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王都編
金髪メイド服のラベルタとドゥ
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3人が『ジョー・アルマゼナ』に戻ってくると『槍サーの姫君』の面々と、ジャロルは居らず、金髪メイド服のラベルタとドゥが出迎えてくれた。
「お帰りなさいジョー様、お姉ちゃん。
それと…大丈夫ですかノア様?」
「お疲れ様ですジョーさん、ラーベ。
…で、ノア君は何でしゃがみ込んでいるんだ?」
ジョーとラーベの隣で転移酔いしているノアが、無言のorz状態で膝から崩れ落ちていた。
すると、影からヴァンディットが姿を現し
「大丈夫ですか、ノア様?
先程は真っ暗で出てこれませんでしたが、酔いに効果的な物をお渡ししますね!」
「おぉ…そう言った薬「はい、ミカンです。酔いには酸っぱい物が良いと昔お婆ちゃんが言ってました。」
ヴァンディットが影から取り出したのは、何の変哲も無いただのミカンであった。
民間療法的な物だと思ったが、厚意を無下にする訳にもいかないので頂く事にした。
ムッチャムッチャ…「酸っぺ…あ、でも良いかも…」
「でしょう?」
ヴァンディットが剥いてくれたミカンを頂いていると、思いの外頭がスッキリとしてきた。
ミカン1個食べ終わる頃には体調はいつもの調子に戻っていた。
「ノア君の体調が戻った所だが、さてどうするかな…
時間的には朝方だが、未だ王城は隊員やギルド員の出入りが多いみたいだから、少し落ち着いてから報告に向かうとするか…」
ジョーが外の様子を見つつ、顎に手をやって思案していた。
ジョーの言う通り外は薄らと空が白み始めており、街中にチラホラと人が現れ始めていた。
ノアは商会の外に出て、体を伸ばしていると
「ん?」
「どうかしたのかい?」
「…あ、いや…
そういえば、街に来てる貴族やご令嬢っていつ頃帰るんですかね?」
「うーん…皆御前試合目的で来ていたハズだし、ノア君は昨日から姿を消してるし、諦めて今日辺り帰り出すんじゃないかな?」
「…であれば僕は宿へ行って寝る事にします。
何だかんだ昨日の戦闘で疲れましたので…」
「そうだね、そうすると良い。
私は後で王城に行ってくるけど、もし何かあったら後で伝えに行くよ。」
「助かります。それではまた。」
そう言ってノアは商会から離れ、路地を通って宿へ向け歩いていった。
スタスタ…スタ。
宿へ向け、路地を歩いていたノアが急に立ち止まる。
「商会前で何やら張っていた様ですが、何か用があるんですよね?
適当に口実作って出てきたんで、もう出て来て貰って構いませんよ。」
そうノアが虚空に声を掛けると、路地の先から伏し目がちのデミ・スロアと『新鋭の翼』の面々が顔を出す。
前日、造魔核を取り込んだコモン・スロアに襲われ片腕を切り落としたデミだが、既に処置が施されたのか腕は完治していた。
だが、デミの表情は優れない。
前日の人を見下した様な表情や、ノアを一目見るや何かしら突っ掛かってきたデミは何処へやら、だ。
無理もないだろう。
自分の父親が人ならざる存在になってしまったのだ。
「デミ…」
「…あぁ…」
意気消沈としたデミに、傍らに立つリナが声を掛ける。
「…き、昨日は、化け物と化した父上の…暴走を食い止めて…ありがとう…
実の親が…生物兵器を製造していたとは知らなかったんだ…」
「ほぅ?」
疑いの目を向けるノア。
「ほ、本当よ、昨日全てが終わった後、隊員や諜報部の連中がデミの記憶を何度も探り、事情聴取も行って『シロ』と判断されたわ。」
「…どうやら、ペラペラと喋る俺の性格が幸いしたらしい…喜んで良いのやら…
俺が父上から指示を受けたのは、『宴の席で【鬼神】との御前試合を取り付けろ』と言う事だけだ…」
「大方、王都を乗っ取ろうとした際に僕が障害になるとでも思ったんじゃないでしょうか?
だから御前試合で6対1何てアホみたいな構成で試合吹っ掛けてくる事、普通有り得ないですしね。
エルベストまで動員していたみたいですが、不発に終わりましたがね。」
「途中6対1所じゃない場面何ヵ所かあったけど、それすら凌いでいたじゃない…」
「6対1位、親との特訓で何度も経験してますからね。何て事ありませんよ…」
「「どんな特訓よぉ…」」
ノアの発言にミミとララが苦笑いを溢す。
その後、チラリとデミの方を見たノアは
「デミ…さんは納得してるんですか?
化け物に成り下がったとは言え、僕はあなたの父親を殺したんですよ?」
この一言にデミはピクリと反応する。
「納得してる、と言えば嘘になる…
化け物になって腕を持っていかれそうにもなったがそれでも俺にとって父親である事に変わりは無い…
だが君と戦って痛感したよ、戦術的にも精神的にも敵わない、とね。
化け物に成り下がった父親は本来、家族の手で幕を下す物なのだろうが、今の俺達じゃどう足掻いてもアレには勝てなかっただろう…
寧ろ被害を拡大させていたのは明白だ…
だから納得していない所もあるが、感謝している部分もある。
気持ちの整理が付いていないからか、自分でもどういった感情なのかが把握出来ていないんだ…」
「まぁ、昨日の今日ですからそれは仕方の無い事。
それよりもデミさん、これからあなたに対する風当たりは強いものになるでしょうね。」
「…あぁ、もう既に自領から爵位取り消しの文が届いた。
母上は早くに亡くなっているから俺には身寄りも無く天涯孤独だ…
何だ?今まで馬鹿にしてきた分の仕返しでもするつもりか?」
「自暴自棄になる暇があるなら今後の身の振り方を考えるんですね。
天涯孤独?デミさんの後ろに居る5人は関係無いって事ですか?」
「あ…」
「あなたはこれから貴族でも何でも無い只の『デミ』だ。
今までの自分の行い、振る舞いを思い返して今後もそのままでいくつもりならこれ以上何も言うつもりはありません。
改心しろ、とは言いませんが少しでも考え方を改めないと本当の意味であなたは天涯孤独になるりますよ?」
「う…」
「あなたは性格はクソですが、戦闘面ではしっかりリーダーらしく指示、統制は取っていたと思います。
性格はクソですがっ!」
「ノ、ノア君抑えて抑えて…(ミミ)」
ノアは御前試合でのデミを思い出す。
ノアの攻勢に対し、何度も即時即決で回復や攻撃方法等の的確な指示を飛ばしていた。
【万能】と言う適正に驕らず、実力を身に付けてきたと言う点に関してノアは評価しているのだ。
「僕は別にあなたを馬鹿にするつもりも、貶めるつもりもありませんよ。
寧ろデミさんがより良い方向に向かって行こうという気概があるのであれば、喜んで協力致しましょう。」
肩を落としてノアの話しを聞いていたデミはどう反応したら良いのか分からないと言った顔をする。
「…とまぁ、冒険者生活1ヶ月の僕が偉そうな事を色々と言いましたが、最終的に決断を下すのはデミさん、あなたです。
…が、その前に皆さんとよく話し合って今後の事を相談して下さい。」
そう言ってノアはその場に『新鋭の翼』の面々を残し、路地を後にした。
「お帰りなさいジョー様、お姉ちゃん。
それと…大丈夫ですかノア様?」
「お疲れ様ですジョーさん、ラーベ。
…で、ノア君は何でしゃがみ込んでいるんだ?」
ジョーとラーベの隣で転移酔いしているノアが、無言のorz状態で膝から崩れ落ちていた。
すると、影からヴァンディットが姿を現し
「大丈夫ですか、ノア様?
先程は真っ暗で出てこれませんでしたが、酔いに効果的な物をお渡ししますね!」
「おぉ…そう言った薬「はい、ミカンです。酔いには酸っぱい物が良いと昔お婆ちゃんが言ってました。」
ヴァンディットが影から取り出したのは、何の変哲も無いただのミカンであった。
民間療法的な物だと思ったが、厚意を無下にする訳にもいかないので頂く事にした。
ムッチャムッチャ…「酸っぺ…あ、でも良いかも…」
「でしょう?」
ヴァンディットが剥いてくれたミカンを頂いていると、思いの外頭がスッキリとしてきた。
ミカン1個食べ終わる頃には体調はいつもの調子に戻っていた。
「ノア君の体調が戻った所だが、さてどうするかな…
時間的には朝方だが、未だ王城は隊員やギルド員の出入りが多いみたいだから、少し落ち着いてから報告に向かうとするか…」
ジョーが外の様子を見つつ、顎に手をやって思案していた。
ジョーの言う通り外は薄らと空が白み始めており、街中にチラホラと人が現れ始めていた。
ノアは商会の外に出て、体を伸ばしていると
「ん?」
「どうかしたのかい?」
「…あ、いや…
そういえば、街に来てる貴族やご令嬢っていつ頃帰るんですかね?」
「うーん…皆御前試合目的で来ていたハズだし、ノア君は昨日から姿を消してるし、諦めて今日辺り帰り出すんじゃないかな?」
「…であれば僕は宿へ行って寝る事にします。
何だかんだ昨日の戦闘で疲れましたので…」
「そうだね、そうすると良い。
私は後で王城に行ってくるけど、もし何かあったら後で伝えに行くよ。」
「助かります。それではまた。」
そう言ってノアは商会から離れ、路地を通って宿へ向け歩いていった。
スタスタ…スタ。
宿へ向け、路地を歩いていたノアが急に立ち止まる。
「商会前で何やら張っていた様ですが、何か用があるんですよね?
