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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
天空大陸・第3諸島が山の上にある理由
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ザクザク…
〔ふむ、確かに香ばしく、歯応えがあって″甘じょっぱい″。
これをこの地で作ったとの事ですが、この地では″塩″が採れるのですか?(ハーピークイーン)〕
「小麦やナッツ類は隣の領で、木の実はこの辺りで採取しましたが、″塩″は懇意にしている方から融通して貰いました。
時期的に塩分が不足するとマズイですから少し多めに…
『ゴソゴソ』あったあった、コレです。」
そう言ってノアはアイテムボックスから、以前獣人国やスロア領で見せた塩の塊、龍宮城産の岩塩『蒼海塩』を取り出して見せた。
〔おお…何と美しい…まるで深い海の碧を濃縮した様な…(ハーピークイーン)〕
「良ければ手に取って確認して貰って良いですよ。」
〔ほ、本当か!(ハーピークイーン)〕
サファイアを思わせる青い岩塩『蒼海塩』を、目をキラキラと輝かせて見るハーピークイーンに、ノアは手渡しして確認してみる様に言う。
すると周りに居たハーピー族も食い入る様に見始め、マジマジと観察していた。
「…凄く興味を持ってるな…何故あんなに…」
〈簡単な話だわさ。
空の上には塩が無いのだわさ。とても貴重品なのだわさ。〉
「あ、そうなの?」
《我らが暮らす天空大陸・第3諸島があの山の上にあるのもそれが理由だ。
あの山は遥か昔海の底であったらしく、豊富な岩塩層を形成していたのだ。》
ノアの疑問にステラと四季龍インヴェルノが答えてくれた。
2人の説明曰く、種族が違えど生物として生きている以上塩は必須な様で、纏まった量の塩を求めてこの地(というか山の頂上付近)に天空大陸を配置したのだとか。
数千メル級の山々が聳える山頂付近には、太古の昔に形成された岩塩層があり、しばしば降りてきては採掘し、残土や岩等は四季龍インヴェルノによって埋め戻し、固着させていたと言う。
とは言え、資源が無限に湧いてくる訳も無く、年々減少の一途を辿っていたらしい。
天空大陸・第3諸島にはインヴェルノの様な亜龍やハーピー族、ケット・シーや似た種族のクー・シーが居る程度である為、人族の様に海水から塩を作り出す事等出来なかったという。
〈私が人里に降りて一定期間住み着いていたのも、独自の塩の流通経路を得られないかの調査の一貫だったのだわさ。〉
「…本当?」
《済まん、流してくれて良いぞ。》
(『だろうな。』)
ちっちゃいお手々で胸をドンと叩いてドヤっているステラであったが、ノアは一切信じていなかった。
〔少年よ、素晴らしい物を拝見させて頂いた。
一度これらの材料を島へと持ち帰り、協議した上で後日また来訪しても良いだろうか?(ハーピークイーン)〕
「というと?」
「やはりここの方々とは良き隣人関係を築きたいと思っている。
だが私だけの判断ではどうしようも無いので、各種族の意見を纏めた上で再び参ろうと思っている。(ハーピー)」
「なる程。
ちなみにステラさんやインヴェルノさん的にはどう思います?」
〈私は良いと思うのだわさ。
数日接してみて良い人達ばかりだったし。〉
《私も同意だ。
ちなみに私の場合、独自に判断材料があり、そちらの影響が大きいな。》
〔そうですか。
″女王様″と″顔役殿″にそう言って貰えると心強いです。(ハーピークイーン)〕
「ん?」
ハーピークイーンが気になる事を言っていたが、ここで突っ込むと長くなると思ったのでスルーするノアであった。
〔ほら、一度島へと戻りますよ。(ハーピークイーン)〕
〔いやだー!戻ったら罰が開始されちゃうからまだ居るーぅー!(ゴチ)〕
「本当にでっかい子供だな…
ほら、携行食を1本渡しておきます『ザクッ!』から大切にって、あーあ…」
モシャモシャ…
〔美味し美味し…
… はっ!しまった、つい反射的に…(ゴチ)〕
