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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
頑張ってラインハードさん
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~3日後・国交式典当日~
ワイワイガヤガヤザワザワ!
獣人国ヴァーリアスフェアレスは、本日新しい種族である海洋種との国交式典が執り行われる。
普段から街には観光客や冒険者等が訪れてははいたが、今日はそれ以上に周辺の領や国から様々な種族が押し寄せていた。
鬼人族や竜人、エルフやドワーフ。
珍しい所だと妖精や鳥人、小人族何かも訪れている。
普通に観光で訪れる者も居るが、殆どのお目当ては、式典後に行われる御前試合と、その後のダンジョン開放である。
公には、武力を重視する獣人国に合わせ、海洋種の腕自慢との親善試合と言う事になっている。
海洋種の対戦相手に関して一切情報は無いものの、獣人国代表の方は何かと話題に事欠かない【鬼神】が出るとあって、実力の程を見に来たと言った感じである。
ダンジョンは言わずもがなであるが、男女比で言えば女性冒険者の方が多く、比率で言えば4:6位である。
これは新聞社のラビッツ刊行の記事に掲載された、ドレスと見間違う程のきらびやかさを持つ防具を求めて訪れている。
ちなみに男性冒険者は、同じく防具を求めて来た者も居るが、武器の性能には直接影響は無いものの、各属性のエフェクトを付けられるとあって、それを求めて訪れる者が大半であった。
「うひゃー、人が多いねー。(クロラ)」
「ホント、もうぎゅうぎゅうよ。(ポーラ)」
「手繋いでないとどっか行っちゃいそうよね。(ユカリ)」
「ミダレちゃん大丈夫?(ハクア)」
「おあー。『グイグイ。』(ミダレ)」
式典までまだ少し時間があった為、皆でぶらっと街を回るつもりであったが、いつも以上に犇めく露店通りの人流に、ぶらり所では無い一行であった。
本当はノアとも回ろうと思っていたのだが、ノアの居る宿には到底到達出来ない為、仕方無く諦める事になった。
そんなノアはと言うと、同じく泊まっている宿から動けずに居た。
あと10分程で街の中央にある広場まで向かわなければならないのに、である。
何故向かわなければならないかと言うと
「おわー…緊張しますねー…
人が一杯ですよ緊張しますねぇ!(ラインハード)」
『朝からずっとそれだねラインハードさん…
まぁ大勢の人達の前で″リニューアルオープンするダンジョンの説明″をするのだから気持ちは分かりますよ…』
ラインハードが元々存在していたダンジョン『時の迷宮』が式典以降リニューアルオープンされるのだ。
それに際し、現ダンジョンマスターとなったラインハードによる紹介が街中央の広場でなされるのだ。
だが当の本人は既に人の多さに心臓(機兵なので動力炉)がバクバクなのである。
「ハーちゃん(ラインハードの愛称)なら大丈夫。
ほら、女王だった時の事を思い出して。(ヴァンディット)」
「じょ、女王だったのはもうウン百年前の話ですし、専ら機兵製作ばかりしてましたし…
それにこんな大勢の人達の声に私の声だけじゃ負けちゃいますよ…
女王だった時は私が表に出ただけで皆静粛にしてくれたのでどうしたら良いか…(ラインハード)」
一応前日に宿の中で予行練習をしたが、その段階で顔は紅潮し、明らかにテンパっているのが分かった。
ふとその光景に、幼少期の学舎での授業参観日に、両親の前で作文を読んだ時の記憶が呼び起こされるノアであった。
「こここ、こういう時は人の手を齧ると気持ちが落ち着くと噂で聞いた覚えが…『ガジガジ…』(ラインハード)」
「『ガジガジ…』それは一体誰から聞いた噂なんだい?」
気持ちを落ち着かせようとノアの手を齧るラインハードだが、一行に落ち着く気配は無い。
『取り敢えず静かになれば少しは落ち着きますか?』
「ほぇ?(ラインハード)」
~街中央の広場~
ワイワイガヤガヤ!
「えーという訳で、海洋種の方々がいらっしゃいましたら『ラーマの館』主催で催される歓迎の舞いが始まりますので、街の各所に踊り子達が配置されますので、ご協力の程宜しくお願いします!」
「「「「「お願いします!」」」」」
『『『『『ワーーッ!』』』』』
「頑張れよー!」
「「楽しみにしてるわ!」」
「「頑張ってね!」」
「悔いの無い様にな!」
海洋種の国賓であるリヴァイアが獣人国に来訪するのが正午頃。
それに合わせて『ラーマの館』在籍する総勢100名以上の踊り子達が街の広場を中心に、各所で待機する。
それに関する喚起が設営された舞台上で行われている所であった。
踊り子達はまだ本番用の衣装では無いが、化粧や煌びやかな装飾等がチラホラと施されており、式典がもう間も無くであると感じさせる雰囲気を醸し出していた。
お願い事を終えた踊り子達は、舞台上から降り、駆け足でハケていく。
恐らく直ぐにでも準備に取り掛かるのだろう。
そんな舞台の裏手では
「え?まだダンジョンマスターちゃん来てないの?(ヤン)」
「この人流だからね…恐らく足止め食らってんだと思う。(リン)」
「ノア君と一緒だから安心しきってたわ…
どうする?プログラム変更して後のと入れ替える?(フェイ)」
ここ1ヶ月程龍宮城でお世話になっていた冒険者パーティ『ネプトゥリオ』のヤン、リン、フェイが何故か舞台の進行役として働いていた。
本来の進行役はリス獣人達が行う予定だったのだが、あまりの人出と紹介店舗数の多さにてんやわんやしていた所に『ネプトゥリオ』の3人が訪れたのである。
ヤンは王都の御前試合でも実況と解説を行っていた経験があるし、リンとフェイは持ち前のノリの良さも相まって滞りなく進行役代理を務め上げていた。
だがここに来て『時の迷宮』ダンジョンマスターであるラインハードの到着が遅れているので、進行をどうしようかと考えていた。
すると
ゥゥゥゥウウ…
「ん?何の音?(フェイ)」
「てか空から聞こえね?(ヤン)」
「花火?(リン)」
3人の耳に外から何かの音が響いてきた。
どうやら空から聞こえ、ドンドンと接近してきている様だ。
バサッ!
「「「ん~?」」」
舞台裏の天幕から出て辺りをキョロキョロと見回す3人。
外に出ると、先程まで騒がしかった者達も口を閉ざして空を見上げていた。
バシュゥゥウウウッ!!ヒィィイッ…!
スタッ!
ガショガショガションッ…スタッ!
フードで顔を隠し、魔装鉄甲を装着して飛来したノアの腕の中からバトルドレスを装備したラインハードが降り立った。
装着していた魔装鉄甲をガシャガシャと音を立てながら外したノアは第一声
『遅れて申し訳ない!
今から新装ダンジョン『宝物庫』の説明に入らせて貰う。
それではダンジョンマスター、説明をお願いします。』
コクッ。
インパクトのある登場により観衆を驚かせて黙らせ、緊張するラインハードに話しやすい状況を作る事に成功。
後はラインハードから新装ダンジョンの説明を行うだけであるが
「ふぉ、ほ、本日はお日柄も良く、おあひゅまり頂きありがとうございまっす!(ラインハード)」
(『まぁそう簡単に緊張は解けないよね…』)
インパクトのある登場とは打って変わり、終始テンパって噛みっ噛みな説明を行う事になった。
だがそのギャップにより雰囲気が和んだからか、観衆達も微笑ましそうに耳を傾け、それによって少し余裕が出てきた事で、新装『宝物庫』の重要ポイントはしっかり伝える事が出来たラインハードであった。
ワイワイガヤガヤザワザワ!
獣人国ヴァーリアスフェアレスは、本日新しい種族である海洋種との国交式典が執り行われる。
普段から街には観光客や冒険者等が訪れてははいたが、今日はそれ以上に周辺の領や国から様々な種族が押し寄せていた。
鬼人族や竜人、エルフやドワーフ。
珍しい所だと妖精や鳥人、小人族何かも訪れている。
普通に観光で訪れる者も居るが、殆どのお目当ては、式典後に行われる御前試合と、その後のダンジョン開放である。
公には、武力を重視する獣人国に合わせ、海洋種の腕自慢との親善試合と言う事になっている。
海洋種の対戦相手に関して一切情報は無いものの、獣人国代表の方は何かと話題に事欠かない【鬼神】が出るとあって、実力の程を見に来たと言った感じである。
ダンジョンは言わずもがなであるが、男女比で言えば女性冒険者の方が多く、比率で言えば4:6位である。
これは新聞社のラビッツ刊行の記事に掲載された、ドレスと見間違う程のきらびやかさを持つ防具を求めて訪れている。
ちなみに男性冒険者は、同じく防具を求めて来た者も居るが、武器の性能には直接影響は無いものの、各属性のエフェクトを付けられるとあって、それを求めて訪れる者が大半であった。
「うひゃー、人が多いねー。(クロラ)」
「ホント、もうぎゅうぎゅうよ。(ポーラ)」
「手繋いでないとどっか行っちゃいそうよね。(ユカリ)」
「ミダレちゃん大丈夫?(ハクア)」
「おあー。『グイグイ。』(ミダレ)」
式典までまだ少し時間があった為、皆でぶらっと街を回るつもりであったが、いつも以上に犇めく露店通りの人流に、ぶらり所では無い一行であった。
本当はノアとも回ろうと思っていたのだが、ノアの居る宿には到底到達出来ない為、仕方無く諦める事になった。
そんなノアはと言うと、同じく泊まっている宿から動けずに居た。
あと10分程で街の中央にある広場まで向かわなければならないのに、である。
何故向かわなければならないかと言うと
「おわー…緊張しますねー…
人が一杯ですよ緊張しますねぇ!(ラインハード)」
『朝からずっとそれだねラインハードさん…
まぁ大勢の人達の前で″リニューアルオープンするダンジョンの説明″をするのだから気持ちは分かりますよ…』
ラインハードが元々存在していたダンジョン『時の迷宮』が式典以降リニューアルオープンされるのだ。
それに際し、現ダンジョンマスターとなったラインハードによる紹介が街中央の広場でなされるのだ。
だが当の本人は既に人の多さに心臓(機兵なので動力炉)がバクバクなのである。
「ハーちゃん(ラインハードの愛称)なら大丈夫。
ほら、女王だった時の事を思い出して。(ヴァンディット)」
「じょ、女王だったのはもうウン百年前の話ですし、専ら機兵製作ばかりしてましたし…
それにこんな大勢の人達の声に私の声だけじゃ負けちゃいますよ…
女王だった時は私が表に出ただけで皆静粛にしてくれたのでどうしたら良いか…(ラインハード)」
一応前日に宿の中で予行練習をしたが、その段階で顔は紅潮し、明らかにテンパっているのが分かった。
ふとその光景に、幼少期の学舎での授業参観日に、両親の前で作文を読んだ時の記憶が呼び起こされるノアであった。
「こここ、こういう時は人の手を齧ると気持ちが落ち着くと噂で聞いた覚えが…『ガジガジ…』(ラインハード)」
「『ガジガジ…』それは一体誰から聞いた噂なんだい?」
気持ちを落ち着かせようとノアの手を齧るラインハードだが、一行に落ち着く気配は無い。
『取り敢えず静かになれば少しは落ち着きますか?』
「ほぇ?(ラインハード)」
~街中央の広場~
ワイワイガヤガヤ!
「えーという訳で、海洋種の方々がいらっしゃいましたら『ラーマの館』主催で催される歓迎の舞いが始まりますので、街の各所に踊り子達が配置されますので、ご協力の程宜しくお願いします!」
「「「「「お願いします!」」」」」
『『『『『ワーーッ!』』』』』
「頑張れよー!」
「「楽しみにしてるわ!」」
「「頑張ってね!」」
「悔いの無い様にな!」
海洋種の国賓であるリヴァイアが獣人国に来訪するのが正午頃。
それに合わせて『ラーマの館』在籍する総勢100名以上の踊り子達が街の広場を中心に、各所で待機する。
それに関する喚起が設営された舞台上で行われている所であった。
踊り子達はまだ本番用の衣装では無いが、化粧や煌びやかな装飾等がチラホラと施されており、式典がもう間も無くであると感じさせる雰囲気を醸し出していた。
お願い事を終えた踊り子達は、舞台上から降り、駆け足でハケていく。
恐らく直ぐにでも準備に取り掛かるのだろう。
そんな舞台の裏手では
「え?まだダンジョンマスターちゃん来てないの?(ヤン)」
「この人流だからね…恐らく足止め食らってんだと思う。(リン)」
「ノア君と一緒だから安心しきってたわ…
どうする?プログラム変更して後のと入れ替える?(フェイ)」
ここ1ヶ月程龍宮城でお世話になっていた冒険者パーティ『ネプトゥリオ』のヤン、リン、フェイが何故か舞台の進行役として働いていた。
本来の進行役はリス獣人達が行う予定だったのだが、あまりの人出と紹介店舗数の多さにてんやわんやしていた所に『ネプトゥリオ』の3人が訪れたのである。
ヤンは王都の御前試合でも実況と解説を行っていた経験があるし、リンとフェイは持ち前のノリの良さも相まって滞りなく進行役代理を務め上げていた。
だがここに来て『時の迷宮』ダンジョンマスターであるラインハードの到着が遅れているので、進行をどうしようかと考えていた。
すると
ゥゥゥゥウウ…
「ん?何の音?(フェイ)」
「てか空から聞こえね?(ヤン)」
「花火?(リン)」
3人の耳に外から何かの音が響いてきた。
どうやら空から聞こえ、ドンドンと接近してきている様だ。
バサッ!
「「「ん~?」」」
舞台裏の天幕から出て辺りをキョロキョロと見回す3人。
外に出ると、先程まで騒がしかった者達も口を閉ざして空を見上げていた。
バシュゥゥウウウッ!!ヒィィイッ…!
スタッ!
ガショガショガションッ…スタッ!
フードで顔を隠し、魔装鉄甲を装着して飛来したノアの腕の中からバトルドレスを装備したラインハードが降り立った。
装着していた魔装鉄甲をガシャガシャと音を立てながら外したノアは第一声
『遅れて申し訳ない!
今から新装ダンジョン『宝物庫』の説明に入らせて貰う。
それではダンジョンマスター、説明をお願いします。』
コクッ。
インパクトのある登場により観衆を驚かせて黙らせ、緊張するラインハードに話しやすい状況を作る事に成功。
後はラインハードから新装ダンジョンの説明を行うだけであるが
「ふぉ、ほ、本日はお日柄も良く、おあひゅまり頂きありがとうございまっす!(ラインハード)」
(『まぁそう簡単に緊張は解けないよね…』)
インパクトのある登場とは打って変わり、終始テンパって噛みっ噛みな説明を行う事になった。
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