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王都編
時間掛かってしまってすいません
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「時間掛かってしまってすいません。」トテテ…
「いや、何か大事な話っぽかったから構わないんだが…
悪いがノア君、クロラがさっきから"あの調子"なんだがどうにかならないかい?
さっきまで落ち着いてたんだが、ノア君が戻ってきたと思ったらまたぶり返したみたいなんだ…」
「"どうにか"ねぇ…」
ジェイルとノアの視線の先では、林檎の様に顔を真っ赤に染めたクロラが顔を伏せつつ、ノアから逃げる様に後ずさっている。
それをポーラとロゼが押し止めている所であった。
「ほ、ほらクロラ、旦那が戻ってきたんだから落ち着きなさいって!」
「ノ、ノアくーん良かった、やっと来てくれた…
2人掛かりでも抑えるのがやっとだったんだよ…。」
「待って待って待って!2人共直ぐに放して…
い、今ちょっとノア君の顔直視出来ないからぁ…」
「…とまぁ、こんな感じなんだ…」
「あぁ…」
(重症だなぁ…
まぁ、原因はさっきの"アレ"なのは明白…)チラリ
ノアがチラリとカナミ、コノミ姉妹の方を向くと、2人は申し訳なさそうに頬をポリポリと掻いていた。
「ハァ…」
とため息を吐いたノアはクロラの元へと向かう。
「クロラさんどうしましたか?」
「だ、大丈夫、何でも無いから…少しすれば落ち着くから…」
「そうですか…
では落ち着くまで一緒に居ましょうか。
夜風に当たれば直ぐに落ち着くでしょう。」
「ふぇ!?あ、きゃっ!?」
ダンッ!
ポーラとロゼが2人掛かりで抑えていたクロラを軽々と抱き抱え、ノアは元観客席の方まで跳躍していった。
ストッ。
「はい、クロラさん。
ここなら誰にも聞こえないので2人で話が出来ますね。」
「ご、ごめんね、本当に何でも無「あー…実は薄ら(ガッツリ)と聞こえていたので大体の事(全部)は把握してるんです…」
「ふぇええ『ガシッ』むぐぐ…」
「しーっ、静かに、下手に騒いだらポーラさん達に感付かれます。
この手の話は皆の…特にポーラさんの前ではしない事。良いですね?」
コクコクコク。
「それに、僕はクロラさんの事を大切に思ってます。
たかだか<スキル>の1つ欲しさに手荒な事はしませんし、させるつもりもありません。
今の所<スキル>が無い事で困る事はありませんから安心して普段通りに振る舞って下さい。」
コクコク。「ぷあっ…」
そう言った直後、ノアは押さえていた手をどかす。
先程まで真っ赤だった顔も徐々に落ち着きを取り戻していっている。
「ふふ、とても慌ててたんですね、髪がボサボサですよ。」サララ…
「え?あ、あはは…」
ボサッとなったクロラの髪を優しく梳かすノア。
「…でも、クロラさんの手料理は1度食べてみたいかもですね。」
「う…じ、自分用で作る事はあったけど、人の為に作った事は無い…かな…ぜ、善処します…」
「うん、待ってます。
さ、皆が心配してるでしょうから降りましょうか。」
「うん。」
返事を受けたノアは再び優しく抱き抱えると、地面に向けて飛び降りる。
ストッ。チュッ「え?」
首筋の感触に驚き、抱き抱えているクロラに視線を移すと、いたずら顔をしてニコッと笑っていた。
「ふふ、大切に思ってくれてありがとう。」
「ど、どういたしまして…」
ノアの腕から降りたクロラはそう言ってジェイル達の元へと駆けていく。
その場に残ったノアは、首筋を擦って少しの間呆けていた。
「…おい、お前行ってこいよ。」
「…嫌だよ、お前が行けよ。」
「馬鹿野郎、あんな青春の余韻に浸ってる坊主の所に『解体終わったぜ』何て言いに行けるかよ。」
「こりゃ、あの坊主が気付くまで待つか。」
「ああそうしよう。」
その後30秒程で気付いたノアは、解体職人のおっちゃん達に全部見られていた事に気付き、クロラ以上に真っ赤になったとさ。
「んじゃ、解体費用に職人達の要請費用等諸々の代金は、買取金から差っ引いとくぜ?」
「は、はい…」
「序でにこちらとしては時間掛かっちまったのと、滅多に無い大型の素材だったっつー事で若手の育成に大きく役立った事も考慮して今回は2割引しとくぜ?」
「はい…」
「いつまでも顔真っ赤にしてんな、【鬼神】の名が泣くぞ?
じゃあな坊主。また何か獲ってきたら宜しくな。」
そう言って職人達は、ホクホク顔で旧試合場を後にしていった。
それと先程まで場内に居たアルキラーの仲間達は、いつの間にやら姿を消していた。
「悪い、遅くなった。」
「いや、気にしないでくれ。
それよりノア君、この後時間はあるかい?
今後の事を話したいんだが…」
「ん?あぁ、構わないよ。
確か皆も獣人の国に向かうんだったよね?」
「そう、それについての話をしようと思う。
ここだと何だから、一先ず場所を移そう。」
と言うジェイルの提案を受け、一行は街の中を進んでいった。
「そーか、ノア君も獣人の住む国『ヴァーリアスフェアレス』へ向かうのか、寂しくなるねぇ。」
「ヴァモスとベレーザの2人を送り届けないと行けないですし、ちょっとした用事もありますしね。」
「ノア君の言う"ちょっとした"って絶対ちょっとした事じゃ無さそうよね…」
「…皆そう言いますよね…僕、信用無いのかな…
…まぁ大規模な依頼を計画中ではありますが…」
「「「「「「ほら。」」」」」」
ノア達一行は現在クロラの兄であるクックがいる【料理人】ギルド内で今後の事を話している最中である。
ちなみにこの場には、クロラのもう1人の兄であるクリスも同席している。
クロラは既に兄2人には獣人が住む国に向かう事は伝えていたらしく、殆どノアの予定との擦り合わせとなった。
「僕の方は獣人の国の行き方を確認する位なので、いつでも出発出来ます。
なので皆さんの予定に合わせますよ。」
「それじゃあ、明後日王都を発つ事にしよう。
明日はポーションや食糧の補充、武器防具の整備等に費やすとするか。」
「「「そうだね。」」」
ニュッ。
「あの、ノア様、後で【錬金術】ギルドの方に行っても良いでしょうか?」
「あぁ、受けていた依頼の報告ですね。
良いですよ。」
ノアの影から首から上をだし、ヴァンディットがお願いしてきた。
実は最近ヴァンディットは自主的に【錬金術】関係の依頼を受け、そのお金で新しい設備をドンドン購入していたのである。
今では高純度の硫酸やその他薬品類を製造出来るまでになっていた。
この間ヴァンディット専用の空間にお邪魔した時は、【錬金術】ギルドの工房同様…下手すればそれ以上の設備が揃っていた事に驚いた。
ジョーの部下であるドゥからも依頼を請ける事が多く、ちょくちょく会いに行っているらしい。
と言うかこ
の2人、最近急速に仲良くなっていっている気がする。良い事だ。
「ドゥさんの所に寄らなくて良いんですか?」ニマッ
「あ…で、では何か依頼が無いか、聞きに行きましょうか。」
ヴァンディットの顔がぱあっと明るくなる。
青白い肌に仄かな赤みがさしている様にも見える。
「という訳でジェイル、僕らは早速用事を済ませに行くよ。」
「了解した。詳しい日時が決まったらクロラを通じて知らせる様にするよ。」
「あぁ、分かった。」
そう言ってノアは、皆に挨拶をしつつ【料理人】ギルドの建物から出ていった。
「いや、何か大事な話っぽかったから構わないんだが…
悪いがノア君、クロラがさっきから"あの調子"なんだがどうにかならないかい?
さっきまで落ち着いてたんだが、ノア君が戻ってきたと思ったらまたぶり返したみたいなんだ…」
「"どうにか"ねぇ…」
ジェイルとノアの視線の先では、林檎の様に顔を真っ赤に染めたクロラが顔を伏せつつ、ノアから逃げる様に後ずさっている。
それをポーラとロゼが押し止めている所であった。
「ほ、ほらクロラ、旦那が戻ってきたんだから落ち着きなさいって!」
「ノ、ノアくーん良かった、やっと来てくれた…
2人掛かりでも抑えるのがやっとだったんだよ…。」
「待って待って待って!2人共直ぐに放して…
い、今ちょっとノア君の顔直視出来ないからぁ…」
「…とまぁ、こんな感じなんだ…」
「あぁ…」
(重症だなぁ…
まぁ、原因はさっきの"アレ"なのは明白…)チラリ
ノアがチラリとカナミ、コノミ姉妹の方を向くと、2人は申し訳なさそうに頬をポリポリと掻いていた。
「ハァ…」
とため息を吐いたノアはクロラの元へと向かう。
「クロラさんどうしましたか?」
「だ、大丈夫、何でも無いから…少しすれば落ち着くから…」
「そうですか…
では落ち着くまで一緒に居ましょうか。
夜風に当たれば直ぐに落ち着くでしょう。」
「ふぇ!?あ、きゃっ!?」
ダンッ!
ポーラとロゼが2人掛かりで抑えていたクロラを軽々と抱き抱え、ノアは元観客席の方まで跳躍していった。
ストッ。
「はい、クロラさん。
ここなら誰にも聞こえないので2人で話が出来ますね。」
「ご、ごめんね、本当に何でも無「あー…実は薄ら(ガッツリ)と聞こえていたので大体の事(全部)は把握してるんです…」
「ふぇええ『ガシッ』むぐぐ…」
「しーっ、静かに、下手に騒いだらポーラさん達に感付かれます。
この手の話は皆の…特にポーラさんの前ではしない事。良いですね?」
コクコクコク。
「それに、僕はクロラさんの事を大切に思ってます。
たかだか<スキル>の1つ欲しさに手荒な事はしませんし、させるつもりもありません。
今の所<スキル>が無い事で困る事はありませんから安心して普段通りに振る舞って下さい。」
コクコク。「ぷあっ…」
そう言った直後、ノアは押さえていた手をどかす。
先程まで真っ赤だった顔も徐々に落ち着きを取り戻していっている。
「ふふ、とても慌ててたんですね、髪がボサボサですよ。」サララ…
「え?あ、あはは…」
ボサッとなったクロラの髪を優しく梳かすノア。
「…でも、クロラさんの手料理は1度食べてみたいかもですね。」
「う…じ、自分用で作る事はあったけど、人の為に作った事は無い…かな…ぜ、善処します…」
「うん、待ってます。
さ、皆が心配してるでしょうから降りましょうか。」
「うん。」
返事を受けたノアは再び優しく抱き抱えると、地面に向けて飛び降りる。
ストッ。チュッ「え?」
首筋の感触に驚き、抱き抱えているクロラに視線を移すと、いたずら顔をしてニコッと笑っていた。
「ふふ、大切に思ってくれてありがとう。」
「ど、どういたしまして…」
ノアの腕から降りたクロラはそう言ってジェイル達の元へと駆けていく。
その場に残ったノアは、首筋を擦って少しの間呆けていた。
「…おい、お前行ってこいよ。」
「…嫌だよ、お前が行けよ。」
「馬鹿野郎、あんな青春の余韻に浸ってる坊主の所に『解体終わったぜ』何て言いに行けるかよ。」
「こりゃ、あの坊主が気付くまで待つか。」
「ああそうしよう。」
その後30秒程で気付いたノアは、解体職人のおっちゃん達に全部見られていた事に気付き、クロラ以上に真っ赤になったとさ。
「んじゃ、解体費用に職人達の要請費用等諸々の代金は、買取金から差っ引いとくぜ?」
「は、はい…」
「序でにこちらとしては時間掛かっちまったのと、滅多に無い大型の素材だったっつー事で若手の育成に大きく役立った事も考慮して今回は2割引しとくぜ?」
「はい…」
「いつまでも顔真っ赤にしてんな、【鬼神】の名が泣くぞ?
じゃあな坊主。また何か獲ってきたら宜しくな。」
そう言って職人達は、ホクホク顔で旧試合場を後にしていった。
それと先程まで場内に居たアルキラーの仲間達は、いつの間にやら姿を消していた。
「悪い、遅くなった。」
「いや、気にしないでくれ。
それよりノア君、この後時間はあるかい?
今後の事を話したいんだが…」
「ん?あぁ、構わないよ。
確か皆も獣人の国に向かうんだったよね?」
「そう、それについての話をしようと思う。
ここだと何だから、一先ず場所を移そう。」
と言うジェイルの提案を受け、一行は街の中を進んでいった。
「そーか、ノア君も獣人の住む国『ヴァーリアスフェアレス』へ向かうのか、寂しくなるねぇ。」
「ヴァモスとベレーザの2人を送り届けないと行けないですし、ちょっとした用事もありますしね。」
「ノア君の言う"ちょっとした"って絶対ちょっとした事じゃ無さそうよね…」
「…皆そう言いますよね…僕、信用無いのかな…
…まぁ大規模な依頼を計画中ではありますが…」
「「「「「「ほら。」」」」」」
ノア達一行は現在クロラの兄であるクックがいる【料理人】ギルド内で今後の事を話している最中である。
ちなみにこの場には、クロラのもう1人の兄であるクリスも同席している。
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明日はポーションや食糧の補充、武器防具の整備等に費やすとするか。」
「「「そうだね。」」」
ニュッ。
「あの、ノア様、後で【錬金術】ギルドの方に行っても良いでしょうか?」
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「ドゥさんの所に寄らなくて良いんですか?」ニマッ
「あ…で、では何か依頼が無いか、聞きに行きましょうか。」
ヴァンディットの顔がぱあっと明るくなる。
青白い肌に仄かな赤みがさしている様にも見える。
「という訳でジェイル、僕らは早速用事を済ませに行くよ。」
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