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獣人国編~森の番人~
ドンドコドコドコ
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ドンドコドコドコドンドコドコドコズッチャズッチャズッチャズッチャ♪
「え?何ですか?ここ…」
「あれ?来た事無いのか、『ラーマの館』っつう飲み屋だ。
まぁ普通の飲み屋と違うのは、ここでは踊り子によるショーが行われてるって事だな。」
ギュラドスカルら一行に着いて行き、通りを歩く事暫し。
とある屋台の脇を進んで行くと、奥からほんわりと酒気の香りが漂って来た。
それもそこら辺の飲み屋から漂ってくる様なエールの香りでは無く、何処と無く気品ある香りであった。
更に進んで行くと4階建ての割と大きな建物に行き当たる。
中からは軽快な打楽器のリズムと談笑している声が聞こえてきていた。
建物の前ではごっついゴリラ獣人2人が肩を並べて立ち塞がっており、客のチェックを行っている様だ。
「はい、お次の方…おや、『ハーレム』の方々お久し振りに御座います。
隣の方は…【鬼神】殿で御座いますね、どうぞお通り下さい。」
「館内は武器の使用、着用が禁止されておりますのでこの場で武装解除してから入館願います。」
ゴリラ獣人に促されて腰に差している荒鬼神や背中の弓、太腿のカランビットナイフをアイテムボックスに仕舞う。
ガチャリ…
それを見届けたゴリラ獣人が重々しい扉を開け、一行は中へと入っていった。
ズンドコドコドコズンドコドコドコズッチャズッチャズッチャズッチャ♪
「お~…」
中に入ると軽快な打楽器のリズムは更に音量を増し、体の内にズシンと響く程であった。
その音に合わせ、ステージ上では色彩豊かな衣装を身に纏った10代~20代位の女性達が一糸乱れぬ動きで前列で観覧している客達を魅了していた。
獣寄りの獣人の衣装はミニのスカート、人間寄りの獣人は太腿が露になる短さのスパッツと胸元を隠す布地のみで、それ以外は手首やスカートの端に羽衣の様な薄手の布地がある程度で、とても扇情的だ。
何と言うか、年頃の男の子であるノアにはちょっとだけ刺激のある場所である。
「ほぅ…これは…ふむ…うん…ふふ…」
「深くは聞かないが、どうやら気に入ってくれた様だな。
どうする?前の方の空いてる席に座るか?」
「あ、いや、お構い無く…」
ニンマリ顔のノアを見て気を利かせたギュラドスカルであったが、直ぐに表情を元に戻したノアは断りをいれる。
一行は建物の左端、やや中央のテーブルに座る。
「ここは飲み屋だが料理も美味いんだ。
今日は迷惑掛けちまったから俺の奢りだ、好きな物頼んで良いぜ。
ほら、皆も好きな物頼んで良いぞ?」
「「「は~い♪」」」
以前会った時は物静かであった【魔法使い】の女性3人だが、今はフードの下から満面の笑顔を出して置かれていたメニュー表を見詰めていた。
それを見たノアもメニュー表を見てみる事に。
(お、凄い。
酒のつまみ的な物位かと思ったらスープ、魚・肉料理、食後のデザートなんかもある…
屋台の物より多少値が張る位で割とお手頃価格だ…
うーん…悩むなぁ…)
と、ノアが何を頼もうか考えていると、黒のウェイターエプロンを着用した獣人がやって来た。
「お客さま、ご注文はお決まりでしょう…あ。」
「ん?…あ。」
メモを手にやって来た給仕の獣人は、ヴァモスであった。
「え?何でヴァモスがここに?」
「ノア様こそ…
僕は従業員兼用心棒として仮で働かせて貰ってますので…ベレーザも踊り子としてステージに出てますよ?」
「なぬっ!?」
ヴァモスにそう言われてステージを見てみると、ステージの右端、打楽器を奏でている奏者の近くで羽衣を軽やかに舞わせながらくるくると回るベレーザが確かに居た。
目元から下を隠す目的か、フェイスベールを着用していた為一瞬分からなかったが、黄色の毛色に朱が入った毛並みは確かにベレーザであった。
「今日も踊り子の練習とか言って無かったっけ?」
「何かベレーザは飲み込みが早いとの事だったので、今日急遽他の子達と混じって出る事になったみたいです。」
「へぇ~…きらびやかな衣装を着てたから言われるまで分からなかったよ…」
ノアと歳の程はあまり変わらないが、普段の猫なで口調と子供っぽい仕草で年下の様に思っていたベレーザが踊り子の衣装に身を包み、化粧を施して他の者達と一緒に舞っているその姿は、歳上のお姉さんといった印象であった。
「…えーっと?2人は知り合いなのか?」
ノアとヴァモスのやり取りを黙って見ていたギュラドスカルが堪らず話の輪の中に入って来た。
取り敢えずノアらは、先にヴァモスに料理を注文を済ませ、厨房に行っている間にヴァモスとベレーザの出会い~今迄の経緯を話す事にした。
「…という訳で一時的に2人の保護者代わりとなって獣人国に連れてきた訳です。」
「…するってぇと、この間アルバラストで勝負した時は王都から獣人国に向かう途中だったって訳か…知らなかったとは言え申し訳無かったな…」
「まぁあの時は、僕も
ノリで大見得を切ってしまったので特に気にしてませんよ。
それよりギュラドスカルさんは何か欲しい素材を求めて来たとの事ですが、一体何を狙ってるのですか?」
「俺が狙ってるのは、危険度(高)の『ドーピングマッシュルーム』っつーモンスターだ。
この間の戦いで君には思い知らされてね、闇雲に攻撃力だけ上げても駄目だと言う事をね…
今回は全体的な底上げを狙ってこの国に来たんだ。
そしたら"ウチのクランの者が君を脅していたぞ"って一報が入ってね、一時はクラン崩壊を覚悟したモンだ。」
「はは、やだなー、そんな事しませんてー(棒)」
(『そだよそだよー(棒)』)
ノアと鬼神がもー少し気が短かったら、クランを潰した上でギュラドスカルと再戦という事になっていたかも知れない。
「はい、お待ちどおさまです。
『トン練りステーキ(トン豚をトントン叩いてトコトン練り練りしたハンバーグステーキ)』と摩天楼(酒)、『憤怒イッチ(ダックス憤怒のカツサンドイッチ)』になります。」
「はい、あとこちらの『77777ケーキ1ホール(バナナナナナナと7種のフルーツたっぷり7段積みケーキ)』ね~。
『ハーレム』の皆さん久し振りね。」
給仕のヴァモスが大皿2つと酒瓶を、この館のオーナーであるゴリラ獣人のビルゴリラーマが7段積みケーキを持ってノア達のテーブルにやって来た。
「ノア様もいらっしゃいませ。
まさか『ハーレム』の方々とお知り合いだったとは。」
「ノア君とは以前アルバラストと、さっき冒険者ギルドでかくかくしかじかあってね…
お詫びを兼ねて今回ここに招待したんだ。」
「まぁ、そんな事が…」
「今となってはそこまで気にはしていませんよ。
…それよりもビルゴリラーマさん、ベレーザがステージで踊ってるのは…」
「ラーマで結構で御座いますわ。
彼女は呑み込みも良く、上達も早かったので端役ですが出演させる事にしましたの。
皆初めは尻込みしてしまう物ですけど、練習の時と変わらず、楽しそうにしておりますわ。」
「ホント、良い表情してますね。」
楽しそうに周りの踊り子と共に踊るベレーザの姿を見たノアは、何と無く肩の荷が下りた気がした。
「え?何ですか?ここ…」
「あれ?来た事無いのか、『ラーマの館』っつう飲み屋だ。
まぁ普通の飲み屋と違うのは、ここでは踊り子によるショーが行われてるって事だな。」
ギュラドスカルら一行に着いて行き、通りを歩く事暫し。
とある屋台の脇を進んで行くと、奥からほんわりと酒気の香りが漂って来た。
それもそこら辺の飲み屋から漂ってくる様なエールの香りでは無く、何処と無く気品ある香りであった。
更に進んで行くと4階建ての割と大きな建物に行き当たる。
中からは軽快な打楽器のリズムと談笑している声が聞こえてきていた。
建物の前ではごっついゴリラ獣人2人が肩を並べて立ち塞がっており、客のチェックを行っている様だ。
「はい、お次の方…おや、『ハーレム』の方々お久し振りに御座います。
隣の方は…【鬼神】殿で御座いますね、どうぞお通り下さい。」
「館内は武器の使用、着用が禁止されておりますのでこの場で武装解除してから入館願います。」
ゴリラ獣人に促されて腰に差している荒鬼神や背中の弓、太腿のカランビットナイフをアイテムボックスに仕舞う。
ガチャリ…
それを見届けたゴリラ獣人が重々しい扉を開け、一行は中へと入っていった。
ズンドコドコドコズンドコドコドコズッチャズッチャズッチャズッチャ♪
「お~…」
中に入ると軽快な打楽器のリズムは更に音量を増し、体の内にズシンと響く程であった。
その音に合わせ、ステージ上では色彩豊かな衣装を身に纏った10代~20代位の女性達が一糸乱れぬ動きで前列で観覧している客達を魅了していた。
獣寄りの獣人の衣装はミニのスカート、人間寄りの獣人は太腿が露になる短さのスパッツと胸元を隠す布地のみで、それ以外は手首やスカートの端に羽衣の様な薄手の布地がある程度で、とても扇情的だ。
何と言うか、年頃の男の子であるノアにはちょっとだけ刺激のある場所である。
「ほぅ…これは…ふむ…うん…ふふ…」
「深くは聞かないが、どうやら気に入ってくれた様だな。
どうする?前の方の空いてる席に座るか?」
「あ、いや、お構い無く…」
ニンマリ顔のノアを見て気を利かせたギュラドスカルであったが、直ぐに表情を元に戻したノアは断りをいれる。
