643 / 1,124
獣人国編~御前試合の代表決め~
勝因:不明(後に判明)・大損害
しおりを挟む
「退けぇ命!そいつは俺の獲物だぜ!
出でよ闇精霊!(【闇精霊使い】ダグ)」
ボゥ…
その場に駆け付けた傭兵のダグが名を喚ぶと、足下の影から靄の様なモノが複数出現し、ダグの周囲を浮遊し出した。
「ちっ、新手か。」チャキ。ザッ!
何か仕掛けてくると踏んだノアは、踵を返して【闇精霊使い】のダグへと向かう。
「ふははっ!
遅い遅い!さぁ闇精霊共よ、あのガキを闇の世界に閉じ込めてしまえ!(【闇精霊使い】ダグ)」
フヨフヨ…
「…あれ?『ズムンッ!』おべぇえっ!?(【闇精霊使い】ダグ)」
余裕の笑みを浮かべ、手を前に突き出したポーズのまま止まっていたダグだが、特に何も発生する事無くノアの荒鬼神ノ化身が腹部に叩き込まれた。
流石のノアも思わず
「み、峰打ちだから死にはしないハズだよ?」
「うげぇ!ぶへっ!何故だ!?
何故俺の指示に従わないんだ闇精霊共ぉ!?(【闇精霊使い】ダグ)」
「ちょっとー、闇精霊手懐けてないの?このポンコツ。(【宝石使い】ジュゼ)」
「仕事、邪魔、退け。(【暗器弓】命)」
「無いわー。(【男色家】ゲイリーパイルバンカー)」
「寄って集ってうるせぇな!
おいもう一度言うぞ!あのガキを殺れ!(【闇精霊使い】ダグ)」
フヨフヨ…
チキッ。(やって良い?)
「ま、待て待て!これは何かの間違いだ!
こんなハズじゃ「殺しの対象にされてる僕がそれで待つと思う?」…だよな…(【闇精霊使い】ダグ)」
ゴッ!ガガガゴッ!ドサッ。フッ…
何しに来たのか分からない【闇精霊使い】のダグに峰打ち5連撃を叩き込むと、ダグは声も発さず崩れ落ち、喚び出された闇精霊は姿を消した。
「…何だったんだ、この人…」
「そんな奴の事良いから私に殺されなさい、10億。(【宝石使い】ジュゼ)」
「人の事金額で言うの止めてくれません?」
地面に横たわるダグを見下していると、全身にゴッテゴテに宝石類を身に付けてる女性が近付いてきた。
ノアの事を″10億″と呼んでおり、何とも不快感極まりない。
すると徐に右手中指に着けていた赤い宝石の指輪に口を近付け
「出て来て″ケルベロス″ちゃん。
そこの10億を噛み殺しちゃって頂戴。(【宝石使い】ジュゼ)」
ボフォフォッ!『『『ウォンッ!』』』
「おー、炎の犬だ。」
ジュゼが″ケルベロス″と名を喚ぶと、赤い宝石から炎が噴き出して三つ首の犬の姿を形成する。
ダッ!『『『ウォンッ!』』』
「来るか…」チキッ…
口の端から炎を噴き出しながらノアへと迫るケルベロス。
ノアは迎撃の為に荒鬼神ノ化身を構える。
『『『ウォンッ!』』』
バッ!ボフッ!ボワッ!
三本の首がそれぞれ噛み付きに掛かるが、ノアは、一太刀で首を撥ね飛ばす。
が
「ハッ!無駄よ!
この指輪から出て来た私のペットは、封じ込められていた宝石(魔石)の魔力が尽きるまで幾らでも再生するのよ!(【宝石使い】ジュゼ)」
【宝石使い】…【召喚】の上位互換。
魔力を満たした宝石(魔石)を依り代とし、召喚獣を封じている。
属性と色を合わせると能力値が上昇する。
ふしゅっ…
「ん?」
「え?あれ?
え、何で!?指輪の魔力根刮ぎ持ってかれてるじゃない!?(【宝石使い】ジュゼ)」
ジュゼの説明の後、首を撥ね飛ばされたケルベロスは復活する事無く霧散した。
それと同時にジュゼの着けていた指輪の宝石(魔石)が硝子の様に透き通っていた。
「ちょ、何で…
み、命!ゲイリー!アンタらボサッとして無いで10億の相手してなさいよ!(【宝石使い】ジュゼ)」
「なら、去れ。居ると、邪魔。(【暗器弓】命)」
「やーよ。俺、メスが居ると本領発揮出来ないのよ。(【男色家】ゲイリー)」
ケルベロスが霧散した原因が分からず、周囲で待機している命とゲイリーに指示を飛ばすもタイマン希望の命に、メス不参加希望のゲイリーはピクリとも動かない。
「…と言う訳で…」チャキ…
「ち、ちっくしょう!この指輪280万もしたのに!つっかえねぇ!