島に戻ったら始末書と2日間の飯抜きを課せられるハーピー族のゴチにせめてもの恵みをと思ったが、既に餌付けされていたゴチは反射的に頬張ってしまい、胃の中に収めてしまった。
そんなやっちまった感満載の表情で固まってしまったゴチと100人近くのハーピー族を従えたハーピークイーンは、島へと一斉に戻っていくのだった。
「はぁ…まるで嵐が訪れたかの様な時間だったな…」
〈一時はどうなる事かと思ったけど、無事に済んで良かったのだわさ。〉
《済まぬな、私が口を滑らしたばかりに…》
「そういえば発端はそれでしたね…
まぁ今となっては気にしてませんよ。
…っ、さて!街に戻って何か手伝いでもしますかね。」
〈いやいや、休んだ方が良いのだわさ。〉
嵐の様な時間が過ぎ、一息吐いたノアは街の方へと戻っていった。
隣人との件も大切だとは思うが、街を建設する事が急務である。
大氾濫が予想される期日まで、後1ヶ月程しか無いのだから。
ガコンッ!ガコンッ!ガコンッ!(家を建設中。)
ゴィンッ!ゴィンッ!(壁の作成。)
カンカンカンカンッ!(扉の製作。)
「おー、心なしか作業が捗ってる気がする…」
「『涼虫』によって比較的快適になったから働きやすくなった様だな。(カルル)」
《贈り物が役立ったのならそれに越した事はない。もう少し増やしたい場合は言ってくれ、また何匹か見繕って来よう。》
街建設現場に戻ったノアは作業に従事している者達の動きが幾分増した様に思っていた。
その周りでは、四季龍インヴェルノとハーピー族が持ってきた『涼虫』から冷気が放たれ、何もないよりか大分まともな環境となっていた。
この分なら早い段階で街の建設は成される事だろう。
だが課題はまだある。
「周辺を調査してみたが、鉱石の類い…
特に鉄が少ないな。
大氾濫に際しては予備の武器や防具を相当数常備しておきたい所だ。(技術職1)」
「むむむ、であれば【商人】に頼んで幾らか確保して貰った方が良いな。
ここは僻地故、早め早めに行動しないと1ヶ月等あっという間だからな…(カルル)」
と、街建設班とは別で資源の調査に向かっていた者達から報告が上がった。
再生資源は豊富であるが、鉱石等の資源に関しては少ないという。
幾ら手勢が居るからと言って武器が無ければ話にならない。
早い内に【商人】に取り付けて確保しようかと考えていたカルルだが、都合良く翌日商隊がやって来る事になる。
だがそこで一悶着起こるのだが、結果的にはこちらの利になる出来事が起こるのだった。
〔ふむ、確かに香ばしく、歯応えがあって″甘じょっぱい″。
これをこの地で作ったとの事ですが、この地では″塩″が採れるのですか?(ハーピークイーン)〕
「小麦やナッツ類は隣の領で、木の実はこの辺りで採取しましたが、″塩″は懇意にしている方から融通して貰いました。
時期的に塩分が不足するとマズイですから少し多めに…
『ゴソゴソ』あったあった、コレです。」
そう言ってノアはアイテムボックスから、以前獣人国やスロア領で見せた塩の塊、龍宮城産の岩塩『蒼海塩』を取り出して見せた。
〔おお…何と美しい…まるで深い海の碧を濃縮した様な…(ハーピークイーン)〕
「良ければ手に取って確認して貰って良いですよ。」
〔ほ、本当か!(ハーピークイーン)〕
サファイアを思わせる青い岩塩『蒼海塩』を、目をキラキラと輝かせて見るハーピークイーンに、ノアは手渡しして確認してみる様に言う。
すると周りに居たハーピー族も食い入る様に見始め、マジマジと観察していた。
「…凄く興味を持ってるな…何故あんなに…」
〈簡単な話だわさ。
空の上には塩が無いのだわさ。とても貴重品なのだわさ。〉
「あ、そうなの?」
《我らが暮らす天空大陸・第3諸島があの山の上にあるのもそれが理由だ。
あの山は遥か昔海の底であったらしく、豊富な岩塩層を形成していたのだ。》
ノアの疑問にステラと四季龍インヴェルノが答えてくれた。
2人の説明曰く、種族が違えど生物として生きている以上塩は必須な様で、纏まった量の塩を求めてこの地(というか山の頂上付近)に天空大陸を配置したのだとか。
数千メル級の山々が聳える山頂付近には、太古の昔に形成された岩塩層があり、しばしば降りてきては採掘し、残土や岩等は四季龍インヴェルノによって埋め戻し、固着させていたと言う。
とは言え、資源が無限に湧いてくる訳も無く、年々減少の一途を辿っていたらしい。
天空大陸・第3諸島にはインヴェルノの様な亜龍やハーピー族、ケット・シーや似た種族のクー・シーが居る程度である為、人族の様に海水から塩を作り出す事等出来なかったという。
〈私が人里に降りて一定期間住み着いていたのも、独自の塩の流通経路を得られないかの調査の一貫だったのだわさ。〉
「…本当?」
《済まん、流してくれて良いぞ。》
(『だろうな。』)
ちっちゃいお手々で胸をドンと叩いてドヤっているステラであったが、ノアは一切信じていなかった。
〔少年よ、素晴らしい物を拝見させて頂いた。
一度これらの材料を島へと持ち帰り、協議した上で後日また来訪しても良いだろうか?(ハーピークイーン)〕
「というと?」
「やはりここの方々とは良き隣人関係を築きたいと思っている。
だが私だけの判断ではどうしようも無いので、各種族の意見を纏めた上で再び参ろうと思っている。(ハーピー)」
「なる程。
ちなみにステラさんやインヴェルノさん的にはどう思います?」
〈私は良いと思うのだわさ。
数日接してみて良い人達ばかりだったし。〉
《私も同意だ。
ちなみに私の場合、独自に判断材料があり、そちらの影響が大きいな。》
〔そうですか。
″女王様″と″顔役殿″にそう言って貰えると心強いです。(ハーピークイーン)〕
「ん?」
ハーピークイーンが気になる事を言っていたが、ここで突っ込むと長くなると思ったのでスルーするノアであった。
〔ほら、一度島へと戻りますよ。(ハーピークイーン)〕
〔いやだー!戻ったら罰が開始されちゃうからまだ居るーぅー!(ゴチ)〕
「本当にでっかい子供だな…
ほら、携行食を1本渡しておきます『ザクッ!』から大切にって、あーあ…」
モシャモシャ…
〔美味し美味し…
… はっ!しまった、つい反射的に…(ゴチ)〕
島に戻ったら始末書と2日間の飯抜きを課せられるハーピー族のゴチにせめてもの恵みをと思ったが、既に餌付けされていたゴチは反射的に頬張ってしまい、胃の中に収めてしまった。
そんなやっちまった感満載の表情で固まってしまったゴチと100人近くのハーピー族を従えたハーピークイーンは、島へと一斉に戻っていくのだった。
「はぁ…まるで嵐が訪れたかの様な時間だったな…」
〈一時はどうなる事かと思ったけど、無事に済んで良かったのだわさ。〉
《済まぬな、私が口を滑らしたばかりに…》
「そういえば発端はそれでしたね…
まぁ今となっては気にしてませんよ。
…っ、さて!街に戻って何か手伝いでもしますかね。」
〈いやいや、休んだ方が良いのだわさ。〉
嵐の様な時間が過ぎ、一息吐いたノアは街の方へと戻っていった。
隣人との件も大切だとは思うが、街を建設する事が急務である。
大氾濫が予想される期日まで、後1ヶ月程しか無いのだから。
ガコンッ!ガコンッ!ガコンッ!(家を建設中。)
ゴィンッ!ゴィンッ!(壁の作成。)
カンカンカンカンッ!(扉の製作。)
「おー、心なしか作業が捗ってる気がする…」
「『涼虫』によって比較的快適になったから働きやすくなった様だな。(カルル)」
《贈り物が役立ったのならそれに越した事はない。もう少し増やしたい場合は言ってくれ、また何匹か見繕って来よう。》
街建設現場に戻ったノアは作業に従事している者達の動きが幾分増した様に思っていた。
その周りでは、四季龍インヴェルノとハーピー族が持ってきた『涼虫』から冷気が放たれ、何もないよりか大分まともな環境となっていた。
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「周辺を調査してみたが、鉱石の類い…
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と、街建設班とは別で資源の調査に向かっていた者達から報告が上がった。
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