ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~

素材は花束鉄蟷螂とヘラクレスグーパンオオカブト

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~街建設地から3ケメル・山の麓(窪地の最深部)・繭~ 


『『ボコボコボコ…ズルンッ…』』(巨大な繭から何かが出現。)

カキッ、カキ、カキ…(何かが繭を這う。)

『『ピキピキ…』』(翅が急速に乾燥、胴体に青みがかった刺々しい甲殻が形成。)

『『ブァアアアッ!』』(翅をはばたかせて飛翔。)





~街建設地から約500メル・観測班~


「っ!
山の方で何やら動きが…巨大な繭から何かが飛翔しました!その数4!(観測班1)」

「こちらへ向かってきます!(観測班2)」

「レドリック殿!気を付けるのだ!何かが来るぞ!(ルルイエ)」





~モンスターの乱獲場所~


「『ダブルスラッシュ』!(戦闘職1)」ザシュッ!

「畳み掛けろっ!(戦闘2)」


「ふむふむ、ヘラクレスグーパンオオカブト17体に、マン・モスが6体か。
順調順調…(レドリック)」


<レドリック殿!気を付けるのだ!何かが来るぞ!>


「っ!これは観測所に居るルルイエ殿の声!
チッ、観測所を通過して真っ直ぐこっちに向かってくる。
皆!急いで今相手にしているモンスターを狩れ!何かがやって来るぞ!(レドリック)」

「「「えええっ!?」」」


山の麓、ダンジョンコアを起点として出現した巨大な繭から何かが4体出現。
飛翔したかと思えば高速で飛行し、観測所上空を通過。

街のある方角へと真っ直ぐ向かってきていた。

丁度街と観測所との中間地点では、レドリック監視の下数パーティが武器となり得そうなモンスターの乱獲を行っていた所である。

このタイミングでこの場には討伐・討伐間近のヘラクレスグーパンオオカブトが2体ずつおり、討伐直後の死骸はまだ回収すら行われていなかった。


ギシャァアアアアアッ!(何かの鳴き声)
ガァアアアアアッ!(何かの鳴き声 )
『『ゲェァアアアッ!』』(何かの鳴き声 )


「な、何だありゃ!?(戦闘職2)」
「″トンボ″みたいだが何だ?ゴツゴツしてやがる!?(戦闘職1)」

「目を離さず前の敵だけ見とけ!
あれは『ドラゴネウラ』、俺が相手する!(レドリック)」


高速で迫る何かの姿を″トンボ″と称する声が上がる。
それに対してレドリックは『ドラゴネウラ』と呼び、迎撃態勢を取るのだった。



ドラゴネウラ…竜の力が宿った大型のトンボ。
翅は金属質、甲殻はまるでスケイルメイルの様に滑らか且つ強靭。
口から炎魔法を吐き、飛び掛かって下唇による噛み付き攻撃も仕掛けてくる。

最も注意すべきなのは、胴体の産卵管には鋭い爪が3本付いており、これを手足の様に自由自在に操り攻撃してくる。





~そこから遡る事2分前・ノア達一行~


「あの、先生?今の行動の意味は…?(アマエ)」

ニギニギ…(握り拳を作り感触を確かめる。)

「よし、良いな。
取り敢えず今の行動の意味を説明する前に、3人に僕の【適正】の事を話しておこう。」

「「先生の【適正】?」」

「先生は【鬼神】じゃないんですか?(ミダラ)」

「それはあくまで通り名であって【適正】じゃ無いね…」


最近【鬼神】【鬼神】言われ過ぎてて忘れがちだが、ノアは【ソロ】と言う適正で、″協力関係と思われる行動を取ると弱体化″してしまうのである。


「…え?じゃあさっきの行動って…(アマエ)」
「弱体化を狙ったモノなのですか?(ラハラメ)」

「そゆこと。」

「何でそんな…(ミダラ)」


【ソロ】の適正について簡単に教えてあげたら全てを理解してくれた。
だがそんなノアの行動に申し訳なさそうな表情をする3人。


「はいはいそんな顔しない。
高々10分位弱体化するだけだ。」

「どれ位弱体化するんですか?(ラハラメ)」

「うーん…体感7割位かな…?」

『『『ショボンボ…』』』

「ほらほら!落ち込まない落ち込まない!」


そんな3人を元気付ける為に励ますノアだが、より一層ションボリしてしまった。


「大丈夫大丈夫、大氾濫まで時間はあるし、ここには父さんも母さんも居る事


<皆!急いで今相手にしているモンスターを狩れ!何かがやって来るぞ!>


バッ!

「「「えっ!?どうしたんですか先生!?」」」


ションボリした3人を更に励まそうとしたノアだが、その瞬間<聞き耳>に父レドリックの声が響く。

咄嗟に声のする方を注視したノアは山の方角から何かが飛来しているのが見えた。


「3人共!続きは後だ!何かやって来るらしい!皆は急いで街の方に!」


そこでノアは3人に避難する様に伝え、自身は現場に。

と思ったが


ベシャッ!(ノアズッコケ。)

「へぶっ!?」

「「「ああっ!?ノアさん!?」」」

(『そりゃ弱体化した状態でそんな重い物(荒鬼神ノ化身4本約200ケメル)ぶら下げて走り出しゃ転けもするだろうに。』)


現場に向かおうとしたノアだが、その場からピクリとも動けず、荒鬼神ノ化身の重量に負けて顔から倒れ込んでしまった。


ズボッ…「…いだぃ…」


地面から顔を引っこ抜き、珍しく悲鳴を上げるノア。その後ろでは何故か3人が無言で悶えていたが、恥ずかしい限りである。

とそこに


「どーした坊主、珍しく顔に泥付けて涙目になっちまって。(デオ)」

「泣いてはいないやい。」

「何か奥であったみたいだな。
坊主の親父さんの声がしたぜ?(ガーラ)」


″とある武具の製作″が一段落付いたデオとガーラの2人が様子を見にやって来た。


「奥で出現した繭から何かモンスターが出てきたらしい…
僕も行こうとしたけど丁度弱体化を発生させちゃって…」

「「あれま。」」


ズッコケた理由と事情を2人に説明すると、そういう事ねとばかりに納得してくれる2人。

すると


「じゃあ″試作品″の運用も兼ねてこちらから手を貸すぜ。(デオ)」

「え?」

「丁度さっき整備が終わって一狩り行って貰おうとしてたんだ。肩慣らしに良いんじゃねえかと思ってな。(ガーラ)」

「つー訳でスティルダー、ダッカード!
ちょいっと出て貰えるか?『一式装備の性能』を試してきてくれ!(デオ)」


″試作品″、『一式装備』等の話が出て来て一瞬『?』になるノアを他所に、その″試作品″を装備した2人が作業場(予定地)の方から歩いてきた。


「ちょ、″出て貰えるか″って、さっき武具の説明受けたばかり…(【軽業師】スティルダー)」

「走るのだって久し振りなのにいきなり戦闘て…(【盾撃】ダッカード)」

「つべこべゆーな!
歩く前に走る事が必要って言うだろ?(デオ)」

「「知らん知らん知らんっ!」」


デオに半ば強制的に派遣された【軽業師】のスティルダーと、その仲間【盾撃】のダッカード。

その2人に装備された『一式装備』[天空覇者(ゴベルナンティエ)]・[弾丸戦車(タンク・ディバラ)]。

今回の戦闘で各々性能を遺憾無く発揮し、大氾濫でも猛威を振るう事になる。
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