ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.

文字の大きさ
1,036 / 1,124
ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~

阿羅亀噛→荒鬼神→荒鬼神ノ化身→?

しおりを挟む
~カース(呪い)武器仕分け中~


ガシャッ。カシャン、ガシャッ…

「準魔、準魔、クズ、無難、準魔、無難…(デオ)」

「クズ、クズ、無難…
クズが溜まってきたから解体してくれ。(ガーラ)」

「「「はい!(技術職達)」」」


(((何か芋の選別やってるみたい…(サキュバス3人組))))


ノアと戦闘職数パーティはモンスターの乱獲に向かい、デオとガーラ、手の空いた技術職は武器商人が残していったカース(呪い)武器の選別作業を進めていた。

そのわきでは、暇をもて余したサキュバス3人組が作業を眺めていた。


「あの、その選別作業、私達も手伝いましょうか?(ラハラメ)」
「意外とここに集まった人達の身持ちが堅くて性処理(精気回収)の仕事があまりなくて…(ミダラ)」

「手伝って貰いたいのはやまやまなんだが、こういうヤバいものもあるからなぁ…(ガーラ)」

ガシャ…(その辺のカース(呪い)武器を取る。)


手が空いてるサキュバス3人組から手伝いを願い出て来たのだがガーラはやんわりと断る。
その理由を、その辺の武器で説明してくれた。



『独特な長剣→″毒毒(ブスブス)の長剣″
品質:7  耐久値:80

所有者を中心としてランダムに状態異常を発生させる。勿論″所有者″も食らう。

ランダム状態異常→″毒(大)″。』



「「「ひぇぇ…」」」

「これは″クズ″の部類に分けて鋳潰す訳だが、不用意に触られちゃ危ないだろ?
こういった類いのモンが10本中1本紛れてんだよな。
だから手伝ってくれるのは嬉しいが、手伝わせられねぇんだ。(ガーラ)」





トボトボ…

ガシャガシャ…

手伝いが出来ずにトボトボと建設地へ戻っていく3人を眺めつつ選別作業は続く。


「デオさん、これ準魔ですかね?(技術職1)」

「ん?(デオ)」



『瀬戸際の槍→″窓際の槍″
品質:7  耐久値:1→″2″

絶大な一撃を叩き込める槍

筋力2割上昇。』



「いや、そりゃクズだな。
筋力2割上昇はデカいが耐久が″2″しかねぇ。
鋳潰して素材に戻すとしよう。(デオ)」

「了解です。(技術職1)」



「ガーラさん、これは無難ですかね?(技術職2)」

「あん?(ガーラ)」



『堕落のナイフ→″蘇りのナイフ″
品質:7  耐久値:100

豪華さ、華やかさの無い普通のナイフ。

攻撃時耐久値常時2減少→″5回攻撃時、耐久値1回復″。』



「無難だな。(ガーラ)」

「無難ですよね。(技術職2)」


カース(呪い)武器が1200本あるのだから変な性能な物も紛れており、準魔、クズ、無難の3種に分けている。

準魔というのは″準魔剣″の事。
魔剣とまではいかないが、そこそこ良い性能を持つ武器。

無難は文字通り無難な性能、普通の効果無しの武器より頭1つ出た程度の武器の事。

クズはそのままクズ性能な武器。
効果だけみれば準魔相当はあるものの、品質だったり耐久値、効果の面でクズであればそちらに割り振っていた。



~準魔剣~

『つむじ風→″鎌威太刀(かまいたち)″
品質:7  耐久値:100

風属性を持つ太刀。

自身を中心にランダムに風の刃を発生。→″前方に風の刃を発生させる。″』



「…デオさん。
この準魔、こんな性能でも魔剣には程遠いのですか?(技術職1)」

「そうだな。
言っちまえば、技術とスキルがありゃ風の刃を発生させるのは何ら難しくはねぇ。(デオ)」

「坊主(ノア)なら手刀で木ぃ位ぶった斬れるんじゃねぇか?(ガーラ)」


選別作業を続けていた技術職の1人が準魔剣を手にしつつ疑問を口に出す。


「ってか皆魔剣は見た事無いのか?(ガーラ)」

「「「はい。」」」

「魔剣っつーのは謂わば″デタラメな性能″を持つ武器だ。
″武器から大型の魔法を放つ″とか″武器から召喚獣を出現させる″とかだ。
言っちまえば坊主の持つ武器なんかが魔剣と言えるな。(デオ)」

「「「そうなのですか?」」」


魔剣の例としてノアの持つ荒鬼神ノ化身を差すと、皆一様に疑問の声を上げた。

彼らがここにやって来て数日経つが、ノアの持つ武器の性能を見た者は居ない。
先日のハーピー族との戦闘では、ガントンファーと持ち前の戦闘力で圧倒し、最終的には荒鬼神ノ化身を使用したが能力までは使用しなかった。


「俺もこの目で見た訳じゃねぇが、噂に聞く能力はどれも信じられないモノばかりだ。
やれ″超高温の炎を発生させた″だの″光輝く龍を召喚″しただの様々だ。(デオ)」

「作った時はまさかそんな代物になると思わなかったよなぁ?(ガーラ)」

「あぁ。(デオ)」

「え?あの剣はお二人が作ったのですか?(技術職2)」

「元になった剣は確かに俺達が作ったが、その後の派生は俺達のモンじゃない。
聞いた事あるだろ?『亀王の鉄(くろがね)』、阿羅亀と言う名のモンスターの素材だ。(デオ)」

「え?あの阿羅亀ですか?(技術職2)」

「でも『亀王の鉄(くろがね)』って″魔力を通さず、高重量で強固″だからあの様な業物に仕上げる事は到底難しいのでは…?(技術職3)」

「良く知ってんじゃねぇか。
だかそれを可能にしたんだよ、″ドワーフ族″がな。(デオ)」

「先のフリアダビア奪還戦でドワーフ族と友好関係をとなったらしく、その際に手を加えたらしい。
人族には無理でも、ドワーフ族なら『亀王の鉄(くろがね)』を加工する事位容易だからな。(ガーラ)」

「ドワーフ族…
あまりの技術力に、魔剣の年間製造数を制限されている種族が【鬼神】の為に…(技術職1)」

「でもドワーフ族って変わり者で、例え王様から魔剣製造を依頼されても、″気に入らない″の一言で拒否する事で有名ですよね?(技術職3)」

「つー事は気に入られたんだろうぜ。
ドワーフ族は武力に対して絶大な賛辞を贈る種族でもあるからな。(デオ)」


ノアと接していたドワーフからは考えられないだろうが、本来ドワーフ族は義に厚いが仲良くなるまでが難しく、自身の武力を上回る相手には賛辞と共に魔剣を贈る事があるらしい。


「とは言え坊主の魔剣は度が過ぎている。
能力を聞いたが、どんな魔剣よりも抜きん出ているからな。
原因としてはやはり″相棒の龍″が影響しているだろう。
なんでも『鬼神』の力が籠った武器を″龍の炎″で鋳潰してドワーフの力であの剣に再構成したとか…
規格外と規格外の力を最高の技術で形にしたんだ、そりゃ凄まじい性能になる訳だ。(ガーラ)」

「″最終形″がどうなるか楽しみだぜ。(デオ)」

「「「え?あれで完成形じゃないんですか?」」」

「アホみたいに熟練度の上がった俺達ですら″最終形″の姿は分からない。
剣としての形状を保っているかも知れないし、内包されている2つの力が解放されて別の形になっているかも知れない。
それは坊主次第だな。(デオ)」  
しおりを挟む
感想 1,255

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...