10億殺して新しいの買ってや『キキンッ!キンッ!キンッ!』っあーっ!(【宝石使い】ジュゼ)」
ぐだぐだとした空気に、ノアはジュゼを締めに掛かる。
荒鬼神ノ化身を構えると、ジュゼは別の指輪を使用し出したので、タネが分かったノアは宝石(魔石)のみを狙い次々と砕いていった。
「240万と300万と180万と260万の指輪がぁっ!
何しやがるこの糞ガキ!(【宝石使い】ジュゼ)」
「反撃しただけでしょ、何怒ってんのさ、1260万損失さん。」
「損失言うな!
糞ったれがぁっ!もう周りの事なんか知った事か!奥の手の広域召喚じ『ボゴッ!』『ズンッ!』…っぐ…な、んで…(【宝石使い】ジュゼ)」
頭に来たジュゼは周辺の事を考えずに広域殲滅型の召喚獣を喚び出そうとしたが、背後から自前の長棍で首筋を殴り付けるゲイリーと、腹部に拳を打ち込む命の姿があった。
「…気付かれない様にって言われたろうが。(【男色家】ゲイリー)」
「五月蠅い、邪魔だ。(【暗器弓】命)」
ドサッ。
「…これは驚いた…
良いんですか?仲間に手を出しちゃって…」
「構わんさ。
元々俺は、殺害依頼の対象が″男の子″だったから興味本意で来ただけだしな。(【男色家】ゲイリー)」
ゾワッ…
「金、得るのは、俺。
渡す気、無し。(【暗器弓】命)」
「あなたの場合、理由は割と全うなんですよね…
さっきも言いましたが、あなた程であればこんな事せずとも魔蛸狩りしてた方が早く稼げるでしょうに。」
「ちまちま稼ぐ、暇、無し。
1度に大金を「確か″傷の無い魔眼石″は高騰してて、買取り価格が150万位行ってた気がしますよ。」手に…え?、そんなに、するの?(【暗器弓】命)」
ノアが伝えた情報に食い付く命。
その間【男色家】の傭兵ゲイリーは手を出してくる気配が無かったので、命に質問を投げ掛けた。
「ちなみに治療には幾ら必要なんですか?
やはり10億とか?」
「いや、医者の見立て、1200万。(【暗器弓】命)」
「え?じゃあ魔蛸数体でどうにかなる額じゃないですか。」
「そう、だな…
う、うーん…(【暗器弓】命)」
介入不可能かと思われた話であったが、詳細を聞いてみると何処か実現性のありそうな内容だった為、ノアはもう一押ししてみる事にした。
ポイッ。
「お?『パシッ。』…これ…(【暗器弓】命)」
ノアはアイテムボックスから以前討伐して未報告のままだった魔蛸の傷の無い魔眼石を命に渡した。
「それが今の話に出てた″傷の無い魔眼石″です。
気になるのであればそれを持ってギルドの受付嬢に話してみて下さい。」
「…良いの?(【暗器弓】命)」
「命を狙われるよりはずっとマシです。」
「…ち、ちょっと、待ってて。(【暗器弓】命)」タタタッ…
傷の無い魔眼石を手にした命は、そのまま手に乗せたままその場を離れていった。
「…君、いつもこんな感じなの?(【男色家】ゲイリー)」
「え?」
「命のやり取りをしてるってのに、敵としてやって来た相手に交渉するなんて。(【男色家】ゲイリー)」
「10億よりは安く済ませられるなら、それに越した事はないでしょう?」
「ふ、面白い子。
それじゃ、彼(命)が帰って来るまで俺と遊びましょう。(【男色家】ゲイリー)」
「えー、やんなきゃダメ…?
ってか何ですかそのピンクの長棍…」
ノアが指差したのは、ゲイリーが手にしていた武器、ピンク色で妙に撓りのある長棍であった。
※【宝石使い】ジュゼのケルベロスが一撃で霧散した理由は、荒鬼神ノ化身の効果で指輪の魔力が根刮ぎ吸収されたからです。
~タイトル:『阿羅亀噛(アラキガミ)→荒鬼神(アラキガミ)→?』より抜粋~
【荒鬼神ノ化身専用戦技:起点技】『大喰(オオグライ)』…この武器を使用する事で、対象(生物、魔法問わず)の魔力を分解、吸収し、武器に刻まれた刻印に溜める事が可能。
出でよ闇精霊!(【闇精霊使い】ダグ)」
ボゥ…
その場に駆け付けた傭兵のダグが名を喚ぶと、足下の影から靄の様なモノが複数出現し、ダグの周囲を浮遊し出した。
「ちっ、新手か。」チャキ。ザッ!
