398 / 1,124
獣人国編~ダンジョン『宝物庫』~
閑話:外でのやり取り②
しおりを挟む
ズシン!ズシン!…ズシン!
「『宝物庫』で聞いた事の無い報せが出たとグルルから報告があったが、その後何か変わりは無いか?」
「え、えぇ…」
「うーん…"3層(正規ルート)『女王の書斎』"?
確かにギルドの過去の報告書にも記録に無いな。
何かの聞き間違いでは?
とも思ったが、周りの多くの住人達も同様の声を聞いたと言うし、その線は無い様じゃな。」
グルルの報せを受けた冒険者ギルド長で二足歩行の亀人(亀寄り)のガラパゴは、5メルにもなる巨体を揺らしながら『宝物庫』までやって来た。
アイテムボックス代わりの甲羅に手を突っ込み、昔の資料を漁って調べてみるが該当する物が見当たらない様子であった。
「んー…」
「どう?ポーラちゃん、何か分かった?」
「要約すると"前例が無い"みたいよ?
さっきの報せが。」
「通りでさっきから騒がしい訳だな…」
流石にクロラ達も周りが騒がしくなって来た事で"何かおかしい"という事に気付き、ポーラが<地獄耳>を発動して周囲を探っていた。
「うう…せめてボクがノア様にもう少し着いていけてれば状況がもう少し分かったものを…」
「仕方無いにゃあ…
張られてた罠、何か分かり辛かったし、着いていけてもノア様の足引っ張るだけな気がするにゃ…」
「…あ、ごめん…」
意識を取り戻したヴァモスは、状況を聞き物凄く悔しそうにしていたが、約10秒と、ヴァモスよりも早く弾き出されたベレーザに諭され、我に返った。
「はーい、押さないで下さーい!」
「原因を調査している所です、お静かにお願いしまーす。」
「押さないでー!」
と、騒ぎになるのは分かっていた為、ギルド長の要請で『犬姫』のハナ含め数人が呼ばれ、人流の誘導に当たっていた。
「ねぇハナ、噂だと今中に入ってるのって、この間あなたが求婚したって言う人族の少年らしいよ?」
「うっ…んもぅサクラ…求婚したのは確かだけど、それはフォルクお嬢様の指示で、って話したじゃない…」
「ねぇ、どんな子?どんな子なの?"躾したい系?されたい系?"モコ気になるなぁ。」
「む…た、確かに歳の割に"ご主人様"に相応しい気配を放つ子ではあったが…変な気は起こさない様にな?
お嬢様のご友人の彼氏さんだからな。」
ギルド長の要請を受けた『犬姫』のハナ、サクラ、モコは人流の誘導をしつつ『宝物庫』の中に居るノアの話をしている。
話の内容が少しアレな気もするが、犬獣人特有の物なので気にしないで欲しい。
と、その時だった。
ドサッ!
「お!何か弾き出されてきたぞ!」
「魔導書…というより、本…だよな?」
「挑戦者の私物じゃね?」
中から一冊の本が弾き出され、地面に落ちる。
何の本か気になる所だが
パシッ。「…【弓】の最上位職の選び方?」
「あ、ジョーさん。
それにラーベさんにラベルタさんも…」
本を拾ったのは商人のジョーであった。
後ろには護衛兼従業員のラーベとラベルタが控えていた。
「商談を終えて街をブラついていたら、何か騒がしかったので来てみたけど…何があったの?」
そんな3人にクロラは経緯を話す事にした。
「ほぉ、それで待ってたらこの本が出てきたと…
ちなみに聞くけどこれはノア君の私物では無いのかい?」
「多分違うと思います…ノア君の場合本を参考にすると言うよりか実戦タイプって感じでしょうし…」
「「「確かに…」」」
クロラの言葉に納得するジョー一行。
「恐らくアレじゃない?
少年って隙あらばクロラって感じするから、中で拾った物とかでしょ?」
「「「「「「「確かに。」」」」」」にゃ。」
「み、皆して何言ってるのっ!もう!」
全員にとって周知の事実だった事に顔を真っ赤にするクロラ。
そんな輪の中にガラパゴの巨体がぬうっと近付く。
ヌッ。
「悪いね、ちょっとそれを見せてくんな。
…本と言うより実用書といった感じだな。
過去の『宝物庫』からの回収リストの中にそう言った類いの物は無い。
うーん…少年の私物と言う線『ボスンッ。』…お?」
ガラパゴが考えを巡らせていると、再び本が弾き出されてきた。
バサッ!ドサッ!
「…っとと…
えーっと"【拳士】上級戦技入門"に"【人形使い】作成時の手引き"…」
「"上級魔法のススメ"…何これ欲しいわ…
後で少年戻ってきたら交渉してみようかしら。」
そしてその直後
パッ!ガシャンッ!
「「「「「「「え?」」」」」」」
ガシャッ!ガンッ!ガチャッ!ガララ!
ドサドサッ!
