318 / 1,124
王都編
閑話 ヤバイ奴らによる【魔王】殲滅戦(下)
しおりを挟む
『滅びの森』へと逃げ込んだ【魔王】を追い、ヤバイ奴ら一行も森の中に入ると、即座に森中のモンスターや魔獣が7人へ向け押し寄せる。
魔獣単体でも上級冒険者パーティが何組か必要になる為、物量で迫られれば逃げに徹するのが普通である。
そう、普通であればであるが。
グォオオオオオオッ!!バギバギバキッ!
「はっはー、来よったなぁ!
全身鎧装着!(フィスチンド・アルマドゥーラ)」
プレ爺の前方から全長100メルを越える『ランペイジ・スカル・クロコダイル』が周りの木々やモンスター、魔獣を轢き殺しながら迫って来る。
プレ爺は臆する事無く、自身が討伐した魔獣『ジェノサイドベア』の漆黒の骨素材で作製した全身鎧を装着。
骨素材ではあるが、金属と同等の性質に加え、金属以上の強度を誇る素材で作ってあるが、通常の鎧とは明らかに違う造りをしている。
それは『巨大な腕』である。
頭から足先までは通常の金属鎧であるが、肩口から丸太の様な巨腕が装着されており、自然体でありながら拳が地面に着いている程である。
その巨腕のゴツさに、他の部分が貧弱に見える見た目をしている。
ギシッ…
プレ爺は巨左腕を突き出し、巨右腕は握り込んで体の側面で構え、迎え撃つ体勢である。
グォアアアア『ズゴンッ!』アアッ!?
ランペイジ・スカル・クロコダイルの下顎とプレ爺の巨左腕が衝突。
ガジョッ!! ギッ…!!
だがプレ爺は一歩も動く事無く受け止めると、構えていた巨右腕を下顎に放つ。
巨大な一枚岩の様な分厚さと強度を誇る下顎と巨右腕が衝突すると、その一撃でランペイジ・スカル・クロコダイルの下顎は粉砕され、衝撃に任せて頭部が克ち上げられる。
ズンッ!「ぬぅりゃぁああっ!!」
プレ爺は、前方の空いた空間に歩を進め、もう一度踏み込み、再度巨右腕をがら空きになった首元に撃ち込む。
ズボォアッ!! ヒュォオッ!?
衝撃は凄まじく、何の抵抗も無く首を貫通し頭部、特に脳を破壊してランペイジ・スカル・クロコダイルを瞬殺した。
ズザザザザッ…
「ま、こんな物かのぅ。」
「「す、凄ぇ~プレ爺格好良い~!!」」
「世辞は良いから2人共さっさと"食っちまえ"。
お前さんらは初動が遅いんじゃからな。」
「「はーい!」」
プレ爺にそう言われた"肉食系女子"のカナミと"腸漁り"のコノミは、ランペイジ・スカル・クロコダイルに近付くと
「てやー!」ザシュッ!ブチッ!
「うおりゃー!」ゾブッ!ブチブチブチッ!
カナミが素早い手刀でランペイジ・スカル・クロコダイルの胴体を大きくぶった切り、肉の一部を切り取る。
コノミは、カナミが切り開いた部分から露出している心臓の一部を引き千切ると
「「頂きまーす。」」ガブッ!
2人仲良く食事を始めた。
2人は人間寄りの獣人で、その中でも攻撃力に秀でている"グリズリータイプ"の熊獣人である。
更に2人は割と珍しいスキルである<大好物>を所持している。
<大好物>…自分の好物を食べると自身に有利な効果が1つ付与される。
その為カナミは肉を、コノミは内臓系の肉を喰らえば喰らう程、攻撃力が増大していくのである。
ちなみに食事の間、護衛としてプレ爺が集まってくるモンスターや魔獣を屠り続けている。
2分程するとプレ爺が動きを止める。
「漸く調子が出て来よったな?」
プレ爺が後ろを振り返ると、攻撃力が有り得ない程に上昇し、陽炎の様に殺気が立ち昇っている2人の姿があった。
「「食事の見張りありがとう、プレ爺。
食後の運動がてら私達も加わるよ。」」
「おぅ、そうしてくれると助かるわい。
儂ゃ、タイマンは得意じゃが、殲滅力に劣る。
2人なら、この場での殲滅力は俺らん中じゃ1番じゃから、なっ!!」
グジャッ!
プレ爺はそう2人に言いながら4本腕を生やした巨大な熊の頭部を粉砕。
その直後
ボドッ!ドサッ!ズドドッ!ドヂャッ!ボトボトッ!
