ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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獣人国編~中級冒険者試験~

後付け設定もーりもり

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「今日パーティとして共に行動して貰うノアでごわす。
どうやら既知の間柄の様でごわすな。」

「えぇ、昨日ちょっと…」

「あ~良かったわ~、ノア君ならあっちと一緒でも大丈夫っちゃね。」


前日に″色々″あったサキュバスで【娼婦】のミダレがノアと共にパーティを組む事になった。

何故【娼婦】なのにパーティ行動が?
と思ったが、定住するならそこまで必要ではないが、各地を巡り気に入った街が見付かるまでは、モンスターが跋扈する世界を闊歩しなければならない。

それ故、ある程度普通の冒険者と変わり無い行動を取る必要があったのだ。


「それで僕ですか…でも何で僕と?」

「それはなぁ、あれを見てみれば分かるよぉ。」ピッ。


と、ミダレが指差す方向には他のパーティ(四星の守り人、【神官】と鬼人兄妹のパーティ)が居るのだが、皆一様に頬を紅潮させ、息も少し荒くなり、目も何処と無く血走っている様子だった。


「夜程強くは無いんけど、あっちの体から発せられる誘惑香が漂って周囲に催淫効果を及ぼしてしまうん「ちょ、ちょーっと離れようか『ガシッ。』ミダレさん。」


ノア自身催淫効果を受けていなかったので気付いていなかったが、ノアとゴワス以外の冒険者に催淫効果が現れている事を察し、咄嗟にミダレの腕を掴んで距離を取ろうとする。




「ひうぅんっ!?はっ、はぁあああんっ!」

※″急性精気中毒″発症。

「だぁあああっ!しまった忘れてた!
ヴァンディットさん!ヴァンディットさーん!!」


ノアという強い精気の持ち主(ミダレ談)に触れられた為、濃い精気が一気に注がれた事で″急性精気中毒″を発症。
体を大きく痙攣させて膝から崩れ落ちてしまった。

ノアは、しまった!と天を仰ぎつつ中毒症状を抑える為、慌ててヴァンディットを呼ぶのであった。

そう、ミダレが″パーティを組み辛い″理由というのは、自身の発する誘惑香(ノアには効かない)によって組んだパーティのメンバーが催淫状態となってしまい、それ所では無くなってしまうからであった。





「はぁ…ふ…ぅん…っ…やっぱ…凄…い…」ビクンビクン…

「えーという訳で、こうなる事もあるかも知れないのでヴァンディットさんの同行を了承して頂いても良いでしょうか…?」

「…良いも何も、普段からノア君の影の中にそちらのお嬢さん方が居るのであろう?
であれば構わないでごわすよ。」


″急性精気中毒″を治す為、ヴァンディットに手を握られつつ艶っぽい声を上げるミダレ。

ノアはゴワスにお願いし、ヴァンディット同行の許可をお願いすると、以外とすんなり許可を頂く事になった。
ちなみに影の中に住むもう1人の住人であるラインハードについても同様に許可を許された。


「…ノア様、私の方で催淫耐性のある錬金薬を作製してみてもよろしいでしょうか…?」

にゅっ。

「あ、私も装飾品作れないか試してみても良いかな、ノア君?(ラインハード)」

「えぇ。
正直な所何かの拍子に触れてしまったりしたら僕とミダレさん双方が困る事になるので…」





「あ、あの…あっちはそんなに困ってはいない、かなぁ…
その…凄ぅ注がれて…どちらかと言えば、気持ち良かったしぃ…」

「「「………。(ノア、ヴァンディット、ラインハード)」」」


頬を赤らめながらそう呟くミダレに、3人は言葉に一瞬詰まるが


「2人共余り気負わず、ですが早急に製作に取り組んで下さい。」

「「了解です!(ヴァンディット、ラインハード)」」

「あぁん、いけずぅ。(ミダレ)」


本人は良くとも周囲の人達に影響が出るのは流石に頂けないので、パーティとして共に居る以上、出来る事はさせて貰うつもりである。





~テスタ奥の森林エリア入口~

街の奥に来ると、デカデカとした門扉が現れた。普通外へと通じる物かと思うかもしれないが、まだ本来の街の大きさの半分程で、この門扉を通れば森林エリアへ入れるとの事だ。


「そうそう、″みにくいアヒルの子″を見付けられない場合、この森の中で最低3日は過ごして貰うでごわすよ?」

「「「「「「「「「ええっ!?聞いてないよっ!?(ノア以外の一同。)」」」」」」」」」

「言ったら試験に云々。」


また唐突な試験期間の発表に、驚きの表情を見せる一同。
そんな中ノアは


「え?じゃあ″みにくいアヒルの子″を見付けたら即終了って事で良いんですか?」チラリ…

「ん?まぁそう言う事でごわすな。」

「本当に即終了で良いんですね?」チラチラチラチラ。

「あっ!いや、最低でも1日は留まってて欲しいでごわすなぁ…」


ノアの目配せと再確認の圧でノアが既に″みにくいアヒルの子″を見付けている事に気付いた様で、直ぐ様試験内容を訂正した。


そして以下が森の中での試験の内容とルールである。

・試験時間は最低でも1日、最大3日。

・各パーティは森の中へ散り、それぞれいつも通りの行動を取る。

・その間にゴワスの依頼である″みにくいアヒルの子″を見付けられなければ不合格。

・″みにくいアヒルの子″を見付けた場合は捕らえて入口の門兵の所まで持ってくるか、森の中を巡回している兵士に渡せば良い。

・ちなみに職員も巡回しているが、大半の職員は野盗兼試験官として潜伏している(見た目はフードを目深に被っている)為、注意が必要。

・尚、野盗役の職員は不定期に襲ってくる。



「ちょぉおいっ!また何か追加されてるぞっ!(四星の守り人の【弓】)」

「聞いてないぞ!(四星の守り人の【剣士】)」

「言ったら試「試験にならないんでしたわよね!そうですよね!(四星の守り人の【魔法使い】)」


相変わらずのゴワスの後付けにヤケクソ気味のパーティ四星の守り人の面々だが、【神官】と鬼人兄妹のパーティは割と落ち着いていた。


「まぁいつも通りのパーティ行動してりゃあ良いんだからそこまで大した事でも無いしなぁ…(オウガ)」

「時折野盗(役の職員)が来るのと指定モンスターの捜索だけだしねぇ。(ガーウ)」

「はは…野盗が来たらお願いするよ…(【神官】のセルト)」


と、割と余裕がある様子。

ノアは割とこういった場面に慣れているからか特に思う事は無いが


「あ、あっちはいつも1人で旅をしてたっち、ちょっとふ、不安やわぁ…(ミダレ)」

「まぁまぁ、ミダレさん落ち着いて…」


サキュバスの特性でパーティを組んだ事が無いミダレは少し緊張していた。
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