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獣人国編~森の番人~
んっふっふ♪
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「んっふっふ♪大漁大漁。
いやー、暗くなってきたらアイツら墨吐きまくって姿眩まして来るんだもん、厄介だったなぁ~。」
(『まぁ図体デカいから気配と音でバレバレなんだけどな。』)
(でも触手まで気配は感じれなかったから2発程良いの貰っちゃったよね。)
(『敵の触手の位置まで把握するとなったら<気配感知>だけじゃ不十分だな。
<振動感知>と<気流感知>も同時発動しておくと良いぞ。』)
(それ狩りの途中で言って貰えると良かったのに。)
(『最初から言っちゃ意味ないだろ。』)
(ぐぬぬ…)
ノアは思わぬ大漁振りに上機嫌で、顔の所々に墨がこびり付いているのも気付かない程であった。
ガチャ。
「こんばんわ~…って、あれ?
ギュラドスカルさんじゃないですか、この間はどうも。」
「お、ノア君…今日は迷惑を掛けたな…」
「ん?何の話ですか?」
ノアが冒険者ギルドの扉を開けると、中には先程ノアに突っ掛かってきたイビルと、止めに入ったミツルギ、その他冒険者数人が待機していた。
中でも目を引いたのが、以前アルバラストで勝負した上級冒険者パーティ『ハーレム』のリーダーであるギュラドスカルと、従者の【魔法使い】の女性3人が壁際に立っていた。
「朝方俺のクランメンバーのイビルが君に脅しを掛けたそうじゃないか。」
「え?『灰塵』のリーダーってギュラドスカルさんだったんですか?」
「方々に出張ってるから全然クランに顔を出さない名ばかりリーダーだけどな。
今日はたまたま欲しい素材を求めてやって来た所だ。
そしたらまさかギルドから報告を受けるとは…」
ギュラドスカルは頭を抱えて項垂れ、イビルは顔面蒼白、他のクランの者達はギュラドスカルの表情に注視し、ピクリとも動かなかった。
「…ブロア、確かイビルは2ヶ月前にも似た様な事案起こして除名処分受けてたハズだが何でクランに残ってるんだ…?」
ブロアと呼ばれた、背中に大剣を担いだ男性が前に出て来た。
先程のジョーの説明からすると、このブロアと言うのが『灰塵』のサブリーダーなのだろう。
「その時は被害を受けた冒険者パーティに謝罪と罰金を払い和解した。
本人も反省してた様なので条件付きで残留する事を認めたんだ。」
「ほぅ…
それでイビルは何と言ってノア君を脅したんだ?」
「え!?
い、いやー…その時の記憶が曖昧だが、別に脅したって感じじゃなかったですよ?
"手伝ってくんねぇ?"みたいな…」
「「「は?(ノア、ミツルギ、受付嬢)」」」
ギュラドスカルからの追及に、今更ながらイビルがシラを切り出した。
流石の返答に朝のやり取りの一部始終を見聞きしていた3人が呆れたとばかりに声を上げた。
「お前…この期に及んでそんな見え見えの嘘を…(ミツルギ)」
「いや、だってよ。
そこのガ…じゃない少年がとんでもねぇ殺気を放つもんだから、そん時の記憶がこうスポーンと抜けちまってよぉ…」
と、シラを切るイビルを横目に見るギュラドスカルの眉間にはくっきりと皺が寄っていた。
「記憶に無いと言う事ですね?」
「だからそー言ってんだろ?
いい加減諦めなって、そん時の肉声でも残ってるってのか?」
ギシリ…
シラを切るイビルに近付いて行くノア。
「お!?
何だ!脅しか?悪いが記憶に無い物はどうしたって話せないぜ?」
「別に脅したりはしませんよ。
何てったって自分から話すんですからね。」
「は!何を言っ『気を付け。』
ビシッ!「っ!?っ!?」
近付いて来るノアから逃げる様に引き下がるイビルが、ノアの一言を受けて直立不動となる。
ズズズ…
「ひっ!?な、何を!?」
『朝方俺に言い放った脅し文句をもう1度言え。
皆に聞こえる様にデカい声でな。』
「何を言っ…いぎぎぎがががががっ!!?」
赤黒いオーラを立ち昇らせ、赤黒い眼で見詰められたイビルは、急に悲鳴を上げ、全身を痙攣させ始めた。
「ぎぃいいいあああああっ!がぁあっ!!」
「ちょ、おいノア君何を…!?」
『さぁ?僕は別に何も。
記憶を呼び起こしてるのでしょう。』
ノアが赤黒いオーラを立ち昇らせているので何かしら行ったのだろうが、脅してもいない、触れてもいない為、流石のギュラドスカルもそれ以上何も言えずにいた。
周囲に居る同じクランのメンバーや受付嬢らは、目の前で起こっている光景に戦慄していた。
ちなみにノアは、以前王都でヒュマノの者達にも食らわせた【神心掌握】という固有スキルを発動していた。
【神心掌握】…自身との精神的なレベル差があればある程相手を傀儡の様に掌握可能。
使い方によっては外法にもなるので、発動者の趣味趣向が問われる為、ご利用は計画的に。
発動時に精神力を大幅に消耗するのでご利用は計画的に。
「ががががっ!あ………」
「お、おい…大丈夫か…?」
今の今まで体を痙攣させ、呻き声を上げていたイビルがピタリと動きを止め、身動き1つ取らなくなった。
近くに居たクランメンバーのミツルギが心配になって声を掛けると
「おいガキ、俺らは『灰塵』っつう割と名の売れた巨大クランだ!
