249 / 1,124
王都編
貴族・商人のご令嬢
しおりを挟む
街の屋台街でムシャムシャと食事を摂っていたノアだが、何処からか居場所を嗅ぎ付けた貴族・商人のご令嬢が引っき切り無しに訪れていた。
デミ・キエフの様に何かしら疚しい思惑があるのだろうか、と身構えていたがそんな事は無く、将来有望な冒険者に対しては良く行われている様だ。
強行策として強引に婚姻を迫る者も中にはいるらしいが、宴の席で大商人であるジョーと親しくしている事が中々に影響があったらしく、そう言った行動を取るのは得策ではないと悟ったらしい。
そう言った事を教えてくれたのは、屋台街でたまたま出会したアルバラストの領主のアルバであった。
「まさか我が街を救ってくれた英雄が、フリアダビアまで奪還するとはね。」
「止して下さい、色んな方々の助けがあって成し得た事です。」
「ははは、誇らないのも相変わらずだな。
しかし君のお陰で街への商人や冒険者の流入は以前の4割増しだ。
物流も改善されて良い傾向にある。
誇れる事は時に誇っておいた方が良いぞ?」
「はは、善処します。
そういえば、別れの挨拶をしないまま出ていっちゃいましたけど、冒険者の皆さんは元気ですか?」
「ああ、ルディアはフリアダビアが奪還されたと聞いて直ぐに向かって行ったよ。
勿論パーティメンバーも一緒にね。
それと、事後処理がまだ片付いていない物もあるから皆忙しそうに日々を過ごしているよ。」
「そうですか、それは良かった。」
「だが、問題が残っててな。
君が倒した野盗300人の行き先が決まって無くて困っているそうだ。」
「まぁ数が数ですからね。」
「反乱起こさせる訳にもいかないから、分散させるのに手間取っているらしい。」
「へ~。」
その後も他愛も無い会話をしつつ食事を続ける。
(あ、<気配感知>の中にまた新たな貴族の影が…)
「さて、そろそろ私は場所を移すとしよう。
私が居ては他の者が君に挨拶出来ない様だからね。」
「え!?折角ゆっくり出来ると思っていたのに…」
「君も今後の事を考えたら、こう言った事に馴れておいた方が良いぞ?
ではな、御前試合頑張ってな。」
「はい、頑張ります。」
アルバがノアの元を離れた途端、ノアの背後から杖を付いた貴族の足音や、フリフリのドレスの衣擦れの音、キャイキャイとした話し声が近付いて来るのを感じ、ノアは心の中で溜め息をつくのだった。
「それでは【鬼神】殿、御前試合頑張って下さいね?」
「は、はい…」
12人連続の貴族や商人のご令嬢からの挨拶が一段落した所で、隙を見てノアは路地に飛び込む。
そこから壁を伝って屋根に上り、下から姿が見えない位置まで移動して腰を降ろす。
「ふぃ~…こんなのがあと3日位続くのかと思うと嫌になってくるなぁ…」
「はっはっは、大分参ってる様だね?」
「ええ、見ての通りです…」
いつの間にか接近していたジョーがノアの隣に立つ。
既に気付いていたのか、特に驚いた様子も無く普段通り会話を続けるノア。
「まだ野盗200人と戦ってた方がマシですよ…」
「そんなにか…まぁそう言わず多少は顔や名前を売っておいた方が良いぞ?」
「アルバさんも似た様な事言ってましたけど、やっぱりそう言うものなのですか?」
「まぁ、その貴族その貴族で違うだろうけど、治める街の中である程度融通が効いたりするし、直接指名依頼を受けられたりするよ。」
「へー。」
「でも注意しなければならないのは、ノア君の様に凄まじい武力を持つ者は誰しも手中に収め様としてくる。
中には強行手段に出る者も少なくない。
だからある意味今回の御前試合はチャンスと捉える事も出来る。」
「と言うと?」
「敢えて圧倒的なまでの武力を見せ付けて皆に思い知らせてやるんだ、搦め手は愚策、その方面は通用しない、割に合わないぞ、ってね。」
「なる程…正直見世物になるのは嫌でしたが、そう言う風に考えれば良いか…」
「御前試合の試合場はアルバラストみたいに色々と術式が付与されてるから、相手を殺すって事は無いから安心して良い。」
「…よーし、最近嫌な事があったから試合で発散してやろ。」
ノアの顔色が戻ってきたのを確認したジョーは別の話題を振る事にした。
「そう言えば、御前試合後に話があるって言ってたけど今じゃダメかな?」
「試合後の方が一段落付きそうかな、って思っただけなのですが、大丈夫ですか?」
「ああ、僕の場合寧ろ明後日以降の方が忙しくなるから出来れば今が良いかな。」
「…であれば…」
ノアは<気配感知>の反応を確認し、半径50メル以内に人が居ないのを確認する。
「実はとある国の方から王都と国交を結びたいと申し入れがありまして…」
「ん?国交?
はて、近隣の国で国交を結んでいない所なんかあったかな…」
「あ、いや、多分国所か、そこの種族とすら会った事すら無いと思います…」
「え?それはどういう…
あっ!?もしかしてあの素材って…」
「お察しの通りその種族の1人から頂きました。
ですが、頂いた素材の見返りで国交の事をお願いされた訳じゃ無いので悪しからず。」
「ああ、了解した。
…でもそんな国、何処にあるの?」
「えーっと、今からちょっとややこしい話しますよ?」
「あ、うん、分かった。」
そこからノアは鉱山での出来事を話す。
最初はウンウン頷きながら聞いていたジョーだが、徐々にうーんうーん唸り出し、最終的には固まってしまった。
~1時間後~
「…えーっと、要約すると、鉱山で昇降機爆破に巻き込まれたノア君は、結界を突き破って海洋種が防衛線として新造していた『レベル158』に落下してしまった。
その場所でエリアボスとして棲息していたクラーケンと戦闘。
海洋種の介入で事なきを得たけど、死にかけていたノア君は命を助けられ、助力もあって何とか爆破の犯人の捕縛に成功。
その後彼等の城に戻ったら褒美として例の素材を貰い、出来れば国交を結びたいと相談された、という事?」
「そう言う事です。」
「うむむ…」
ジョーが悩むのも無理はない。
話の内容が突拍子も無い事の連続で、1時間程掛けて漸く理解してくれた(?)。
鉱山を王都の所有している物とは知らずにダンジョンを拡張していた事。
それによって鉱山の最下層が『レベル26』ではなく『レベル158』まである事。
しかも『レベル158』にはお伽噺でしか聞いた事の無いモンスター、クラーケン(幼体)がいる事。
そのモンスターと共存する様に海洋種がいる事。
空間魔法の応用や深海と言う高圧下での築城等、技術面に秀でている事。
最近の調査で鉱山の下には海が広がっているというのは判明していたが、まさか国まであったとは思いもしなかった様だ。
「まぁ、現に未知の素材をノア君は持っている訳だし信用せざるを得ないけどね。
ちなみにこの話、他の者にはしたのかな?」
「いえ、全く。
王かジョーさん位にしか言うつもり無かったので。」
「その考えは正しい。
この手の話は大っぴらに言わない方が良い。
よし、私の方から王に話を通しておくとしよう。」
「お願いします。」
「うーん…でも、やはり1回はその国に訪れてから話を通すべきだな…
でも昇降機は落下してるから使えないし…」
「あ、それなら安心して下さい。
その国の方から、人を連れて来る場合を想定して転移符を頂きましたので、僕含めて3人までなら一緒に行けます。」
「おお、そうか。
で、あればあと1人は誰を連れていくか…」
「まぁ、その方からも気長に待つと言われたので、日を改めて考えませんか?」
「そうしよう、御前試合の準備やらで皆忙しいだろうしね。」
いつの間にか夕暮れ時になっていた為、ノアとジョーは屋根から降り、大通りを歩いて行った。
デミ・キエフの様に何かしら疚しい思惑があるのだろうか、と身構えていたがそんな事は無く、将来有望な冒険者に対しては良く行われている様だ。
強行策として強引に婚姻を迫る者も中にはいるらしいが、宴の席で大商人であるジョーと親しくしている事が中々に影響があったらしく、そう言った行動を取るのは得策ではないと悟ったらしい。
そう言った事を教えてくれたのは、屋台街でたまたま出会したアルバラストの領主のアルバであった。
「まさか我が街を救ってくれた英雄が、フリアダビアまで奪還するとはね。」
「止して下さい、色んな方々の助けがあって成し得た事です。」
「ははは、誇らないのも相変わらずだな。
しかし君のお陰で街への商人や冒険者の流入は以前の4割増しだ。
