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獣人国編~御前試合の代表決め~
※ノアに支援魔法の類は掛かりません
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ボチャンッ!ドボンッ!ガラガラ…
ガチガチガチガチッ!
「うわわわっ!?こ、このサイズのヤドカリは恐いですぅっ!(ラビッツ)」
「…なる程、これが″ライトニングレーザー搭載オカヤドカリ″…
本当に見たまんまのモンスターですね…」
「うぅう、うるさい!そうとしか思えなかったから仕方無いでしょう!(ヤン)」
岩山の塊が海面から現れ、ゴツゴツとした岩石が崩れ行く中、光沢のある、だが見るからに分厚く頑強そうな巨大な渦巻き貝が姿を現す。
渦巻き貝の所々から円筒形の突起が幾つも飛び出し、渦巻き貝の先端には人間の頭部位はありそうな宝石が嵌まっていた。
海面よりやや下には、この渦巻き貝の宿主である巨大なヤドカリが跋扈し、ガラス玉の様な両目が一行を見据えていた。
本体のヤドカリは体高が水深とほぼ同じで約10メル、渦巻き貝は直径15メルもある大型のモンスターである。
子供位の身長しかないラビッツからしたらとんでも無く恐ろしい存在であろう。
コォオオオ…
「げ!?この音は…
ノア君!渦巻き貝各所にある突起から弾丸を飛ばしてくるから気を付けて!(ヤン)」
「了解!
何でここのモンスターは飛び道具ばかり使ってくるんだか!
ラビッツさんはヤンさんの所に!
ニャーゴは僕から離れ…」
ふよふよ…にゃ~お。
「…てるね。」
ついさっき主従契約を結んだニャーゴに離れるよう促そうとしたノアだが、ニャーゴは既にノアから離れ、少し離れた海面を漂っていた。
ドドン!ドンドンッ!
ゴゴンッ!ゴガッ!ガッ!
「た、立ち泳ぎしながら弾丸を迎撃してる…
何て器用な…(ヤン)」
「足場が不安定な場所での戦闘訓練は経験済みでね!
それよりも皆さんは今の内に離れて。
弾丸の破片までは防げないので!」
「了解!(ヤン)」
「は、はい!(ラビッツ)」
スチャッ。
ノアがそう伝えると3人は距離を取り始める。
ノアは剣を手にしつつ、立ち泳ぎしたまま弓を取り出して矢を番える。
ギリリッ!バギュゥウンッ!
ドゴッ!ボロボロ…
「ちっ!殻の周りに残ってる岩で矢が防がれる!」
同じく弾丸の様なノアが放った矢は、頑強な貝殻を粉砕せんとばかりに突き進むが、貝殻に残っていた海底の脆い岩石が緩衝材となって矢が弾かれてしまった。
ガチガチガチ…バリバリバリバリ…
「!貝殻先端が光出した…?」
「ノア君!あれが″ライトニングレーザー″だ!
気を付けて!回避に専念するんだ!(ヤン)」
渦巻き貝先端の宝石がバリバリと音を立てながら金色に光出す。
ヤンが命名した″ライトニングレーザー搭載オカヤドカリ″の由来となった″ライトニングレーザー″を放ってくる様だ。
「回避ぃ?そんなモノ不要!」
「ちょ『バリバリバジュゥウウウウッ!』
迎撃する気満々のノアに困惑するヤンだが、チャージの終わったオカヤドカリがライトニングレーザー(体内発電器官で発生させた電気を魔力と混ぜて放出する物)をぶっ放してきた。
ドボボボボバファアアアッ!!