俺らがお前を"使って"やろうって言ってんのに断るたぁどういう了見だ。あ?
お前らは腕っぷしに多少自信があるみたいだが、それだけじゃこの世界は生き抜けねぇぞ?俺らのクランを敵に回すと明日にはどうなるか分かってんだろうなぁ!?
で、御座います!」
ハキハキとした声で朝方ノアに言い放った内容を言い放つイビル。
「「「「「「「……。」」」」」」」
「…ぎぎががっ…はっ!?俺は今、何を…
ギ、ギュラドスカルさん、今のはコイツに言わされただ「イビル、言質は取ったからもう喋らなくて良いぞ。」
ガゴッ!「おぐっ!!?」ベギャッ!
手首から先が掻き消える程の速度で降られた拳がイビルの頭頂部を捉える。
イビルは床に顔面を叩き付けられ、ピクリとも動かなくなった。
「除名だ。
ブロア、次からは謝罪、罰金を払った上で即刻除名処分だ、良いな?」
「は!」
「受付嬢の方、今後コイツがウチのクランの名を出せん様に冒険者カードに除名理由を明記して貰えるか?
それと床の修理代は俺持ちで。」
「畏まりました。」
「はぁ…」
指示を出し終えたギュラドスカルは再び頭を抱えて項垂れると、それを見て心配そうに寄り添う従者の3人であった。
その後延びてるイビルと共にクランメンバーらは冒険者ギルドを後にし、残ったのは5人だけとなった。
「…ノア君、今日は申し訳無かった。
御詫びと言う訳では無いが、俺の行き付けに行かないか?」
「そう言う事でしたらご一緒させて貰います。」
ギルドへ依頼の報告に来たノアであったが、ギュラドスカルの誘いを無下にする事は出来ず、そのまま着いていく事にした。
いやー、暗くなってきたらアイツら墨吐きまくって姿眩まして来るんだもん、厄介だったなぁ~。」
(『まぁ図体デカいから気配と音でバレバレなんだけどな。』)
(でも触手まで気配は感じれなかったから2発程良いの貰っちゃったよね。)
(『敵の触手の位置まで把握するとなったら<気配感知>だけじゃ不十分だな。
<振動感知>と<気流感知>も同時発動しておくと良いぞ。』)
(それ狩りの途中で言って貰えると良かったのに。)
(『最初から言っちゃ意味ないだろ。』)
(ぐぬぬ…)
ノアは思わぬ大漁振りに上機嫌で、顔の所々に墨がこびり付いているのも気付かない程であった。
ガチャ。
「こんばんわ~…って、あれ?
ギュラドスカルさんじゃないですか、この間はどうも。」
「お、ノア君…今日は迷惑を掛けたな…」
「ん?何の話ですか?」
ノアが冒険者ギルドの扉を開けると、中には先程ノアに突っ掛かってきたイビルと、止めに入ったミツルギ、その他冒険者数人が待機していた。
中でも目を引いたのが、以前アルバラストで勝負した上級冒険者パーティ『ハーレム』のリーダーであるギュラドスカルと、従者の【魔法使い】の女性3人が壁際に立っていた。
「朝方俺のクランメンバーのイビルが君に脅しを掛けたそうじゃないか。」
「え?『灰塵』のリーダーってギュラドスカルさんだったんですか?」
「方々に出張ってるから全然クランに顔を出さない名ばかりリーダーだけどな。
今日はたまたま欲しい素材を求めてやって来た所だ。
そしたらまさかギルドから報告を受けるとは…」
ギュラドスカルは頭を抱えて項垂れ、イビルは顔面蒼白、他のクランの者達はギュラドスカルの表情に注視し、ピクリとも動かなかった。
「…ブロア、確かイビルは2ヶ月前にも似た様な事案起こして除名処分受けてたハズだが何でクランに残ってるんだ…?」
ブロアと呼ばれた、背中に大剣を担いだ男性が前に出て来た。
先程のジョーの説明からすると、このブロアと言うのが『灰塵』のサブリーダーなのだろう。
「その時は被害を受けた冒険者パーティに謝罪と罰金を払い和解した。
本人も反省してた様なので条件付きで残留する事を認めたんだ。」
「ほぅ…
それでイビルは何と言ってノア君を脅したんだ?」
「え!?