樹上から次々にモンスターや魔獣の死体が落下してくるので、プレ爺は先程まで2人が食事を摂っていた場所を見るも、既に2人の姿は無い。
音も無く樹上に上がった2人は、二手に分かれて周囲のモンスターや魔獣、【魔王】軍の兵の殲滅を開始。
落ちてきた死体を見ると、繰り出された拳や蹴り、爪の形に沿ってその部分が"削り落とされている"。
圧倒的な攻撃力だからこそ出来る芸当である。
「ふふ、相変わらずあの2人は恐ろしいわい。
さて、気配の強い方向に向かうとするかの。」
プレ爺は、向かってくる魔獣や兵を一撃で屠りつつ【魔王】の元へと向かっていった。
カナミとコノミが森の中を駆け、出会したモンスターや魔獣を屠って行く中、途中で【魔王】軍の兵約200人と遭遇する。
兵の殆どは人間であるのだが【魔王】の配下である為何らかの影響が懸念される為、処分しなければならない。
「同族殺しと言われようが君達【魔王】軍は滅ぼさなきゃならないんだ。」
「悪く思わないでね。」
そうカナミとコノミから言われるも【魔王】軍の兵達は怯えるでも騒ぐでも無く、ただただ無表情で武器を構える。
「「なんだコイツら、やっぱ操られてんのか?薄気味悪い。
でもそれ位の方が殺りやすいわ。」」
直後2人は超高速で縦横無尽に駆け巡り、200人に及ぶ兵達を屠る事になる。
その最中、兵達の飛び散った肉片がカナミの口内に入る。
「うげっ!?口ん中に入っちった!?」
"肉食系女子"のカナミとは言え、人間の肉に"多少"嫌な顔をする。
が、その時カナミに異変が起こる。
「ん?何だ?この味…
…あ、え?何で?コイツ人間だよね…?」
「どうしたのカナミ姉?」
カナミに起こった異変に、コノミが訝しんでいる。
「もしや、さっき皮膚ミンが言ってたのはこう言う事だったのかしら…
何でかコイツらの肉、人間も混じってるけど大半が"獣人"の味がするのよ。」
「え?何じゃそりゃ。」
「私に聞かないでよ、私だって困惑してるんだから。」
カナミとコノミが言い合いをしていると、森の奥から仲間のフィリアの嬉々とした声が聞こえてくる。
「きゃははっ!見付けたわよぉ【魔王】ちゃん!」
と言う声の後会敵したであろう【魔王】と思しき叫び声が聞こえてくる。
「…ここであーだこーだ考えてても仕方ないわ。
取り敢えず今は【魔王】軍殲滅に注力しましょ。」
「う、うん。」
無理矢理思考を切り替えた2人は皆の元へと駆けて行った。
その道中、森の奥ではドラキュリオスが血戦槍陣を全方位に放ち、モンスターや魔獣、【魔王】軍の兵を悉く貫き殺す。
が、四天王の1人がしぶとく生き残っていた為、ドラキュリオスは追加で『血戦死兵』という血で作った兵をそいつにぶつけ、眼球コレクターが光線をぶっ放し、蒸発させた。
ズザザッ!
カナミ、コノミの2人が皆の元に到着すると、辺りは焼け野原と化し高温で焼かれた為か、地面が所々ガラス化している。
「あれ?皮膚ミンが居ないけど、どこ行っちゃったの?」
「ホントだ。迷子?」
と、この場にカナミとコノミを合わせても6人しか居ない事を不審に思い、周りをキョロキョロと見回していると
「シーッ。(アレ、アレ。)」
直ぐ近くにいたフィリアが口に指を当てつつ、前方に向けて指を差している。
指差す方向を見てみると【魔王】らしき人物と、配下の女性が立っている。
「おい貴様らは一体何者だ!名を名乗れ!」
【魔王】らしき人物が6人に向け叫ぶ。
口元に注視していると僅かに動かしているので逃げる手筈でも整えているのだろうな、などと考えていると【魔王】の後ろに立つ配下の女性が6人に向けて手を振っている。
「…まさか…」
「アレ、皮膚ミン?」
「そうよ、さっきドラキュリオスが全方位攻撃繰り出したでしょ?
あの時にあの配下を仕留め、皮膚ミンが"有効活用"したみたい。」
「ふふん、俺がただ闇雲に攻撃を仕掛けたと思うか?
皮膚ミンに提案されたから眼球コレクターと協力して狙いを付け、タイミングを合わせて放ったんだ。
で、仕留めたと同時に皮膚ミンが乗っ取ったのさ。」
ドズッ
「あ、殺った。」
「あら、ホント。何か呆気なかったわね。」
皮膚ミン扮する四天王最後の生き残りであるガルディアが【魔王】の背後から腕を突き入れて心臓を鷲掴みにしていた。
【魔王】が地面に崩れ落ち、驚きの表情で自身の配下を見詰めていると、皮膚ミンが顔の皮をいじくって正体を露にしている。
皆ももう仕舞いだな、と皮膚ミンの元に近付いていき、ドラキュリオスが血の槍を生成。
ガヂョッ!