「ちょ、嘘ぉおおおおッ!?(ヤン)」
「えぇえええええっ!?(ラビッツ)」
海面を爆破的な水飛沫を上げながら突き進む白い閃光がノアの持つ荒鬼神ノ化身に触れると、全く拮抗する無く霧散。
そのあり得ない光景にヤンとラビッツの2人はあんぐりと口を開けて驚いていた。
チャキ…
「レーザーの1本や2本、日頃から見慣れてるっつーの。」
「一体どんな冒険者生活送ってんのよー!(ヤン)」
ノアの戦績をある程度把握しているヤンではあるが、これ程間近で見たのは今回が初であり、聞くのと実際見るのとではやはり全く別物であると痛感した。
(相手の最大火力を真っ正面から迎え撃つ度胸と、それを可能とする技術…
これが【鬼神】か…やっぱり王都の御前試合出なくて良かったわ…(ヤン))
バジジジジッ!バシュゥウウッ!
ガギガギガギガギッ!ズズズズ…
「…殻表面の砲口から紫電…
もしかしてレーザーを受け切られて怒ったか?」
レーザーが霧散した直後、僅かに硬直していたオカヤドカリだが、周囲に閃光を走らせると共に殻表面の各所の突起から光が迸る。
忌々しげに鋏を鳴らしたオカヤドカリは、足下の珊瑚礁を踏み砕きながらノア目掛けて突進を開始した。
「飛び道具がダメなら物理でね、ってヤツか。
僕は前に出ますから皆さんは退『ズズンッ!』おわっ!?」
迫るオカヤドカリを迎撃する為、皆に下がるよう伝えるノアだが、先程よりも強い轟音と揺れが″浅瀬″エリアを襲った。
ボゴォアッ!ドドドドッ!
「な、何〔儂が拵えた庭を滅茶苦茶にしおって″フォルタ・レーザ″のガキ共めっ!
駆除しても駆除しても湧いて出て来よるな貴様らは!〕て、手!?さ、下がって下がって!」
ドドドドドッ…
轟音と共に岩礁の下から巨大な腕が出現。
その後も肘、肩と次々に連なる部位が出現すると、大体のサイズを予想して一行に下がる様に促す。
その間にも海底から上半身が姿を現していたが、その段階でオカヤドカリの全長を超えていた。
明らかに巨大な人型であるし、海藻や付着物で分かり辛いが、巨大な赤備えの鎧を着込んでいる様だ。
ザバァッ!ドゴゴゴゴゴッ!
30秒程掛けて海底から這い上がってきた巨大な人型は身長50メル以上あり、腰から下の位置に居るオカヤドカリを睨み付ける。
ガチガチガチガチッ!バジュゥウウウウッ!
ドガガガガガガッ!
〔その程度の豆鉄砲が効くか戯けがっ!〕
ガッ!ズラァアアッ!
オカヤドカリは頭上の巨大な人型に向けてライトニングレーザーをぶっ放すが、気にも留めておらず、寧ろ火に油を注ぐ結果となった。
巨大な人型は、腰に差していた付着物等で表面がザリッザリになった大太刀を抜き放ち、オカヤドカリ目掛けて上段に構え出す。
「あ、ヤバ〔去ね!害獣がぁっ!憤怒ぅ(ふんぬぅ)!〕
ドバァッ!
巨大な人型が次に取る行動を察したノアだが、時既に遅し。
上段に構えた大太刀が高速で振り下ろされると、頑強そうだったオカヤドカリは両断と粉砕が同時に発生。
水深10メルもあったハズだが、海底が露出する程の衝撃波を受け、ノア達の視界は高波で埋め尽くされた。
「″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″!
皆さん!その場でジッとしてて下さい術を掛けたので高波に呑まれる事はありません!(セレイア)」
後方に居たセレイアが切羽詰まった様子で術を発動。
セレイア含めた3人の体が光出し、腰から上が海面の上に浮上した。
ドドドドドッ…
「…セレイアさん、ちょっと聞いて良いですか?」
「はい何でしょうかノア君?(セレイア)」
「今の″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″ってどんな術ですか?」
「文字通り水面に浮かぶ羽の様に体が一時的に軽くなり、どんな高波が来ても体が水面より上に出ると言う″支援魔法″にございます!(セレイア)」
「あ、ふーん…」
「え?…あ…(セレイア)」
スチャッ…(静かに【鬼鎧殻】を装着する音。)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
【鬼鎧殻】を発動したノアは、″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″が発動する事無く高波に呑まれていった。
ガチガチガチガチッ!