い、いやー…その時の記憶が曖昧だが、別に脅したって感じじゃなかったですよ?
"手伝ってくんねぇ?"みたいな…」
「「「は?(ノア、ミツルギ、受付嬢)」」」
ギュラドスカルからの追及に、今更ながらイビルがシラを切り出した。
流石の返答に朝のやり取りの一部始終を見聞きしていた3人が呆れたとばかりに声を上げた。
「お前…この期に及んでそんな見え見えの嘘を…(ミツルギ)」
「いや、だってよ。
そこのガ…じゃない少年がとんでもねぇ殺気を放つもんだから、そん時の記憶がこうスポーンと抜けちまってよぉ…」
と、シラを切るイビルを横目に見るギュラドスカルの眉間にはくっきりと皺が寄っていた。
「記憶に無いと言う事ですね?」
「だからそー言ってんだろ?
いい加減諦めなって、そん時の肉声でも残ってるってのか?」
ギシリ…
シラを切るイビルに近付いて行くノア。
「お!?
何だ!脅しか?悪いが記憶に無い物はどうしたって話せないぜ?」
「別に脅したりはしませんよ。
何てったって自分から話すんですからね。」
「は!何を言っ『気を付け。』
ビシッ!「っ!?っ!?」
近付いて来るノアから逃げる様に引き下がるイビルが、ノアの一言を受けて直立不動となる。
ズズズ…
「ひっ!?な、何を!?」
『朝方俺に言い放った脅し文句をもう1度言え。
皆に聞こえる様にデカい声でな。』
「何を言っ…いぎぎぎがががががっ!!?」
赤黒いオーラを立ち昇らせ、赤黒い眼で見詰められたイビルは、急に悲鳴を上げ、全身を痙攣させ始めた。
「ぎぃいいいあああああっ!がぁあっ!!」
「ちょ、おいノア君何を…!?」
『さぁ?僕は別に何も。
記憶を呼び起こしてるのでしょう。』
ノアが赤黒いオーラを立ち昇らせているので何かしら行ったのだろうが、脅してもいない、触れてもいない為、流石のギュラドスカルもそれ以上何も言えずにいた。
周囲に居る同じクランのメンバーや受付嬢らは、目の前で起こっている光景に戦慄していた。
ちなみにノアは、以前王都でヒュマノの者達にも食らわせた【神心掌握】という固有スキルを発動していた。
【神心掌握】…自身との精神的なレベル差があればある程相手を傀儡の様に掌握可能。
使い方によっては外法にもなるので、発動者の趣味趣向が問われる為、ご利用は計画的に。
発動時に精神力を大幅に消耗するのでご利用は計画的に。
「ががががっ!あ………」
「お、おい…大丈夫か…?」
今の今まで体を痙攣させ、呻き声を上げていたイビルがピタリと動きを止め、身動き1つ取らなくなった。
近くに居たクランメンバーのミツルギが心配になって声を掛けると
「おいガキ、俺らは『灰塵』っつう割と名の売れた巨大クランだ!
俺らがお前を"使って"やろうって言ってんのに断るたぁどういう了見だ。あ?
お前らは腕っぷしに多少自信があるみたいだが、それだけじゃこの世界は生き抜けねぇぞ?俺らのクランを敵に回すと明日にはどうなるか分かってんだろうなぁ!?
で、御座います!」
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「「「「「「「……。」」」」」」」
「…ぎぎががっ…はっ!?俺は今、何を…
ギ、ギュラドスカルさん、今のはコイツに言わされただ「イビル、言質は取ったからもう喋らなくて良いぞ。」
ガゴッ!「おぐっ!!?」ベギャッ!
手首から先が掻き消える程の速度で降られた拳がイビルの頭頂部を捉える。
イビルは床に顔面を叩き付けられ、ピクリとも動かなくなった。
「除名だ。
ブロア、次からは謝罪、罰金を払った上で即刻除名処分だ、良いな?」
「は!」
「受付嬢の方、今後コイツがウチのクランの名を出せん様に冒険者カードに除名理由を明記して貰えるか?
それと床の修理代は俺持ちで。」
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その後延びてるイビルと共にクランメンバーらは冒険者ギルドを後にし、残ったのは5人だけとなった。
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