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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
対アンデット
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「ん?」
「え?(ミリア)」
「え?(ライリ)」
街道を行く一行であったが、ふとノアが立ち止まり近くの林の方を見た。
ゾンビの話の後だったからか、隣を歩くミリアとライリがギョッとした顔で思わず立ち止まってしまった。
「どうしますノア殿?(クリストフ)」ヒソヒソ…
「僕が行こう。恐らくあれは…」ヒソヒソ…
「あ、あの、あのあの…何でヒソヒソ話してるんです…?何見付けたんです…?(ミリア)」
隣に立つクリストフと何やらヒソヒソと話し出すノアに、不安に駆られるミリア。
すると
「ミリアちゃん、ちょっとそこの林に行ってみようか。」
「えっ!?
『ガバッ。』わわっ!ちょ、ノアさん!?(ミリア)」
「クリストフはちょっと待機。
ヴァンディットさん、影をクリストフに固定で。
ライリさん達はそのまま進んでて下さい、直ぐ追い付きますので。」
「畏まり。(クリストフ)」
「分かりましたわ。(下からヴァンディット)」
「え、あ、うん…(ライリ)」
「ねぇ何を見付けたんです!?
何の打ち合わせです!?
何で私肩車されてるんです!?(ミリア)」
「まぁまぁ。」ズンズン。
「やーぁ!やーぁ!(ミリア)」ワタワタ…
何かを見付けた林の方へ向かおうと誘うノア。
何故かミリアを肩車するノア。
何か打ち合わせするノア。
そして何も教えないノア。
ミリアはノアの肩の上でワタワタとするが、そんな事お構い無しにズンズンと林の方へと向かって行った。
ガサガサ…
「そこの方~。大丈夫ですか~?」
「あ。(ミリア)」
「ひっ!?
…あ、こ、子連れの冒険者…さん…?(避難民)」
「そうですよ。
集団を見てその子達が怖がっている様でしたので、この子を連れてきました。
僕達は遠征に向かう途中の王都の隊列です。
少し進んだ所にアルバラストがあるので安心して下さい。」
林の方へ向かうと、木の陰から街道の様子を窺っている母子を発見。
子供の方は衰弱してグッタリとしており、母親の方も目の下に隈があって数日碌に寝ていない事が窺えた。
「よ、良かった…歩いてる集団が【勇者】軍に見えたし、あそこに立ってる白い人?(クリストフ)
はよく分かんなかったから動けなかったの…
こっちは体調が優れない子が2人も居るから迂闊な事出来ないし…(避難民)」
ヌン。(クリストフ)
「取り敢えず街道に出ましょう。
この子と一緒にその白い人の所に行って下さい。何とかしてくれるハズですから。
ミリアちゃん、案内よろしくね。」
「は、はい!
ゆっくりで良いです、どうぞこちらに!(ミリア)」
肩から降りたミリアは、両手に子供2人を抱えた母親と共に、街道でヌン。としているクリストフの下へと向かっていった。
ノアはその後ろ姿を見送りつつ
「ゾンビ4体に『キャリオン(屍肉漁り)』8頭か…
親子の発見がもう少し遅かったら危なかったな…」
『『『『アアアアア…』』』』
『『『ガルルル… 』』』
『『『ウウウウウ…』』』
つい先程まで母子が居た林の奥からゾンビと屍肉漁りと言われる狼タイプの『キャリオン』が複数体出現。
ゾンビは人間の形を保っているモノもいれば、所々筋繊維が剥き出しとなり、目を背けたくなる個体も居た。
死後数日が経過しているからか肌が黒く変色し、独特な臭いが漂ってくる。
『ゾンビ』…死した人間の体に低級の霊、又は悪霊が取り憑いた存在。
人間の形を成しているが、別の存在と考えないと被害を被る。
新鮮な肉を求めて奇声を発しながら彷徨っている。歩行速度は遅い。
『キャリオン(屍肉漁り)』…その名の通りゾンビ等のアンデットモンスターの屍肉の臭いを嗅ぎ付けて漁りにやってくるモンスターの総称。
多種多様な『キャリオン(屍肉漁り)』が居る為、人によっては『○○・キャリオン』の様に見た目のモンスター名を付けて呼称する場合がある。
今回で言えば狼タイプの『キャリオン(屍肉漁り)』な為、『ウルフ・キャリオン』と呼称する。
一説では、ゾンビが生まれると同時に『キャリオン(屍肉漁り)』も生まれると言われている。
『『『アアアアア…』』』ヨロヨロ…
「…全く、人の形を成してるってのは面倒なモノだ…
まだ人だった頃の意識が残ってるかもと一縷の望みを掛けた結果襲われる、何て事が後を立たないというのも頷ける。」
(…くそっ、ゾンビと昔の自分がダブって見える…)
(『変わるか?』)
(いや、良い。
少し前の自分だったら難しかったろうが今は違う。さっさと済ませよう。)
覚束無い動きで自身に近付いてくるゾンビに、ノアの体が僅かに強張る。
だがノアの目に動揺の色は無かった。
「ああなってしまった人はもうどうしようも無い。死して肉が腐り、モンスターとなって醜くなった肢体を晒して彷徨っていては元の魂が浮かばれないだろう。
一刻も早く解放してあげよう。」
『『『『スラッ!』』』』(荒鬼神ノ化身抜刀)
『【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】!
祓ってやるから掛かってこい。』チョイチョイ。
『『『『アアアアア…』』』』
『『『ウウウウウッ!』』』
『『『ガルルルァッ! 』』』
出現させた赤黒い4本の腕にそれぞれ白熱化した刀身の荒鬼神ノ化身を手にしたノアがゾンビと『キャリオン(屍肉漁り)』達を挑発。
その挑発に乗ってくるかの様に、モンスター達は一斉に飛び掛かっていった。
パチパチ…(ゾンビと『キャリオン(屍肉漁り)』焼却中。)
「ふむ…ゾンビや『キャリオン(屍肉漁り)』はただ倒すだけだと『腐肉』や『腐血』をドロップさせ、【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】等でキチンと処理すれば『浄化骨粉』と『霊銀(スピリットシルバー)』を落とすのか…」
襲い掛かってきたアンデットモンスターを難無く処した後、しっかり処理するべく【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】で浄化しつつ焼却。
その間ドロップ品の確認をしていた。
「アルバラストからまだそんなに離れていないのにこれ程アンデットモンスターが彷徨いているとは…
ここから先、更に西側はもっと酷い事になっているだろう…気を引き締めないとな…」
アルバラストを発ってまだ僅かだと言うのに【勇者】軍による影響の片鱗が垣間見え、気合いを入れるノア。
だが現実はノアの想像以上に酷い事になっており、流石のノアでも対処が難しい規模となっている。
その状況に直面するのは約2時間後の事であった。
「え?(ミリア)」
「え?(ライリ)」
街道を行く一行であったが、ふとノアが立ち止まり近くの林の方を見た。
ゾンビの話の後だったからか、隣を歩くミリアとライリがギョッとした顔で思わず立ち止まってしまった。
「どうしますノア殿?(クリストフ)」ヒソヒソ…
「僕が行こう。恐らくあれは…」ヒソヒソ…
「あ、あの、あのあの…何でヒソヒソ話してるんです…?何見付けたんです…?(ミリア)」
隣に立つクリストフと何やらヒソヒソと話し出すノアに、不安に駆られるミリア。
すると
「ミリアちゃん、ちょっとそこの林に行ってみようか。」
「えっ!?
『ガバッ。』わわっ!ちょ、ノアさん!?(ミリア)」
「クリストフはちょっと待機。
ヴァンディットさん、影をクリストフに固定で。
ライリさん達はそのまま進んでて下さい、直ぐ追い付きますので。」
「畏まり。(クリストフ)」
「分かりましたわ。(下からヴァンディット)」
「え、あ、うん…(ライリ)」
「ねぇ何を見付けたんです!?
何の打ち合わせです!?
何で私肩車されてるんです!?(ミリア)」
「まぁまぁ。」ズンズン。
「やーぁ!やーぁ!(ミリア)」ワタワタ…
何かを見付けた林の方へ向かおうと誘うノア。
何故かミリアを肩車するノア。
何か打ち合わせするノア。
そして何も教えないノア。
ミリアはノアの肩の上でワタワタとするが、そんな事お構い無しにズンズンと林の方へと向かって行った。
ガサガサ…
「そこの方~。大丈夫ですか~?」
「あ。(ミリア)」
「ひっ!?
…あ、こ、子連れの冒険者…さん…?(避難民)」
「そうですよ。
集団を見てその子達が怖がっている様でしたので、この子を連れてきました。
僕達は遠征に向かう途中の王都の隊列です。
少し進んだ所にアルバラストがあるので安心して下さい。」
林の方へ向かうと、木の陰から街道の様子を窺っている母子を発見。
子供の方は衰弱してグッタリとしており、母親の方も目の下に隈があって数日碌に寝ていない事が窺えた。
「よ、良かった…歩いてる集団が【勇者】軍に見えたし、あそこに立ってる白い人?(クリストフ)
はよく分かんなかったから動けなかったの…
こっちは体調が優れない子が2人も居るから迂闊な事出来ないし…(避難民)」
ヌン。(クリストフ)
「取り敢えず街道に出ましょう。
この子と一緒にその白い人の所に行って下さい。何とかしてくれるハズですから。
ミリアちゃん、案内よろしくね。」
「は、はい!
ゆっくりで良いです、どうぞこちらに!(ミリア)」
肩から降りたミリアは、両手に子供2人を抱えた母親と共に、街道でヌン。としているクリストフの下へと向かっていった。
ノアはその後ろ姿を見送りつつ
「ゾンビ4体に『キャリオン(屍肉漁り)』8頭か…
親子の発見がもう少し遅かったら危なかったな…」
『『『『アアアアア…』』』』
『『『ガルルル… 』』』
『『『ウウウウウ…』』』
つい先程まで母子が居た林の奥からゾンビと屍肉漁りと言われる狼タイプの『キャリオン』が複数体出現。
ゾンビは人間の形を保っているモノもいれば、所々筋繊維が剥き出しとなり、目を背けたくなる個体も居た。
死後数日が経過しているからか肌が黒く変色し、独特な臭いが漂ってくる。
『ゾンビ』…死した人間の体に低級の霊、又は悪霊が取り憑いた存在。
人間の形を成しているが、別の存在と考えないと被害を被る。
新鮮な肉を求めて奇声を発しながら彷徨っている。歩行速度は遅い。
『キャリオン(屍肉漁り)』…その名の通りゾンビ等のアンデットモンスターの屍肉の臭いを嗅ぎ付けて漁りにやってくるモンスターの総称。
多種多様な『キャリオン(屍肉漁り)』が居る為、人によっては『○○・キャリオン』の様に見た目のモンスター名を付けて呼称する場合がある。
今回で言えば狼タイプの『キャリオン(屍肉漁り)』な為、『ウルフ・キャリオン』と呼称する。
一説では、ゾンビが生まれると同時に『キャリオン(屍肉漁り)』も生まれると言われている。
『『『アアアアア…』』』ヨロヨロ…
「…全く、人の形を成してるってのは面倒なモノだ…
まだ人だった頃の意識が残ってるかもと一縷の望みを掛けた結果襲われる、何て事が後を立たないというのも頷ける。」
(…くそっ、ゾンビと昔の自分がダブって見える…)
(『変わるか?』)
(いや、良い。
少し前の自分だったら難しかったろうが今は違う。さっさと済ませよう。)
覚束無い動きで自身に近付いてくるゾンビに、ノアの体が僅かに強張る。
だがノアの目に動揺の色は無かった。
「ああなってしまった人はもうどうしようも無い。死して肉が腐り、モンスターとなって醜くなった肢体を晒して彷徨っていては元の魂が浮かばれないだろう。
一刻も早く解放してあげよう。」
『『『『スラッ!』』』』(荒鬼神ノ化身抜刀)
『【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】!
祓ってやるから掛かってこい。』チョイチョイ。
『『『『アアアアア…』』』』
『『『ウウウウウッ!』』』
『『『ガルルルァッ! 』』』
出現させた赤黒い4本の腕にそれぞれ白熱化した刀身の荒鬼神ノ化身を手にしたノアがゾンビと『キャリオン(屍肉漁り)』達を挑発。
その挑発に乗ってくるかの様に、モンスター達は一斉に飛び掛かっていった。
パチパチ…(ゾンビと『キャリオン(屍肉漁り)』焼却中。)
「ふむ…ゾンビや『キャリオン(屍肉漁り)』はただ倒すだけだと『腐肉』や『腐血』をドロップさせ、【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】等でキチンと処理すれば『浄化骨粉』と『霊銀(スピリットシルバー)』を落とすのか…」
襲い掛かってきたアンデットモンスターを難無く処した後、しっかり処理するべく【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】で浄化しつつ焼却。
その間ドロップ品の確認をしていた。
「アルバラストからまだそんなに離れていないのにこれ程アンデットモンスターが彷徨いているとは…
ここから先、更に西側はもっと酷い事になっているだろう…気を引き締めないとな…」
アルバラストを発ってまだ僅かだと言うのに【勇者】軍による影響の片鱗が垣間見え、気合いを入れるノア。
だが現実はノアの想像以上に酷い事になっており、流石のノアでも対処が難しい規模となっている。
その状況に直面するのは約2時間後の事であった。
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