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獣人国編~救出作戦~
獣人に怯える子供獣人
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ヒュマノ聖王国から運び出す為に一時的に寝かし付けていた子供達が起き始め、辺りでは子供達の困惑の声が上がり始めた。
それに対し、ハナ率いる『犬姫』や獣人国の騎士達が宥め様とするも、同族である獣人に怯える子供獣人と言う、まさかの構図が生まれてしまったのであった。
「お、落ち着いて、ここはヒュマノでは無「いや!?いやぁっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「あ、あぅぅぅ…」
「ごめ、ごめんなさい…」
「怖い!怖いぃ!」
起き出した子供達が皆一様に怖がりだした。
突然今までとは別の場所に来ている為、混乱しての反応にしては少し違う気がする。
そして何故か騎士達に対して最も怖れている様な感じである。
訳が分からず、周りに居る冒険者達や騎士達も呆然としている。
と
「あぁあっ!!怖いぃっ!」
ガッ!
「あ!危ない!?」
1人の子供が足元が覚束ない足取りで駆け出し、躓いて倒れそうになっていた。
ズザザッ!「…っと。」
寸での所でノアが滑り込んで抱き上げる。
すると何故か
「うぅう…お兄ちゃん、あの人怖いぃ…」ギュッ
「おーよしよし、怖くない、怖くないよ~。」
ノアには一切怖がる様子を見せず、むしろ抱き付いてきた。
これはヴァモスとベレーザの時と同じ反応であった。
ワラワラ…
「お兄ちゃん…」ひしっ
「ねぇ、ここどこ…」キュッ。
「む~、怖いよぉ…」トテテ…
と、次々と怖がった子供達がノアの元にやって来る。
「き、君達…そのお兄ちゃんは私達の仲間で…」
ガシャッ…
「「「「ひぃっ!?」」」」
と、騎士の1人がノアの仲間である事を主張しつつゆっくりと近付いて行くが、歩み寄って行く際に身に付けている鎧の音に反応して子供達が体を強張らせていた。
(これは…多分そう言う事だよな…)
(『そうだろうな。』)
「すいませんそこの騎士さん、身に付けている鎧を外して軽装になって貰えませんか?」
「え?鎧を?」
「えぇ。
獣人さんに怯えていると言うよりか音に反応している様に思うので…」
とのノアの提案を受け、騎士が鎧を外して下に着ていた麻の服と簡素な皮鎧の姿となった。
思い返してみればヒュマノの連中はいつも白銀のゴテゴテと装飾された鎧を着けていたので、鎧自体、もしくはその音に、奴隷だった子供達は自然と恐怖心が植え付けられていたのかも知れない。
そうして恐る恐ると言った感じで子供獣人にゆっくりと近付いて行くと、多少体を強張らせる程度で、先程の様に怯えて逃げる様な感じでは無かった。
ヨロ…
すると子供達の中で比較的大人びていた様子の獣人が、ヨロヨロとふらつきながらも子供達と騎士との間に割って入ってきた。
「…あなた達は良い人…?悪い人…?」
「君達にとっては良い人でありたいと思っているが、ヒュマノにとっては悪い人…になるね…」
「…私達を売るつもりですか…」
「いや、助けたつもりだ。」
「…そうですか…」
そう言ってその獣人はゆっくりと跪いて土下座の体勢になった。
「こ、この子達をどうか助『ガシッ』「頭を下げなくて良い、元からそのつもりで助け出して貰ったんだ。」
土下座をして頼み込もうとした獣人の肩を掴んだのはデミであった。
「ここに居る人達は君達を助ける為に協力してくれたんだ。
急にこんな所に連れてこられて不安だろうが、私達の事を信じてくれないだろうか。」
「…あ…」
ガクッ…
「…おっと!?」
「どーしたの、おねぇちゃん…」
「おねーちゃん大丈夫…?」
「…眠っちゃったの?」
デミの言葉を受けた獣人が何かを発しようとしたものの、その前に意識を失ってその場で崩れ落ちてしまった。
その後、他の騎士達も鎧を脱ぎ、(『犬姫』達は婦人方から服を借りた。)子供達と接する事が出来た。
不安で堪らなかったのだろう、安心した子供達20人位が気を失って倒れ込む者も出て来たりしてまた少し騒がしくなったが、その後は落ち着きを取り戻した。
「はい、こちらのスープは人肌に冷まして子供達にお願いします。
少しずつ与えてあげて下さい。」
「「「「はい。」」」」
着替えが終わった『犬姫』の者達に、具の無い透き通ったスープが入った小皿が手渡される。
そのスープを『犬姫』と騎士達が協力し、起きている子供達に少ーしずつ与えていくと、体から光を放っている事から、何やら継続的な食事効果が付与されている様だ。
その光景を眺めつつ、追加のスープを作っているノアの隣では、お婆がノアの作ったスープを啜っていた。
「なる程、こっちの寸胴は子供達用だったんだね。」
「えぇ。
幾ら獣人とはいえ、弱った子供の胃じゃ固形物は受け付けないでしょうから出汁代わりに入れていた無限キノコも取っ払ってスープのみで。
それでも効用はしっかりと煮溶けているハズですからね。」
「…にしても、具が無いにも関わらず体力上昇(小)と体力継続回復(小)とはね…
今の子供達にピッタリじゃないか。」
「勿論狙って作りましたからね。
僕は子供達の体力を、お婆さんの方で継続的な毒抜きをお願いします。」
「あぁ、任されたよ。」
そう言ってお婆は再び子供達の元へと戻っていった。
「ラーベさん、ラベルタさん、こっちは何か手伝う事ありますか?」
「「あ、いえ、大分落ち着きが出てきたので今の所特にはありません。」」
「あ、そうですか。」
「ハナさん、こちらの方は大丈夫ですか?」
「はい!スロア領の方々のご指導とノア様の助言で特に大きな問題はありません。」
「あ、そうですか。」
「ヴァンディットさ「ヴァンディット嬢、こちらの薬品はここで大丈夫ですか?」
「えぇ、にゃんこさんのお蔭で作業が捗りますわ。」
「いやいや、この程度の事、何て事ありませんよ。」
「あらあら。」
「あ、ふーん(察し)。」
「デ「「「「「「いや、流石に休もうぜ(『新鋭の翼』一同)」」」」」」」
デミの所まで向かって何か手伝う事は無いか聞きにきたノアであったが、逆に「休め」と咎められてしまった。
「お前さん、ずっと働きっぱなしじゃないか。
聞いたぞ?1人で300人近く救出して100ケメル位走破して。
その上皆に料理振る舞ったりしてんだろ?
この上まだ何か手伝うつもりか?」
「いや、作戦に参加してくれた他の冒険者も休まずに働いてくれてるので、僕だけ休むなんて出来ませんよ。」
「逆だ!逆!
お前さんが休まないから誰も休めないんだ!
獣人の騎士達の方見てみろ、ヘロッヘロだけどその都度気合い入れ直して作業に戻ってってんだぜ?」
「いやいや、まさか…」チラッ
『『『『サッ。』』』』
「え…」
ノアがチラリと『犬姫』や獣人騎士達の方を見ると、直ぐに目を逸らされた。
ふらり…
「ハナさん、今の話は本当ですか?」
「え!?何で私に…
そ、そうですね…休みたいなー、なんて思っても場の空気が"休めると思うか?"って言う雰囲気を醸し出してて…
あ、でもノア君の事を悪く言うつもりじゃなくて…
そ、そう!一体感!そうした一体感が場に『正直に。』はい!休めません!ノア君が休んでくれないと、休みたい何て口が裂けても言えない雰囲気でした!」
何やら回りくどい事を言おうとしていたハナは、目の前に立つ一回り程歳の離れた子から発せられた妙な圧に負け、それはそれは正直に答えたと言う。
ハナの部下であるサクラとモコは後に語る。
その時のハナの表情は、フォルクお嬢様が大事にしていた花瓶を粉砕してしまった時と同じ位切羽詰まった物だったと。
それに対し、ハナ率いる『犬姫』や獣人国の騎士達が宥め様とするも、同族である獣人に怯える子供獣人と言う、まさかの構図が生まれてしまったのであった。
「お、落ち着いて、ここはヒュマノでは無「いや!?いやぁっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「あ、あぅぅぅ…」
「ごめ、ごめんなさい…」
「怖い!怖いぃ!」
起き出した子供達が皆一様に怖がりだした。
突然今までとは別の場所に来ている為、混乱しての反応にしては少し違う気がする。
そして何故か騎士達に対して最も怖れている様な感じである。
訳が分からず、周りに居る冒険者達や騎士達も呆然としている。
と
「あぁあっ!!怖いぃっ!」
ガッ!
「あ!危ない!?」
1人の子供が足元が覚束ない足取りで駆け出し、躓いて倒れそうになっていた。
ズザザッ!「…っと。」
寸での所でノアが滑り込んで抱き上げる。
すると何故か
「うぅう…お兄ちゃん、あの人怖いぃ…」ギュッ
「おーよしよし、怖くない、怖くないよ~。」
ノアには一切怖がる様子を見せず、むしろ抱き付いてきた。
これはヴァモスとベレーザの時と同じ反応であった。
ワラワラ…
「お兄ちゃん…」ひしっ
「ねぇ、ここどこ…」キュッ。
「む~、怖いよぉ…」トテテ…
と、次々と怖がった子供達がノアの元にやって来る。
「き、君達…そのお兄ちゃんは私達の仲間で…」
ガシャッ…
「「「「ひぃっ!?」」」」
と、騎士の1人がノアの仲間である事を主張しつつゆっくりと近付いて行くが、歩み寄って行く際に身に付けている鎧の音に反応して子供達が体を強張らせていた。
(これは…多分そう言う事だよな…)
(『そうだろうな。』)
「すいませんそこの騎士さん、身に付けている鎧を外して軽装になって貰えませんか?」
「え?鎧を?」
「えぇ。
獣人さんに怯えていると言うよりか音に反応している様に思うので…」
とのノアの提案を受け、騎士が鎧を外して下に着ていた麻の服と簡素な皮鎧の姿となった。
思い返してみればヒュマノの連中はいつも白銀のゴテゴテと装飾された鎧を着けていたので、鎧自体、もしくはその音に、奴隷だった子供達は自然と恐怖心が植え付けられていたのかも知れない。
そうして恐る恐ると言った感じで子供獣人にゆっくりと近付いて行くと、多少体を強張らせる程度で、先程の様に怯えて逃げる様な感じでは無かった。
ヨロ…
すると子供達の中で比較的大人びていた様子の獣人が、ヨロヨロとふらつきながらも子供達と騎士との間に割って入ってきた。
「…あなた達は良い人…?悪い人…?」
「君達にとっては良い人でありたいと思っているが、ヒュマノにとっては悪い人…になるね…」
「…私達を売るつもりですか…」
「いや、助けたつもりだ。」
「…そうですか…」
そう言ってその獣人はゆっくりと跪いて土下座の体勢になった。
「こ、この子達をどうか助『ガシッ』「頭を下げなくて良い、元からそのつもりで助け出して貰ったんだ。」
土下座をして頼み込もうとした獣人の肩を掴んだのはデミであった。
「ここに居る人達は君達を助ける為に協力してくれたんだ。
急にこんな所に連れてこられて不安だろうが、私達の事を信じてくれないだろうか。」
「…あ…」
ガクッ…
「…おっと!?」
「どーしたの、おねぇちゃん…」
「おねーちゃん大丈夫…?」
「…眠っちゃったの?」
デミの言葉を受けた獣人が何かを発しようとしたものの、その前に意識を失ってその場で崩れ落ちてしまった。
その後、他の騎士達も鎧を脱ぎ、(『犬姫』達は婦人方から服を借りた。)子供達と接する事が出来た。
不安で堪らなかったのだろう、安心した子供達20人位が気を失って倒れ込む者も出て来たりしてまた少し騒がしくなったが、その後は落ち着きを取り戻した。
「はい、こちらのスープは人肌に冷まして子供達にお願いします。
少しずつ与えてあげて下さい。」
「「「「はい。」」」」
着替えが終わった『犬姫』の者達に、具の無い透き通ったスープが入った小皿が手渡される。
そのスープを『犬姫』と騎士達が協力し、起きている子供達に少ーしずつ与えていくと、体から光を放っている事から、何やら継続的な食事効果が付与されている様だ。
その光景を眺めつつ、追加のスープを作っているノアの隣では、お婆がノアの作ったスープを啜っていた。
「なる程、こっちの寸胴は子供達用だったんだね。」
「えぇ。
幾ら獣人とはいえ、弱った子供の胃じゃ固形物は受け付けないでしょうから出汁代わりに入れていた無限キノコも取っ払ってスープのみで。
それでも効用はしっかりと煮溶けているハズですからね。」
「…にしても、具が無いにも関わらず体力上昇(小)と体力継続回復(小)とはね…
今の子供達にピッタリじゃないか。」
「勿論狙って作りましたからね。
僕は子供達の体力を、お婆さんの方で継続的な毒抜きをお願いします。」
「あぁ、任されたよ。」
そう言ってお婆は再び子供達の元へと戻っていった。
「ラーベさん、ラベルタさん、こっちは何か手伝う事ありますか?」
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「あ、そうですか。」
「ハナさん、こちらの方は大丈夫ですか?」
「はい!スロア領の方々のご指導とノア様の助言で特に大きな問題はありません。」
「あ、そうですか。」
「ヴァンディットさ「ヴァンディット嬢、こちらの薬品はここで大丈夫ですか?」
「えぇ、にゃんこさんのお蔭で作業が捗りますわ。」
「いやいや、この程度の事、何て事ありませんよ。」
「あらあら。」
「あ、ふーん(察し)。」
「デ「「「「「「いや、流石に休もうぜ(『新鋭の翼』一同)」」」」」」」
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「逆だ!逆!
お前さんが休まないから誰も休めないんだ!
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「いやいや、まさか…」チラッ
『『『『サッ。』』』』
「え…」
ノアがチラリと『犬姫』や獣人騎士達の方を見ると、直ぐに目を逸らされた。
ふらり…
「ハナさん、今の話は本当ですか?」
「え!?何で私に…
そ、そうですね…休みたいなー、なんて思っても場の空気が"休めると思うか?"って言う雰囲気を醸し出してて…
あ、でもノア君の事を悪く言うつもりじゃなくて…
そ、そう!一体感!そうした一体感が場に『正直に。』はい!休めません!ノア君が休んでくれないと、休みたい何て口が裂けても言えない雰囲気でした!」
何やら回りくどい事を言おうとしていたハナは、目の前に立つ一回り程歳の離れた子から発せられた妙な圧に負け、それはそれは正直に答えたと言う。
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その時のハナの表情は、フォルクお嬢様が大事にしていた花瓶を粉砕してしまった時と同じ位切羽詰まった物だったと。
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