ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.

文字の大きさ
1,039 / 1,124
ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~

続・動きを見せる各方面

しおりを挟む
~ヴァリエンテ領から北東に位置する街道~


『『『ガラガラガラ…』』』(大きな荷馬車の音)

「いやぁ先程は車輪が嵌まっていた所を助けて頂き誠に感謝致しましただ。」

「何の何の!強靭な筋肉を持つ我等の力を遺憾無く発揮させて貰っただけの事。(バルク)」

「それにしても馬車に乗せて頂き感謝しますぞ。1日の有酸素運動量を超過してしまいそうでした故こちらこそ助かりました。(パンプ)」

「しかし中々重そうな荷を運んでおられましたな。何なのですかあの″石柱″は。
建材か何かですかな?(スクワ)」

「あぁあれは今話題の海洋種さんからの運搬依頼品だだぁ。
この先の西の辺境、ヴァリエンテ領まで運んで欲しいと仰られましただぁ。」

「ヴァリエンテ領?(パンプ)」

「えぇ。
何でも新しく街を興すだとかで必要な″人材″なんですと。」

「″人材″?建材でなく?(バルク)」

「はぁ。私も詳しくは聞いてないのですが、取り敢えず運んで欲しいとだけ…」

「「「なる程!では我等もそのヴァリエンテ領へと向かわせて貰いますぞ。
荷降ろしも手伝わせて頂きますぞ。」」」

「あぁ~それは助かります。
それよりもお三方、変わった防具を纏っておられますなぁ。
上半身は殆ど裸同然ではないですか?」

「鍛え上げた筋肉は柔な防具にも勝るのです!(スクワ)」


何ともむさ苦しい3人組を乗せた荷馬車はヴァリエンテ領へと向かう。

ちなみにこの3人、『筋肉達磨』という【拳士】のパーティで、以前ノアと一戦交えた事があり、その後雑談の際に既製品の防具は入らない事を伝えると、デオとガーラの2人を紹介して貰った経緯がある。

数日後ヴァリエンテ領に到着した3人は、二重の意味で驚く事になる。





~街建設地から3ケメル・山の麓(窪地の最深部)~

『キィイイン…』『『『ボコボコボコ…』』』(ダンジョンコアを中心として急速に森を形成。)

『『ドシュッ!』』『キィイイン…』プシュッ!『『ブシュッ!』』バシャ!(ダンジョンコアから次々に糸が噴出。)





~街建設地から約500メル・観測班~


「…ダンジョンコア形成より3日、形成された森は300メル程の規模となっており、植生は亜熱帯地域で見られる物であり、こちらの地域で見る物とは異なります。(観測班1)」

「ダンジョンコアより次々に糸の様な物質が噴出、山の麓や周囲の木々に張り付いています。(観測班2)」

「…糸…蜘蛛のモンスターのお出座しか?
巣…?いや、それにしては規模と量が…
まさかあれは巣では無く″繭(マユ)″なのでは…?(ルルイエ)」

「その様です…な…
直径20メル程の大きさになった途端、胎動の様な動きを見せておりますからな…(観測班3)」

「つまり大氾濫発生時、あの″繭(マユ)″が臨界点に達したら中からモンスターが溢れてくるのだろうな…(ルルイエ)」


ダンジョンコアから噴出した糸の様な物質は周囲に張り付き塊を形成。
ある程度の大きさに達した瞬間胎動を開始、それを見た観測班はコレを″繭(マユ)″であると判断。

尚も″繭(マユ)″は規模を増大。
大きさ・感知される魔力量が臨界点に達した所で大氾濫が発生するモノだと思われる。





~街建設地~


「それじゃあノアちゃん、急性精気中毒について簡単に教えてあげるからよーく覚えておくのよ?
サキュバス族って面白い体の造りをしてて、獣人族や一部の種族しか感じ取れない″精気″を自身の糧に出来る種族なの。
それで件の急性精気中毒なんだけど、急性精気中毒が起こる原因って、自身が摂取出来る精気の許容量を越えちゃった事で起こるものなの。(アミスティア)」

「うん、まぁヴァンディットさんからも似た様な感じで教わったかな。」

「症状としては強烈な多幸感、身体の痙攣、場合によっては意識の消失、まぁ人間の女性で言えば行為中にイ「分かった!分かったって!そこを詳しく説明しなくても何度か見てるって!」


「な、何度も…?(ラハラメ)」ドキドキ…
「″あ、あんな経験″を何度も…?(アマエ)」ドキドキ…
「そんな…ミダレちゃん…(ミダラ)」ドキドキ…

「あの!勿論狙ってやった訳じゃ無いですからね?基本事故ですからね?」

(『未遂もあるがな。』)


「つまり簡単に言っちゃえば、″彼女達自身の許容量を底上げ″してしまえば″ノアちゃんが彼女達をベタベタまさぐっても急性精気中毒になり難い身体″になり得るかも知れないのよ。(アミスティア)」


「ベ、ベタベタ…?(ラハラメ)」ドキドキ…
「ふぇぇ…そんな事されたら…(ミダラ)」ドキドキ…
「耐えられないよぉ…(アマエ)」ドキドキ…

「ちょ、母さん語弊が…
触らない!ベタベタ触らないから安心して!」

(『ガッツリは触るけどな。』)

(ぅおい!)


ついに暗躍し出した両親からサキュバス3人組への急性精気中毒緩和訓練が開始された。

実際に何をやるのか、やらされるのかはまだ分からないが、両親が加担している以上間違いなく良くない事だろう。





「で?実際には何をすれば良いの?
まさか本当にただ連れていく訳じゃないよね?」

「勿論よ。
魔力量の底上げ方と似ているわ。
魔力量の場合、自身の魔力が空になるまで使い続けて回復。
また空になるまで使い続けていく事で自身が保有出来る魔力量が底上げされていくじゃない?
だから徐々にノアちゃんが力の制御を解いていってジワジワならしていったら彼女達の許容精気量も自ずと増えていくって訳。(アミスティア)」

「まぁそういう事か。」


と、シンプルにノアの方で力の制御を調整して徐々に精気を放出して慣らしていくプランの様だ。

但し


「それからノアちゃん。
3人を連れている間、ある意味ノアちゃんは『先生』、3人は『生徒』みたいなものだから厳しく接してあげてね?
″さん付け″は勿論ダメよ。(アミスティア)」

「えっ!?」

「「「えっ!?(嬉)」」」

「そりゃそうでしょう。
『先生』は『生徒』から舐められたらダメ。
なぁなぁな関係だと、覚えるものも覚えられなくなるからね。(アミスティア)」

(くっ…そんな事言って、本当はこちらの反応見て楽しむつもりなんだろう…)

(あら、分かってるじゃない。精々楽しませて貰いたいモノだわ。(アミスティア))

(『心読んでね?』)
しおりを挟む
感想 1,255

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...