無造作に槍を投げて【魔王】の頭蓋を粉砕。
「【魔王】軍殲滅完了、っと。」
魔獣単体でも上級冒険者パーティが何組か必要になる為、物量で迫られれば逃げに徹するのが普通である。
そう、普通であればであるが。
グォオオオオオオッ!!バギバギバキッ!
「はっはー、来よったなぁ!
全身鎧装着!(フィスチンド・アルマドゥーラ)」
プレ爺の前方から全長100メルを越える『ランペイジ・スカル・クロコダイル』が周りの木々やモンスター、魔獣を轢き殺しながら迫って来る。
プレ爺は臆する事無く、自身が討伐した魔獣『ジェノサイドベア』の漆黒の骨素材で作製した全身鎧を装着。
骨素材ではあるが、金属と同等の性質に加え、金属以上の強度を誇る素材で作ってあるが、通常の鎧とは明らかに違う造りをしている。
それは『巨大な腕』である。
頭から足先までは通常の金属鎧であるが、肩口から丸太の様な巨腕が装着されており、自然体でありながら拳が地面に着いている程である。
その巨腕のゴツさに、他の部分が貧弱に見える見た目をしている。
ギシッ…
プレ爺は巨左腕を突き出し、巨右腕は握り込んで体の側面で構え、迎え撃つ体勢である。
グォアアアア『ズゴンッ!』アアッ!?
ランペイジ・スカル・クロコダイルの下顎とプレ爺の巨左腕が衝突。
ガジョッ!! ギッ…!!
だがプレ爺は一歩も動く事無く受け止めると、構えていた巨右腕を下顎に放つ。
巨大な一枚岩の様な分厚さと強度を誇る下顎と巨右腕が衝突すると、その一撃でランペイジ・スカル・クロコダイルの下顎は粉砕され、衝撃に任せて頭部が克ち上げられる。
ズンッ!「ぬぅりゃぁああっ!!」
プレ爺は、前方の空いた空間に歩を進め、もう一度踏み込み、再度巨右腕をがら空きになった首元に撃ち込む。
ズボォアッ!! ヒュォオッ!?
衝撃は凄まじく、何の抵抗も無く首を貫通し頭部、特に脳を破壊してランペイジ・スカル・クロコダイルを瞬殺した。
ズザザザザッ…
「ま、こんな物かのぅ。」
「「す、凄ぇ~プレ爺格好良い~!!」」
「世辞は良いから2人共さっさと"食っちまえ"。
お前さんらは初動が遅いんじゃからな。」
「「はーい!」」
プレ爺にそう言われた"肉食系女子"のカナミと"腸漁り"のコノミは、ランペイジ・スカル・クロコダイルに近付くと
「てやー!」ザシュッ!ブチッ!
「うおりゃー!」ゾブッ!ブチブチブチッ!
カナミが素早い手刀でランペイジ・スカル・クロコダイルの胴体を大きくぶった切り、肉の一部を切り取る。
コノミは、カナミが切り開いた部分から露出している心臓の一部を引き千切ると
「「頂きまーす。」」ガブッ!
2人仲良く食事を始めた。
2人は人間寄りの獣人で、その中でも攻撃力に秀でている"グリズリータイプ"の熊獣人である。
更に2人は割と珍しいスキルである<大好物>を所持している。
<大好物>…自分の好物を食べると自身に有利な効果が1つ付与される。
その為カナミは肉を、コノミは内臓系の肉を喰らえば喰らう程、攻撃力が増大していくのである。
ちなみに食事の間、護衛としてプレ爺が集まってくるモンスターや魔獣を屠り続けている。
2分程するとプレ爺が動きを止める。
「漸く調子が出て来よったな?」
プレ爺が後ろを振り返ると、攻撃力が有り得ない程に上昇し、陽炎の様に殺気が立ち昇っている2人の姿があった。
「「食事の見張りありがとう、プレ爺。
食後の運動がてら私達も加わるよ。」」
「おぅ、そうしてくれると助かるわい。
儂ゃ、タイマンは得意じゃが、殲滅力に劣る。
2人なら、この場での殲滅力は俺らん中じゃ1番じゃから、なっ!!」
グジャッ!
プレ爺はそう2人に言いながら4本腕を生やした巨大な熊の頭部を粉砕。
その直後
ボドッ!ドサッ!ズドドッ!ドヂャッ!ボトボトッ!
樹上から次々にモンスターや魔獣の死体が落下してくるので、プレ爺は先程まで2人が食事を摂っていた場所を見るも、既に2人の姿は無い。
音も無く樹上に上がった2人は、二手に分かれて周囲のモンスターや魔獣、【魔王】軍の兵の殲滅を開始。
落ちてきた死体を見ると、繰り出された拳や蹴り、爪の形に沿ってその部分が"削り落とされている"。
圧倒的な攻撃力だからこそ出来る芸当である。
「ふふ、相変わらずあの2人は恐ろしいわい。
さて、気配の強い方向に向かうとするかの。」
プレ爺は、向かってくる魔獣や兵を一撃で屠りつつ【魔王】の元へと向かっていった。
カナミとコノミが森の中を駆け、出会したモンスターや魔獣を屠って行く中、途中で【魔王】軍の兵約200人と遭遇する。
兵の殆どは人間であるのだが【魔王】の配下である為何らかの影響が懸念される為、処分しなければならない。
「同族殺しと言われようが君達【魔王】軍は滅ぼさなきゃならないんだ。」
「悪く思わないでね。」
そうカナミとコノミから言われるも【魔王】軍の兵達は怯えるでも騒ぐでも無く、ただただ無表情で武器を構える。
「「なんだコイツら、やっぱ操られてんのか?薄気味悪い。
でもそれ位の方が殺りやすいわ。」」
直後2人は超高速で縦横無尽に駆け巡り、200人に及ぶ兵達を屠る事になる。
その最中、兵達の飛び散った肉片がカナミの口内に入る。
「うげっ!?口ん中に入っちった!?」
"肉食系女子"のカナミとは言え、人間の肉に"多少"嫌な顔をする。
が、その時カナミに異変が起こる。
「ん?何だ?この味…
…あ、え?何で?コイツ人間だよね…?」
「どうしたのカナミ姉?」
カナミに起こった異変に、コノミが訝しんでいる。
「もしや、さっき皮膚ミンが言ってたのはこう言う事だったのかしら…
何でかコイツらの肉、人間も混じってるけど大半が"獣人"の味がするのよ。」
「え?何じゃそりゃ。」
「私に聞かないでよ、私だって困惑してるんだから。」
カナミとコノミが言い合いをしていると、森の奥から仲間のフィリアの嬉々とした声が聞こえてくる。
「きゃははっ!見付けたわよぉ【魔王】ちゃん!」
と言う声の後会敵したであろう【魔王】と思しき叫び声が聞こえてくる。
「…ここであーだこーだ考えてても仕方ないわ。
取り敢えず今は【魔王】軍殲滅に注力しましょ。」
「う、うん。」
無理矢理思考を切り替えた2人は皆の元へと駆けて行った。
その道中、森の奥ではドラキュリオスが血戦槍陣を全方位に放ち、モンスターや魔獣、【魔王】軍の兵を悉く貫き殺す。
が、四天王の1人がしぶとく生き残っていた為、ドラキュリオスは追加で『血戦死兵』という血で作った兵をそいつにぶつけ、眼球コレクターが光線をぶっ放し、蒸発させた。
ズザザッ!
カナミ、コノミの2人が皆の元に到着すると、辺りは焼け野原と化し高温で焼かれた為か、地面が所々ガラス化している。
「あれ?皮膚ミンが居ないけど、どこ行っちゃったの?」
「ホントだ。迷子?」
と、この場にカナミとコノミを合わせても6人しか居ない事を不審に思い、周りをキョロキョロと見回していると
「シーッ。(アレ、アレ。)」
直ぐ近くにいたフィリアが口に指を当てつつ、前方に向けて指を差している。
指差す方向を見てみると【魔王】らしき人物と、配下の女性が立っている。
「おい貴様らは一体何者だ!名を名乗れ!」
【魔王】らしき人物が6人に向け叫ぶ。
口元に注視していると僅かに動かしているので逃げる手筈でも整えているのだろうな、などと考えていると【魔王】の後ろに立つ配下の女性が6人に向けて手を振っている。
「…まさか…」
「アレ、皮膚ミン?」
「そうよ、さっきドラキュリオスが全方位攻撃繰り出したでしょ?
あの時にあの配下を仕留め、皮膚ミンが"有効活用"したみたい。」
「ふふん、俺がただ闇雲に攻撃を仕掛けたと思うか?
皮膚ミンに提案されたから眼球コレクターと協力して狙いを付け、タイミングを合わせて放ったんだ。
で、仕留めたと同時に皮膚ミンが乗っ取ったのさ。」
ドズッ
「あ、殺った。」
「あら、ホント。何か呆気なかったわね。」
皮膚ミン扮する四天王最後の生き残りであるガルディアが【魔王】の背後から腕を突き入れて心臓を鷲掴みにしていた。
【魔王】が地面に崩れ落ち、驚きの表情で自身の配下を見詰めていると、皮膚ミンが顔の皮をいじくって正体を露にしている。
皆ももう仕舞いだな、と皮膚ミンの元に近付いていき、ドラキュリオスが血の槍を生成。
ガヂョッ!
無造作に槍を投げて【魔王】の頭蓋を粉砕。
「【魔王】軍殲滅完了、っと。」
84
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる