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獣人国編~救出作戦~
はぁ…疲れた
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「はぁ…疲れた(色んな意味で)…」
「よぅ!【鬼神】の少年!良い戦いっぷりだったな!」
「まさか"疑似・鞭打ちの刑"とはな、恐れいったぜ!」
「しかも"あの"ガザを更生させちまうんだから大したもんだよ!」
と、屋台通りのおっちゃん達が楽しそうに話し込んでいた。
先程の勝負の後、待機している獣人達の元へ向かった所、棄権者が続々と現れた。
理由はガザとの戦闘で使用した攻撃"疑似・鞭打ちの刑"である。
痛みを嬉々として受け入れ、生半可な攻撃は通用しない変態…じゃない、ガザに対し、負けを認めさせるレベルの痛みを与えた事が相当衝撃だった様だ。
"あの攻撃が…次は自分に…?"と言う考えに至った者達が口を揃えて「棄権します。」と言い、去っていった為、その場に残されたノアは暫し呆然としていたと言う。
その足でノアは、ベレーザとヴァモスを連れて屋台通りに来ていたのだ。
「僕が勝負してる間、ベレーザの方は割と街の人達と普通に話せてたね?」
「は、はいにゃ…普通に話してみたら皆気さくで話しやすかったです。
少なからず色目を使ってくる人も居たんですけど、周りの獣人さん達がその人に対して"行ってこいよ"って言ってノア様を指差したのには笑っちゃいました。アハハ。」
その時の状況を思い出したのだろう、ベレーザはケラケラと笑っていた。
王都で会った当初と比べると自然に笑う様になったなぁ、と感慨深く感じるノア。
信用の置ける人物がノアしか居なかった為、常に周囲に対して怯えている様子だったベレーザが同族とは言え、他人と拙いながらも話せる様になったのは大きな前進と言えよう。
最初こそベレーザ同様に怯えていたヴァモスは、その後、歳不相応な程落ち着き払っていた。
「そう言う意味では手が掛からないよねー、ヴァモスは。」
「何の話ですかノア様…うぷっ…」
「いいや、こっちの話。」
屋台の席に座るノアとベレーザに対し、ヴァモスは席に座らず立っていた。
先程女性獣人12人が持参した弁当を残さず食べたヴァモスの胃は限界に達していた。
座ったら吐いちゃう、との事なのでヴァモスだけ立っているのである。
「さてこれからの予定だけど、冒険者らしくお金を稼ごうと思います。」
「お金を?(ベレーザ)」
「うん。昨日大分散財しちゃったから、今手持ちが5000ガル位しか無いんだ。」
「何だぁ坊主、賭博でもやったんか?(屋台のおっちゃん)」
前日行った救出作戦の報酬として、以前の買いは付けで得た莫大な金+王都からの報酬金などを注ぎ込んだ為、手持ちがあまり無いノア。
新人冒険者生活2ヶ月目の冒険者としては妥当な悩みに直面したノアは、金策を模索する事にした。
すると、屋台のおっちゃんから提案が。
「うーん…小金を稼ぐなら『宝物庫』、割と厳しいが、それなりに稼ぐなら『時の迷宮』、実力があるなら『滅びの森』でモンスターを狩って素材として売った方が良いな。
だが、ダンジョン2種は今の所控えた方が良いな。」
「『宝物庫』は何と無く分かりますが、『時の迷宮』もですか?」
「あぁ。坊主が『宝物庫』で隠し要素を見付けちまっただろう?
『時の迷宮』にも何か隠し要素があんじゃねぇか、って皆血眼んなって探してるみたいだぜ?」
「ふーん…じゃあ『滅びの森』に向かうとしますか…
本音を言えばさっきの戦闘で『魔装・破城槌式鉄甲』が少し破損しちゃったから『宝物庫』に行ってラインハードさんに改良して貰おうかなって思ったんだけどね。」
ノアが腕に装着している『魔装・破城槌式鉄甲』を見ると、外装が所々剥げ、内部構造が見えている。
中の紐の様な部品が所々切れ、手指を動かす際に多少動かし辛そうにしている。
「あーあー、貴重な武器が見るも無惨に…」
「仕方無いじゃないですか、ダンジョン側から使ってくれって言ってきたんですし…
まぁ良いか、直ぐにここを発つ訳でも無いから気長に待つとしよう。」
「そうしてくれると、助かるな。
坊主、滅茶苦茶食うから屋台業としては上客に値するしな。」
どうやらノアは普通の人の5倍は食べるらしく、店にとってはありがたい存在らしい。
ただ、ノアが1人でやって来ても調理場は戦争状態になるので、店に緊張が走るらしい。
「それなら、上客としての地位を保つ為にも、お金を稼ぎに向かうとしますかね。」
「『滅びの森』に行くんだったら冒険者ギルドに寄っといた方が良いぞ。
モンスターの種類やら分布、危険度なんかを教えてくれるぜ。」
「分かりました、ありがとうございまーす。」
ノアはベレーザと、腹をパンパンにしてふぅふぅ言っているヴァモスと共に屋台を後にし、冒険者ギルドへ向かう事にした。
獣人国の西門入って1番近くにある、3階建てでレンガ造りの建物が立っていた。
獣人基準の3階なので、人間であるノアからしたら何もかもが大きな建物である。
ガチャ…
正面の大扉を開けて中に入ると、建物の奥に窓口となるカウンターが設置され、依頼書を手にした多くの冒険者が列を成していた。
そしてカウンター横の壁際を見てみると、色とりどりの紙がびっしりと貼られていた。
赤は討伐依頼。
緑は採取依頼。
橙は討伐と採取の抱き合わせ。
白は街の住人からの頼み事。
紫は臨時パーティ募集と依頼の抱き合わせ。
と言った感じらしい。
更に依頼が貼り出されている壁の横には、ダンジョン『時の迷宮』、『滅びの森』の簡易的な図解と主な出現モンスターが掲示されていた。
噂では『滅びの森』に出現するモンスターは強力な個体ばかりとの噂があるから確認する事にした。
~『滅びの森』出現モンスター一覧~
危険度(低):エレファント・バッファロー、発火ネズミ、ランス・ラビット、トン豚
危険度(中):超沈鮟皇、魔蛸、暗人、眠眠蝉、ダックス憤怒、ワニワニパニック
危険度(高):土石竜、ランペイジ・スカル・クロコダイル、ドーピングマッシュルーム
危険度(超):森の番人レント・レアナ夫妻
「うわー…知らないモンスターしかいない…
名前で何と無く察するモノも何体か居るけど…
まぁ良いか、取り敢えず様子見で"危険度(低)"モンスターの討伐依頼を幾つか受けておくか…」
ピッピリッ…
そうしてノアは"エレファント・バッファロー"、"発火ネズミ"、"ランス・ラビット"、"トン豚"各種1体以上討伐の依頼用紙を剥がし、順番待ちの列に並ぶ事にした。
「よぅ!【鬼神】の少年!良い戦いっぷりだったな!」
「まさか"疑似・鞭打ちの刑"とはな、恐れいったぜ!」
「しかも"あの"ガザを更生させちまうんだから大したもんだよ!」
と、屋台通りのおっちゃん達が楽しそうに話し込んでいた。
先程の勝負の後、待機している獣人達の元へ向かった所、棄権者が続々と現れた。
理由はガザとの戦闘で使用した攻撃"疑似・鞭打ちの刑"である。
痛みを嬉々として受け入れ、生半可な攻撃は通用しない変態…じゃない、ガザに対し、負けを認めさせるレベルの痛みを与えた事が相当衝撃だった様だ。
"あの攻撃が…次は自分に…?"と言う考えに至った者達が口を揃えて「棄権します。」と言い、去っていった為、その場に残されたノアは暫し呆然としていたと言う。
その足でノアは、ベレーザとヴァモスを連れて屋台通りに来ていたのだ。
「僕が勝負してる間、ベレーザの方は割と街の人達と普通に話せてたね?」
「は、はいにゃ…普通に話してみたら皆気さくで話しやすかったです。
少なからず色目を使ってくる人も居たんですけど、周りの獣人さん達がその人に対して"行ってこいよ"って言ってノア様を指差したのには笑っちゃいました。アハハ。」
その時の状況を思い出したのだろう、ベレーザはケラケラと笑っていた。
王都で会った当初と比べると自然に笑う様になったなぁ、と感慨深く感じるノア。
信用の置ける人物がノアしか居なかった為、常に周囲に対して怯えている様子だったベレーザが同族とは言え、他人と拙いながらも話せる様になったのは大きな前進と言えよう。
最初こそベレーザ同様に怯えていたヴァモスは、その後、歳不相応な程落ち着き払っていた。
「そう言う意味では手が掛からないよねー、ヴァモスは。」
「何の話ですかノア様…うぷっ…」
「いいや、こっちの話。」
屋台の席に座るノアとベレーザに対し、ヴァモスは席に座らず立っていた。
先程女性獣人12人が持参した弁当を残さず食べたヴァモスの胃は限界に達していた。
座ったら吐いちゃう、との事なのでヴァモスだけ立っているのである。
「さてこれからの予定だけど、冒険者らしくお金を稼ごうと思います。」
「お金を?(ベレーザ)」
「うん。昨日大分散財しちゃったから、今手持ちが5000ガル位しか無いんだ。」
「何だぁ坊主、賭博でもやったんか?(屋台のおっちゃん)」
前日行った救出作戦の報酬として、以前の買いは付けで得た莫大な金+王都からの報酬金などを注ぎ込んだ為、手持ちがあまり無いノア。
新人冒険者生活2ヶ月目の冒険者としては妥当な悩みに直面したノアは、金策を模索する事にした。
すると、屋台のおっちゃんから提案が。
「うーん…小金を稼ぐなら『宝物庫』、割と厳しいが、それなりに稼ぐなら『時の迷宮』、実力があるなら『滅びの森』でモンスターを狩って素材として売った方が良いな。
だが、ダンジョン2種は今の所控えた方が良いな。」
「『宝物庫』は何と無く分かりますが、『時の迷宮』もですか?」
「あぁ。坊主が『宝物庫』で隠し要素を見付けちまっただろう?
『時の迷宮』にも何か隠し要素があんじゃねぇか、って皆血眼んなって探してるみたいだぜ?」
「ふーん…じゃあ『滅びの森』に向かうとしますか…
本音を言えばさっきの戦闘で『魔装・破城槌式鉄甲』が少し破損しちゃったから『宝物庫』に行ってラインハードさんに改良して貰おうかなって思ったんだけどね。」
ノアが腕に装着している『魔装・破城槌式鉄甲』を見ると、外装が所々剥げ、内部構造が見えている。
中の紐の様な部品が所々切れ、手指を動かす際に多少動かし辛そうにしている。
「あーあー、貴重な武器が見るも無惨に…」
「仕方無いじゃないですか、ダンジョン側から使ってくれって言ってきたんですし…
まぁ良いか、直ぐにここを発つ訳でも無いから気長に待つとしよう。」
「そうしてくれると、助かるな。
坊主、滅茶苦茶食うから屋台業としては上客に値するしな。」
どうやらノアは普通の人の5倍は食べるらしく、店にとってはありがたい存在らしい。
ただ、ノアが1人でやって来ても調理場は戦争状態になるので、店に緊張が走るらしい。
「それなら、上客としての地位を保つ為にも、お金を稼ぎに向かうとしますかね。」
「『滅びの森』に行くんだったら冒険者ギルドに寄っといた方が良いぞ。
モンスターの種類やら分布、危険度なんかを教えてくれるぜ。」
「分かりました、ありがとうございまーす。」
ノアはベレーザと、腹をパンパンにしてふぅふぅ言っているヴァモスと共に屋台を後にし、冒険者ギルドへ向かう事にした。
獣人国の西門入って1番近くにある、3階建てでレンガ造りの建物が立っていた。
獣人基準の3階なので、人間であるノアからしたら何もかもが大きな建物である。
ガチャ…
正面の大扉を開けて中に入ると、建物の奥に窓口となるカウンターが設置され、依頼書を手にした多くの冒険者が列を成していた。
そしてカウンター横の壁際を見てみると、色とりどりの紙がびっしりと貼られていた。
赤は討伐依頼。
緑は採取依頼。
橙は討伐と採取の抱き合わせ。
白は街の住人からの頼み事。
紫は臨時パーティ募集と依頼の抱き合わせ。
と言った感じらしい。
更に依頼が貼り出されている壁の横には、ダンジョン『時の迷宮』、『滅びの森』の簡易的な図解と主な出現モンスターが掲示されていた。
噂では『滅びの森』に出現するモンスターは強力な個体ばかりとの噂があるから確認する事にした。
~『滅びの森』出現モンスター一覧~
危険度(低):エレファント・バッファロー、発火ネズミ、ランス・ラビット、トン豚
危険度(中):超沈鮟皇、魔蛸、暗人、眠眠蝉、ダックス憤怒、ワニワニパニック
危険度(高):土石竜、ランペイジ・スカル・クロコダイル、ドーピングマッシュルーム
危険度(超):森の番人レント・レアナ夫妻
「うわー…知らないモンスターしかいない…
名前で何と無く察するモノも何体か居るけど…
まぁ良いか、取り敢えず様子見で"危険度(低)"モンスターの討伐依頼を幾つか受けておくか…」
ピッピリッ…
そうしてノアは"エレファント・バッファロー"、"発火ネズミ"、"ランス・ラビット"、"トン豚"各種1体以上討伐の依頼用紙を剥がし、順番待ちの列に並ぶ事にした。
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