290 / 1,124
王都編
お見苦しい所をお見せしてすいません
しおりを挟む
「大変お見苦しい所をお見せしてすいませんでした。」フキフキ
少し休憩して体調が元に戻ったノアは口を拭いつつ、この場に集まった者達に頭を下げる。
「いやはや…とんでもない殺気を感じて来てみれば、ヒュマノ聖王国の人間がここにいるとは…
大方ノア君の噂を聞いて勧誘に来たと言う所かな…」
「ええ、かなり横柄な態度でね!」
ノアはその時の態度を思い出しむくれっ面になる。
「…それにしても、こんな痩せ細った獣人の子供を連れて… 」
諜報部の獣人の腕の中ですやすやと眠る子供を見て眉をしかめる。
「…この首輪ですか、先程にゃんこさんが仰っていたのは…」
にゃんこ…諜報部所属の獣人の呼び名(ヴァンディット限定)
「にゃんこ…プッ…」
「クスクス…」
「…ヴァンディット嬢。
その呼び名、出来れば表ではあまり言わないで頂きたいのだが…」
「あ、し、失礼致しました…つい…」
が、時既に遅し。
今ので割と広まってしまった為、今後にゃんこさんは街の職員や住人から裏で『にゃんこさん』の愛称で呼ばれる事になる。
頑張れにゃんこさん。
「ぅおっほん!本題に戻ろうか。
先程の奴らの反応からしてこの子らに付けられている首輪は本人らの意思とは関係無く、強制的に体を動かす機構を備えた違法な物だろう。」
その場にしゃがみ込んだにゃんこさんは、獣人の子供らに付けられた首輪に手を掛ける。
バヂィッ!ブシュッ!
首輪が赤く光り、紫電が走ると、取り外しに掛かったにゃんこさんの手がズタズタに引き裂かれる。
「…!?手が…」
「気にするな。
…やはり主人以外が外そうとすると反発してくるか、いやらしい仕掛けを…!」バキンッ!
手が血塗れになりながらも首輪を外すと、幾分子供の表情が和らぐ。
恐らく別の魔法も付与されていたのだろう。
「…ぐぉっ…これで…『バキンッ!』終わりだな…」
にゃんこさんが苦悶の声を上げつつも2人の首輪を外し終わる。
「細かな傷や痣が幾つも目立つな…ヴァンディットさん、手持ちのポーションや症状に合った薬品の投与を…
いや、先に諜報部の人からだ、症状で言えばそちらの方が悪い。」
「え!?」
ノアに言われ、にゃんこさんの方を見ると、首輪に触れた両手はどす黒く変色し、ジワジワと手首の方まで進行していた。
「し、心配するな、持ち前の<毒耐性>で直ぐにどうこうなる物では無い…
それに、拠点に戻れば毒消しもあるだろ、うごぁっ…」
そう言ってる間もにゃんこさんの両手はどんどん腫れていき、所々皮膚が裂けてきている。
素人目から見ても毒消し程度でどうこうなるとはとても思えない。
「…は…があぁあっ!」
いつも冷静に努めるハズの諜報部の者ですら苦痛に声を荒げる。
そんな中、ヴァンディットがにゃんこさんの近くに寄り、どす黒く変色した右腕に触れる。
「うぐっ…ヴァンディット嬢…一体な「にゃんこさん、少し我慢してて下さいね。」
ガブッ!
「「「「「え?」」」」」
突如ヴァンディットが手首の辺りに噛み付いたのだ。
皆突然の事に何も出来ずにいるが、噛まれてる本人は堪ったものでは無い。
「ぐぁあああ…ヴァンディット…嬢、離れ…ぐぅっ…」
ヂュゥゥゥゥ…
「ふあいほほもいまうがもうふほひのひんほーへふ。(辛いと思いますがもう少しの辛抱です。)」
そう言っていると徐々に腫れが治まり、痛みも引いている様だ。
プッ!ビタタッ!