今度はダンジョンの中から次々と瓦礫が弾き出されてきた。
砕けた階段であったり、階段に備え付けの欄干であったりだ。
「ジョーさんお下がり下さい!」
「皆さんも早く!」
「『犬姫』!住人達をもう少し離せ!まだまだ来るぞ!」
ガシャガシャンッ!ガチャッ!
ガラパゴの言葉通り、その後2分に渡り瓦礫が弾き出されてきた。
その中には一部が焦げた物や燃え盛った書物、高水圧で綺麗に切断された瓦礫等も紛れ始めていた。
「おい!『宝物庫』に入った事のある者!
この状況に覚えは無『ボワッ!』熱っちぃ!
おいグルル!火消しの要請と兵士を増員!
ハナとモコは王に報告、そんで『犬姫』の応援を呼べ!」
「「はい!」」
中で爆裂魔法が炸裂し、その残滓突の炎が吹き上がる中、ガラパゴは慌てる事無く指示を飛ばす。
この出来事で野次馬は更に増える事になる。
「ク、クロラっち、ノア君に連絡取ってみたら?」
「あ、そうだね!レター。
あれ?レター、レター!おかしい、反応が無い…」
「あぁ多分無駄だよ。違う空間に居るから連絡も取れやしない。」
ズルッ…
「私の影移動でも同じ様です。」
足元の影から姿を現したヴァンディットも首を振って移動が出来ない事を伝える。
「どっちにしろ中の少年が出て来ない事には何も分からんって訳か…」
冒険者ギルド長のガラパゴが苦々しい顔でそう言っていると
〝挑戦者が3層(正規ルート)『女王の書斎』を突破。
突破報酬の『錬金石ディジントキシ』を獲得し、4層(正規ルート)『女王直属護衛三機兵』が待機する『最終防衛戦線』に向け侵攻を開始しました。〟
再び聞こえてきた報せに、先ずジョーが反応した。
「え?『錬金石ディジントキシ』って言った?
真偽不明で合ったかどうかも疑わしい伝説上の秘宝の…?
いや、まさかね…」
「「いえ…私達にもそう聞こえました。」」
『錬金石ディジントキシ』の名を聞いてうんうん唸り出して現実から目を逸らすジョーだが、ラーベ、ラベルタの2人が現実に引き戻していた。
次に反応したのはガラパゴで
「なる程な…確かに聞いた事の無い報せだ…
一体中で何が起こってやがる…てか何だ『女王』ってのは…
えーっと…ガルル!今の報せは聞いたな?
【学者】や【考古学】に秀でた者を呼んで少しでも情報を集めるんだ!」
「は、はい!」
駆け出すガルルを尻目に、住人達は更に聞いた事の無い報せを受け、場は騒然と混乱に包まれた。
「『宝物庫』で聞いた事の無い報せが出たとグルルから報告があったが、その後何か変わりは無いか?」
「え、えぇ…」
「うーん…"3層(正規ルート)『女王の書斎』"?
確かにギルドの過去の報告書にも記録に無いな。
何かの聞き間違いでは?
とも思ったが、周りの多くの住人達も同様の声を聞いたと言うし、その線は無い様じゃな。」
グルルの報せを受けた冒険者ギルド長で二足歩行の亀人(亀寄り)のガラパゴは、5メルにもなる巨体を揺らしながら『宝物庫』までやって来た。
アイテムボックス代わりの甲羅に手を突っ込み、昔の資料を漁って調べてみるが該当する物が見当たらない様子であった。
「んー…」
「どう?ポーラちゃん、何か分かった?」
「要約すると"前例が無い"みたいよ?
さっきの報せが。」
「通りでさっきから騒がしい訳だな…」
流石にクロラ達も周りが騒がしくなって来た事で"何かおかしい"という事に気付き、ポーラが<地獄耳>を発動して周囲を探っていた。
「うう…せめてボクがノア様にもう少し着いていけてれば状況がもう少し分かったものを…」
「仕方無いにゃあ…
張られてた罠、何か分かり辛かったし、着いていけてもノア様の足引っ張るだけな気がするにゃ…」
「…あ、ごめん…」
意識を取り戻したヴァモスは、状況を聞き物凄く悔しそうにしていたが、約10秒と、ヴァモスよりも早く弾き出されたベレーザに諭され、我に返った。
「はーい、押さないで下さーい!」
「原因を調査している所です、お静かにお願いしまーす。」
「押さないでー!」
と、騒ぎになるのは分かっていた為、ギルド長の要請で『犬姫』のハナ含め数人が呼ばれ、人流の誘導に当たっていた。
「ねぇハナ、噂だと今中に入ってるのって、この間あなたが求婚したって言う人族の少年らしいよ?」
「うっ…んもぅサクラ…求婚したのは確かだけど、それはフォルクお嬢様の指示で、って話したじゃない…」
「ねぇ、どんな子?どんな子なの?"躾したい系?されたい系?"モコ気になるなぁ。」
「む…た、確かに歳の割に"ご主人様"に相応しい気配を放つ子ではあったが…変な気は起こさない様にな?
