリードの成長もそうだが、『俺』が戦闘を引き受けた際に倒した巨大カメレオンの素材を取っておいた様だ。
「え、えっと取り敢えず一旦保留で…」
「ん?突然どうしたんだい、独り言言って…」
突然話し出したノアに何事かと尋ねるアルキラー。
「あ、いや僕の契約獣が昨日倒したモンスターの素材を取っておいたみたいで…」
「契約獣?そういえばいたね。
エメラルダですら何のモンスターか分からなかったみたいだけど。」
「ええ、その子が『隠れ蜥蜴』とか言うモンスターと戦ってたみたいで…」
「「隠れ蜥蜴!?」」
モンスターの名前を聞いたバラス、アルキラー両名は、驚いたとばかりに声を張り上げる。
突然の大声にノアは少したじろいでしまった。
「ど、どうしたんですか…?」
「あなた、『隠れ蜥蜴』と言ったら…」
「そうだな、バラガスさんを呼んで来よう、戦況が良くなるかもしれない!」
(バラガス?あれ、何処かで聞いた名前だな…)
アルキラーが駆け出し、広場の方へと向かって行った。
「ノア君、『隠れ蜥蜴』って言うのはね~、隠密性能がかなり高いモンスターでね、伸縮性のある舌を自由自在に使って獲物を獲るモンスターなの。」
「へー…」
「その『隠れ蜥蜴』の素材…肉だろうが骨だろうが、何使っても高い隠密性能を得る事が出来るから今のこの状況を打開できる可能性が高いのよ~。」
と、バラスがノアに話しているとアルキラーがバラガスと言う商人を連れて戻ってきた。
そしてその後ろからドワーフ達とミユキも近付いて来た。
恐らくアルキラーが慌てて呼んだので、何かあったと思ったのだろう。
「あれ?あなたは…ノア君ではありませんか?」
「あ、やっぱり。
バラガスさんってあなたでしたか、その節はどうもありがとうございます。」
アルキラーが連れて来た商人の顔を見るなり正体に気付いた。
以前オードゥスの街で鎧蜂の素材と引き替えにアイテムボックスを貰った商人であった。
「いえいえ、こちらこ「おぅ!坊、目ぇ覚ましよったか!」
「あげな怪我じゃ!当分目覚めん思っちょったわい!」
「吸血鬼の嬢ちゃんに感謝じゃなぁっ!」
「…むにゃ、誰か呼びましたか…?」
ドワーフの馬鹿デカイ声で眠っていたヴァンディットも目覚めてしまった様だ。
「ノア君、あの時は殿を引「あー!ノア様!お目覚めになられたのですね!?」
「だぁああああっ!待って!皆一斉に喋らないで、待って待って!」
ガバババババッ!
未だにもつ煮込みを片手に持っていたノアは皆に落ち着く様叫んだ後、もつ煮込みを一気に流し込む事にした。
「ぷはぁっ、美味ぇー!」
「そうだろう?本来は牛や豚の内臓を使うらしいんだが、ここじゃそうは言ってらんないからな。
昨日大量にモンスターの内臓が手に入ったんで試しに作ってみたんだ。
王都じゃ、今この"もつ煮込み"ってのが流行ってんだとさ。」
ノアは広場近くにある飯場に来ていた。
そこに行くと、とんでもない大きさの鍋がグツグツと音を立てて煮たたっており、何とも食欲をそそる香りを放っていた。
「いやー、モンスターの内臓って臭いハズなのにこれは全く臭みが無いですね。」ムグムグ
「ああ、普通蜥蜴とか蛇の内臓何て臭くて仕方無いんだが、昨日のは腹ん中が空っぽだったから臭みが一切無かったんだ。」
「へぇ、珍しいですね。」ズズッ!
「だろ?普通は何かしら入ってるもんだが…
そう言えば昨日の夜、兵士に変な事聞かれたなぁ…」
「変な事?」ゴクンッ!
「ああ、『モンスターの内臓ん中空っぽじゃないか?』ってな。」
「?何ですかね、それ。」ハグッ
「まぁ真意は分からんが、空っぽだった。
としか答えなかったがね。」
「ふーん…あ、すいませんもう一杯貰えますか?」
「ああ、良いとも。
しっかし、まさかあの大量のモンスターを倒したのが君だったとはねぇ。
遠慮は要らないよ。好きなだけ食べると良い。」
「ありがとうございます。
うむむ…しかしこの味は癖になる…すいません、このもつ煮込みの作り方を是非とも教えてくれませんか?」
「はは!良いとも良いとも。
良いかい?まず内臓の中身を取った臭いが取れるまで何度も水で煮込むんだ、それから…」
飯場の【料理人】からもつ煮込みの調理法を教わるノアから100メル程離れた広場では、分解した大砲の部品と、新しく作成した部品を組み合わせ、新しく砲台の様な物を組立てており【勇者】のミユキはメモを読みつつドワーフ達に指示を出していた。
「えーっと、導体?で出来たレールとレールの間に射出物が接触する様に設置して!」
「あぃよ!」
「なぁんが、このレールガンっちゅう物は原理だけ聞くと案外簡単な物じゃのぅ。」
「ああ、要は電流の流れば操作して、力の向きを利用して弾飛ばすっちゅうんじゃな。」
「その様じゃな。
似た様な事ガキん頃にやっとったから、そこさえ分かりゃ、楽勝じゃ!」
「ああ、もう!こんな事なら電気の事もう少し勉強しとけば良かった!