「うわわわっ!?こ、このサイズのヤドカリは恐いですぅっ!(ラビッツ)」
「…なる程、これが″ライトニングレーザー搭載オカヤドカリ″…
本当に見たまんまのモンスターですね…」
「うぅう、うるさい!そうとしか思えなかったから仕方無いでしょう!(ヤン)」
岩山の塊が海面から現れ、ゴツゴツとした岩石が崩れ行く中、光沢のある、だが見るからに分厚く頑強そうな巨大な渦巻き貝が姿を現す。
渦巻き貝の所々から円筒形の突起が幾つも飛び出し、渦巻き貝の先端には人間の頭部位はありそうな宝石が嵌まっていた。
海面よりやや下には、この渦巻き貝の宿主である巨大なヤドカリが跋扈し、ガラス玉の様な両目が一行を見据えていた。
本体のヤドカリは体高が水深とほぼ同じで約10メル、渦巻き貝は直径15メルもある大型のモンスターである。
子供位の身長しかないラビッツからしたらとんでも無く恐ろしい存在であろう。
コォオオオ…
「げ!?この音は…
ノア君!渦巻き貝各所にある突起から弾丸を飛ばしてくるから気を付けて!(ヤン)」
「了解!
何でここのモンスターは飛び道具ばかり使ってくるんだか!
ラビッツさんはヤンさんの所に!
ニャーゴは僕から離れ…」
ふよふよ…にゃ~お。
「…てるね。」
ついさっき主従契約を結んだニャーゴに離れるよう促そうとしたノアだが、ニャーゴは既にノアから離れ、少し離れた海面を漂っていた。
ドドン!ドンドンッ!
ゴゴンッ!ゴガッ!ガッ!
「た、立ち泳ぎしながら弾丸を迎撃してる…
何て器用な…(ヤン)」
「足場が不安定な場所での戦闘訓練は経験済みでね!
それよりも皆さんは今の内に離れて。
弾丸の破片までは防げないので!」
「了解!(ヤン)」
「は、はい!(ラビッツ)」
スチャッ。
ノアがそう伝えると3人は距離を取り始める。
ノアは剣を手にしつつ、立ち泳ぎしたまま弓を取り出して矢を番える。
ギリリッ!バギュゥウンッ!
ドゴッ!ボロボロ…
「ちっ!殻の周りに残ってる岩で矢が防がれる!」
同じく弾丸の様なノアが放った矢は、頑強な貝殻を粉砕せんとばかりに突き進むが、貝殻に残っていた海底の脆い岩石が緩衝材となって矢が弾かれてしまった。
ガチガチガチ…バリバリバリバリ…
「!貝殻先端が光出した…?」
「ノア君!あれが″ライトニングレーザー″だ!
気を付けて!回避に専念するんだ!(ヤン)」
渦巻き貝先端の宝石がバリバリと音を立てながら金色に光出す。
ヤンが命名した″ライトニングレーザー搭載オカヤドカリ″の由来となった″ライトニングレーザー″を放ってくる様だ。
「回避ぃ?そんなモノ不要!」
「ちょ『バリバリバジュゥウウウウッ!』
迎撃する気満々のノアに困惑するヤンだが、チャージの終わったオカヤドカリがライトニングレーザー(体内発電器官で発生させた電気を魔力と混ぜて放出する物)をぶっ放してきた。
ドボボボボバファアアアッ!!
「ちょ、嘘ぉおおおおッ!?(ヤン)」
「えぇえええええっ!?(ラビッツ)」
海面を爆破的な水飛沫を上げながら突き進む白い閃光がノアの持つ荒鬼神ノ化身に触れると、全く拮抗する無く霧散。
そのあり得ない光景にヤンとラビッツの2人はあんぐりと口を開けて驚いていた。
チャキ…
「レーザーの1本や2本、日頃から見慣れてるっつーの。」
「一体どんな冒険者生活送ってんのよー!(ヤン)」
ノアの戦績をある程度把握しているヤンではあるが、これ程間近で見たのは今回が初であり、聞くのと実際見るのとではやはり全く別物であると痛感した。
(相手の最大火力を真っ正面から迎え撃つ度胸と、それを可能とする技術…
これが【鬼神】か…やっぱり王都の御前試合出なくて良かったわ…(ヤン))
バジジジジッ!バシュゥウウッ!
ガギガギガギガギッ!ズズズズ…
「…殻表面の砲口から紫電…
もしかしてレーザーを受け切られて怒ったか?」
レーザーが霧散した直後、僅かに硬直していたオカヤドカリだが、周囲に閃光を走らせると共に殻表面の各所の突起から光が迸る。
忌々しげに鋏を鳴らしたオカヤドカリは、足下の珊瑚礁を踏み砕きながらノア目掛けて突進を開始した。
「飛び道具がダメなら物理でね、ってヤツか。
僕は前に出ますから皆さんは退『ズズンッ!』おわっ!?」
迫るオカヤドカリを迎撃する為、皆に下がるよう伝えるノアだが、先程よりも強い轟音と揺れが″浅瀬″エリアを襲った。
ボゴォアッ!ドドドドッ!
「な、何〔儂が拵えた庭を滅茶苦茶にしおって″フォルタ・レーザ″のガキ共めっ!
駆除しても駆除しても湧いて出て来よるな貴様らは!〕て、手!?さ、下がって下がって!」
ドドドドドッ…
轟音と共に岩礁の下から巨大な腕が出現。
その後も肘、肩と次々に連なる部位が出現すると、大体のサイズを予想して一行に下がる様に促す。
その間にも海底から上半身が姿を現していたが、その段階でオカヤドカリの全長を超えていた。
明らかに巨大な人型であるし、海藻や付着物で分かり辛いが、巨大な赤備えの鎧を着込んでいる様だ。
ザバァッ!ドゴゴゴゴゴッ!
30秒程掛けて海底から這い上がってきた巨大な人型は身長50メル以上あり、腰から下の位置に居るオカヤドカリを睨み付ける。
ガチガチガチガチッ!バジュゥウウウウッ!
ドガガガガガガッ!
〔その程度の豆鉄砲が効くか戯けがっ!〕
ガッ!ズラァアアッ!
オカヤドカリは頭上の巨大な人型に向けてライトニングレーザーをぶっ放すが、気にも留めておらず、寧ろ火に油を注ぐ結果となった。
巨大な人型は、腰に差していた付着物等で表面がザリッザリになった大太刀を抜き放ち、オカヤドカリ目掛けて上段に構え出す。
「あ、ヤバ〔去ね!害獣がぁっ!憤怒ぅ(ふんぬぅ)!〕
ドバァッ!
巨大な人型が次に取る行動を察したノアだが、時既に遅し。
上段に構えた大太刀が高速で振り下ろされると、頑強そうだったオカヤドカリは両断と粉砕が同時に発生。
水深10メルもあったハズだが、海底が露出する程の衝撃波を受け、ノア達の視界は高波で埋め尽くされた。
「″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″!
皆さん!その場でジッとしてて下さい術を掛けたので高波に呑まれる事はありません!(セレイア)」
後方に居たセレイアが切羽詰まった様子で術を発動。
セレイア含めた3人の体が光出し、腰から上が海面の上に浮上した。
ドドドドドッ…
「…セレイアさん、ちょっと聞いて良いですか?」
「はい何でしょうかノア君?(セレイア)」
「今の″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″ってどんな術ですか?」
「文字通り水面に浮かぶ羽の様に体が一時的に軽くなり、どんな高波が来ても体が水面より上に出ると言う″支援魔法″にございます!(セレイア)」
「あ、ふーん…」
「え?…あ…(セレイア)」
スチャッ…(静かに【鬼鎧殻】を装着する音。)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
【鬼鎧殻】を発動したノアは、″水面ノ羽渡(ミナモノハワタリ)″が発動する事無く高波に呑まれていった。
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