少ししてにゃんこさんの手から口を離したヴァンディットは、口に含んでいた血が混じった黒い液体を地面に吐き出す。
「ぷはっ…にゃんこさんの血の臭いから血が侵されていると判断したので吸出しました。
さぁ、左手も行いますのでお手をお出し下さい。」
「あ、ああ…」
左手も同様に毒素を吸出し、地面に吐き出す。
「恐らくこれで大丈夫だと思います、お身体の方はどうですか?」
「先程の痛みが嘘の様に引いた…治療して貰って感謝する。が」
そう言ってにゃんこさんは大きな手でヴァンディットの頬や口周りに触れ、状態を確認している。
ヴァンディットはそんなにゃんこさんの行動に黙ってなすがままとなっている。
「…良かった、私の血を介して毒に侵されてはいない様だな…」
「あ、ご安心を、吸血鬼は種族的にそういった耐性関連は持っていますので…」
「それでもだ、吸血鬼である以前に私にとって貴女は1人の女性、私のせいで貴女が毒に侵されでもしたら夢見が悪くなる。
私の事を思っての行動だろうが、出来れば一言言ってからにして欲しかったかな。」
そう言いながらヴァンディットの口の端に付いた血を親指の腹で拭う。
「あ…はい…」
そうしてお互い見詰め合っていると
「あのー…何か良さげな雰囲気な所申し訳無いのですが、そろそろ子供達の治療の方を…」
「「ハッ!?」」
「あ、あ、申し訳ありません!今すぐ…」
「こ、これは失礼したヴァンディット嬢…あ痛た…」
「皮膚裂けてますものね。はい、ポーション。」バシャッ
「雑!」
にゃんこさんの両手にポーションを雑にかけたノアはクロラに近付く。
「先程は助かりました。
…奴らに使ったスキル、大分精神力を食うので取り乱しちゃって…」
「ううん、気にしないで。
…ねぇノア君、1つ聞いて良い?」
「ん?何ですか?」
「ノア君に異変が起こったのって、本当にさっきのスキル使ったからってだけ…なのかな?って…
私の住んでた村に、ね、昔戦争を経験してた人が居たんだけど、たまに何か思い出してさっきのノア君みたいな症状が出たりしてたの。
それで…」
「…そうですね…クロラさんが仰る通り、確かにさっきの異変はスキル使ったから、ってだけではありません。
昔僕が病気だったって話しましたよね?
僕、獣人の子供みたいにガリガリに痩せ細ってて、恐らく生まれてから今までの間で最も辛かった時期だったんです。
彼らを見たらその時の自分と重なって見えちゃって、色々思い出しちゃいました。」
「そう…なんだ…ごめんなさい、私こそ。
嫌な事思い出させちゃったね…」
「気にしないで。
今まで誰にも相談出来なかったけど、クロラさんに話したら少し気が楽になりました。
また何かあったら相談しても良いですか?」
「ふふ、これでもノア君より2才上のお姉さんですよ?
相談事あったらお姉ちゃんに何でも聞きなさい。」
「はい、クロラお姉ちゃん。」
「あ…待って待って、お姉ちゃん呼びやっぱ無し…何か変な気持「あー…お楽しみの所申し訳無いのだが、子供達の治療が終わったぞ…」
「「ふぉっ!?」」
ヴァンディットの手持ちのポーションで治療は大体済んだ様で、2人の獣人はにゃんこさんがおんぶしている。
一先ず子供の獣人2人は王城にて保護する事になった。
「それじゃノア君またね。」
「うん、おやすみなさい。」
「…あ、そういえばさっきノア君が言い掛けてた事って何だったのかな?」
「言い掛けてた事?」
「ほら、私を影に避難させるちょっと前、昔私に似た子を見たって話の後に『クロラさんと初めて会った日の翌』で話区切れてたよね?」
「あぁ、あれですか。
クロラさんと初めて会った日の翌日の朝、肉食べたじゃないですか?
あの時クロラさん"ふもも!"って言ってたんですよ。
それを聞いた時に思い出したんです、バザーに来てた子も"ふもも"って言ってたなー、って。」
「え、じゃあノアく「さ、もう夜も遅いですし、クロラさんも明日早いでしょうから宿行きましょ、宿!」
「え!?ねぇノア君話はぐらかして…
あれ?ノア君顔赤いよ!照れてる?」
「ち、違…何でも無いですって!