爺ちゃん達が何を言ってんだかイマイチ分からない!」
ミユキがメモを見て何やら悪戦苦闘しているのを遠目に見守るノアは、4杯目のもつ煮込みを食べていた。
(何作ってるか分からないけど、昨日より生き生きしてるなぁ…
何か良い事でもあったのかな?)ズゾゾッ!
「あれー?もしかしてノア君?」
背後から聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと、オードゥスの街でお世話になった解体小屋の職員であるバラスとアルキラーが立っていた。
「あれ?何でお2人がここに?」
「私達は解体処理のプロとしてこの前哨基地から要請があっての。」
「少しでも素材を活用したいから熟練された解体師が必要らしくてね、そしたら私達に要請が入ったんだ。
なるほど、という事は昨日のモンスターを倒したのはノア君だったか、相変わらず良い手際だねぇ。」
「ど、どうも…」
(相変わらずアルキラーさんの褒め方は、どこかズレているというか何というか…
取り敢えず王都で問題起こした学生の代理です、と言うのは止めておこう。)
「僕は…諸事情…そう、優良冒険者として参加しています。」
「ノア君は多分知らないだろうけど、誰かが問題起こしてその人の代理で任務受ける場合、諜報部の体の良い言葉が『優良冒険者』なのね、つまり…」
「ノア君、何かに巻き込まれて誰かの代わりにここに来たんだね?」
「…はい。」
(速攻でバレとるやんけぇ…)
バラスとアルキラーにバレた事で肩を落としつつも、フリアダビアに来た経緯を話す事になった。
「なーる程ね、アルバラストでも色々あったのねぇ。」
「それにしても野盗200人と戦ったり、ヒュドラて…
オードゥスでもそうだったけど話題に事欠かないねぇ…」
「うーん…親からは別に何も成そうとしなくて良いと言われてるので、本当はのんびりぶらり旅したいんですがねぇ…」
のんびりぶらりとは真逆の冒険者生活を送っているノアは溜め息を溢す。
「決めた!この戦いが落ち着いたらのんびり過ごそうと思います!」
「その方が良いよ~、ノア君冒険者になって一月でしょ?
幾ら何でも働き過ぎだよ~。」
「任務期間は3日の予定で、今日は2日目。
明日迄に特に進展が無ければ明後日には帰還でしょう。」
と、何やらフラグの様な事を口走った所で頭の中に情報が流れ込んできた。
【餓龍王グリード】(幼体)の食事量が一定量を突破、【餓龍王グリード】(中間体)へと成長しました。
全長150メルの体が25メル程に迄縮小、その代わり、蛇の様だった鱗が龍鱗に変化、物理、魔法耐性、魔力保有量が3倍に跳ね上がります。
以前使用した『プラズマレーザー』が通常攻撃として使用可になりました。
また、2.5メル迄長さを調節可能。追従が可能になりました。
グリードが『隠れ蜥蜴・巨大種』の素材『隠れ蜥蜴の皮』『隠れ蜥蜴の結晶』を保有しています。
受け取りますか?
グリードの成長もそうだが、『俺』が戦闘を引き受けた際に倒した巨大カメレオンの素材を取っておいた様だ。
「え、えっと取り敢えず一旦保留で…」
「ん?突然どうしたんだい、独り言言って…」
突然話し出したノアに何事かと尋ねるアルキラー。
「あ、いや僕の契約獣が昨日倒したモンスターの素材を取っておいたみたいで…」
「契約獣?そういえばいたね。
エメラルダですら何のモンスターか分からなかったみたいだけど。」
「ええ、その子が『隠れ蜥蜴』とか言うモンスターと戦ってたみたいで…」
「「隠れ蜥蜴!?」」
モンスターの名前を聞いたバラス、アルキラー両名は、驚いたとばかりに声を張り上げる。
突然の大声にノアは少したじろいでしまった。
「ど、どうしたんですか…?」
「あなた、『隠れ蜥蜴』と言ったら…」
「そうだな、バラガスさんを呼んで来よう、戦況が良くなるかもしれない!」
(バラガス?あれ、何処かで聞いた名前だな…)
アルキラーが駆け出し、広場の方へと向かって行った。
「ノア君、『隠れ蜥蜴』って言うのはね~、隠密性能がかなり高いモンスターでね、伸縮性のある舌を自由自在に使って獲物を獲るモンスターなの。」
「へー…」
「その『隠れ蜥蜴』の素材…肉だろうが骨だろうが、何使っても高い隠密性能を得る事が出来るから今のこの状況を打開できる可能性が高いのよ~。」
と、バラスがノアに話しているとアルキラーがバラガスと言う商人を連れて戻ってきた。
そしてその後ろからドワーフ達とミユキも近付いて来た。
恐らくアルキラーが慌てて呼んだので、何かあったと思ったのだろう。
「あれ?あなたは…ノア君ではありませんか?」
「あ、やっぱり。
バラガスさんってあなたでしたか、その節はどうもありがとうございます。」
アルキラーが連れて来た商人の顔を見るなり正体に気付いた。
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「いえいえ、こちらこ「おぅ!坊、目ぇ覚ましよったか!」
「あげな怪我じゃ!当分目覚めん思っちょったわい!」
「吸血鬼の嬢ちゃんに感謝じゃなぁっ!」
「…むにゃ、誰か呼びましたか…?」
ドワーフの馬鹿デカイ声で眠っていたヴァンディットも目覚めてしまった様だ。
「ノア君、あの時は殿を引「あー!ノア様!お目覚めになられたのですね!?」
「だぁああああっ!待って!皆一斉に喋らないで、待って待って!」
ガバババババッ!
未だにもつ煮込みを片手に持っていたノアは皆に落ち着く様叫んだ後、もつ煮込みを一気に流し込む事にした。
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