物流も改善されて良い傾向にある。
誇れる事は時に誇っておいた方が良いぞ?」
「はは、善処します。
そういえば、別れの挨拶をしないまま出ていっちゃいましたけど、冒険者の皆さんは元気ですか?」
「ああ、ルディアはフリアダビアが奪還されたと聞いて直ぐに向かって行ったよ。
勿論パーティメンバーも一緒にね。
それと、事後処理がまだ片付いていない物もあるから皆忙しそうに日々を過ごしているよ。」
「そうですか、それは良かった。」
「だが、問題が残っててな。
君が倒した野盗300人の行き先が決まって無くて困っているそうだ。」
「まぁ数が数ですからね。」
「反乱起こさせる訳にもいかないから、分散させるのに手間取っているらしい。」
「へ~。」
その後も他愛も無い会話をしつつ食事を続ける。
(あ、<気配感知>の中にまた新たな貴族の影が…)
「さて、そろそろ私は場所を移すとしよう。
私が居ては他の者が君に挨拶出来ない様だからね。」
「え!?折角ゆっくり出来ると思っていたのに…」
「君も今後の事を考えたら、こう言った事に馴れておいた方が良いぞ?
ではな、御前試合頑張ってな。」
「はい、頑張ります。」
アルバがノアの元を離れた途端、ノアの背後から杖を付いた貴族の足音や、フリフリのドレスの衣擦れの音、キャイキャイとした話し声が近付いて来るのを感じ、ノアは心の中で溜め息をつくのだった。
「それでは【鬼神】殿、御前試合頑張って下さいね?」
「は、はい…」
12人連続の貴族や商人のご令嬢からの挨拶が一段落した所で、隙を見てノアは路地に飛び込む。
そこから壁を伝って屋根に上り、下から姿が見えない位置まで移動して腰を降ろす。
「ふぃ~…こんなのがあと3日位続くのかと思うと嫌になってくるなぁ…」
「はっはっは、大分参ってる様だね?」
「ええ、見ての通りです…」
いつの間にか接近していたジョーがノアの隣に立つ。
既に気付いていたのか、特に驚いた様子も無く普段通り会話を続けるノア。
「まだ野盗200人と戦ってた方がマシですよ…」
「そんなにか…まぁそう言わず多少は顔や名前を売っておいた方が良いぞ?」
「アルバさんも似た様な事言ってましたけど、やっぱりそう言うものなのですか?」
「まぁ、その貴族その貴族で違うだろうけど、治める街の中である程度融通が効いたりするし、直接指名依頼を受けられたりするよ。」
「へー。」
「でも注意しなければならないのは、ノア君の様に凄まじい武力を持つ者は誰しも手中に収め様としてくる。
中には強行手段に出る者も少なくない。
だからある意味今回の御前試合はチャンスと捉える事も出来る。」
「と言うと?」
「敢えて圧倒的なまでの武力を見せ付けて皆に思い知らせてやるんだ、搦め手は愚策、その方面は通用しない、割に合わないぞ、ってね。」
「なる程…正直見世物になるのは嫌でしたが、そう言う風に考えれば良いか…」
「御前試合の試合場はアルバラストみたいに色々と術式が付与されてるから、相手を殺すって事は無いから安心して良い。」
「…よーし、最近嫌な事があったから試合で発散してやろ。」
ノアの顔色が戻ってきたのを確認したジョーは別の話題を振る事にした。
「そう言えば、御前試合後に話があるって言ってたけど今じゃダメかな?」
「試合後の方が一段落付きそうかな、って思っただけなのですが、大丈夫ですか?」
「ああ、僕の場合寧ろ明後日以降の方が忙しくなるから出来れば今が良いかな。」
「…であれば…」
ノアは<気配感知>の反応を確認し、半径50メル以内に人が居ないのを確認する。
「実はとある国の方から王都と国交を結びたいと申し入れがありまして…」
「ん?国交?
