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取り敢えず南へ編
探りを入れる一同
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~ウォルタメ・昼頃~
「儂らは一晩この村に残ってくど。(バド)」
「農具の手入れやら金物が不足しとるらしいから、傷んだり、古い物を鋳込んで幾つか作成しよぅ思ってな。(ルド)」
「たまに手を動かしとかんと腕が鈍っちまうからな。(ロイ)」
「了解しました。
『アンテイカー』と言う村でお待ちしておりますぞ。(クリストフ)」
昼頃になり、ノア達一行は旅支度をして村の入口に向かう。
ドワーフ達は元々、ノア達とは1~2日遅れて後を追う形で旅をする予定であった為、今回もその流れに沿った形である。
今回ドワーフ達が村に残る理由は、農具の手入れだとか。
前日に村人達がカッパラットの群れを追い払う為に各々農具を振ったが、発達した脚の筋肉に阻まれ、欠けや割れ等の破損が起きてしまったらしい。
既に店を広げたドワーフ達の下には、破損した農具を持ち込む者が多々おり、行列が出来ていた。
ドワーフが腕を振るった農具…
もしかしたらそこらの冒険者の得物より優れた代物になるかもしれない。
ちなみに村にはドワーフ達の他にパルディック・ロスト伯爵の私設傭兵部隊と騎士団が少しの間残ると言う。
私設傭兵部隊は村周辺の見回り、騎士団の者達はカッパラットによって受けた農作物被害の算出・疫病の調査だとか。
「『アンテイカー』までは割と一本道さ。
村をまーっすぐ下っていくと森に入る。
そのまま暫く進むと、山と山の間に広がる草原をひたすら進めば自ずと村が見えてくるさ。(アレイ)」
「ふむふむ、了解しました。」
アレイから『アンテイカー』までの道のりを説明して貰い、頭に叩き込む。
といってもそんな難しい説明では無かったので大丈夫だろう。
「それじゃあ皆さんお元気で。」
「それはこっちが言う台詞だよ。(アレイ)」
「確かにな。(ザラット)」
村を出る際アレイとザラット、他の村人達が見送ってくれた。
アレイや村人達は気付いていないが、アレイとザラットの後ろにはユーを抱えたエミも立ち、ノアへ笑顔を向けていた。
ここで家族4人が初めて揃った形となったのであった。
そんな一同に、ノア達一行は手を振って応えたのであった。
~村を出て20分後・森の中~
『『『『『『テクテクテクテク…』』』』』』
「まだ昼だと言うのに森の中は暗いですねぇ。(ヴァンディット)」
「お陰で日が遮られて涼しいから良いよね。」
「この暗さ…幽霊でも出そうですね~。(ラインハード)」
「そうだね~。」
「「…あれぇ?」」
「え?」
~その2分後~
「ね、ねぇノア君、木ぃの所に誰か居らん?
も、もしかしてお化けちゃうん?
お化けやったら怖いなぁ…(ミダレ)」
「うん…?いやいや、あれは朽ちた木だよ。
よくあるでしょ?葉っぱや木の枝、岩肌なんかが人の表情に見えるヤツ。
…というかミダレさん、さっき″お化けはそこまで怖くない″って…」
「う…(ミダレ)」
「でもまぁ…」
ギュッ。グイッ。(ミダレの手を握って引き寄せる。)
「ほぇ…?(ミダレ)」
「怖くなったら俺の傍に来い。
なーに、お化けの1人や2人俺が蹴散らしてやるからよ。」
「は、はひ…(ミダレ)」ゾクリ…
(あ、まだ″俺″呼びが抜けきって無いし、また手荒にミダレさんを扱ってしまった…
いけないいけない、気を付けないとな…)
(『主これを無自覚にやってんだもんなぁ…』)
~更にその2分後~
「ねぇねぇ、知ってますかノアさん。
実はこの辺りではよく、子供を抱き抱える父親の幽霊が目撃されるとか…(ミリア)」←作り話
「うーん…父親じゃなくて母親の幽霊ならウォルタメに居たんだけどね。それとは別のかな?」
「ぇ…
…ノ、ノアさん、私も手繋いで貰って良いですか…?(ミリア)」
~更に更にその2分後~
「ノア殿、真っ白な衣服を着た髪の長い女性が道端に立っていたら怖いと思いませぬか?(クリストフ)」
「真っ白ボディで人間サイズのエリンギに比べたらインパクトに欠けるかなぁ…」
事ある毎にノアにお化け・幽霊絡みの話を振る一同だが、ノアの反応はいつも通りであった。
「あれれ?さっきの反応からしてノア君幽霊が苦手そうなのに…(ラインハード)」ヒソヒソ…
「何かいつも通りですね。(ヴァンディット)」ヒソヒソ…
「あ、あかん…ウチ、強引にされるの好きかも知れんっちゃ…(ミダレ)」ヒソヒソ…
「ね、ねぇねぇ…村で幽霊なんて居なかったですよね…?ね?(ミリア)」ヒソヒソ…
「もしや我々の勘違いだったのかも知れませんなぁ。(クリストフ)」ヒソヒソ…
「おーい、そこで固まって何してるのー?
置いてっちゃうよー。」
何か思ってたのと違った様子の一同は、取り敢えず″勘違い″という事で一時保留とする事にした。
~何だかんだ2時間後・近くに川が流れる草原地帯~
『フリーハ・グマ出没注意』
『フリーハ・グマには優しく抱き付きましょう。』
『ギュッ!✕、キュッ。○』
「″フリーハ・グマ″?
聞いた事無い名前の熊だなぁ…」
暫く進んでいると、幾つもの立て看板が見えてきた。
そのどれもが立ち上がって威嚇のポーズをする熊の絵が描かれていた。
ガオー。
「ん?何処からか雄叫びが聞こえてきましたな。(クリストフ)」
「奥からだ。
もしかしたらこの立て看板に描かれている″フリーハ・グマ″に襲われてるのかも知れないぞ。」
一行の進行方向から熊のモノと思しき雄叫びが聞こえてきた。
もしや誰かが襲われているのでは、と感じたノアは先を急ぐのであった。
ガオー。
「……。」
「「「「「……。」」」」」
一行の視線の先には、荷馬車とその持ち主であろう商人が威嚇のポーズのまま佇んだ熊に抱き付いていた。
モフ。グルル…
すると今度は熊の方から商人を優しく抱き返し、満足したのか商人から離れた。
「あ、そちらの方々、この″フリーハ・グマ″は温厚なので優しく抱き付けば通して貰えますよ。」
「は、はぁ…」
フリーハ・グマ…道の真ん中に佇んでハグを求めてくる熊。
温厚でありキレイ好きな為、脂でベタベタしている事も無く、毛はモフモフである。
相手の抱き付き具合に応じて抱き返す力加減が変わる為、モフモフしているからといって強く抱き締めると全身の骨を砕かれてしまうので注意。
このフリーハ・グマが生息している地域の者達が他の地域に移り住むと、「何で熊が襲ってくるの!?」と疑問に思うと言う。
「儂らは一晩この村に残ってくど。(バド)」
「農具の手入れやら金物が不足しとるらしいから、傷んだり、古い物を鋳込んで幾つか作成しよぅ思ってな。(ルド)」
「たまに手を動かしとかんと腕が鈍っちまうからな。(ロイ)」
「了解しました。
『アンテイカー』と言う村でお待ちしておりますぞ。(クリストフ)」
昼頃になり、ノア達一行は旅支度をして村の入口に向かう。
ドワーフ達は元々、ノア達とは1~2日遅れて後を追う形で旅をする予定であった為、今回もその流れに沿った形である。
今回ドワーフ達が村に残る理由は、農具の手入れだとか。
前日に村人達がカッパラットの群れを追い払う為に各々農具を振ったが、発達した脚の筋肉に阻まれ、欠けや割れ等の破損が起きてしまったらしい。
既に店を広げたドワーフ達の下には、破損した農具を持ち込む者が多々おり、行列が出来ていた。
ドワーフが腕を振るった農具…
もしかしたらそこらの冒険者の得物より優れた代物になるかもしれない。
ちなみに村にはドワーフ達の他にパルディック・ロスト伯爵の私設傭兵部隊と騎士団が少しの間残ると言う。
私設傭兵部隊は村周辺の見回り、騎士団の者達はカッパラットによって受けた農作物被害の算出・疫病の調査だとか。
「『アンテイカー』までは割と一本道さ。
村をまーっすぐ下っていくと森に入る。
そのまま暫く進むと、山と山の間に広がる草原をひたすら進めば自ずと村が見えてくるさ。(アレイ)」
「ふむふむ、了解しました。」
アレイから『アンテイカー』までの道のりを説明して貰い、頭に叩き込む。
といってもそんな難しい説明では無かったので大丈夫だろう。
「それじゃあ皆さんお元気で。」
「それはこっちが言う台詞だよ。(アレイ)」
「確かにな。(ザラット)」
村を出る際アレイとザラット、他の村人達が見送ってくれた。
アレイや村人達は気付いていないが、アレイとザラットの後ろにはユーを抱えたエミも立ち、ノアへ笑顔を向けていた。
ここで家族4人が初めて揃った形となったのであった。
そんな一同に、ノア達一行は手を振って応えたのであった。
~村を出て20分後・森の中~
『『『『『『テクテクテクテク…』』』』』』
「まだ昼だと言うのに森の中は暗いですねぇ。(ヴァンディット)」
「お陰で日が遮られて涼しいから良いよね。」
「この暗さ…幽霊でも出そうですね~。(ラインハード)」
「そうだね~。」
「「…あれぇ?」」
「え?」
~その2分後~
「ね、ねぇノア君、木ぃの所に誰か居らん?
も、もしかしてお化けちゃうん?
お化けやったら怖いなぁ…(ミダレ)」
「うん…?いやいや、あれは朽ちた木だよ。
よくあるでしょ?葉っぱや木の枝、岩肌なんかが人の表情に見えるヤツ。
…というかミダレさん、さっき″お化けはそこまで怖くない″って…」
「う…(ミダレ)」
「でもまぁ…」
ギュッ。グイッ。(ミダレの手を握って引き寄せる。)
「ほぇ…?(ミダレ)」
「怖くなったら俺の傍に来い。
なーに、お化けの1人や2人俺が蹴散らしてやるからよ。」
「は、はひ…(ミダレ)」ゾクリ…
(あ、まだ″俺″呼びが抜けきって無いし、また手荒にミダレさんを扱ってしまった…
いけないいけない、気を付けないとな…)
(『主これを無自覚にやってんだもんなぁ…』)
~更にその2分後~
「ねぇねぇ、知ってますかノアさん。
実はこの辺りではよく、子供を抱き抱える父親の幽霊が目撃されるとか…(ミリア)」←作り話
「うーん…父親じゃなくて母親の幽霊ならウォルタメに居たんだけどね。それとは別のかな?」
「ぇ…
…ノ、ノアさん、私も手繋いで貰って良いですか…?(ミリア)」
~更に更にその2分後~
「ノア殿、真っ白な衣服を着た髪の長い女性が道端に立っていたら怖いと思いませぬか?(クリストフ)」
「真っ白ボディで人間サイズのエリンギに比べたらインパクトに欠けるかなぁ…」
事ある毎にノアにお化け・幽霊絡みの話を振る一同だが、ノアの反応はいつも通りであった。
「あれれ?さっきの反応からしてノア君幽霊が苦手そうなのに…(ラインハード)」ヒソヒソ…
「何かいつも通りですね。(ヴァンディット)」ヒソヒソ…
「あ、あかん…ウチ、強引にされるの好きかも知れんっちゃ…(ミダレ)」ヒソヒソ…
「ね、ねぇねぇ…村で幽霊なんて居なかったですよね…?ね?(ミリア)」ヒソヒソ…
「もしや我々の勘違いだったのかも知れませんなぁ。(クリストフ)」ヒソヒソ…
「おーい、そこで固まって何してるのー?
置いてっちゃうよー。」
何か思ってたのと違った様子の一同は、取り敢えず″勘違い″という事で一時保留とする事にした。
~何だかんだ2時間後・近くに川が流れる草原地帯~
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『フリーハ・グマには優しく抱き付きましょう。』
『ギュッ!✕、キュッ。○』
「″フリーハ・グマ″?
聞いた事無い名前の熊だなぁ…」
暫く進んでいると、幾つもの立て看板が見えてきた。
そのどれもが立ち上がって威嚇のポーズをする熊の絵が描かれていた。
ガオー。
「ん?何処からか雄叫びが聞こえてきましたな。(クリストフ)」
「奥からだ。
もしかしたらこの立て看板に描かれている″フリーハ・グマ″に襲われてるのかも知れないぞ。」
一行の進行方向から熊のモノと思しき雄叫びが聞こえてきた。
もしや誰かが襲われているのでは、と感じたノアは先を急ぐのであった。
ガオー。
「……。」
「「「「「……。」」」」」
一行の視線の先には、荷馬車とその持ち主であろう商人が威嚇のポーズのまま佇んだ熊に抱き付いていた。
モフ。グルル…
すると今度は熊の方から商人を優しく抱き返し、満足したのか商人から離れた。
「あ、そちらの方々、この″フリーハ・グマ″は温厚なので優しく抱き付けば通して貰えますよ。」
「は、はぁ…」
フリーハ・グマ…道の真ん中に佇んでハグを求めてくる熊。
温厚でありキレイ好きな為、脂でベタベタしている事も無く、毛はモフモフである。
相手の抱き付き具合に応じて抱き返す力加減が変わる為、モフモフしているからといって強く抱き締めると全身の骨を砕かれてしまうので注意。
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