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獣人国編~救出作戦~
野戦病院
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スロア領に着くと、そこは野戦病院もかくやと言った様相であった。
手の空いてる者はハナや騎士達、婦人方に混じり子供達にお婆特製の果実水を飲ませてあげたり、【魔法使い】や【神官】に魔力提供したりとで忙しくしていた。
ノア達の帰還に気が付いたデミやハナ、アルバ、その他作戦に参加してくれた冒険者達がやって来て労いの言葉を掛け合った。
その後ヴァンディットやルーシー姉妹、ジョーや諜報部のにゃんこさんに手早く帰還の報告を済ませるのであった。
「さて、僕も何か手伝うとするか。」
現状、スロア領の婦人方や獣人国のハナ率いる『犬姫』、騎士達、先に作戦を終えた冒険者等が子供達の処置にまわってくれている為、差程人員の補充は要らなかった。
なのでノアは皆の為に軽めの食事を作る事にした。
何を作ろうか決める為、アイテムボックスを確認してみると、以前倒したランペイジ・クロコダイルの肉がまだ大量に残っていたのと、無限キノコの項目が『999』と表示されていたので、作るのは"キノコと肉たっぷりのスープ"にした。
"スープ"にしたのは他にも理由があるのだが、それはその時にでも説明するとしよう。
という訳でノアは広場の一角を借り、高性能キッチンを展開し出す。
バカッ!
「お久し振りですノア様、現在の魔力残量は6割程です。」
「えーっと、特大寸胴2つ各々に水を8割程入れて火に掛けて。
そしたら包丁3本用意して。」
「寸胴2つに水を張って…火に掛けたら…包丁3本…ん?3本?」
高性能キッチンがノアの指示に困惑し出すが、答えは直ぐに判明した。
ズズズ…
ザッ、ザブッ!ズバッ!
トントントン!
チャッチャッ、スタタタタタタ!
4本の腕を生成し、<洗練された手業>を発動。
2本でランペイジ・クロコダイルの塊肉から肉を切り出し、もう2本で切り分けた肉を1口サイズに切り分けて1つの寸胴鍋に。
残りの2本で無限キノコを次々取り出して片っ端から切り刻み、2つの寸胴鍋に放り込んでいく。
合間に出汁を投入、<調理時勘短縮>を発動してクツクツと煮込んでいく。
あっという間に下準備が終わり、後は煮込むだけとなった所で、1人の人物がノアの元にやって来た。
「6本腕の坊や、いやぁ、かなりの手際じゃな。」
「あ、どうも。えっと、あなたは…」
「おぉ、スマンの。
私はスロア領で【薬師】をやっとるお婆じゃ。
坊やが無限キノコを使っとったからもしやと思って相談に来たんじゃ。」
「相談に?何でしょうか?」
「ほれ、無限キノコと言えば稀に別のキノコ生やすじゃろ?
何か有用な物が合ったら買い取らせて貰おうかと思っての。」
『無限キノコ』…手持ちの木材に栄養がある限りひたすら増え続けるキノコ。
100本に1本は別のキノコが生えることがある。
うまいよ。
「あぁ、そういう事ですか。良いですよ。」
と言う事でノアはアイテムボックスを開き、何か無いか確認してみる事に。
旅の途中で使ったりもしたので、最低でも10本は別種のキノコがあるハズである。
結果
『歩く茸3人(?)』
『茸御雷(タケミカヅチ)2本』
『エチゼンキクラゲ1枚』
『劇毒キノコ1本』
『ゲンキノコ3本』
『つかえるキノコの胞子1つ』
がアイテムボックスに入っていた。
お婆はその中から『歩く茸』『劇毒キノコ』『ゲンキノコ』を1本ずつ要求。
ノアは快く承諾し、お代を受け取った後3種のキノコを渡す。
お婆はホクホク顔となり御機嫌であった。
そんな中、ノアは他のキノコを見て気になる物があったので、お婆に聞いてみる事に。
「…この『つかえるキノコ』ってどんなキノコか知ってますか?」
「んにゃ、初めて聞いたわい。」
と、【薬師】のお婆でも知らない様であった。
取り敢えず説明文を読んでみる事に。
『つかえるキノコ』…手持ちの木材に植えれば"つかえるキノコ"に育つよ。
「何のこっちゃ。」
説明文が全く説明になっていなかったので、お婆に許可を貰って近くの木を少々頂く事に。
何ならお婆も正体が気になるとの事で、割とノリ気であった。
その後、『つかえるキノコの胞子』を植えた木をアイテムボックスに仕舞い、煮込むだけとなった鍋の所に戻る。
カパッ。ホワワ…
チャッ、チュル…
「…うん、こんな物かな。
えー、軽めの食事が出来ました、お腹空いてる方いらっしゃいましたらどうぞ。」
味見が終わり、周囲の者達へ向けて声を掛けると、先ず最初にデミがやって来た。
「君はこの作戦で100ケメル位走っているんだから休んでいた方が良いんじゃないのか?」
「何かやっていないと落ち着かないんですよ。」
「ふ、そう言う事なら1杯貰うよ。
というか料理出来たんだな。」
「趣味の範疇ですがね…はいどうぞ。」
そう言いつつスープを入れた皿を手渡す。
初めにデミが行ったからか、その後は領の婦人方や男衆がノアの元にやって来た。
「ふー…『ズズズ…』
お、美味いじゃなん"ん"ん"っ!?」
先に皿を受け取ったデミが1口啜った後、目を見開いて固まり、その後は無言で掻き込んでいた。
それを見た住人達は、恐る恐ると言った様子で啜った後、デミと同様の反応を起こし、無言で皿を空けていった。
「も、もう1皿貰って良いか?