はて、近隣の国で国交を結んでいない所なんかあったかな…」
「あ、いや、多分国所か、そこの種族とすら会った事すら無いと思います…」
「え?それはどういう…
あっ!?もしかしてあの素材って…」
「お察しの通りその種族の1人から頂きました。
ですが、頂いた素材の見返りで国交の事をお願いされた訳じゃ無いので悪しからず。」
「ああ、了解した。
…でもそんな国、何処にあるの?」
「えーっと、今からちょっとややこしい話しますよ?」
「あ、うん、分かった。」
そこからノアは鉱山での出来事を話す。
最初はウンウン頷きながら聞いていたジョーだが、徐々にうーんうーん唸り出し、最終的には固まってしまった。
~1時間後~
「…えーっと、要約すると、鉱山で昇降機爆破に巻き込まれたノア君は、結界を突き破って海洋種が防衛線として新造していた『レベル158』に落下してしまった。
その場所でエリアボスとして棲息していたクラーケンと戦闘。
海洋種の介入で事なきを得たけど、死にかけていたノア君は命を助けられ、助力もあって何とか爆破の犯人の捕縛に成功。
その後彼等の城に戻ったら褒美として例の素材を貰い、出来れば国交を結びたいと相談された、という事?」
「そう言う事です。」
「うむむ…」
ジョーが悩むのも無理はない。
話の内容が突拍子も無い事の連続で、1時間程掛けて漸く理解してくれた(?)。
鉱山を王都の所有している物とは知らずにダンジョンを拡張していた事。
それによって鉱山の最下層が『レベル26』ではなく『レベル158』まである事。
しかも『レベル158』にはお伽噺でしか聞いた事の無いモンスター、クラーケン(幼体)がいる事。
そのモンスターと共存する様に海洋種がいる事。
空間魔法の応用や深海と言う高圧下での築城等、技術面に秀でている事。
最近の調査で鉱山の下には海が広がっているというのは判明していたが、まさか国まであったとは思いもしなかった様だ。
「まぁ、現に未知の素材をノア君は持っている訳だし信用せざるを得ないけどね。
ちなみにこの話、他の者にはしたのかな?」
「いえ、全く。
王かジョーさん位にしか言うつもり無かったので。」
「その考えは正しい。
この手の話は大っぴらに言わない方が良い。
よし、私の方から王に話を通しておくとしよう。」
「お願いします。」
「うーん…でも、やはり1回はその国に訪れてから話を通すべきだな…
でも昇降機は落下してるから使えないし…」
「あ、それなら安心して下さい。
その国の方から、人を連れて来る場合を想定して転移符を頂きましたので、僕含めて3人までなら一緒に行けます。」
「おお、そうか。
で、あればあと1人は誰を連れていくか…」
「まぁ、その方からも気長に待つと言われたので、日を改めて考えませんか?」
「そうしよう、御前試合の準備やらで皆忙しいだろうしね。」
いつの間にか夕暮れ時になっていた為、ノアとジョーは屋根から降り、大通りを歩いて行った。
136
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる