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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
擬似的大氾濫
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~獣人国から約10キロ『廃都』・滅びの森~
『『『『ザワザワザワザワ…』』』』
『『『『ミキミキミキミキ…』』』』
『『『『バキバキバキバキ…』』』』
ズズンッ!ズンッ!ビキビキズズンッ!
風が殆ど無い穏やかな日和であったここ『廃都』直上の滅びの森。
今ここでは外縁部から順に木々が激しく揺れ、急速に萎み、立ち枯れていく。
青々とした葉は茶色く変色し、痩せ細った木々は次々に倒れていった。
実はこの現象、ある1体のモンスターによって引き起こされていた物である。
~『廃都』地下500メル地点~
『『ジュゥウウウウウ…』』
オォオオオオッ…ガァアアアアッ!
「おーおー、この″森の番人″とか言う奴ぁトンデモねぇ量の魔力を溜め込んでたみたいだなぁ。
″羽化″と″発射″に必要な魔力量をとうに超えてるってのにまだ死なずにテリトリーの魔力を吸い上げ続けてるぜ。(イスケルダ)」
「であれば余剰分は魔石に変換しておこう。
先程の戦闘で【魔王】様も幾分か消耗なされた。
それにこれからの事も考えれば予備はあるに越した事は無いしな。(セルト)」
機械仕掛けの陣の中には、磔にされている竜の姿をした森の番人が力無く横たわっていた。
その体からは徐々に光が失せて所々が萎み、少しすると幾本モノ根の様な器官から体へと光の奔流が迸って来て体が元の形状へと戻っていく。
まるで肉体の破壊と再生のイタチごっこを延々と繰り返している様であった。
「そーいや、テリトリーの森が全部枯れたらモンスター共はどうなるんだ?(イスケルダ)」
「そりゃ住み処が無くなってしまうんだ、良くて別の森の所まで逃げ込むか、最悪″氾濫″さ。(セルト)」
「うへぇ、エグい事するねぇ。
今日は国交式典だから静観しとくハズだったのになぁ。(イスケルダ)」
「仕方無いだろう、ヒュマノの元国王と討伐隊が押し入って来ちまったんたから予定を早めなきゃならなくなってしまったんだ。(セルト)」
カッ!…ポタタッ!
「ちょっと2人共、″羽化″と″発射″の準備は進んでるの?(アリス)」
イスケルダとセルトの居る部屋に、腕から血を流した【魔王】配下のアリスが入ってきた。
「勿論問題なく…
って大丈夫か?必要なら加勢に行くが…?(イスケルダ)」
「大丈夫よ。
今【魔王】様が封印から解き放たれて久し振りの自由を謳歌している『ズズンッ!』所…ね?(アリス)」
「「その様だな。」」
部屋の外から轟音と共に揺れが襲ってきた。
どうやら相手は不明だが、【魔王】が暴れている様子である。
「でもどうするんだ?
″羽化″するのは良いとして、追い掛けられでもしたら。(イスケルダ)」
「安心しろ、滅びの森から夥しい量のモンスターが溢れ、″もう1つの置き土産″の対処に終われて追跡云々言ってられんだろう。(セルト)」
「″置き土産″?(イスケルダ)」
~獣人国上空1000メル~
ゴォオオオオオオオオッ…
〔『森が消える?
何を馬鹿な…いや、確かに木々の色が減少していっているな…』〕
『しかもそれだけじゃない。
森が消えていくにつれて、中に生息していたモンスター群がドンドン外に溢れてきている。
…僕の勘が正しければ、恐らく…』
~『廃都』・滅びの森~
『『『『バキバキバキバキ…』』』』
ガァアアアアッ!マァアアアアアアアッ!
普段は森の奥の暗い洞穴で息を潜めて暮らす『プレッシャーパンダ』は、無風であるにも関わらず鳴り響く葉音と、木の軋み、そして陽の光を浴びた事でストレスが頂点に達していた。
気が付くと、周囲には立ち枯れた木々しか無く、陽を遮る物も無い。
少し離れた場所には、寝起き直後に日に照らされた『ギガンティック・ダックス憤怒』が不機嫌な様子で唸り声を上げていた。
その他にも『霰体崩壊・土石竜(サンタイホウカイ・ドセキリュウ)』、『蜘蛛蛾(クモンガ)』、『エグリゴリラ』等、どれも上級冒険者での対処が必須級のモンスター達の姿が露になっていた。
急に生息場所が失われたモンスター群から少し離れた場所には、無事な状態の滅びの森が広がっている。
ならばモンスター群はどうするか。
『『『『『『『『『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』』』』』』
『廃都』方面の滅びの森に生息していたモンスター群全てが、獣人国側の滅びの森へと向かっていった。
因みに『廃都』方面の滅びの森と、獣人国側の滅びの森とでは1.5倍程面積が違い、生息しているモンスター数も多い。
それら全てが獣人国方面の滅びの森を目指してくるのだ、早急に対策を取らなければ大変な事になるのは言うまでもない。
~獣人国上空1000メル~
〔『なる程な、膨大な数のモンスター共がこの国に押し寄せて来ると言う訳だな。』〕
『そう言う事。』
〔『ならば儂は直ぐに龍宮城へと戻り、″戦闘集団『殻壁(カクヘキ)』″を要請してこよう。
戦力としてはそこそこだが、地上での活動が可能だ。』〕
『分かりました。
自分は下に居ると言う影の者達に情報を伝え、どう対応するかを考えます。』
〔『そうか、ではな。』〕バシュッ!
『あ。』
~獣人国・防壁の外~
「…でけー…」
「あんなのと【鬼神】は戦ってたんだよな…」
「それで、試合の結果はどうなった?」
「【鬼神】もさっきの反応を感知して表面上は海洋種の長リヴァイア殿の魔力切れって事で引き分け扱いとなったぜ。」
「まぁ変に勝敗つけなくて良かったと思うぜ。」
「確かに…って、あれ?デカいのが海の方向かったぜ?」
「え?【鬼神】殿は?」
~1分40秒後~
『…ぁ~げろーさぁーん…!(影狼さーん)
『バシュッ!』『シュバンッ!』っと!』
「おわっ!」
「おおっ!ノア殿、ローグ王に言われてここに集まったが、上空で何を見たのだ?」
「先程の謎の反応と関係があるのか?」
エルダークラーケンと別れたノアが荒鬼神ノ化身を転移させつつ降ってきた。
着地した場所には影の者達『影狼』が待機していた。
『影狼』の中にも謎の反応を感知した者も居れば、全く何も感知しなかった者もおり、その場は少し混乱している状態であった。
『一先ず落ち着いて下さい。
空を飛べる鳥人、周辺地域の地図、国王に情報を伝え、冒険者ギルドに掛け合った上で上級冒険者以上の戦力をありったけ集めて下さい!』
ノアから情報を受け取った『影狼』達は、急ぎ行動を起こすのであった。
『『『『ザワザワザワザワ…』』』』
『『『『ミキミキミキミキ…』』』』
『『『『バキバキバキバキ…』』』』
ズズンッ!ズンッ!ビキビキズズンッ!
風が殆ど無い穏やかな日和であったここ『廃都』直上の滅びの森。
今ここでは外縁部から順に木々が激しく揺れ、急速に萎み、立ち枯れていく。
青々とした葉は茶色く変色し、痩せ細った木々は次々に倒れていった。
実はこの現象、ある1体のモンスターによって引き起こされていた物である。
~『廃都』地下500メル地点~
『『ジュゥウウウウウ…』』
オォオオオオッ…ガァアアアアッ!
「おーおー、この″森の番人″とか言う奴ぁトンデモねぇ量の魔力を溜め込んでたみたいだなぁ。
″羽化″と″発射″に必要な魔力量をとうに超えてるってのにまだ死なずにテリトリーの魔力を吸い上げ続けてるぜ。(イスケルダ)」
「であれば余剰分は魔石に変換しておこう。
先程の戦闘で【魔王】様も幾分か消耗なされた。
それにこれからの事も考えれば予備はあるに越した事は無いしな。(セルト)」
機械仕掛けの陣の中には、磔にされている竜の姿をした森の番人が力無く横たわっていた。
その体からは徐々に光が失せて所々が萎み、少しすると幾本モノ根の様な器官から体へと光の奔流が迸って来て体が元の形状へと戻っていく。
まるで肉体の破壊と再生のイタチごっこを延々と繰り返している様であった。
「そーいや、テリトリーの森が全部枯れたらモンスター共はどうなるんだ?(イスケルダ)」
「そりゃ住み処が無くなってしまうんだ、良くて別の森の所まで逃げ込むか、最悪″氾濫″さ。(セルト)」
「うへぇ、エグい事するねぇ。
今日は国交式典だから静観しとくハズだったのになぁ。(イスケルダ)」
「仕方無いだろう、ヒュマノの元国王と討伐隊が押し入って来ちまったんたから予定を早めなきゃならなくなってしまったんだ。(セルト)」
カッ!…ポタタッ!
「ちょっと2人共、″羽化″と″発射″の準備は進んでるの?(アリス)」
イスケルダとセルトの居る部屋に、腕から血を流した【魔王】配下のアリスが入ってきた。
「勿論問題なく…
って大丈夫か?必要なら加勢に行くが…?(イスケルダ)」
「大丈夫よ。
今【魔王】様が封印から解き放たれて久し振りの自由を謳歌している『ズズンッ!』所…ね?(アリス)」
「「その様だな。」」
部屋の外から轟音と共に揺れが襲ってきた。
どうやら相手は不明だが、【魔王】が暴れている様子である。
「でもどうするんだ?
″羽化″するのは良いとして、追い掛けられでもしたら。(イスケルダ)」
「安心しろ、滅びの森から夥しい量のモンスターが溢れ、″もう1つの置き土産″の対処に終われて追跡云々言ってられんだろう。(セルト)」
「″置き土産″?(イスケルダ)」
~獣人国上空1000メル~
ゴォオオオオオオオオッ…
〔『森が消える?
何を馬鹿な…いや、確かに木々の色が減少していっているな…』〕
『しかもそれだけじゃない。
森が消えていくにつれて、中に生息していたモンスター群がドンドン外に溢れてきている。
…僕の勘が正しければ、恐らく…』
~『廃都』・滅びの森~
『『『『バキバキバキバキ…』』』』
ガァアアアアッ!マァアアアアアアアッ!
普段は森の奥の暗い洞穴で息を潜めて暮らす『プレッシャーパンダ』は、無風であるにも関わらず鳴り響く葉音と、木の軋み、そして陽の光を浴びた事でストレスが頂点に達していた。
気が付くと、周囲には立ち枯れた木々しか無く、陽を遮る物も無い。
少し離れた場所には、寝起き直後に日に照らされた『ギガンティック・ダックス憤怒』が不機嫌な様子で唸り声を上げていた。
その他にも『霰体崩壊・土石竜(サンタイホウカイ・ドセキリュウ)』、『蜘蛛蛾(クモンガ)』、『エグリゴリラ』等、どれも上級冒険者での対処が必須級のモンスター達の姿が露になっていた。
急に生息場所が失われたモンスター群から少し離れた場所には、無事な状態の滅びの森が広がっている。
ならばモンスター群はどうするか。
『『『『『『『『『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』』』』』』
『廃都』方面の滅びの森に生息していたモンスター群全てが、獣人国側の滅びの森へと向かっていった。
因みに『廃都』方面の滅びの森と、獣人国側の滅びの森とでは1.5倍程面積が違い、生息しているモンスター数も多い。
それら全てが獣人国方面の滅びの森を目指してくるのだ、早急に対策を取らなければ大変な事になるのは言うまでもない。
~獣人国上空1000メル~
〔『なる程な、膨大な数のモンスター共がこの国に押し寄せて来ると言う訳だな。』〕
『そう言う事。』
〔『ならば儂は直ぐに龍宮城へと戻り、″戦闘集団『殻壁(カクヘキ)』″を要請してこよう。
戦力としてはそこそこだが、地上での活動が可能だ。』〕
『分かりました。
自分は下に居ると言う影の者達に情報を伝え、どう対応するかを考えます。』
〔『そうか、ではな。』〕バシュッ!
『あ。』
~獣人国・防壁の外~
「…でけー…」
「あんなのと【鬼神】は戦ってたんだよな…」
「それで、試合の結果はどうなった?」
「【鬼神】もさっきの反応を感知して表面上は海洋種の長リヴァイア殿の魔力切れって事で引き分け扱いとなったぜ。」
「まぁ変に勝敗つけなくて良かったと思うぜ。」
「確かに…って、あれ?デカいのが海の方向かったぜ?」
「え?【鬼神】殿は?」
~1分40秒後~
『…ぁ~げろーさぁーん…!(影狼さーん)
『バシュッ!』『シュバンッ!』っと!』
「おわっ!」
「おおっ!ノア殿、ローグ王に言われてここに集まったが、上空で何を見たのだ?」
「先程の謎の反応と関係があるのか?」
エルダークラーケンと別れたノアが荒鬼神ノ化身を転移させつつ降ってきた。
着地した場所には影の者達『影狼』が待機していた。
『影狼』の中にも謎の反応を感知した者も居れば、全く何も感知しなかった者もおり、その場は少し混乱している状態であった。
『一先ず落ち着いて下さい。
空を飛べる鳥人、周辺地域の地図、国王に情報を伝え、冒険者ギルドに掛け合った上で上級冒険者以上の戦力をありったけ集めて下さい!』
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