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獣人国編~全ての始まり~
10年前、全ての始まり。~謎の存在~
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通常であれば謎の存在が吐き出した『地獄門』についての説明に入る所だが、そろそろ″謎の存在″自身について説明しようと思う。
謎の存在=別の次元に存在する魔族。
別の次元に存在する地球。
25世紀初頭、人類は太陽系方面の植民化が開始され初め、クローン技術が確立。
医療技術が飛躍的に進歩を遂げていた。
人類は次なる手として、恒星間を短期間で移動出来る超光速航法の確立に着手していた。
その際、偶然別次元の世界『魔界』に到達。
そこに暮らす魔族に、人類は幾度かの交流を経て友好国として条約を結ぶまでに至った。
『魔界』と通じた事で、人類は新たに魔力・魔法と言う概念を。
魔族は先進的な技術を取り入れる事になり、双方飛躍的な技術革新を遂げる事になった。
そんな関係性が崩れる事になったキッカケが27世紀中期頃に発生した。
人類と魔族共同で行われた鉱山の掘削工事中、未知の鉱石が採掘されたのである。
その鉱石は、一定量の魔力を流すと広範囲に渡って魔力消失効果のある衝撃波を発すると言う恐るべき特性を持っており、魔力を主体としている魔族は勿論、魔法技術を取り入れ、それに伴った設備を数多く開発した人類にとっても脅威となる代物であった。
魔族側はこの未知なる鉱石を『ヘル・クリスタル』と名付け、″最高レベルの厳重さを誇る保管施設にて管理する″と公式に表明した。
だが人類側は″軍事転用されては堪ったものでは無い″と、極秘裏に施設を強襲。
『ヘル・クリスタル』の掌握に努めた。
だが作戦がバレて戦闘になり、その際の戦闘が引き金となって『ヘル・クリスタル』が暴走。
それだけであれば良かったのだが、効果範囲内にあった魔素融合炉設備に波及、制御不能に陥り、都市2つを巻き込んで数十ケメルにも及ぶ爆発事故を引き起こしてしまったのだった。
これによって魔族300~500万人、人類側には900人に被害が出た。
被害の違いが見て取れるが、そうなる事を予想して人類側は魔界に暮らす人々に避難を呼び掛けていたらしい事が後々分かった。
だが人類側は一切非を認めず、″爆発事故は魔族側の問題″、″人類側に多数の死者が出た。報復措置に移る″と一方的な意見を貫いた。
その上で『ヘル・クリスタル』は人類監視下の下厳重に管理すると主張したのである。
この強行姿勢を訝しんだ魔族の一派は、人類世界へ極秘裏に調査を派遣した。
偶然『魔界』と繋がり、交流を経て友好国として長く付き合ってきたが、最初期から更なる技術革新の足掛かりとして利用しようと企んでいた様だ。謂わば『踏み台』である。
魔力・魔法と言う概念は非常に有用で、時間や資金、段階を数段短縮出来た為、絞れるモノは一切合切搾り取ってから関係その物を切ろうとしていたらしい。
そしてここで登場したのが魔力消失効果のある鉱石『ヘル・クリスタル』である。
魔力消失といっても有を無に変える訳では無く、″容れ物から中身を追い出す″と言ったニュアンスで、追い出された魔力は、一定時間周囲に留まり、それ以降は大気中に溶け込んでいく。
つまり周囲に留まっている魔力を回収する事が出来れば、莫大な魔力を手に入れる事が出来るのだ。
人類側は既に魔力回収・貯蔵技術は確立している為、後は『ヘル・クリスタル』の入手を残すのみとなっていた。
最初は穏便に融通して貰うつもりだったが、先を急いだ人類側の一派が強襲を仕掛けた結果、最悪の爆発事故と人類側の目論見がバレる事に繋がり、これ以降ありとあらゆる手を使って『魔界』へと侵攻が開始される事となった。
2755年
人類軍はクローン兵500万人を魔界へ投入。魔法技術に長けている魔族側は侵攻先の街に攻撃魔法ではなく<成長加速>の陣を形成。
只でさえ成長を促進させて造り出したクローン兵には効果覿面で、急速に老化。
戦わずして魔族側に一切被害を出す事無く人類世界の軍事技術を入手する事に成功。
その際、今まで受けていた人類世界からの全ての技術提供は、2世代以上前のモノであったと判明。
2759年
魔族側は人類世界から送り込まれたクローン兵400万人に″死霊術″を施した上で送り返す。
新鮮な同族の肉を求めて跋扈し、都市部に甚大な被害を出し、地獄の様相を呈す。
その際の混乱で伝染病研究所から老人、子供への感染力が強い病原菌が流出。
抗体が造られるまでの約6年に渡り侵攻が停滞する事となった。
2764年
魔族側は、選抜した100人の魔族を対象に人類世界の技術を用いて215に及ぶ骨や臓器に<スキル>を付与、完全無欠な【魔王】の製造に着手。
背部に背鰭状に加工した『ヘル・クリスタル』を接続。魔力回収・貯蔵技術を施した機構も備え、各種武器を内蔵・衝撃軽減効果のある外骨格を標準装備とした。
尚、選抜した100人と言うのは侵攻のキッカケとなった爆発事故の遺族であった。
2766年
人類軍が再侵攻開始。
前回失敗したクローン兵をサイボーグ化させたものを投入。
例え<成長加速>させたとしてもサイボーグ部分で強制的に戦闘を継続させるものとした。
通常のクローン兵と違い、″恐怖″や″情け″を感じない為、死ぬまで襲ってくるし老若男女関係無く容赦無く殺しに掛かる。
これによって魔族側にも甚大な被害が出る事に。
2767年
【魔王】の実戦投入を開始。
第三防衛ラインまで後退させられていた魔族軍を押し上げる事に成功。
だが早期投入の影響か【魔王】候補が続々討ち倒される中、1人の【魔王】候補″アクロス″が頭角を現す。
同時期、物量で攻めてくる人類軍に業を煮やした魔族が魔導具『地獄門』の製造・小型化に着手。
更に【魔王】候補″アクロス″からある案が提示され、『ヘル・クリスタル』をナノレベルのサイズに加工。
2769年
戦死・拒絶反応等を受け、【魔王】候補であった″アクロス″は正式に【魔王】の座に着く事に。
前線を人類世界・技術革新の重要施設へと押し上げる。
技術を奪われる事を嫌った人類軍が味方諸とも熱核攻撃による攻撃を実施。
だがその瞬間【魔王】″アクロス″は″『魔力消失(マジコ・キャンセル)』″を発動。
通常であれば数ケメルの効果範囲であるが、ナノレベルまで微細化させ、人類世界の水資源に広く散布させた事で連鎖的に波及。
都市部は下より人類世界規模で魔力が消失。
人類軍の軍事技術の98%が数日に渡り使用不可となった。
2769年7月のとある日
一時的に石器時代レベルまで落ち込んだ人類世界で、【魔王】軍は『地獄門』10基を各所に設置。
短期間で莫大な数の魔物が人間世界中枢部を制圧、魔族の勝利は目前となった。
2769年7月とある日の夕方
【魔王】″アクロス″は人類軍中枢部にて魔族側勝利の鬨を告げようとしたまさにその時、強烈な光に包まれて姿を消した。
謎の存在=別の次元に存在する魔族。
別の次元に存在する地球。
25世紀初頭、人類は太陽系方面の植民化が開始され初め、クローン技術が確立。
医療技術が飛躍的に進歩を遂げていた。
人類は次なる手として、恒星間を短期間で移動出来る超光速航法の確立に着手していた。
その際、偶然別次元の世界『魔界』に到達。
そこに暮らす魔族に、人類は幾度かの交流を経て友好国として条約を結ぶまでに至った。
『魔界』と通じた事で、人類は新たに魔力・魔法と言う概念を。
魔族は先進的な技術を取り入れる事になり、双方飛躍的な技術革新を遂げる事になった。
そんな関係性が崩れる事になったキッカケが27世紀中期頃に発生した。
人類と魔族共同で行われた鉱山の掘削工事中、未知の鉱石が採掘されたのである。
その鉱石は、一定量の魔力を流すと広範囲に渡って魔力消失効果のある衝撃波を発すると言う恐るべき特性を持っており、魔力を主体としている魔族は勿論、魔法技術を取り入れ、それに伴った設備を数多く開発した人類にとっても脅威となる代物であった。
魔族側はこの未知なる鉱石を『ヘル・クリスタル』と名付け、″最高レベルの厳重さを誇る保管施設にて管理する″と公式に表明した。
だが人類側は″軍事転用されては堪ったものでは無い″と、極秘裏に施設を強襲。
『ヘル・クリスタル』の掌握に努めた。
だが作戦がバレて戦闘になり、その際の戦闘が引き金となって『ヘル・クリスタル』が暴走。
それだけであれば良かったのだが、効果範囲内にあった魔素融合炉設備に波及、制御不能に陥り、都市2つを巻き込んで数十ケメルにも及ぶ爆発事故を引き起こしてしまったのだった。
これによって魔族300~500万人、人類側には900人に被害が出た。
被害の違いが見て取れるが、そうなる事を予想して人類側は魔界に暮らす人々に避難を呼び掛けていたらしい事が後々分かった。
だが人類側は一切非を認めず、″爆発事故は魔族側の問題″、″人類側に多数の死者が出た。報復措置に移る″と一方的な意見を貫いた。
その上で『ヘル・クリスタル』は人類監視下の下厳重に管理すると主張したのである。
この強行姿勢を訝しんだ魔族の一派は、人類世界へ極秘裏に調査を派遣した。
偶然『魔界』と繋がり、交流を経て友好国として長く付き合ってきたが、最初期から更なる技術革新の足掛かりとして利用しようと企んでいた様だ。謂わば『踏み台』である。
魔力・魔法と言う概念は非常に有用で、時間や資金、段階を数段短縮出来た為、絞れるモノは一切合切搾り取ってから関係その物を切ろうとしていたらしい。
そしてここで登場したのが魔力消失効果のある鉱石『ヘル・クリスタル』である。
魔力消失といっても有を無に変える訳では無く、″容れ物から中身を追い出す″と言ったニュアンスで、追い出された魔力は、一定時間周囲に留まり、それ以降は大気中に溶け込んでいく。
つまり周囲に留まっている魔力を回収する事が出来れば、莫大な魔力を手に入れる事が出来るのだ。
人類側は既に魔力回収・貯蔵技術は確立している為、後は『ヘル・クリスタル』の入手を残すのみとなっていた。
最初は穏便に融通して貰うつもりだったが、先を急いだ人類側の一派が強襲を仕掛けた結果、最悪の爆発事故と人類側の目論見がバレる事に繋がり、これ以降ありとあらゆる手を使って『魔界』へと侵攻が開始される事となった。
2755年
人類軍はクローン兵500万人を魔界へ投入。魔法技術に長けている魔族側は侵攻先の街に攻撃魔法ではなく<成長加速>の陣を形成。
只でさえ成長を促進させて造り出したクローン兵には効果覿面で、急速に老化。
戦わずして魔族側に一切被害を出す事無く人類世界の軍事技術を入手する事に成功。
その際、今まで受けていた人類世界からの全ての技術提供は、2世代以上前のモノであったと判明。
2759年
魔族側は人類世界から送り込まれたクローン兵400万人に″死霊術″を施した上で送り返す。
新鮮な同族の肉を求めて跋扈し、都市部に甚大な被害を出し、地獄の様相を呈す。
その際の混乱で伝染病研究所から老人、子供への感染力が強い病原菌が流出。
抗体が造られるまでの約6年に渡り侵攻が停滞する事となった。
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魔族側は、選抜した100人の魔族を対象に人類世界の技術を用いて215に及ぶ骨や臓器に<スキル>を付与、完全無欠な【魔王】の製造に着手。
背部に背鰭状に加工した『ヘル・クリスタル』を接続。魔力回収・貯蔵技術を施した機構も備え、各種武器を内蔵・衝撃軽減効果のある外骨格を標準装備とした。
尚、選抜した100人と言うのは侵攻のキッカケとなった爆発事故の遺族であった。
2766年
人類軍が再侵攻開始。
前回失敗したクローン兵をサイボーグ化させたものを投入。
例え<成長加速>させたとしてもサイボーグ部分で強制的に戦闘を継続させるものとした。
通常のクローン兵と違い、″恐怖″や″情け″を感じない為、死ぬまで襲ってくるし老若男女関係無く容赦無く殺しに掛かる。
これによって魔族側にも甚大な被害が出る事に。
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同時期、物量で攻めてくる人類軍に業を煮やした魔族が魔導具『地獄門』の製造・小型化に着手。
更に【魔王】候補″アクロス″からある案が提示され、『ヘル・クリスタル』をナノレベルのサイズに加工。
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だがその瞬間【魔王】″アクロス″は″『魔力消失(マジコ・キャンセル)』″を発動。
通常であれば数ケメルの効果範囲であるが、ナノレベルまで微細化させ、人類世界の水資源に広く散布させた事で連鎖的に波及。
都市部は下より人類世界規模で魔力が消失。
人類軍の軍事技術の98%が数日に渡り使用不可となった。
2769年7月のとある日
一時的に石器時代レベルまで落ち込んだ人類世界で、【魔王】軍は『地獄門』10基を各所に設置。
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