お嬢様のご友人の彼氏さんだからな。」
ギルド長の要請を受けた『犬姫』のハナ、サクラ、モコは人流の誘導をしつつ『宝物庫』の中に居るノアの話をしている。
話の内容が少しアレな気もするが、犬獣人特有の物なので気にしないで欲しい。
と、その時だった。
ドサッ!
「お!何か弾き出されてきたぞ!」
「魔導書…というより、本…だよな?」
「挑戦者の私物じゃね?」
中から一冊の本が弾き出され、地面に落ちる。
何の本か気になる所だが
パシッ。「…【弓】の最上位職の選び方?」
「あ、ジョーさん。
それにラーベさんにラベルタさんも…」
本を拾ったのは商人のジョーであった。
後ろには護衛兼従業員のラーベとラベルタが控えていた。
「商談を終えて街をブラついていたら、何か騒がしかったので来てみたけど…何があったの?」
そんな3人にクロラは経緯を話す事にした。
「ほぉ、それで待ってたらこの本が出てきたと…
ちなみに聞くけどこれはノア君の私物では無いのかい?」
「多分違うと思います…ノア君の場合本を参考にすると言うよりか実戦タイプって感じでしょうし…」
「「「確かに…」」」
クロラの言葉に納得するジョー一行。
「恐らくアレじゃない?
少年って隙あらばクロラって感じするから、中で拾った物とかでしょ?」
「「「「「「「確かに。」」」」」」にゃ。」
「み、皆して何言ってるのっ!もう!」
全員にとって周知の事実だった事に顔を真っ赤にするクロラ。
そんな輪の中にガラパゴの巨体がぬうっと近付く。
ヌッ。
「悪いね、ちょっとそれを見せてくんな。
…本と言うより実用書といった感じだな。
過去の『宝物庫』からの回収リストの中にそう言った類いの物は無い。
うーん…少年の私物と言う線『ボスンッ。』…お?」
ガラパゴが考えを巡らせていると、再び本が弾き出されてきた。
バサッ!ドサッ!
「…っとと…
えーっと"【拳士】上級戦技入門"に"【人形使い】作成時の手引き"…」
「"上級魔法のススメ"…何これ欲しいわ…
後で少年戻ってきたら交渉してみようかしら。」
そしてその直後
パッ!ガシャンッ!
「「「「「「「え?」」」」」」」
ガシャッ!ガンッ!ガチャッ!ガララ!
ドサドサッ!
今度はダンジョンの中から次々と瓦礫が弾き出されてきた。
砕けた階段であったり、階段に備え付けの欄干であったりだ。
「ジョーさんお下がり下さい!」
「皆さんも早く!」
「『犬姫』!住人達をもう少し離せ!まだまだ来るぞ!」
ガシャガシャンッ!ガチャッ!
ガラパゴの言葉通り、その後2分に渡り瓦礫が弾き出されてきた。
その中には一部が焦げた物や燃え盛った書物、高水圧で綺麗に切断された瓦礫等も紛れ始めていた。
「おい!『宝物庫』に入った事のある者!
この状況に覚えは無『ボワッ!』熱っちぃ!
おいグルル!火消しの要請と兵士を増員!
ハナとモコは王に報告、そんで『犬姫』の応援を呼べ!」
「「はい!」」
中で爆裂魔法が炸裂し、その残滓突の炎が吹き上がる中、ガラパゴは慌てる事無く指示を飛ばす。
この出来事で野次馬は更に増える事になる。
「ク、クロラっち、ノア君に連絡取ってみたら?」
「あ、そうだね!レター。
あれ?レター、レター!おかしい、反応が無い…」
「あぁ多分無駄だよ。違う空間に居るから連絡も取れやしない。」
ズルッ…
「私の影移動でも同じ様です。」
足元の影から姿を現したヴァンディットも首を振って移動が出来ない事を伝える。
「どっちにしろ中の少年が出て来ない事には何も分からんって訳か…」
冒険者ギルド長のガラパゴが苦々しい顔でそう言っていると
〝挑戦者が3層(正規ルート)『女王の書斎』を突破。
突破報酬の『錬金石ディジントキシ』を獲得し、4層(正規ルート)『女王直属護衛三機兵』が待機する『最終防衛戦線』に向け侵攻を開始しました。〟
再び聞こえてきた報せに、先ずジョーが反応した。
「え?『錬金石ディジントキシ』って言った?
真偽不明で合ったかどうかも疑わしい伝説上の秘宝の…?
いや、まさかね…」
「「いえ…私達にもそう聞こえました。」」
『錬金石ディジントキシ』の名を聞いてうんうん唸り出して現実から目を逸らすジョーだが、ラーベ、ラベルタの2人が現実に引き戻していた。
次に反応したのはガラパゴで
「なる程な…確かに聞いた事の無い報せだ…
一体中で何が起こってやがる…てか何だ『女王』ってのは…
えーっと…ガルル!今の報せは聞いたな?
【学者】や【考古学】に秀でた者を呼んで少しでも情報を集めるんだ!」
「は、はい!」
駆け出すガルルを尻目に、住人達は更に聞いた事の無い報せを受け、場は騒然と混乱に包まれた。
84
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる