ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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取り敢えず南へ編

【勇者】軍連行

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「【鑑定】結果出ました!
北方より賞金首に上がっていたエドガーで間違いありません!(【鑑定】シグ)」

「逃亡してからも2件程罪を重ねていた様です!(【神官】ルミナ)」

「罪の洗い出しを頼むぜ【神官】ちゃんよ!
内容に寄っちゃ額の100、200万は平気で変動するからよ!(『賞金稼ぎ』)」


ノアとの話し合いを終えたスヴィエト達は早速クリストフとグリードの監視下にあった【勇者】軍の下へと向かっていった。

その光景に、この村の山々で待機していた者達も下山を開始し、【勇者】軍の捕縛を開始。
二つ名付きのノーキンやアラワは勿論、野盗や『脳金』のクランメンバー等も微々たる額ではあるが賞金が懸けられている為捕縛の対象となった。


「『アルジェマス(弱化の手枷)』!(ウェイ)」
「『グリッジ(不自由の足枷)』!(オド)」

ガチンッ!ガキンッ!

「随分と大人しく拘束されたじゃないかノーキン。ウチの国から逃亡する際に牢を4つ、民家6軒団員に多数の怪我人を出したあの時のお前は何処へ行ったのだ?(スヴィエト)」

「馬鹿言え、あの得体の知れない奴の前でそんな事してみろ、何十倍もの仕打ちが返ってくる。
色々と悪さをしたが、俺ぁまだ生きていたいんでね。(ノーキン)」


【呪術】の2人からステータス弱体化の拘束具を付けられるノーキン。

周りを見渡せば、他の【勇者】軍の連中も同様の事が行われていた。

【鑑定】によって本人確認と、今までの罪状を洗い出し、【神官】によって罪の重さを算出。
『バウンティーハンター(賞金稼ぎ)』と各国の騎士達が自国に連行していく流れらしい。





~2組目西の小国『ドラーヴァ』~


「強襲を仕掛けるが故に目の前の惨状に目を瞑り、息を潜め相手が油断した所を狙うと言うのは気がかなり滅入っていたが、貴君らが行った先程の【勇者】軍に対する報復は、中々に胸がすく思いであった!
西の小国『ドラーヴァ』の王に代わり礼を言う!(ディオ)」

「えーっと、ディオさんでしたっけ…?
俺に礼は良いので、この村に対して何かしら支援等を施して貰えたり出来ないでしょうか…?」

「自身への賛辞は要らぬか!
気に入った!微力ながら支援致そう!
誰ぞ!そいつらを牢馬車に押し込んだら知り合いの商隊と連絡を取れぃ!(ディオ)」


リンドの騎士団等から構成された部隊と話を終えると、次に『ドラーヴァ』と言う西の小国の者、ディオがノアに向かってやってきた。

『ドラーヴァ』は竜種系ダンジョン『ドラガオ』の直ぐ近くで、国の規模は小さくとも国力はそこそこあるらしい。

なんでも、【勇者】軍が最近『ドラーヴァ』にも現れたらしく、かなりの被害が″【勇者】軍″に出たらしい。

その戦力を買われて今回この地にやって来たとか。

見た目は″2メルサイズのドワーフ″で、ガハハ笑いが似合いそうな巨漢であった。

見た目に反し義に厚く、会ってまだ数分のノアの頼みを快く引き受けてくれた。


「なぁ聞きたいのだが、あの竜は一体何と言う種なのだ?『ドラガオ』には頻繁に行ってて竜種ならばある程度把握しているが、あの様な見た目の竜は見た事無いのだが?(ディオ)」

「ははは。(流)」





~3組目パルディック・ロストの私設傭兵団『ガルジオ』と騎士団~


「へぇ、アンタ中々良い男じゃない。
やってる事はかなりエゲツないけど、私キライじゃないわよ?
どうだい、ウチの傭兵団に来る気は無「あ、間に合ってます。」


挨拶早々勧誘を受けるノアだが、丁重にお断りする。


「俺が傭兵団に入ったらあなた達が働き口を探す羽目になりますよ?」

「ふふん、言うじゃない。
そう言う所も気に入ったわ。(ゾネス)」

「何出会い頭に勧誘しとるのだゾネス!
…申し訳無かったな若いの。私共はここから南下した所にあるウォルタメ含めた一帯の領地を治めるパルディック家の私設傭兵団と騎士団だ。
今しがた勧誘したのが傭兵団長のゾネス、そして私は騎士団長のハートだ、よろしくな。(ハート)」

「あ、ロストさんの所の人達だったんですね。」

「「え?ロスト(貴族)様の知り合いで?(ゾネスとハート)」」

「あ、いや、何でも…」

※現在身バレ防止の為姿を変えてます。


パルディック・ロストの私設傭兵団『ガルジオ』と騎士団は、前述の『リンド』、『ドラーヴァ』の集団の様に【勇者】軍となる前の罪を口実に捕縛しに来た訳ではなく、近隣諸国から【勇者】軍の接近を伝えられ、領内の村に被害が出る前に叩こうとして腕利きを集めて進軍していたらしい。

だが【勇者】軍の方が僅かに早く、ウォルタメに一団が到着した頃にはノア達が蹴散らした後であった。

その後ザラットからノア達が北上して行ったという事を聞き、領のギリギリ外ではあったものの進軍。

前を進んでいた【勇者】軍第6・7部隊に気取られない様に迂回している内に各国の集団と合流、強襲・一斉捕縛の機会を窺う事になったと言う。

だが、そこに敵か味方か分からない2人(ノアとクリストフ)がそのまま戦闘に突入し、戦闘を見届ける事になったのだとか。


「獅子奮迅の勢いで村を奪還していく様、見事であった。
相手を生かしていたのは手緩いと思っていたが、あの制裁には恐れ入った。
良くやってくれたという気持ちであった。(ハート)」

「あちらの方(『ドラーヴァ』のディオ)にも言いましたが礼は良いのでこの村に何かしらの支援を。
それとウォルタメから嘆願書(カッパラットの件)が出ていましたので帰還する際にでも回収していって下さい。
まぁ人の心に寄り添ってくれるロストさんなら聞き入れて貰えるでしょう。」

「「…やっぱりロスト(貴族)様の知り合いでは?(ゾネスとハート)」」

「おっと、ゲフンゲフン。」

(『苦しいぞ、主。』)

※現在身バレ防止の為姿を変えてます。


苦しい場面はあったが、一先ず『賞金稼ぎ』やその仲間達との挨拶を済ませたノアは一旦仲間の下に戻る。





「良かったのですか?ノアール殿が捕らえた者達を無償であの方々に渡してしまって。
幾らか勧められたでしょう?(クリストフ)」

《労せず彼等に大金をくれてやったも同然ですよ?》

「別に賞金欲しさにやった訳でも無いし、貰うつもりも無い。
それに相手から受け取らなければ『これ以上踏み込むなよ?』と言う意思表示にもなるだろう?」

「《なる程。》」


【勇者】軍をイグレージャ・オシデンタルへ送り返すつもりではあったが、だからと言って暫しの間引き連れて行くつもりは無かったノアにとって、引き取ってくれる存在が居るのは非常にありがたかった。

クリストフやグリードが言う様に、リンドやドラーヴァの者達にしてみれば、自国に連れていく手間はあれど、戦闘を一切せずに大金を得る事になるので、勿論何割かの額を払うつもりであったのだが、ノアはそれら一切を断っていた。


「それに、礼なら…」クイ。

「《ん?》」


ノアが小さく顎を動かした先を見てみると、【勇者】軍が捕まり、次々に連れ去られていく光景を、各々の家族と共に抱き合って喜ぶ村人達が居た。

村人達は、ノアと目が合おうが合わまいが各々小さく頭を下げて感謝を述べていた。


「アレだけで十分だろ?」
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