早く帰らないとまたポーラが来るかも…」
「呼んだ?」
「「ぎゃああっ!?」」
ポーラの襲来に遭いつつも何とかその場を乗りきった2人は、各々が泊まる宿へと向かって行った。
(それにしてもヒュマノ聖王国の連中が出張って来たか…
そういえば、村に預けてるミユキさんは元気にやってるだろうか…)
少し休憩して体調が元に戻ったノアは口を拭いつつ、この場に集まった者達に頭を下げる。
「いやはや…とんでもない殺気を感じて来てみれば、ヒュマノ聖王国の人間がここにいるとは…
大方ノア君の噂を聞いて勧誘に来たと言う所かな…」
「ええ、かなり横柄な態度でね!」
ノアはその時の態度を思い出しむくれっ面になる。
「…それにしても、こんな痩せ細った獣人の子供を連れて… 」
諜報部の獣人の腕の中ですやすやと眠る子供を見て眉をしかめる。
「…この首輪ですか、先程にゃんこさんが仰っていたのは…」
にゃんこ…諜報部所属の獣人の呼び名(ヴァンディット限定)
「にゃんこ…プッ…」
「クスクス…」
「…ヴァンディット嬢。
その呼び名、出来れば表ではあまり言わないで頂きたいのだが…」
「あ、し、失礼致しました…つい…」
が、時既に遅し。
今ので割と広まってしまった為、今後にゃんこさんは街の職員や住人から裏で『にゃんこさん』の愛称で呼ばれる事になる。
頑張れにゃんこさん。
「ぅおっほん!本題に戻ろうか。
先程の奴らの反応からしてこの子らに付けられている首輪は本人らの意思とは関係無く、強制的に体を動かす機構を備えた違法な物だろう。」
その場にしゃがみ込んだにゃんこさんは、獣人の子供らに付けられた首輪に手を掛ける。
バヂィッ!ブシュッ!
首輪が赤く光り、紫電が走ると、取り外しに掛かったにゃんこさんの手がズタズタに引き裂かれる。
「…!?手が…」
「気にするな。
…やはり主人以外が外そうとすると反発してくるか、いやらしい仕掛けを…!」バキンッ!
手が血塗れになりながらも首輪を外すと、幾分子供の表情が和らぐ。
恐らく別の魔法も付与されていたのだろう。
「…ぐぉっ…これで…『バキンッ!』終わりだな…」
にゃんこさんが苦悶の声を上げつつも2人の首輪を外し終わる。
「細かな傷や痣が幾つも目立つな…ヴァンディットさん、手持ちのポーションや症状に合った薬品の投与を…
いや、先に諜報部の人からだ、症状で言えばそちらの方が悪い。」
「え!?」
ノアに言われ、にゃんこさんの方を見ると、首輪に触れた両手はどす黒く変色し、ジワジワと手首の方まで進行していた。
「し、心配するな、持ち前の<毒耐性>で直ぐにどうこうなる物では無い…
それに、拠点に戻れば毒消しもあるだろ、うごぁっ…」
そう言ってる間もにゃんこさんの両手はどんどん腫れていき、所々皮膚が裂けてきている。
素人目から見ても毒消し程度でどうこうなるとはとても思えない。
「…は…があぁあっ!」
いつも冷静に努めるハズの諜報部の者ですら苦痛に声を荒げる。
そんな中、ヴァンディットがにゃんこさんの近くに寄り、どす黒く変色した右腕に触れる。
「うぐっ…ヴァンディット嬢…一体な「にゃんこさん、少し我慢してて下さいね。」
ガブッ!
「「「「「え?」」」」」
突如ヴァンディットが手首の辺りに噛み付いたのだ。
皆突然の事に何も出来ずにいるが、噛まれてる本人は堪ったものでは無い。
「ぐぁあああ…ヴァンディット…嬢、離れ…ぐぅっ…」
ヂュゥゥゥゥ…
「ふあいほほもいまうがもうふほひのひんほーへふ。(辛いと思いますがもう少しの辛抱です。)」
そう言っていると徐々に腫れが治まり、痛みも引いている様だ。
プッ!ビタタッ!