何か仕掛けてくると踏んだノアは、踵を返して【闇精霊使い】のダグへと向かう。
「ふははっ!
遅い遅い!さぁ闇精霊共よ、あのガキを闇の世界に閉じ込めてしまえ!(【闇精霊使い】ダグ)」
フヨフヨ…
「…あれ?『ズムンッ!』おべぇえっ!?(【闇精霊使い】ダグ)」
余裕の笑みを浮かべ、手を前に突き出したポーズのまま止まっていたダグだが、特に何も発生する事無くノアの荒鬼神ノ化身が腹部に叩き込まれた。
流石のノアも思わず
「み、峰打ちだから死にはしないハズだよ?」
「うげぇ!ぶへっ!何故だ!?
何故俺の指示に従わないんだ闇精霊共ぉ!?(【闇精霊使い】ダグ)」
「ちょっとー、闇精霊手懐けてないの?このポンコツ。(【宝石使い】ジュゼ)」
「仕事、邪魔、退け。(【暗器弓】命)」
「無いわー。(【男色家】ゲイリーパイルバンカー)」
「寄って集ってうるせぇな!
おいもう一度言うぞ!あのガキを殺れ!(【闇精霊使い】ダグ)」
フヨフヨ…
チキッ。(やって良い?)
「ま、待て待て!これは何かの間違いだ!
こんなハズじゃ「殺しの対象にされてる僕がそれで待つと思う?」…だよな…(【闇精霊使い】ダグ)」
ゴッ!ガガガゴッ!ドサッ。フッ…
何しに来たのか分からない【闇精霊使い】のダグに峰打ち5連撃を叩き込むと、ダグは声も発さず崩れ落ち、喚び出された闇精霊は姿を消した。
「…何だったんだ、この人…」
「そんな奴の事良いから私に殺されなさい、10億。(【宝石使い】ジュゼ)」
「人の事金額で言うの止めてくれません?」
地面に横たわるダグを見下していると、全身にゴッテゴテに宝石類を身に付けてる女性が近付いてきた。
ノアの事を″10億″と呼んでおり、何とも不快感極まりない。
すると徐に右手中指に着けていた赤い宝石の指輪に口を近付け
「出て来て″ケルベロス″ちゃん。
そこの10億を噛み殺しちゃって頂戴。(【宝石使い】ジュゼ)」
ボフォフォッ!『『『ウォンッ!』』』
「おー、炎の犬だ。」
ジュゼが″ケルベロス″と名を喚ぶと、赤い宝石から炎が噴き出して三つ首の犬の姿を形成する。
ダッ!『『『ウォンッ!』』』
「来るか…」チキッ…
口の端から炎を噴き出しながらノアへと迫るケルベロス。
ノアは迎撃の為に荒鬼神ノ化身を構える。
『『『ウォンッ!』』』
バッ!ボフッ!ボワッ!
三本の首がそれぞれ噛み付きに掛かるが、ノアは、一太刀で首を撥ね飛ばす。
が
「ハッ!無駄よ!
この指輪から出て来た私のペットは、封じ込められていた宝石(魔石)の魔力が尽きるまで幾らでも再生するのよ!(【宝石使い】ジュゼ)」
【宝石使い】…【召喚】の上位互換。
魔力を満たした宝石(魔石)を依り代とし、召喚獣を封じている。
属性と色を合わせると能力値が上昇する。
ふしゅっ…
「ん?」
「え?あれ?
え、何で!?指輪の魔力根刮ぎ持ってかれてるじゃない!?(【宝石使い】ジュゼ)」
ジュゼの説明の後、首を撥ね飛ばされたケルベロスは復活する事無く霧散した。
それと同時にジュゼの着けていた指輪の宝石(魔石)が硝子の様に透き通っていた。
「ちょ、何で…
み、命!ゲイリー!アンタらボサッとして無いで10億の相手してなさいよ!(【宝石使い】ジュゼ)」
「なら、去れ。居ると、邪魔。(【暗器弓】命)」
「やーよ。俺、メスが居ると本領発揮出来ないのよ。(【男色家】ゲイリー)」
ケルベロスが霧散した原因が分からず、周囲で待機している命とゲイリーに指示を飛ばすもタイマン希望の命に、メス不参加希望のゲイリーはピクリとも動かない。
「…と言う訳で…」チャキ…
「ち、ちっくしょう!この指輪280万もしたのに!つっかえねぇ!
10億殺して新しいの買ってや『キキンッ!キンッ!キンッ!』っあーっ!(【宝石使い】ジュゼ)」
ぐだぐだとした空気に、ノアはジュゼを締めに掛かる。
荒鬼神ノ化身を構えると、ジュゼは別の指輪を使用し出したので、タネが分かったノアは宝石(魔石)のみを狙い次々と砕いていった。
「240万と300万と180万と260万の指輪がぁっ!
何しやがるこの糞ガキ!(【宝石使い】ジュゼ)」
「反撃しただけでしょ、何怒ってんのさ、1260万損失さん。」
「損失言うな!
糞ったれがぁっ!もう周りの事なんか知った事か!奥の手の広域召喚じ『ボゴッ!』『ズンッ!』…っぐ…な、んで…(【宝石使い】ジュゼ)」
頭に来たジュゼは周辺の事を考えずに広域殲滅型の召喚獣を喚び出そうとしたが、背後から自前の長棍で首筋を殴り付けるゲイリーと、腹部に拳を打ち込む命の姿があった。
「…気付かれない様にって言われたろうが。(【男色家】ゲイリー)」
「五月蠅い、邪魔だ。(【暗器弓】命)」
ドサッ。
「…これは驚いた…
良いんですか?仲間に手を出しちゃって…」
「構わんさ。
元々俺は、殺害依頼の対象が″男の子″だったから興味本意で来ただけだしな。(【男色家】ゲイリー)」
ゾワッ…
「金、得るのは、俺。
渡す気、無し。(【暗器弓】命)」
「あなたの場合、理由は割と全うなんですよね…
さっきも言いましたが、あなた程であればこんな事せずとも魔蛸狩りしてた方が早く稼げるでしょうに。」
「ちまちま稼ぐ、暇、無し。
1度に大金を「確か″傷の無い魔眼石″は高騰してて、買取り価格が150万位行ってた気がしますよ。」手に…え?、そんなに、するの?(【暗器弓】命)」
ノアが伝えた情報に食い付く命。
その間【男色家】の傭兵ゲイリーは手を出してくる気配が無かったので、命に質問を投げ掛けた。
「ちなみに治療には幾ら必要なんですか?
やはり10億とか?」
「いや、医者の見立て、1200万。(【暗器弓】命)」
「え?じゃあ魔蛸数体でどうにかなる額じゃないですか。」
「そう、だな…
う、うーん…(【暗器弓】命)」
介入不可能かと思われた話であったが、詳細を聞いてみると何処か実現性のありそうな内容だった為、ノアはもう一押ししてみる事にした。
ポイッ。
「お?『パシッ。』…これ…(【暗器弓】命)」
ノアはアイテムボックスから以前討伐して未報告のままだった魔蛸の傷の無い魔眼石を命に渡した。
「それが今の話に出てた″傷の無い魔眼石″です。
気になるのであればそれを持ってギルドの受付嬢に話してみて下さい。」
「…良いの?(【暗器弓】命)」
「命を狙われるよりはずっとマシです。」
「…ち、ちょっと、待ってて。(【暗器弓】命)」タタタッ…
傷の無い魔眼石を手にした命は、そのまま手に乗せたままその場を離れていった。
「…君、いつもこんな感じなの?(【男色家】ゲイリー)」
「え?」
「命のやり取りをしてるってのに、敵としてやって来た相手に交渉するなんて。(【男色家】ゲイリー)」
「10億よりは安く済ませられるなら、それに越した事はないでしょう?」
「ふ、面白い子。
それじゃ、彼(命)が帰って来るまで俺と遊びましょう。(【男色家】ゲイリー)」
「えー、やんなきゃダメ…?
ってか何ですかそのピンクの長棍…」
ノアが指差したのは、ゲイリーが手にしていた武器、ピンク色で妙に撓りのある長棍であった。
※【宝石使い】ジュゼのケルベロスが一撃で霧散した理由は、荒鬼神ノ化身の効果で指輪の魔力が根刮ぎ吸収されたからです。
~タイトル:『阿羅亀噛(アラキガミ)→荒鬼神(アラキガミ)→?』より抜粋~
【荒鬼神ノ化身専用戦技:起点技】『大喰(オオグライ)』…この武器を使用する事で、対象(生物、魔法問わず)の魔力を分解、吸収し、武器に刻まれた刻印に溜める事が可能。
85
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる