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獣人国編~御前試合の代表決め~
魔力切れでグロッキー
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~タイトル『そんな所まで似なくて良い』より抜粋~
『氷衣纏雷(ヒョウイテンライ)状態』…雷と氷の二属性を扱う事の出来る【魔法拳士】ヴァモス専用の状態強化スキル。
普通の纏雷状態は、自身の移動速度上昇に加え、触れれば雷属性のダメージを相手に与える強化と攻撃を兼ねるモノであるが、ヴァモスの氷衣纏雷は、自身の周囲に氷を纏わせている為、防御も兼ねている上、相手に氷を纏わせて動きを鈍らせる事も出来る。
~獣人国・ラーマの館~
「それじゃあヴァモスちゃんの案を取り入れた上でもう1度行くわよ?(ビルゴリラーマ)」
「「「「「「はい!」」」」」」
「ヴァモスちゃんも準備良い?(ビルゴリラーマ)」
「はい!(ヴァモス)」バチチチ…
配置に付く踊り子達と、地面に手を付いて発射体勢に付く氷衣纏雷状態のヴァモス。
ヴァモスの提案と言うのは、氷衣纏雷状態のヴァモスが高速で踊り子達の間を駆け抜け、全員に溜まった静電気を一挙に引き寄せつつ、その後の大技の最中に静電気が溜まらない様、氷の護りを全員に付与するのだと言う。
最初から付与しておけば良いのでは?と思うかも知れないが、踊り子は100人以上在籍し、自身の持つ魔力量とを鑑みれば効果時間は短時間であり、大技の直前になると言う。
なのでギリギリを狙って行う事となった。
「さぁ行くわよ!
はい1、2、1、2、そこでくるっと
『バチュンッ!』
回って
ジジジ…『シュタタタタッ!』ズザッ!
ターン1、2、1、2
ジジジ…『シュババババババッ!』
はいすれ違い『シュォオッ!』様に風魔法を掛けたら
『バチチュンッ!』
レース持って<壁走り>!(ビルゴリラーマ)」
『『『ブワッ!』』』
踊り子達の間を目映い閃光が駆け抜けていく。
と同時に、『ジジジ…』と静電気が抜けていく音が響きつつ、踊り子達の周囲にヴァモスが付与した氷の護りが展開され、演出の一部としても大変宜しいものとなった。
だがこれはあくまで副産物。本命の大技の方はと言うと
ヒュンッ!『シュルル…』
シュタンッ!『『『シュルリ…』』』
ヒュトトッ!『『シュルシュル…』』
「うん…うん…!(ビルゴリラーマ)」
色とりどりのレースを持った踊り子達が、周囲の建物を足場にして縦横無尽に駆け巡り、飛翔して大きな大輪の花を空中に咲かせていく。
先程とは打って変わって踊り子達にレースが纏わり付く事も無く、その動作は滑らかであった。
『『『『『ストッ!』』』』』
『『『『『スタタタッ!ダンッ!』』』』』
『『『『『シュルルルッ!』』』』』
フワァッ…!
最後の仕上げとして、5方向に降り立った踊り子達が大輪の軸となる部分に向かって駆け出し、空中に舞う大輪の花に添えられている葉を引っ張り上げつつ高い位置まで誘導していき、花を最大限まで咲かせるのであった。
レースで出来た大輪の花は、踊り子達に付与された風魔法によって空中で優雅に舞い、ヴァモスが付与した氷の粒子によって更に美しさが際立つ物となった。
「やった…!やったわ!成功よ!(ビルゴリラーマ)」
「うひゃー!やったー!成功したー!」
「うにゃぁああ!」
「えーん!上手くいったよー!」
「「「ばんざーい!」」」
総監督を引き受けていたビルゴリラーマの歓喜の雄叫びを受け、踊り子達や黒子として影ながら見守っていた男性従業員達も喜びを露にしていた。
「やったにゃー!やったのにゃー!
あ!ヴァモス!ヴァモス何処なのにゃ!?(ベレーザ)」
と、歓喜していたベレーザが思い出した様に提案者のヴァモスを探す。
踊り子達全員に氷の護りを付与した後に建物と建物の間にハケて行ったのが見えていたのでそっちに向かっていくと、ヴァモスのモノである白銀の毛並みが見えた。
「あ、ヴァモスヴァモスゥ!
上手くいったのにゃ!見ててくれたの…」
ぐんにゃり。(ヴァモス)
「にゃぁあああっ!?ヴァモス!大丈夫にゃ!?ヴァモス!?(ベレーザ)」
「い、今ので魔力が完全に切れた…
頭ガンガンだし、気持ち悪くて指1本動かせない…(ヴァモス)」ガクッ…
短時間とは言え、踊り子達全員に魔法を付した為、魔力が枯渇したヴァモス。
氷衣纏雷状態は強制解除され、路地裏に駆け込んで来た直後、そのままうつ伏せで倒れ込んでしまったのであった。
その後他の男性従業員に救助され、マナポーション等で魔力を回復。
それでも脱力状態から回復するのに少し掛かった。
踊り子達やビルゴリラーマから感謝されたヴァモスだが、本番では何があるか分からないので、魔力に余力を持って臨んで貰いたい、と言われてしまった。
するとベレーザからこんな提案が
「確かヴァンディットさんが余剰魔力を溜める指輪を持ってたハズなのにゃ。
式典の日に借りれないか聞いてみにゃい?(ベレーザ)」
ちゅー…(マナポーションを啜る音)
「…あ、そう言えばノア様もしばしば借りてた気がする…
『ガタッ…』そうと決まれば、早速ノア様の所に行って…(ヴァモス)」
よろよろ…
「ま、まだ安静にしてるにゃ、フラフラなのにゃぁ…(ベレーザ)」
ラーマの館のテラス席にて突っ伏し、マナポーションを摂取して安静にしていたヴァモスは、よろよろと立ち上がって獣人国内に居るであろうノアを探しに向かおうとするが、魔力切れからまだ回復していない為、とても危なっかしい。
するとそこに
「どうも、『ジョー・アルマゼナ(ジョーの商会名)』のドゥです。
注文していた特注の踊り子衣装120着をお持ち致しました。(ドゥ)」
「やっほー、ラーマさんお久し振り~。(カサグリア)」
「あらあらドゥさんにカサグリアさん。
ご足労有難うございますわ。
皆さん、本番用の衣装が届きましたよ!館の中に運んで各々試着してみてね!(ビルゴリラーマ)」
「「「「「「はーい!」」」」」」
商人ジョーの従業員である獅子獣人のドゥと、【変装】と言う適正を持ち【密偵】の様な事をやっていていつも商会を開けているダークエルフのカサグリアがラーマの館を訪れた。
ドゥとカサグリアが特注の衣装を踊り子達に渡していると、ふとテラス席に突っ伏しているヴァモスとベレーザの姿が目に入った。
「やぁヴァモス君にベレーザちゃん。
ヴァモス君どうしたんだい?何かグッタリしているが…?(ドゥ)」
「うーん、どうやら魔力切れを起こしているみたいね。
魔力の反応が殆ど無いもの。(カサグリア)」
エルフ族は魔力の感知能力に優れている為、ヴァモスの現在の状態が手に取るように分かったのだろう。
「実はかくかくしかじかありまして…(ベレーザ)」
「「あー、それでか。
そりゃ大変だったね。(ドゥとカサグリア)」」
説明省略呪文『かくかくしかじか』によって状況説明を省略し、魔力切れを起こした経緯と本番に向けての対策を伝えるベレーザ。
「それなら俺がその指輪を取りに行ってあげよう。
丁度滅びの森南端に向かったと言うジョーさんに用事もあったからな。(ドゥ)」
「じゃあ私も一緒に行くわ。
私、王都でノア君に助けられて以降会ってないからお礼すら言えてないのよね。
良い機会だしね。(カサグリア)」
という訳でジョー・アルマゼナ従業員のドゥとカサグリアの2人は、滅びの森に居るノアの下へ向かう事となった。
『氷衣纏雷(ヒョウイテンライ)状態』…雷と氷の二属性を扱う事の出来る【魔法拳士】ヴァモス専用の状態強化スキル。
普通の纏雷状態は、自身の移動速度上昇に加え、触れれば雷属性のダメージを相手に与える強化と攻撃を兼ねるモノであるが、ヴァモスの氷衣纏雷は、自身の周囲に氷を纏わせている為、防御も兼ねている上、相手に氷を纏わせて動きを鈍らせる事も出来る。
~獣人国・ラーマの館~
「それじゃあヴァモスちゃんの案を取り入れた上でもう1度行くわよ?(ビルゴリラーマ)」
「「「「「「はい!」」」」」」
「ヴァモスちゃんも準備良い?(ビルゴリラーマ)」
「はい!(ヴァモス)」バチチチ…
配置に付く踊り子達と、地面に手を付いて発射体勢に付く氷衣纏雷状態のヴァモス。
ヴァモスの提案と言うのは、氷衣纏雷状態のヴァモスが高速で踊り子達の間を駆け抜け、全員に溜まった静電気を一挙に引き寄せつつ、その後の大技の最中に静電気が溜まらない様、氷の護りを全員に付与するのだと言う。
最初から付与しておけば良いのでは?と思うかも知れないが、踊り子は100人以上在籍し、自身の持つ魔力量とを鑑みれば効果時間は短時間であり、大技の直前になると言う。
なのでギリギリを狙って行う事となった。
「さぁ行くわよ!
はい1、2、1、2、そこでくるっと
『バチュンッ!』
回って
ジジジ…『シュタタタタッ!』ズザッ!
ターン1、2、1、2
ジジジ…『シュババババババッ!』
はいすれ違い『シュォオッ!』様に風魔法を掛けたら
『バチチュンッ!』
レース持って<壁走り>!(ビルゴリラーマ)」
『『『ブワッ!』』』
踊り子達の間を目映い閃光が駆け抜けていく。
と同時に、『ジジジ…』と静電気が抜けていく音が響きつつ、踊り子達の周囲にヴァモスが付与した氷の護りが展開され、演出の一部としても大変宜しいものとなった。
だがこれはあくまで副産物。本命の大技の方はと言うと
ヒュンッ!『シュルル…』
シュタンッ!『『『シュルリ…』』』
ヒュトトッ!『『シュルシュル…』』
「うん…うん…!(ビルゴリラーマ)」
色とりどりのレースを持った踊り子達が、周囲の建物を足場にして縦横無尽に駆け巡り、飛翔して大きな大輪の花を空中に咲かせていく。
先程とは打って変わって踊り子達にレースが纏わり付く事も無く、その動作は滑らかであった。
『『『『『ストッ!』』』』』
『『『『『スタタタッ!ダンッ!』』』』』
『『『『『シュルルルッ!』』』』』
フワァッ…!
最後の仕上げとして、5方向に降り立った踊り子達が大輪の軸となる部分に向かって駆け出し、空中に舞う大輪の花に添えられている葉を引っ張り上げつつ高い位置まで誘導していき、花を最大限まで咲かせるのであった。
レースで出来た大輪の花は、踊り子達に付与された風魔法によって空中で優雅に舞い、ヴァモスが付与した氷の粒子によって更に美しさが際立つ物となった。
「やった…!やったわ!成功よ!(ビルゴリラーマ)」
「うひゃー!やったー!成功したー!」
「うにゃぁああ!」
「えーん!上手くいったよー!」
「「「ばんざーい!」」」
総監督を引き受けていたビルゴリラーマの歓喜の雄叫びを受け、踊り子達や黒子として影ながら見守っていた男性従業員達も喜びを露にしていた。
「やったにゃー!やったのにゃー!
あ!ヴァモス!ヴァモス何処なのにゃ!?(ベレーザ)」
と、歓喜していたベレーザが思い出した様に提案者のヴァモスを探す。
踊り子達全員に氷の護りを付与した後に建物と建物の間にハケて行ったのが見えていたのでそっちに向かっていくと、ヴァモスのモノである白銀の毛並みが見えた。
「あ、ヴァモスヴァモスゥ!
上手くいったのにゃ!見ててくれたの…」
ぐんにゃり。(ヴァモス)
「にゃぁあああっ!?ヴァモス!大丈夫にゃ!?ヴァモス!?(ベレーザ)」
「い、今ので魔力が完全に切れた…
頭ガンガンだし、気持ち悪くて指1本動かせない…(ヴァモス)」ガクッ…
短時間とは言え、踊り子達全員に魔法を付した為、魔力が枯渇したヴァモス。
氷衣纏雷状態は強制解除され、路地裏に駆け込んで来た直後、そのままうつ伏せで倒れ込んでしまったのであった。
その後他の男性従業員に救助され、マナポーション等で魔力を回復。
それでも脱力状態から回復するのに少し掛かった。
踊り子達やビルゴリラーマから感謝されたヴァモスだが、本番では何があるか分からないので、魔力に余力を持って臨んで貰いたい、と言われてしまった。
するとベレーザからこんな提案が
「確かヴァンディットさんが余剰魔力を溜める指輪を持ってたハズなのにゃ。
式典の日に借りれないか聞いてみにゃい?(ベレーザ)」
ちゅー…(マナポーションを啜る音)
「…あ、そう言えばノア様もしばしば借りてた気がする…
『ガタッ…』そうと決まれば、早速ノア様の所に行って…(ヴァモス)」
よろよろ…
「ま、まだ安静にしてるにゃ、フラフラなのにゃぁ…(ベレーザ)」
ラーマの館のテラス席にて突っ伏し、マナポーションを摂取して安静にしていたヴァモスは、よろよろと立ち上がって獣人国内に居るであろうノアを探しに向かおうとするが、魔力切れからまだ回復していない為、とても危なっかしい。
するとそこに
「どうも、『ジョー・アルマゼナ(ジョーの商会名)』のドゥです。
注文していた特注の踊り子衣装120着をお持ち致しました。(ドゥ)」
「やっほー、ラーマさんお久し振り~。(カサグリア)」
「あらあらドゥさんにカサグリアさん。
ご足労有難うございますわ。
皆さん、本番用の衣装が届きましたよ!館の中に運んで各々試着してみてね!(ビルゴリラーマ)」
「「「「「「はーい!」」」」」」
商人ジョーの従業員である獅子獣人のドゥと、【変装】と言う適正を持ち【密偵】の様な事をやっていていつも商会を開けているダークエルフのカサグリアがラーマの館を訪れた。
ドゥとカサグリアが特注の衣装を踊り子達に渡していると、ふとテラス席に突っ伏しているヴァモスとベレーザの姿が目に入った。
「やぁヴァモス君にベレーザちゃん。
ヴァモス君どうしたんだい?何かグッタリしているが…?(ドゥ)」
「うーん、どうやら魔力切れを起こしているみたいね。
魔力の反応が殆ど無いもの。(カサグリア)」
エルフ族は魔力の感知能力に優れている為、ヴァモスの現在の状態が手に取るように分かったのだろう。
「実はかくかくしかじかありまして…(ベレーザ)」
「「あー、それでか。
そりゃ大変だったね。(ドゥとカサグリア)」」
説明省略呪文『かくかくしかじか』によって状況説明を省略し、魔力切れを起こした経緯と本番に向けての対策を伝えるベレーザ。
「それなら俺がその指輪を取りに行ってあげよう。
丁度滅びの森南端に向かったと言うジョーさんに用事もあったからな。(ドゥ)」
「じゃあ私も一緒に行くわ。
私、王都でノア君に助けられて以降会ってないからお礼すら言えてないのよね。
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