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再びアルバラスト編
開戦
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「おい見てみろ!奴が来やがった!
開戦!開戦だぁっ!!」
開け放たれた北門の直ぐ近くに居た者が、声を荒げて周囲の者に知らせると、途端に街の中から一斉に人が駆け出していく。
「おぉっ!本物だ!」
「あれが"野盗200人殺し"…像のまんまだな…」
「この間見た子だ、あぁ…本物だぁっ!」
などと防壁の上からも声が上がる。
(『"像のまんま"だとよ。
つー事はかなり精巧に作られてるみたいだな、お前さんの銅像は。』)
「止めてくれよ…街に入りたく無くなってくるじゃん…」
相手が北門から続々と飛び出しているにも関わらず呑気に会話を続ける2人。
そして先頭集団との距離が50メルまで迫った時だった。
「よいしょっと…」
徐にその場にしゃがみ込み、膝立ちになるノア。
「…何やってんだ?アイツ…」
「知った事かよ。」
「俺達を見て縮こまってんじゃねぇか?」
先頭集団もノアの行動の意味が分からず困惑しつつも、各々武器を手にひた走る。
ゴッ…ビキッ…ペキッ…
先頭集団との距離が20メルまで迫る頃には、地面に両手を付けたノアが、力を入れて地面に指を食い込ませている所であった。
「あのポーズ、もしかして土下座じゃね?」
「この期に及んでか?」
「あんだけ煽ったんだ、何したって許してやんねぇけどな!へはっ!」
と、ノアの体勢を見た多くの者達は土下座と思っている様だが、勿論間違いである。
ノアは、相手との距離が10メルを切っても未だ動かず、目を閉じたまま<気配感知>を頼りに"間合い"に相手が入るのを待っている。
ズドドドッ!
(まだ。)
チャキッ…
(『まだ。』)
グォッ!「食らえっ!」
((『今。』))
ズドォッ!!!
先頭集団との距離が大股1歩まで近付き、下卑た笑みを浮かべた輩が剣を振り上げた瞬間、ノアは<縮地>と<渾身>を発動して高速で自身を射出、足元は地面が大きく捲り上がる。
更に相手と接触する瞬間、<突進術>と<剛体術>を発動した状態で『鉄山靠』を繰り出す。
『鉄山靠』…背中で行う体当たり。
ズズンッ!!!
スキルを多重発動し、高速かつ重量、衝撃を前面に押し出した鉄山靠は、密集した先頭集団約30人が纏めて後方に吹き飛ばされ、余波で20人が転倒。
11人が地上20メルの高さまで打ち上げられた。
ドッ!ドサッ!
「うごぁっ!?」
「がはっ!?」
「な、何が起こった!」
ドドッ!ズザッ!
「…今のは、何…爆裂魔法か!?」
「い、痛ぇ…」
「…ち、違う!魔力を感じなかったぞ!」
ドッ!
突如何の前触れもなく爆裂魔法もかくやといった現象が発生、辺りは砂埃が立ち込め騒然となった。
打ち上げられた者達は受け身も碌に取れず、強かに地面に叩き付けられ、半数が戦闘不能に追い込まれる。
特に今の一撃をモロに受けた先頭集団約30人は、骨折や内臓破裂等で1歩も動けない状態である。
たった1回の攻撃で現場は混乱の極みとなっていたが、そんな事は関係ないとばかりに砂埃の尾を引きながらノアが飛び出してきた。
ボファッ!
「さっきの威勢はどうしたぁ、ボサッとしてんじゃねぇぞ!」
ズムンッ!!「うごぁあっ!?」
飛び出してきたノアは勢いそのままに、正面で棒立ちになっていた輩に防具の上から蹴りを入れる。
支援魔法で強化されたにも関わらず、身に付けていた防具はノアの足の形に陥没し、威力が乗った状態で後方に居た10人程を巻き込んで吹き飛ばされる。
「う、うおお『ゴシャッ!』あああっ!」
降り立ったノアに向けて大剣を振るうも<渾身>を発動し、大剣ごと殴り飛ばす。
「ば、化けも『ガコッ』ぉおおおお…」
人聞きの悪い事を言う輩の顎を掴み、軽く揺すって外す。
「さ、下がれ!動け『ズムッ!』むぐんっ!?」
「押すな押す『ズンッ!』うげぁっ!?」
「や、止め『ドヌッ!』げぇぇっ…」
ノアから距離を取ろうとするも、後方から押されている為、身動きが取れてない様だったので足を使って押し込んでやった。
「くっ、くそっ!囲め、囲め!」
「大盾持ち!押し込んじまえ!」
ガガッ!ゴゴ、ガガッ!
「ぬ、ぐぐぐ…」
「この…何だコイ…滅茶苦茶重…」
「押し込め…無ぇ…」
自身の前面に大盾を構えた3人がノアに突進を仕掛けて来た。
甘んじて受け止めたノアは、1歩も動く事無く3人の挙動を見ていたが
「もう良い?」
「「「え…」」」
特に展開が見込めなかったので相手に伺いを掛けると、死刑宣告でも食らったかの様に顔を青ざめさせる。
大盾でぶつかってきたお陰で、良い感じに防具に衝撃が入った為、防具の表面が僅かに煌めいた。
「『リベラ』」ドウゥンッ!
ノアが防具に備わった効果を発動すると、目の前に居た3人は馬車に轢かれたかの様な挙動で後方に吹き飛ばされていった。
(相手との距離を取ったり、吹き飛ばしには丁度良いかな。)
などと戦闘中にも関わらず、防具の効果について冷静に考えていると、先程まで突っ込んで来ていた集団が次々に後退し始めた。
無理も無い事だ。
戦闘開始して5分も経っていないのに既に50人以上が戦闘不能である。
接近すればあり得ない攻撃力で吹き飛ばされ、大盾持ち3人の力でも押さえ込む事が出来ないと判断し、大きく後退して遠距離攻撃を仕掛けてくる様である。
(【弓】が12で距離は大体30メルって所か…
大した事無いな…)
シパパパパパパパパパッ!
などと考えていると【弓】達が矢を射って来た。
だが距離が離れている分避けるのは容易い。
(ん?符…かな?)
飛んでくる矢の雨の中に、3本程矢尻に符が付いている物が混じっている。
その矢はノアから見て、前、左右に飛来したかと思うと
『『『バシュッ!』』』
双剣を手にした3人の冒険者が同時に転移してきたかと思うと、3人同時攻撃を仕掛けて来た。
「シッ!」
「ヒョゥッ!」
「ウラァッ!」
3人共、首や胸、脇の下等の急所に向けて剣を振るってくる。が
ヒュンッ!
ドズッ!「うぐっ!」
ズンッ!「ぐはっ!?」
前方から飛んできた薙ぎ払いは、体勢を低くして首を倒す事で回避。
左の相手には腕を捻りつつカウンター気味に胴体に掌底を打ち込み、右から飛んできた相手には胸付近に肘鉄を打ち込んでやった。
ガシッ。「うぐっ!?3人同時攻撃に対処出来ただけでなく反撃してきただとっ!」
回避直後、前方に現れた相手の首を素早く掴む。
まさか迎撃されると思わなかったのか驚愕と言った感じでノアを見やる。
「いやぁ、あんだけ煽ったんですから、これ位は対処出来ないとあなた達も楽しめないでしょ?」
首を掴まれている相手は、それを聞いてにぃぃっと笑みを溢す。
「…そ、それでこそ噂に違わぬ"野盗200人殺し"、そして二つ名【鬼神】のノアだな!
俺達はアンタが来るって聞いてこの街にやって来た【双剣士】パーティ『乱舞厨』だ!
奇襲で申し訳無いが勝負を挑ませて貰うぞ!」
ノアからの反撃を受けた他の2人もゆっくりとではあるが起き上がる。
どうやら他の輩よりは丈夫な様だ。
「これは名目上『討伐依頼』なんですから奇襲、強襲何でも結構。
歯応え無くて退屈してたんです、お互い楽しくやりましょ。」
「あ、おぅ…」
首を掴んでいる相手にニコッと笑い掛けるノアに寒気の様な物を感じるのであった。
開戦!開戦だぁっ!!」
開け放たれた北門の直ぐ近くに居た者が、声を荒げて周囲の者に知らせると、途端に街の中から一斉に人が駆け出していく。
「おぉっ!本物だ!」
「あれが"野盗200人殺し"…像のまんまだな…」
「この間見た子だ、あぁ…本物だぁっ!」
などと防壁の上からも声が上がる。
(『"像のまんま"だとよ。
つー事はかなり精巧に作られてるみたいだな、お前さんの銅像は。』)
「止めてくれよ…街に入りたく無くなってくるじゃん…」
相手が北門から続々と飛び出しているにも関わらず呑気に会話を続ける2人。
そして先頭集団との距離が50メルまで迫った時だった。
「よいしょっと…」
徐にその場にしゃがみ込み、膝立ちになるノア。
「…何やってんだ?アイツ…」
「知った事かよ。」
「俺達を見て縮こまってんじゃねぇか?」
先頭集団もノアの行動の意味が分からず困惑しつつも、各々武器を手にひた走る。
ゴッ…ビキッ…ペキッ…
先頭集団との距離が20メルまで迫る頃には、地面に両手を付けたノアが、力を入れて地面に指を食い込ませている所であった。
「あのポーズ、もしかして土下座じゃね?」
「この期に及んでか?」
「あんだけ煽ったんだ、何したって許してやんねぇけどな!へはっ!」
と、ノアの体勢を見た多くの者達は土下座と思っている様だが、勿論間違いである。
ノアは、相手との距離が10メルを切っても未だ動かず、目を閉じたまま<気配感知>を頼りに"間合い"に相手が入るのを待っている。
ズドドドッ!
(まだ。)
チャキッ…
(『まだ。』)
グォッ!「食らえっ!」
((『今。』))
ズドォッ!!!
先頭集団との距離が大股1歩まで近付き、下卑た笑みを浮かべた輩が剣を振り上げた瞬間、ノアは<縮地>と<渾身>を発動して高速で自身を射出、足元は地面が大きく捲り上がる。
更に相手と接触する瞬間、<突進術>と<剛体術>を発動した状態で『鉄山靠』を繰り出す。
『鉄山靠』…背中で行う体当たり。
ズズンッ!!!
スキルを多重発動し、高速かつ重量、衝撃を前面に押し出した鉄山靠は、密集した先頭集団約30人が纏めて後方に吹き飛ばされ、余波で20人が転倒。
11人が地上20メルの高さまで打ち上げられた。
ドッ!ドサッ!
「うごぁっ!?」
「がはっ!?」
「な、何が起こった!」
ドドッ!ズザッ!
「…今のは、何…爆裂魔法か!?」
「い、痛ぇ…」
「…ち、違う!魔力を感じなかったぞ!」
ドッ!
突如何の前触れもなく爆裂魔法もかくやといった現象が発生、辺りは砂埃が立ち込め騒然となった。
打ち上げられた者達は受け身も碌に取れず、強かに地面に叩き付けられ、半数が戦闘不能に追い込まれる。
特に今の一撃をモロに受けた先頭集団約30人は、骨折や内臓破裂等で1歩も動けない状態である。
たった1回の攻撃で現場は混乱の極みとなっていたが、そんな事は関係ないとばかりに砂埃の尾を引きながらノアが飛び出してきた。
ボファッ!
「さっきの威勢はどうしたぁ、ボサッとしてんじゃねぇぞ!」
ズムンッ!!「うごぁあっ!?」
飛び出してきたノアは勢いそのままに、正面で棒立ちになっていた輩に防具の上から蹴りを入れる。
支援魔法で強化されたにも関わらず、身に付けていた防具はノアの足の形に陥没し、威力が乗った状態で後方に居た10人程を巻き込んで吹き飛ばされる。
「う、うおお『ゴシャッ!』あああっ!」
降り立ったノアに向けて大剣を振るうも<渾身>を発動し、大剣ごと殴り飛ばす。
「ば、化けも『ガコッ』ぉおおおお…」
人聞きの悪い事を言う輩の顎を掴み、軽く揺すって外す。
「さ、下がれ!動け『ズムッ!』むぐんっ!?」
「押すな押す『ズンッ!』うげぁっ!?」
「や、止め『ドヌッ!』げぇぇっ…」
ノアから距離を取ろうとするも、後方から押されている為、身動きが取れてない様だったので足を使って押し込んでやった。
「くっ、くそっ!囲め、囲め!」
「大盾持ち!押し込んじまえ!」
ガガッ!ゴゴ、ガガッ!
「ぬ、ぐぐぐ…」
「この…何だコイ…滅茶苦茶重…」
「押し込め…無ぇ…」
自身の前面に大盾を構えた3人がノアに突進を仕掛けて来た。
甘んじて受け止めたノアは、1歩も動く事無く3人の挙動を見ていたが
「もう良い?」
「「「え…」」」
特に展開が見込めなかったので相手に伺いを掛けると、死刑宣告でも食らったかの様に顔を青ざめさせる。
大盾でぶつかってきたお陰で、良い感じに防具に衝撃が入った為、防具の表面が僅かに煌めいた。
「『リベラ』」ドウゥンッ!
ノアが防具に備わった効果を発動すると、目の前に居た3人は馬車に轢かれたかの様な挙動で後方に吹き飛ばされていった。
(相手との距離を取ったり、吹き飛ばしには丁度良いかな。)
などと戦闘中にも関わらず、防具の効果について冷静に考えていると、先程まで突っ込んで来ていた集団が次々に後退し始めた。
無理も無い事だ。
戦闘開始して5分も経っていないのに既に50人以上が戦闘不能である。
接近すればあり得ない攻撃力で吹き飛ばされ、大盾持ち3人の力でも押さえ込む事が出来ないと判断し、大きく後退して遠距離攻撃を仕掛けてくる様である。
(【弓】が12で距離は大体30メルって所か…
大した事無いな…)
シパパパパパパパパパッ!
などと考えていると【弓】達が矢を射って来た。
だが距離が離れている分避けるのは容易い。
(ん?符…かな?)
飛んでくる矢の雨の中に、3本程矢尻に符が付いている物が混じっている。
その矢はノアから見て、前、左右に飛来したかと思うと
『『『バシュッ!』』』
双剣を手にした3人の冒険者が同時に転移してきたかと思うと、3人同時攻撃を仕掛けて来た。
「シッ!」
「ヒョゥッ!」
「ウラァッ!」
3人共、首や胸、脇の下等の急所に向けて剣を振るってくる。が
ヒュンッ!
ドズッ!「うぐっ!」
ズンッ!「ぐはっ!?」
前方から飛んできた薙ぎ払いは、体勢を低くして首を倒す事で回避。
左の相手には腕を捻りつつカウンター気味に胴体に掌底を打ち込み、右から飛んできた相手には胸付近に肘鉄を打ち込んでやった。
ガシッ。「うぐっ!?3人同時攻撃に対処出来ただけでなく反撃してきただとっ!」
回避直後、前方に現れた相手の首を素早く掴む。
まさか迎撃されると思わなかったのか驚愕と言った感じでノアを見やる。
「いやぁ、あんだけ煽ったんですから、これ位は対処出来ないとあなた達も楽しめないでしょ?」
首を掴まれている相手は、それを聞いてにぃぃっと笑みを溢す。
「…そ、それでこそ噂に違わぬ"野盗200人殺し"、そして二つ名【鬼神】のノアだな!
俺達はアンタが来るって聞いてこの街にやって来た【双剣士】パーティ『乱舞厨』だ!
奇襲で申し訳無いが勝負を挑ませて貰うぞ!」
ノアからの反撃を受けた他の2人もゆっくりとではあるが起き上がる。
どうやら他の輩よりは丈夫な様だ。
「これは名目上『討伐依頼』なんですから奇襲、強襲何でも結構。
歯応え無くて退屈してたんです、お互い楽しくやりましょ。」
「あ、おぅ…」
首を掴んでいる相手にニコッと笑い掛けるノアに寒気の様な物を感じるのであった。
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