と言うか何で食事効果が3つも付いているんだ?
特段何か特別な事をやっている様には思えなかったが…」
「素材もそれなりな物使ってますが、僕の【適正】の影響もあります。はいどうぞ。」
「こう言っては何だが、王都の高級店ですら2つの効果がやっとだったぞ…
い、幾らになる?流石に採算取れんだろ、後で立て替えを『スッ…』
「別にお金を取るつもりは無いので大丈夫です。
使ってる素材も自分で倒したモンスターと、ほぼ無限に育つ物を使ってますのでほぼほぼタダ同然ですから。
それに一時的とは言えこの子達をここで預かって貰うんですからこれ位はさせて下さい。」
デミが立て替えを希望したがノアはデミの言葉を遮る様に制した。
ノアの厚意を受けたデミは素直に受け取る事にした。
その後、ものの数分で寸胴の底が見え始めて来たのでまた作るので20分程待ってくれとノアが言う。
すると、丁度キッチンの前でスープを啜っていたミミが
「ふぁれ?もう1つ鍋あるじゃない。」
と言うので
「あぁ、こっちの鍋はね…」
と説明しようとしたら
モゾモゾ…
「…う、うみゅ…」
「ふにゃ…」
「う、うん…」
「…くぁあ…」
と、周囲から寝起きの際のモゾモゾ音や可愛らしい子供獣人達の欠伸が聞こえ始めた。
そして子供達が起き始めた事で、また少し辺りで騒ぎが起こり始めるのであった。
手の空いてる者はハナや騎士達、婦人方に混じり子供達にお婆特製の果実水を飲ませてあげたり、【魔法使い】や【神官】に魔力提供したりとで忙しくしていた。
ノア達の帰還に気が付いたデミやハナ、アルバ、その他作戦に参加してくれた冒険者達がやって来て労いの言葉を掛け合った。
その後ヴァンディットやルーシー姉妹、ジョーや諜報部のにゃんこさんに手早く帰還の報告を済ませるのであった。
「さて、僕も何か手伝うとするか。」
現状、スロア領の婦人方や獣人国のハナ率いる『犬姫』、騎士達、先に作戦を終えた冒険者等が子供達の処置にまわってくれている為、差程人員の補充は要らなかった。
なのでノアは皆の為に軽めの食事を作る事にした。
何を作ろうか決める為、アイテムボックスを確認してみると、以前倒したランペイジ・クロコダイルの肉がまだ大量に残っていたのと、無限キノコの項目が『999』と表示されていたので、作るのは"キノコと肉たっぷりのスープ"にした。
"スープ"にしたのは他にも理由があるのだが、それはその時にでも説明するとしよう。
という訳でノアは広場の一角を借り、高性能キッチンを展開し出す。
バカッ!
「お久し振りですノア様、現在の魔力残量は6割程です。」
「えーっと、特大寸胴2つ各々に水を8割程入れて火に掛けて。
そしたら包丁3本用意して。」
「寸胴2つに水を張って…火に掛けたら…包丁3本…ん?3本?」
高性能キッチンがノアの指示に困惑し出すが、答えは直ぐに判明した。
ズズズ…
ザッ、ザブッ!ズバッ!
トントントン!
チャッチャッ、スタタタタタタ!
