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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
道程の会話
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~昼頃・アルバラスト西門~
「さぁ皆出発しますよ!
夕方には『ドラガオ』(アルバラストから30ケメルの距離に位置する国)に着くよう休憩無しで行きましょう!(ライリ)」
「「「「おおおっ!」」」」
隊のリーダーであるライリは、皆を鼓舞する様に声を上げ、先陣を切る。
その横で
「え?歩きで行くのですか?」
「走れば30分程で着けますぞ?(クリストフ)」
わう。(2人のペースに慣れてきたブラッツ)
「着く前に全員ぶっ潰れちゃいますよ!(ライリ)」
時速50ケメルで休み無く数時間走れるノアやクリストフは、イグレージャ・オシデンタルまで歩きで行くと思っていなかった様で思わず聞き返してしまった。
とは言えライリ達もダラダラと向かうつもりは無いので、隊の者達に補助魔法を掛け歩行速度を上げて行軍するので、大体4時間位で到着する予定である。
『『『『テクテクテクテク…(2倍速)』』』』
「取り敢えず目的地に着くまでの間皆は隊列から離れない様に。
アンデット系モンスターや野盗の対処は僕の方で行う。
僕の方でも警戒はしておくけど、何か違和感や異変に気が付いたら直ぐに知らせて欲しい。」
「「「はーい。」」」
現在ノア達で外に居るのはラインハードとミリア、クリストフの3人。
ヴァンディットとミダレは薬品補充と製作の為影の中に戻っている。
ミリアは、余程の事が無い限り自身の足で歩いて旅に同行しており、まだ12才にも関わらず足腰はしっかりとしている。
周りの者達より歩幅が狭いのだが、ちゃんと着いてこれていた。
そんなミリアは現在全体的に赤い服装で、背中にミリア1人丸々入りそうな鞄を背負っている。
これはアルゴダのチュニクの店で購入した物で、見た目的には重そうに見えるが、商人見習い用の一式装備である。
「そう言えばイグレージャ・オシデンタルとアルバラストとの中間地点に『ドラガオ』があるのですよね?
何故そこで物資の補充とかをしなかったのですか?(ミリア)」
「う、うーん…
本当は私達も『ドラガオ』に後方拠点を置いてそこで物資の補充を行いたかったのだけど、『ドラガオ』側が了承してくれなかったのよ…
ほら私達、旧イグレージャ・オシデンタルに【魔王】の監視に行ってるでしょ?
私達が何かやらかした場合巻き込まれるのはゴメンだ、って事でアルバラストに拠点を置く事にしたの。(ライリ)」
【魔王】からの忠告が広まっている為、故意では無いにしても監視の最中に何かやらかした場合、最悪街1つが消滅してしまうのだ。
その上『ドラガオ』には珍しい竜種ダンジョンがある為、そこまで攻撃されて溢れてしまった場合の被害は考えたくもない。
なのでたとえ王都からの派遣隊からの要請だとしても『ドラガオ』側は隊員の受け入れを拒否したのである。
「それにしても最近ゾンビなんてめっきり見なくなったから考えもしなかったけど、そんなに出現するの?(ラインハード)」
「私、ベイゼル(元々の主人)さんと一緒に同行している時、度々野盗に遭遇はしましたが、ゾンビなんて見た事ありませんでしたよ?(ミリア)」
「王都のみならず、周辺地域でも墓地の活用、教会等がしっかり埋葬してくれているお陰で私ですら5年以上ゾンビなんて見ませんでしたのに、西側では夜になれば必ずと言って良い程遭遇しますよ…(ライリ)」
「良いかいミリアちゃん。
街やその周辺地域にゾンビが出てくるという事は、教会がしっかり機能していないか、街に居る兵士の士気が無く、巡回も手抜きな所が多い。街の評価を見るある意味指標とも言えるのさ。」
「へぇ~(ミリア)」
「そ、そうですね…(ライリ)」
「まぁこの話は父さんの受け売りだけどね。」
ミリアはノアがたまに話してくれる豆知識的な話が大好きだったりする。
商人視点の知識は元の主人と言えるベイゼルから話を聞いていたが、冒険者視点で知識をくれるノアの様な存在は貴重と言えた。
「ちなみにミリアちゃん。
もしゾンビや悪霊等のアンデット系モンスターを見掛けたら直ぐに影の中に入るんだよ?
ゾンビは″状態″によっては直視するのも厳しい個体も居るし、悪霊は精神に干渉してくるからね。」
「そ、そんなにスゴいの…?(ミリア)」
「まぁ…ねぇ?」
「えぇ、まぁ…(ライリ)」
「何で詳しく言ってくれないの!?
その方が逆に怖いです!(ミリア)」
ゾンビは生物の死体が素になっている為、詳しく説明するという事は死体の説明をする事になる。
12才の女の子にそんなモノの説明をするというのは何とも悩ましいので、2人は口ごもるしかなかった。
「つまりだ。
今まで見てこなかったゾンビ等のアンデットモンスターが続々と出現してるという事は、それだけ【勇者】軍が街としての機能を破壊する程好き勝手暴れ回ったという事。
僕の見立てでは今後もっと悪い事が発生すると思うよ。」
「ですなぁ。
悪い事は立て続けに続くと言いますからな。(クリストフ)」
「ちょ、ちょっと怖い事言わないで下さいよ…(ライリ)」
「そうだよノア君、今度は何を召喚するんだい?(ラインハード)」
「別に僕は何も召喚した事無いでしょうラインハードさん。」
(…でもずっと気掛かりになってるんだよな″あの事″…
イグレージャ・オシデンタルに調査に向かって貰った人、無事だと良いけど…)
※『取り敢えず南へ』編:タイトル『村へ帰還』の人達の事。
~同時刻・旧イグレージャ・オシデンタル・簡易救護所~
「先程旧市街地の地下2階の小部屋から救助された男女2名の身元が判明しました。
所持していた冒険者カードから、ここより西にある小国『ドラーヴァ』の【諜報】シンハと、北に位置する小国『リンド』の【諜報】ヴェーダの2名であります。(隊員1)」
「『ドラーヴァ』に『リンド』…?
どちらも他国じゃないか。どうしてその国の者達がそんな所に…?(ベルドラッド)」
「恐らくイグレージャ・オシデンタルの内情を探りに来た時に報復に巻き込まれたモノであるかと…(隊員2)」
「当時のイグレージャ・オシデンタルの内情を探りたい者等、ごまんと居りましたからね…(隊員3)」
「まぁ何にしても助かって良かった。
目が覚めたら事情を聞いてみよう。
明日にはライリも合流するだろうから監視をしっかりとな。(ベルドラッド)」
「「「はっ!」」」
「ぅ…ぅう…(シンハ)」
「は…やく…″ア、レ″…を殺さないと…(ヴェーダ)」
「さぁ皆出発しますよ!
夕方には『ドラガオ』(アルバラストから30ケメルの距離に位置する国)に着くよう休憩無しで行きましょう!(ライリ)」
「「「「おおおっ!」」」」
隊のリーダーであるライリは、皆を鼓舞する様に声を上げ、先陣を切る。
その横で
「え?歩きで行くのですか?」
「走れば30分程で着けますぞ?(クリストフ)」
わう。(2人のペースに慣れてきたブラッツ)
「着く前に全員ぶっ潰れちゃいますよ!(ライリ)」
時速50ケメルで休み無く数時間走れるノアやクリストフは、イグレージャ・オシデンタルまで歩きで行くと思っていなかった様で思わず聞き返してしまった。
とは言えライリ達もダラダラと向かうつもりは無いので、隊の者達に補助魔法を掛け歩行速度を上げて行軍するので、大体4時間位で到着する予定である。
『『『『テクテクテクテク…(2倍速)』』』』
「取り敢えず目的地に着くまでの間皆は隊列から離れない様に。
アンデット系モンスターや野盗の対処は僕の方で行う。
僕の方でも警戒はしておくけど、何か違和感や異変に気が付いたら直ぐに知らせて欲しい。」
「「「はーい。」」」
現在ノア達で外に居るのはラインハードとミリア、クリストフの3人。
ヴァンディットとミダレは薬品補充と製作の為影の中に戻っている。
ミリアは、余程の事が無い限り自身の足で歩いて旅に同行しており、まだ12才にも関わらず足腰はしっかりとしている。
周りの者達より歩幅が狭いのだが、ちゃんと着いてこれていた。
そんなミリアは現在全体的に赤い服装で、背中にミリア1人丸々入りそうな鞄を背負っている。
これはアルゴダのチュニクの店で購入した物で、見た目的には重そうに見えるが、商人見習い用の一式装備である。
「そう言えばイグレージャ・オシデンタルとアルバラストとの中間地点に『ドラガオ』があるのですよね?
何故そこで物資の補充とかをしなかったのですか?(ミリア)」
「う、うーん…
本当は私達も『ドラガオ』に後方拠点を置いてそこで物資の補充を行いたかったのだけど、『ドラガオ』側が了承してくれなかったのよ…
ほら私達、旧イグレージャ・オシデンタルに【魔王】の監視に行ってるでしょ?
私達が何かやらかした場合巻き込まれるのはゴメンだ、って事でアルバラストに拠点を置く事にしたの。(ライリ)」
【魔王】からの忠告が広まっている為、故意では無いにしても監視の最中に何かやらかした場合、最悪街1つが消滅してしまうのだ。
その上『ドラガオ』には珍しい竜種ダンジョンがある為、そこまで攻撃されて溢れてしまった場合の被害は考えたくもない。
なのでたとえ王都からの派遣隊からの要請だとしても『ドラガオ』側は隊員の受け入れを拒否したのである。
「それにしても最近ゾンビなんてめっきり見なくなったから考えもしなかったけど、そんなに出現するの?(ラインハード)」
「私、ベイゼル(元々の主人)さんと一緒に同行している時、度々野盗に遭遇はしましたが、ゾンビなんて見た事ありませんでしたよ?(ミリア)」
「王都のみならず、周辺地域でも墓地の活用、教会等がしっかり埋葬してくれているお陰で私ですら5年以上ゾンビなんて見ませんでしたのに、西側では夜になれば必ずと言って良い程遭遇しますよ…(ライリ)」
「良いかいミリアちゃん。
街やその周辺地域にゾンビが出てくるという事は、教会がしっかり機能していないか、街に居る兵士の士気が無く、巡回も手抜きな所が多い。街の評価を見るある意味指標とも言えるのさ。」
「へぇ~(ミリア)」
「そ、そうですね…(ライリ)」
「まぁこの話は父さんの受け売りだけどね。」
ミリアはノアがたまに話してくれる豆知識的な話が大好きだったりする。
商人視点の知識は元の主人と言えるベイゼルから話を聞いていたが、冒険者視点で知識をくれるノアの様な存在は貴重と言えた。
「ちなみにミリアちゃん。
もしゾンビや悪霊等のアンデット系モンスターを見掛けたら直ぐに影の中に入るんだよ?
ゾンビは″状態″によっては直視するのも厳しい個体も居るし、悪霊は精神に干渉してくるからね。」
「そ、そんなにスゴいの…?(ミリア)」
「まぁ…ねぇ?」
「えぇ、まぁ…(ライリ)」
「何で詳しく言ってくれないの!?
その方が逆に怖いです!(ミリア)」
ゾンビは生物の死体が素になっている為、詳しく説明するという事は死体の説明をする事になる。
12才の女の子にそんなモノの説明をするというのは何とも悩ましいので、2人は口ごもるしかなかった。
「つまりだ。
今まで見てこなかったゾンビ等のアンデットモンスターが続々と出現してるという事は、それだけ【勇者】軍が街としての機能を破壊する程好き勝手暴れ回ったという事。
僕の見立てでは今後もっと悪い事が発生すると思うよ。」
「ですなぁ。
悪い事は立て続けに続くと言いますからな。(クリストフ)」
「ちょ、ちょっと怖い事言わないで下さいよ…(ライリ)」
「そうだよノア君、今度は何を召喚するんだい?(ラインハード)」
「別に僕は何も召喚した事無いでしょうラインハードさん。」
(…でもずっと気掛かりになってるんだよな″あの事″…
イグレージャ・オシデンタルに調査に向かって貰った人、無事だと良いけど…)
※『取り敢えず南へ』編:タイトル『村へ帰還』の人達の事。
~同時刻・旧イグレージャ・オシデンタル・簡易救護所~
「先程旧市街地の地下2階の小部屋から救助された男女2名の身元が判明しました。
所持していた冒険者カードから、ここより西にある小国『ドラーヴァ』の【諜報】シンハと、北に位置する小国『リンド』の【諜報】ヴェーダの2名であります。(隊員1)」
「『ドラーヴァ』に『リンド』…?
どちらも他国じゃないか。どうしてその国の者達がそんな所に…?(ベルドラッド)」
「恐らくイグレージャ・オシデンタルの内情を探りに来た時に報復に巻き込まれたモノであるかと…(隊員2)」
「当時のイグレージャ・オシデンタルの内情を探りたい者等、ごまんと居りましたからね…(隊員3)」
「まぁ何にしても助かって良かった。
目が覚めたら事情を聞いてみよう。
明日にはライリも合流するだろうから監視をしっかりとな。(ベルドラッド)」
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