適当に口実作って出てきたんで、もう出て来て貰って構いませんよ。」
そうノアが虚空に声を掛けると、路地の先から伏し目がちのデミ・スロアと『新鋭の翼』の面々が顔を出す。
前日、造魔核を取り込んだコモン・スロアに襲われ片腕を切り落としたデミだが、既に処置が施されたのか腕は完治していた。
だが、デミの表情は優れない。
前日の人を見下した様な表情や、ノアを一目見るや何かしら突っ掛かってきたデミは何処へやら、だ。
無理もないだろう。
自分の父親が人ならざる存在になってしまったのだ。
「デミ…」
「…あぁ…」
意気消沈としたデミに、傍らに立つリナが声を掛ける。
「…き、昨日は、化け物と化した父上の…暴走を食い止めて…ありがとう…
実の親が…生物兵器を製造していたとは知らなかったんだ…」
「ほぅ?」
疑いの目を向けるノア。
「ほ、本当よ、昨日全てが終わった後、隊員や諜報部の連中がデミの記憶を何度も探り、事情聴取も行って『シロ』と判断されたわ。」
「…どうやら、ペラペラと喋る俺の性格が幸いしたらしい…喜んで良いのやら…
俺が父上から指示を受けたのは、『宴の席で【鬼神】との御前試合を取り付けろ』と言う事だけだ…」
「大方、王都を乗っ取ろうとした際に僕が障害になるとでも思ったんじゃないでしょうか?
だから御前試合で6対1何てアホみたいな構成で試合吹っ掛けてくる事、普通有り得ないですしね。
エルベストまで動員していたみたいですが、不発に終わりましたがね。」
「途中6対1所じゃない場面何ヵ所かあったけど、それすら凌いでいたじゃない…」
「6対1位、親との特訓で何度も経験してますからね。何て事ありませんよ…」
「「どんな特訓よぉ…」」
ノアの発言にミミとララが苦笑いを溢す。
その後、チラリとデミの方を見たノアは
「デミ…さんは納得してるんですか?
化け物に成り下がったとは言え、僕はあなたの父親を殺したんですよ?」
この一言にデミはピクリと反応する。
「納得してる、と言えば嘘になる…
化け物になって腕を持っていかれそうにもなったがそれでも俺にとって父親である事に変わりは無い…
だが君と戦って痛感したよ、戦術的にも精神的にも敵わない、とね。
化け物に成り下がった父親は本来、家族の手で幕を下す物なのだろうが、今の俺達じゃどう足掻いてもアレには勝てなかっただろう…
寧ろ被害を拡大させていたのは明白だ…
だから納得していない所もあるが、感謝している部分もある。
気持ちの整理が付いていないからか、自分でもどういった感情なのかが把握出来ていないんだ…」
「まぁ、昨日の今日ですからそれは仕方の無い事。
それよりもデミさん、これからあなたに対する風当たりは強いものになるでしょうね。」
「…あぁ、もう既に自領から爵位取り消しの文が届いた。
母上は早くに亡くなっているから俺には身寄りも無く天涯孤独だ…
何だ?今まで馬鹿にしてきた分の仕返しでもするつもりか?」
「自暴自棄になる暇があるなら今後の身の振り方を考えるんですね。
天涯孤独?デミさんの後ろに居る5人は関係無いって事ですか?」
「あ…」
「あなたはこれから貴族でも何でも無い只の『デミ』だ。
今までの自分の行い、振る舞いを思い返して今後もそのままでいくつもりならこれ以上何も言うつもりはありません。
改心しろ、とは言いませんが少しでも考え方を改めないと本当の意味であなたは天涯孤独になるりますよ?」
「う…」
「あなたは性格はクソですが、戦闘面ではしっかりリーダーらしく指示、統制は取っていたと思います。
性格はクソですがっ!」
「ノ、ノア君抑えて抑えて…(ミミ)」
ノアは御前試合でのデミを思い出す。
ノアの攻勢に対し、何度も即時即決で回復や攻撃方法等の的確な指示を飛ばしていた。
【万能】と言う適正に驕らず、実力を身に付けてきたと言う点に関してノアは評価しているのだ。
「僕は別にあなたを馬鹿にするつもりも、貶めるつもりもありませんよ。
寧ろデミさんがより良い方向に向かって行こうという気概があるのであれば、喜んで協力致しましょう。」
肩を落としてノアの話しを聞いていたデミはどう反応したら良いのか分からないと言った顔をする。
「…とまぁ、冒険者生活1ヶ月の僕が偉そうな事を色々と言いましたが、最終的に決断を下すのはデミさん、あなたです。
…が、その前に皆さんとよく話し合って今後の事を相談して下さい。」
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