一行は建物の左端、やや中央のテーブルに座る。
「ここは飲み屋だが料理も美味いんだ。
今日は迷惑掛けちまったから俺の奢りだ、好きな物頼んで良いぜ。
ほら、皆も好きな物頼んで良いぞ?」
「「「は~い♪」」」
以前会った時は物静かであった【魔法使い】の女性3人だが、今はフードの下から満面の笑顔を出して置かれていたメニュー表を見詰めていた。
それを見たノアもメニュー表を見てみる事に。
(お、凄い。
酒のつまみ的な物位かと思ったらスープ、魚・肉料理、食後のデザートなんかもある…
屋台の物より多少値が張る位で割とお手頃価格だ…
うーん…悩むなぁ…)
と、ノアが何を頼もうか考えていると、黒のウェイターエプロンを着用した獣人がやって来た。
「お客さま、ご注文はお決まりでしょう…あ。」
「ん?…あ。」
メモを手にやって来た給仕の獣人は、ヴァモスであった。
「え?何でヴァモスがここに?」
「ノア様こそ…
僕は従業員兼用心棒として仮で働かせて貰ってますので…ベレーザも踊り子としてステージに出てますよ?」
「なぬっ!?」
ヴァモスにそう言われてステージを見てみると、ステージの右端、打楽器を奏でている奏者の近くで羽衣を軽やかに舞わせながらくるくると回るベレーザが確かに居た。
目元から下を隠す目的か、フェイスベールを着用していた為一瞬分からなかったが、黄色の毛色に朱が入った毛並みは確かにベレーザであった。
「今日も踊り子の練習とか言って無かったっけ?」
「何かベレーザは飲み込みが早いとの事だったので、今日急遽他の子達と混じって出る事になったみたいです。」
「へぇ~…きらびやかな衣装を着てたから言われるまで分からなかったよ…」
ノアと歳の程はあまり変わらないが、普段の猫なで口調と子供っぽい仕草で年下の様に思っていたベレーザが踊り子の衣装に身を包み、化粧を施して他の者達と一緒に舞っているその姿は、歳上のお姉さんといった印象であった。
「…えーっと?2人は知り合いなのか?」
ノアとヴァモスのやり取りを黙って見ていたギュラドスカルが堪らず話の輪の中に入って来た。
取り敢えずノアらは、先にヴァモスに料理を注文を済ませ、厨房に行っている間にヴァモスとベレーザの出会い~今迄の経緯を話す事にした。
「…という訳で一時的に2人の保護者代わりとなって獣人国に連れてきた訳です。」
「…するってぇと、この間アルバラストで勝負した時は王都から獣人国に向かう途中だったって訳か…知らなかったとは言え申し訳無かったな…」
「まぁあの時は、僕も
ノリで大見得を切ってしまったので特に気にしてませんよ。
それよりギュラドスカルさんは何か欲しい素材を求めて来たとの事ですが、一体何を狙ってるのですか?」
「俺が狙ってるのは、危険度(高)の『ドーピングマッシュルーム』っつーモンスターだ。
この間の戦いで君には思い知らされてね、闇雲に攻撃力だけ上げても駄目だと言う事をね…
今回は全体的な底上げを狙ってこの国に来たんだ。
そしたら"ウチのクランの者が君を脅していたぞ"って一報が入ってね、一時はクラン崩壊を覚悟したモンだ。」
「はは、やだなー、そんな事しませんてー(棒)」
(『そだよそだよー(棒)』)
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「はい、お待ちどおさまです。
『トン練りステーキ(トン豚をトントン叩いてトコトン練り練りしたハンバーグステーキ)』と摩天楼(酒)、『憤怒イッチ(ダックス憤怒のカツサンドイッチ)』になります。」
「はい、あとこちらの『77777ケーキ1ホール(バナナナナナナと7種のフルーツたっぷり7段積みケーキ)』ね~。
『ハーレム』の皆さん久し振りね。」
給仕のヴァモスが大皿2つと酒瓶を、この館のオーナーであるゴリラ獣人のビルゴリラーマが7段積みケーキを持ってノア達のテーブルにやって来た。
「ノア様もいらっしゃいませ。
まさか『ハーレム』の方々とお知り合いだったとは。」
「ノア君とは以前アルバラストと、さっき冒険者ギルドでかくかくしかじかあってね…
お詫びを兼ねて今回ここに招待したんだ。」
「まぁ、そんな事が…」
「今となってはそこまで気にはしていませんよ。
…それよりもビルゴリラーマさん、ベレーザがステージで踊ってるのは…」
「ラーマで結構で御座いますわ。
彼女は呑み込みも良く、上達も早かったので端役ですが出演させる事にしましたの。
皆初めは尻込みしてしまう物ですけど、練習の時と変わらず、楽しそうにしておりますわ。」
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