4本の腕を生成し、<洗練された手業>を発動。
2本でランペイジ・クロコダイルの塊肉から肉を切り出し、もう2本で切り分けた肉を1口サイズに切り分けて1つの寸胴鍋に。
残りの2本で無限キノコを次々取り出して片っ端から切り刻み、2つの寸胴鍋に放り込んでいく。
合間に出汁を投入、<調理時勘短縮>を発動してクツクツと煮込んでいく。
あっという間に下準備が終わり、後は煮込むだけとなった所で、1人の人物がノアの元にやって来た。
「6本腕の坊や、いやぁ、かなりの手際じゃな。」
「あ、どうも。えっと、あなたは…」
「おぉ、スマンの。
私はスロア領で【薬師】をやっとるお婆じゃ。
坊やが無限キノコを使っとったからもしやと思って相談に来たんじゃ。」
「相談に?何でしょうか?」
「ほれ、無限キノコと言えば稀に別のキノコ生やすじゃろ?
何か有用な物が合ったら買い取らせて貰おうかと思っての。」
『無限キノコ』…手持ちの木材に栄養がある限りひたすら増え続けるキノコ。
100本に1本は別のキノコが生えることがある。
うまいよ。
「あぁ、そういう事ですか。良いですよ。」
と言う事でノアはアイテムボックスを開き、何か無いか確認してみる事に。
旅の途中で使ったりもしたので、最低でも10本は別種のキノコがあるハズである。
結果
『歩く茸3人(?)』
『茸御雷(タケミカヅチ)2本』
『エチゼンキクラゲ1枚』
『劇毒キノコ1本』
『ゲンキノコ3本』
『つかえるキノコの胞子1つ』
がアイテムボックスに入っていた。
お婆はその中から『歩く茸』『劇毒キノコ』『ゲンキノコ』を1本ずつ要求。
ノアは快く承諾し、お代を受け取った後3種のキノコを渡す。
お婆はホクホク顔となり御機嫌であった。
そんな中、ノアは他のキノコを見て気になる物があったので、お婆に聞いてみる事に。
「…この『つかえるキノコ』ってどんなキノコか知ってますか?」
「んにゃ、初めて聞いたわい。」
と、【薬師】のお婆でも知らない様であった。
取り敢えず説明文を読んでみる事に。
『つかえるキノコ』…手持ちの木材に植えれば"つかえるキノコ"に育つよ。
「何のこっちゃ。」
説明文が全く説明になっていなかったので、お婆に許可を貰って近くの木を少々頂く事に。
何ならお婆も正体が気になるとの事で、割とノリ気であった。
その後、『つかえるキノコの胞子』を植えた木をアイテムボックスに仕舞い、煮込むだけとなった鍋の所に戻る。
カパッ。ホワワ…
チャッ、チュル…
「…うん、こんな物かな。
えー、軽めの食事が出来ました、お腹空いてる方いらっしゃいましたらどうぞ。」
味見が終わり、周囲の者達へ向けて声を掛けると、先ず最初にデミがやって来た。
「君はこの作戦で100ケメル位走っているんだから休んでいた方が良いんじゃないのか?」
「何かやっていないと落ち着かないんですよ。」
「ふ、そう言う事なら1杯貰うよ。
というか料理出来たんだな。」
「趣味の範疇ですがね…はいどうぞ。」
そう言いつつスープを入れた皿を手渡す。
初めにデミが行ったからか、その後は領の婦人方や男衆がノアの元にやって来た。
「ふー…『ズズズ…』
お、美味いじゃなん"ん"ん"っ!?」
先に皿を受け取ったデミが1口啜った後、目を見開いて固まり、その後は無言で掻き込んでいた。
それを見た住人達は、恐る恐ると言った様子で啜った後、デミと同様の反応を起こし、無言で皿を空けていった。
「も、もう1皿貰って良いか?
と言うか何で食事効果が3つも付いているんだ?
特段何か特別な事をやっている様には思えなかったが…」
「素材もそれなりな物使ってますが、僕の【適正】の影響もあります。はいどうぞ。」
「こう言っては何だが、王都の高級店ですら2つの効果がやっとだったぞ…
い、幾らになる?流石に採算取れんだろ、後で立て替えを『スッ…』
「別にお金を取るつもりは無いので大丈夫です。
使ってる素材も自分で倒したモンスターと、ほぼ無限に育つ物を使ってますのでほぼほぼタダ同然ですから。
それに一時的とは言えこの子達をここで預かって貰うんですからこれ位はさせて下さい。」
デミが立て替えを希望したがノアはデミの言葉を遮る様に制した。
ノアの厚意を受けたデミは素直に受け取る事にした。
その後、ものの数分で寸胴の底が見え始めて来たのでまた作るので20分程待ってくれとノアが言う。
すると、丁度キッチンの前でスープを啜っていたミミが
「ふぁれ?もう1つ鍋あるじゃない。」
と言うので
「あぁ、こっちの鍋はね…」
と説明しようとしたら
モゾモゾ…
「…う、うみゅ…」
「ふにゃ…」
「う、うん…」
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