少ししてにゃんこさんの手から口を離したヴァンディットは、口に含んでいた血が混じった黒い液体を地面に吐き出す。
「ぷはっ…にゃんこさんの血の臭いから血が侵されていると判断したので吸出しました。
さぁ、左手も行いますのでお手をお出し下さい。」
「あ、ああ…」
左手も同様に毒素を吸出し、地面に吐き出す。
「恐らくこれで大丈夫だと思います、お身体の方はどうですか?」
「先程の痛みが嘘の様に引いた…治療して貰って感謝する。が」
そう言ってにゃんこさんは大きな手でヴァンディットの頬や口周りに触れ、状態を確認している。
ヴァンディットはそんなにゃんこさんの行動に黙ってなすがままとなっている。
「…良かった、私の血を介して毒に侵されてはいない様だな…」
「あ、ご安心を、吸血鬼は種族的にそういった耐性関連は持っていますので…」
「それでもだ、吸血鬼である以前に私にとって貴女は1人の女性、私のせいで貴女が毒に侵されでもしたら夢見が悪くなる。
私の事を思っての行動だろうが、出来れば一言言ってからにして欲しかったかな。」
そう言いながらヴァンディットの口の端に付いた血を親指の腹で拭う。
「あ…はい…」
そうしてお互い見詰め合っていると
「あのー…何か良さげな雰囲気な所申し訳無いのですが、そろそろ子供達の治療の方を…」
「「ハッ!?」」
「あ、あ、申し訳ありません!今すぐ…」
「こ、これは失礼したヴァンディット嬢…あ痛た…」
「皮膚裂けてますものね。はい、ポーション。」バシャッ
「雑!」
にゃんこさんの両手にポーションを雑にかけたノアはクロラに近付く。
「先程は助かりました。
…奴らに使ったスキル、大分精神力を食うので取り乱しちゃって…」
「ううん、気にしないで。
…ねぇノア君、1つ聞いて良い?」
「ん?何ですか?」
「ノア君に異変が起こったのって、本当にさっきのスキル使ったからってだけ…なのかな?って…
私の住んでた村に、ね、昔戦争を経験してた人が居たんだけど、たまに何か思い出してさっきのノア君みたいな症状が出たりしてたの。
それで…」
「…そうですね…クロラさんが仰る通り、確かにさっきの異変はスキル使ったから、ってだけではありません。
昔僕が病気だったって話しましたよね?
僕、獣人の子供みたいにガリガリに痩せ細ってて、恐らく生まれてから今までの間で最も辛かった時期だったんです。
彼らを見たらその時の自分と重なって見えちゃって、色々思い出しちゃいました。」
「そう…なんだ…ごめんなさい、私こそ。
嫌な事思い出させちゃったね…」
「気にしないで。
今まで誰にも相談出来なかったけど、クロラさんに話したら少し気が楽になりました。
また何かあったら相談しても良いですか?」
「ふふ、これでもノア君より2才上のお姉さんですよ?
相談事あったらお姉ちゃんに何でも聞きなさい。」
「はい、クロラお姉ちゃん。」
「あ…待って待って、お姉ちゃん呼びやっぱ無し…何か変な気持「あー…お楽しみの所申し訳無いのだが、子供達の治療が終わったぞ…」
「「ふぉっ!?」」
ヴァンディットの手持ちのポーションで治療は大体済んだ様で、2人の獣人はにゃんこさんがおんぶしている。
一先ず子供の獣人2人は王城にて保護する事になった。
「それじゃノア君またね。」
「うん、おやすみなさい。」
「…あ、そういえばさっきノア君が言い掛けてた事って何だったのかな?」
「言い掛けてた事?」
「ほら、私を影に避難させるちょっと前、昔私に似た子を見たって話の後に『クロラさんと初めて会った日の翌』で話区切れてたよね?」
「あぁ、あれですか。
クロラさんと初めて会った日の翌日の朝、肉食べたじゃないですか?
あの時クロラさん"ふもも!"って言ってたんですよ。
それを聞いた時に思い出したんです、バザーに来てた子も"ふもも"って言ってたなー、って。」
「え、じゃあノアく「さ、もう夜も遅いですし、クロラさんも明日早いでしょうから宿行きましょ、宿!」
「え!?ねぇノア君話はぐらかして…
あれ?ノア君顔赤いよ!照れてる?」
「ち、違…何でも無いですって!
早く帰らないとまたポーラが来るかも…」
「呼んだ?」
「「ぎゃああっ!?」」
ポーラの襲来に遭いつつも何とかその場を乗りきった2人は、各々が泊まる宿へと向かって行った。
(それにしてもヒュマノ聖王国の連中が出張って来たか…
そういえば、村に預けてるミユキさんは元気にやってるだろうか…)
118
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる