ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~

戦闘継続中

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「『可燃茸』+『万年埃茸』の合体技!
『ダストエクスプロージョンアタック』!(クリストフ)」

『『『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォッ!』』』

「「「「「「「「おおおお…」」」」」」」」


つかえるキノコのクリストフは、左手に『可燃茸』を、右手に『万年埃茸』と言う2つのキノコを持った状態で地面に叩き付けた。

すると、扇状に前方約50メルの広範囲に渡って爆炎が吹き荒れた。
だが爆発によって倒されたモンスターは殆ど居なかったものの、継続的な″火傷″、″不聴″、″盲目″の状態異常を付与する事に成功した。


「さぁ今です!各個撃破して行きましょう!(クリストフ)」

「「「おおっ!」」」
「「「「行くぞぉっ!」」」」


クリストフを先頭にして獣人国の騎士団がモンスターの群れに突っ込んでいった。





ゴォオオオッ!

「はぁあああっ!(ラインハード)」

『ガシッ!』ゴァアアッ!

「捕まえたよヴァンちゃん!これで良い!?(ラインハード)」

「うん!ちょっとそのままでお願い!(ヴァンディット)」


魔装鉄甲を装備したラインハードが高速移動してきたかと思うと、暴れ回るエグリゴリラを背後から拘束した。

エグリゴリラは拘束から逃れようと必死で暴れるが、何とか抑えている状態だ。

頑丈なクラーケン素材を基にした高強度のボディと、その製作者本人だからこそ出来る芸当である。


ゥガァアッ!アアァアッ!

「『ゴ、ゴリラよ!私に下りなさい!』(ヴァンディット)」

ゴォ…ムゥ…ヌガガッ!

「くっ…″魅了″の掛かりが悪い…
吸血鬼の力があっても素のステータスが低いから″魅了″しきれない…(ヴァンディット)」


目を紅く光らせ『魅惑の魔眼』によってエグリゴリラを″魅了″しようとするヴァンディット。

何故なら先程″魅了″し、後ろで控えている2頭のダックス憤怒は、数回の戦闘によって深傷を負い、息も絶え絶えであった。

最前線で奮闘するノアとグリードのお陰で比較的モンスターがバラけている今、新たな手駒を増やす為に行っている事である。

が、獣人国側のモンスターを″魅了″するのは容易であったが、『廃都』のモンスターはどれも強固体ばかりである為、掛かりが悪かった。

そこで


「私達の周りに居る皆さん!少しの間離れていて下さい!(ヴァンディット)」

「ぬっ!?(バド)」
「何じゃ!?(ロイ)」
「何ぞ分からんが無茶するでないぞ!(ルド)」
「分かったわ!でも無理しないで(エスメラルダ)」

「あ、エスメラルダさんは大丈夫です。(ヴァンディット)」

「え!?何で!?(エスメラルダ)」

ポンッ。ピッ!ペロッ…


何やら策のあるヴァンディットは、腰に着けていた小型のアイテムボックスから小瓶を取り出すと、その中身を小指の先分だけ掬って口に含んだ。

その上で


「『ゴリラよ!私に下りなさい!』」

ッ…グルゥ…

「わ!急にこのゴリラ大人しくなったよヴァンちゃん!
一体何やったの?(ラインハード)」

「それは後程…それよりも他の手駒も増やしましょ。(ヴァンディット)」

「あ、了解!(ラインハード)」


何やら策を講じた結果、エグリゴリラは急に大人しくなりヴァンディットに頭を垂れる。
どうやら無事魅了状態となった様である。


(よ、良かった…
ミダレさんから抽出して精製した″『漢度3000倍』″と対を成す錬金薬″『牝度3000倍』″を作っといて良かったぁ…!(ヴァンディット))



『牝度3000倍』…サキュバスであるミダレから抽出された催婬成分を基に精製した錬金薬″擬似サキュバス薬『漢度3000倍』″の効果を逆転させた錬金薬。

原液1滴でも体に塗れば、その辺の男性の下半身がイライラしてくる為、下手すれば禁忌の薬品である。

今回エグリゴリラに″魅了″が効き辛かった為、ヴァンディット自身の魅力を底上げする事で″魅了″を効き易くしたのであった。



「?どうしたのヴァンちゃん?(ラインハード)」

「な、何でもありませんよ!さ、あなた(エグリゴリラ)、手頃なゴリラを捕まえてきなさい!(ヴァンディット)」

ヴォッ!ダガッ!





ガッ!ビギンッ!

「『ガゴッ!』っぐあっ!?(サクラ)」

「サクラ隊!武器の消耗が激しい!一度キノコの守りまで後退!
リーバー隊!チワ隊!防御を固めてサクラ隊の一時後退を援護せよ!(ハナ)」

「了解!(リーバー)」
「っした!(チワ)」


クリストフが展開したバックラッシュルームによる防壁から20メル程前方で迎撃していた騎士団一行。

戦闘開始からそれなりに時間が経つが、モンスター進行の勢いは衰える様子が無い。
体力気力はまだしも武具の消耗が激しく、少しづつではあるが瓦解し始めていた。


「前方よりエグリゴリラの群れが突っ込んでくる!【盾】隊!何としても押し止めよ!(ハナ)」

「「「「「「おぅ!」」」」」」

『『『『『『ホギョォオオッ!』』』』』』

ガシャ!ゴシャッ!ガギギッ!ガシャッ!ガガッ!

「ぬぅ!!」
「ぐぅ!」
「何つー突進力だ!」
「「ぐぬぬ…」」
「い、今だ!押し止めている内に誰「おおおおおおおおおお″雄″なら任せなさぁいっ!」」

「「「「「は?」」」」」


突っ込んできたエグリゴリラの群れを抑えるだけで精一杯の騎士団の下に、野太い男性の大声が木霊する。

その直後


「ぬぅ『グジャッ!』んっ!(ゲイリー)」

…ォゴ…

「でぇえりゃあっ!『バギョッ!』(ゲイリー)」

ッブ!

「ずぇりゃ『ゴシャッ!』あっ!(ゲイリー)」


ピンク色のしなる長棍を手にした【男色家】のゲイリーパイルバンカーが飛来。

しなりを生かして加速させた長棍による強烈な叩き付けを次々に叩き込み、エグリゴリラの頭部を破壊していく。


ヒュバッ!『『『パシュシュッ!』』』

ドカカカッ!トカカッ!カカッ!

「『雷撃四陣死糸(ライゲキシジンシシ)』。
滅せ。(ミコト)」

『『『『『バヂィッ!』』』』』

『『『『グジャッ!』』』』プスプス…


特製の糸を仕込んだ幾本もの小型の矢を次々に撃ち込み、雷撃の威力を大幅に上昇させる陣を形成。

直ぐ様発動すると、目も眩む様な閃光と共にエグリゴリラの体表は炭化。
声も上げずに崩れ落ちた。


ヒュバッ!ガギッ!

「むんっ!『ゴギッ!』(ヨーヘー)」

ギョァアアアッ!

スッ!

「ぬんっ!『グボッ!』『ゲギャァアッ!?』(ヨーヘー)」


【無手】の傭兵ヨーヘーは、飛び掛かってきた石声鸚哥(セキセイインコ)の脚を取りへし折り、バランスを崩した所で眼球に抜き手を放って肘の辺りまで突っ込んだ。


ギャァアッ!ガァアアッ!

グジュグジュッ!「あった。」『グジャッ!』

ゲィッ!?……ズシャッ!


脳を破壊された石声鸚哥(セキセイインコ)は声も無く地面に崩れ落ちて行った。


『『『ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!ゴガガガッ!ズガッ!』』』

「「「っ!?」」」

ダッダッダッ!

「おいヤベェぞっ!
大物が来やがった!土石竜の上位互換″燦体崩壊・土石竜(サンタイホウカイ・ドセキリュウ)″だ!(ダン)」


【強奪剣士】のダンが血相を変えて避難してきた。何故なら、前方から全長50メルを超え、全身が岩石で覆われた巨大な竜″燦体崩壊・土石竜(サンタイホウカイ・ドセキリュウ)″が迫ってきていたからである。




ゴォッ!

「そいつは俺に任せろっ!(ギュラドスカル)」
「そいつは私が任されよう!(エルグランド)」

「へ?(ダン)」


傭兵達を飛び越え″燦体崩壊・土石竜(サンタイホウカイ・ドセキリュウ)″に向かって突っ込んでいったのは、クラン『灰塵』のリーダー【狂戦士】のギュラドスカルと、同じく【狂戦士】であり、ノアとフリアダビア奪還作戦で戦場を共にしたエルグランド・アーミスタの2名であった。

2人は共に3メルもある巨大な戦斧を肩に担ぎ、体から黒いオーラを立ち昇らせ、鬼の形相であった。
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