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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
閑話:【魔王】に関する出来事 その14
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~ドワーフ国王との謁見後・秘密の通路内~
『『『ザッザッザッ…』』』
【″中立″関係か…
まぁ、落とし所としては良いと思うな。
流石に表立って【魔王】と友好関係を築くのはマズイ。
かと言って敵対関係を取れば俺の排除を目論む連中共が真っ先にこの国に白羽の矢を立ててくるだろう。
″中立″であれば事を荒立てる事無く、他国から戦闘参加を促されても断る事が出来るしな。】
「正直な所お主と事を荒立てる事が無いなって良かったとすら思っとるわい。(【諜報】)」
「イグレージャ・オシデンタル消滅後、東側諸国からはお主を排除せよと言う要望が連日届くのに嫌気が差しとった、王も同じ気持ちじゃったのだろう。
″排除したけりゃ勝手にやれ″とな。(【諜報】)」
ドワーフ国国王シトルベとの謁見を終え、人知れず通路を通って出国中の【魔王】アクロス。
意外な事だがシトルベの決定に側近や【諜報】から異を唱える者は居らず、寧ろ安堵の表情を浮かべていた。
【安心してくれ。
例え貴国が攻め入って来たとしても無力化はするだろうが、消滅させる事等せん。
″元の世界″ではそうやってきたからな。】
「…未だに信じられんな、先程の話は…(【諜報】)」
【魔王】アクロスはドワーフ国との″中立″関係締結をした見返りとして自身の情報、″元の世界″の話をした。
ドワーフ達にとっては荒唐無稽に思われるモノではあるが、【魔王】が身に付ける装備や能力がこちらの世界のモノとは明らかに違う為、皆世迷い言と吐き捨てる事無く、しかと耳に入れていた。
だがやはり一度聞いただけでは理解して貰えず、半ば半信半疑な様子であった。
【まぁ信じられないのも無理は無い。
世界線が違う等と言われてハイそうですか、とは行くまい。】
「いや、お主の様な異世界人は少なからず居る。
が、あの国(ヒュマノ聖王国)は【勇者】だけでなく【魔王】まで喚び寄せていたとはな…
どうするのじゃ?そちらの【勇者】も潰すのか?(【諜報】)」
【邪魔立てするのなら、だ。
…そう言えば【勇者】軍の中にこの世界本来の【勇者】が居なかったのだが、一体この世界の【勇者】は何をやっているのだ?】
「…お主、もしかして気付いてなかったのか…?(【諜報】)」
【ん?】
~ドワーフ国・王城近くのとある一室~
「「……。」」
「ぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁあ…ぁぅぅぁ…(【?】ミミシラ)」
「…ミミシラさん…?
お薬の時間に御座います。感染症に効く錬金薬で
「ぃやぁああああっ!ち、近よらないで!触らないで!来ないで!見ないでぇっ…
ゲホッ!ゴホッ!げぇえっ…
離れて!恐ぃ!怖ぃ!コワぃぃっ!(【?】ミミシラ)」
「わ、分かりましたから落ち着いて…
でも症状を抑えるにはコレしか…」
「来『ゴボッ!』な″ぁいでぇっ!『『ジャキィンッ!』』(【?】ミミシラ)」
「っずぉっ!?『『ギギィンッ!』』
っ分かった!部屋の外に出るから症状が酷くなったら言って下さい!」
数日前、【?】ミミシラは【勇者】軍の連中から受けた度重なるレイプで心を壊し、夥しい量の感染症を患う。
近付く全ての者を怖がり、恐れ、拒絶する。
感染症を治す為にやって来たドワーフ国の【医者】や監視を全て拒絶。
下手に近寄れば自傷行為に走り、眠らせればレイブされた当時の記憶が呼び起こされて発狂と共に覚醒する為、下手に眠らせる事も出来ない。
以前より人間性は戻ってきたが、未だ誰一人近付く事が出来ず、日々衰弱していく【?】ミミシラをただ見守る事しか出来なかった。
バタン…
「ひっ、ひっ、ヒィ…、ひっ、ぁ、ぁぁぁぁぁぁ…(【?】ミミシラ)」
部屋から気配が消えると、【?】ミミシラは言葉にならない声を上げて苦しみつつ泣き出した。
彼女の仲間であった【紅武士】アックスレイ、【死陣操糸】のヴォルフスティが自死したのを知ってから毎日の様に無き続けている。
一応【勇者】アークが自身同様生きている事を知ってはいるものの、2人共マトモな精神状態では無い為隔離し、24時間体制で監視されている。
その為ミミシラ自身には既に生きる気力が無く、自傷行為を行って自死しようとしても部屋の外に待機している監視の者が直ぐに突入してきてしまう。
なのでミミシラは、患った夥しい量の感染症による地獄の苦しみに耐えながら自然に死ぬのをただただ待っていた。
「ぅ、ぅううぅ…『ゴフッ…』死にた…(【?】ミミシラ)」
<【…まぁ、落とし所…良いと思…】>
「ぅぅ…ぇ…?
…この声…は…(【?】ミミシラ)」
<【…信じられな…無理は無…】>
「ぁ…のとき…の声…(【?】ミミシラ)」
苦しみ泣き続けるミミシラの<聞き耳>に聞き覚えのある声が届く。
その声は、地獄の日々であった【勇者】軍から解放された時に聞いた謎の人物の声であった。
ドワーフ国に保護されて以降耳にしていなかったその人物の声を聞いたミミシラは自然と涙が止まり、感染症による苦しみも僅かながら緩和された。
ちなみにこの時の声は別室に隔離されていた【勇者】アークの<聞き耳>にも届いていたらしい。
「…カミ…サマ…(【?】ミミシラ)」
これを機に彼等は人間性を取り戻し、後に声の主を探す事になるのだが、それによって話の展開は宜しくない方向へと向かっていくのだった。
~再び秘密の通路内~
【ほぅ、あの時の者達は【勇者】パーティであったのか。
…それ程の力は感じなかったが…】
「まぁ、あの国には色々と思惑を持った派閥が犇めいていて【勇者】はそれらに巻き込まれていた様じゃ。
今回の事が済んだら調査に乗り出そうと思った矢先にお主が報復したんじゃ。
もう真相は闇の中じゃ。(【諜報】)」
【それは済まない事をしたな。】
【魔王】アクロスは、自身が無力化した【勇者】軍の中で性奴隷の様に扱われていた4人組こそが【勇者】パーティである事を教えられたのであった。
だがアクロスは眉1つ動かす事は無かった。
(【…なる程、やはりドワーフ国によって保護されていたか。
通りで地上に″俺と似た気配″の反応を感じたが、そう言う事だったか。】)
【魔王】アクロスは、秘密の通路を通りドワーフ国内に入ってからずっと地上の方に謎の気配を感じていた。
当初はその気配の正体に気付かなかったが、最終的に″自身と似た気配″であるとの見解を示すのであった。
【ク讐者(クシュウシャ)】ズズズ…
【ノ醒女(ノセイジョ)】ズズズ…
『『『ザッザッザッ…』』』
【″中立″関係か…
まぁ、落とし所としては良いと思うな。
流石に表立って【魔王】と友好関係を築くのはマズイ。
かと言って敵対関係を取れば俺の排除を目論む連中共が真っ先にこの国に白羽の矢を立ててくるだろう。
″中立″であれば事を荒立てる事無く、他国から戦闘参加を促されても断る事が出来るしな。】
「正直な所お主と事を荒立てる事が無いなって良かったとすら思っとるわい。(【諜報】)」
「イグレージャ・オシデンタル消滅後、東側諸国からはお主を排除せよと言う要望が連日届くのに嫌気が差しとった、王も同じ気持ちじゃったのだろう。
″排除したけりゃ勝手にやれ″とな。(【諜報】)」
ドワーフ国国王シトルベとの謁見を終え、人知れず通路を通って出国中の【魔王】アクロス。
意外な事だがシトルベの決定に側近や【諜報】から異を唱える者は居らず、寧ろ安堵の表情を浮かべていた。
【安心してくれ。
例え貴国が攻め入って来たとしても無力化はするだろうが、消滅させる事等せん。
″元の世界″ではそうやってきたからな。】
「…未だに信じられんな、先程の話は…(【諜報】)」
【魔王】アクロスはドワーフ国との″中立″関係締結をした見返りとして自身の情報、″元の世界″の話をした。
ドワーフ達にとっては荒唐無稽に思われるモノではあるが、【魔王】が身に付ける装備や能力がこちらの世界のモノとは明らかに違う為、皆世迷い言と吐き捨てる事無く、しかと耳に入れていた。
だがやはり一度聞いただけでは理解して貰えず、半ば半信半疑な様子であった。
【まぁ信じられないのも無理は無い。
世界線が違う等と言われてハイそうですか、とは行くまい。】
「いや、お主の様な異世界人は少なからず居る。
が、あの国(ヒュマノ聖王国)は【勇者】だけでなく【魔王】まで喚び寄せていたとはな…
どうするのじゃ?そちらの【勇者】も潰すのか?(【諜報】)」
【邪魔立てするのなら、だ。
…そう言えば【勇者】軍の中にこの世界本来の【勇者】が居なかったのだが、一体この世界の【勇者】は何をやっているのだ?】
「…お主、もしかして気付いてなかったのか…?(【諜報】)」
【ん?】
~ドワーフ国・王城近くのとある一室~
「「……。」」
「ぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁあ…ぁぅぅぁ…(【?】ミミシラ)」
「…ミミシラさん…?
お薬の時間に御座います。感染症に効く錬金薬で
「ぃやぁああああっ!ち、近よらないで!触らないで!来ないで!見ないでぇっ…
ゲホッ!ゴホッ!げぇえっ…
離れて!恐ぃ!怖ぃ!コワぃぃっ!(【?】ミミシラ)」
「わ、分かりましたから落ち着いて…
でも症状を抑えるにはコレしか…」
「来『ゴボッ!』な″ぁいでぇっ!『『ジャキィンッ!』』(【?】ミミシラ)」
「っずぉっ!?『『ギギィンッ!』』
っ分かった!部屋の外に出るから症状が酷くなったら言って下さい!」
数日前、【?】ミミシラは【勇者】軍の連中から受けた度重なるレイプで心を壊し、夥しい量の感染症を患う。
近付く全ての者を怖がり、恐れ、拒絶する。
感染症を治す為にやって来たドワーフ国の【医者】や監視を全て拒絶。
下手に近寄れば自傷行為に走り、眠らせればレイブされた当時の記憶が呼び起こされて発狂と共に覚醒する為、下手に眠らせる事も出来ない。
以前より人間性は戻ってきたが、未だ誰一人近付く事が出来ず、日々衰弱していく【?】ミミシラをただ見守る事しか出来なかった。
バタン…
「ひっ、ひっ、ヒィ…、ひっ、ぁ、ぁぁぁぁぁぁ…(【?】ミミシラ)」
部屋から気配が消えると、【?】ミミシラは言葉にならない声を上げて苦しみつつ泣き出した。
彼女の仲間であった【紅武士】アックスレイ、【死陣操糸】のヴォルフスティが自死したのを知ってから毎日の様に無き続けている。
一応【勇者】アークが自身同様生きている事を知ってはいるものの、2人共マトモな精神状態では無い為隔離し、24時間体制で監視されている。
その為ミミシラ自身には既に生きる気力が無く、自傷行為を行って自死しようとしても部屋の外に待機している監視の者が直ぐに突入してきてしまう。
なのでミミシラは、患った夥しい量の感染症による地獄の苦しみに耐えながら自然に死ぬのをただただ待っていた。
「ぅ、ぅううぅ…『ゴフッ…』死にた…(【?】ミミシラ)」
<【…まぁ、落とし所…良いと思…】>
「ぅぅ…ぇ…?
…この声…は…(【?】ミミシラ)」
<【…信じられな…無理は無…】>
「ぁ…のとき…の声…(【?】ミミシラ)」
苦しみ泣き続けるミミシラの<聞き耳>に聞き覚えのある声が届く。
その声は、地獄の日々であった【勇者】軍から解放された時に聞いた謎の人物の声であった。
ドワーフ国に保護されて以降耳にしていなかったその人物の声を聞いたミミシラは自然と涙が止まり、感染症による苦しみも僅かながら緩和された。
ちなみにこの時の声は別室に隔離されていた【勇者】アークの<聞き耳>にも届いていたらしい。
「…カミ…サマ…(【?】ミミシラ)」
これを機に彼等は人間性を取り戻し、後に声の主を探す事になるのだが、それによって話の展開は宜しくない方向へと向かっていくのだった。
~再び秘密の通路内~
【ほぅ、あの時の者達は【勇者】パーティであったのか。
…それ程の力は感じなかったが…】
「まぁ、あの国には色々と思惑を持った派閥が犇めいていて【勇者】はそれらに巻き込まれていた様じゃ。
今回の事が済んだら調査に乗り出そうと思った矢先にお主が報復したんじゃ。
もう真相は闇の中じゃ。(【諜報】)」
【それは済まない事をしたな。】
【魔王】アクロスは、自身が無力化した【勇者】軍の中で性奴隷の様に扱われていた4人組こそが【勇者】パーティである事を教えられたのであった。
だがアクロスは眉1つ動かす事は無かった。
(【…なる程、やはりドワーフ国によって保護されていたか。
通りで地上に″俺と似た気配″の反応を感じたが、そう言う事だったか。】)
【魔王】アクロスは、秘密の通路を通りドワーフ国内に入ってからずっと地上の方に謎の気配を感じていた。
当初はその気配の正体に気付かなかったが、最終的に″自身と似た気配″であるとの見解を示すのであった。
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【ノ醒女(ノセイジョ)】ズズズ…
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