1,069 / 1,124
ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
到達
しおりを挟む
ゴガガギガガガガッ!(鎧王富嶽蟲の咆哮)
ズドンッ!『グチャッ!』『『『ゴガンッ!』』』ズゴンッ!『ッチャッ!』(大地と仲間を踏み砕く)
アミスティアとレドリックがモンスター群へと駆け出したと同時に、モンスター群の中からも最大戦力の鎧王富嶽蟲が仲間を踏み潰しながら侵攻を開始。
だが見えている訳では無い様で、微妙に左右に振れながらの侵攻であった。
『アミ!奴の『死点』は!(レドリック)』
『左脚の付け根部分よ!
奴の装甲剥がせる?(アミスティア)』
『完全破壊は難しそうだがやれるだけやってみよう!(レドリック)』
『『フッ…』』(姿が掻き消える)
アミスティアと数度話をしたレドリックは、まるで夜の闇の中に溶け込む様に姿を消す。
~鎧王富嶽蟲の脚部周辺~
『『ズァッ…』』(出現)
『『『ギュルルルルッ!』』』(腕に幾本もの″闇″が絡み付き肥大化)
『『『ボゴボゴッ!』』』グルォオオオオオオッ!(肥大化した腕から真っ黒い獅子出現)
『kttbdkbtg!(かっ飛べデカブツが!(※レドリック))』
『『『ゴギュィンッ!』』』(硬物質同士の衝突&激震)
『『『ズゥン…』』』ゴガギ…(上体が僅かに浮く鎧王富嶽蟲)
『t、ssgnukbagrysnxek!
m、sksdmsp-sgdkry…slt:『iskinh-t-』!
srt【trnk】htdu!
(チッ、流石に浮かび上がりゃしねぇか!
ま、少しでもスペースが出来りゃ…
スロット:『異世界の砲塔』!それと【貫(ツラヌキ)】発動!)』
『『『ギュンッ!』』』ゴォッ!(チャージされていた『異世界の砲塔』出現&発射)
『『ゾリンッ!』』(発射された『異世界の砲塔』が鎧王富嶽蟲の分厚い甲殻を防御力無視で貫通&突破)
ゴガガガギガガガッ!?(鎧王富嶽蟲の鳴き声)
説明が追い付かないが、鎧王富嶽蟲の脚部に出現したレドリックは″闇″を体に付与したり闇で形作られた眷属の黒獅子を宿したりして巨体である鎧王富嶽蟲を殴り付けて僅かに上体を浮かせた。
次に何処かでチャージしておいた櫓の様に大きく、長く図太い『異世界の砲塔』を出現させ【神出弓士】専用の固有スキル【貫(ツラヌキ)】を用いて岩盤の様に強固な鎧王富嶽蟲の甲殻を、防御力を無視して貫いた。
ボダボダボダ…(貫かれた体内から滝の様な出血)
グゴ…ゴゴ…(死にかけの鎧王富嶽蟲)
『『iskinh-t-』rc-j !
t、snz-wwzknhzrtk…!am、tdmwtnm!
(『異世界の砲塔』リチャージ!
チッ…心臓を僅かに外れたか…!アミ、トドメを頼む!)』
天窓の様に空けられた貫通痕から止めどなく流れ出る血液。
完全に心臓を破壊していなくても致命傷なのは確実であるが、虫系モンスターの生命力を舐めたら痛い目を見るので確実な死を見届ける必要がある。
そこで常人では理解出来ない言語で妻に呼び掛け、トドメを刺して貰う事にしたレドリック。
仰いだ夜空には透き通った空色の三日月が浮かんでいたが、それが徐々に降下してきていた。
もうお分かりだろうが、これは三日月等ではなく
『久し振りの発動だから忘れてるだろうけど、なーに言ってるのか分かんない、ってーのぉっ!(アミスティア)』
『『『ズドンッ!』』』(バカデカい鎌が突き刺さる)
ゴ…ガャ…ッ!(鎧王富嶽蟲の悲鳴)
遥か上空からバカデカい鎌を担いで飛来したアミスティアは、命を刈り取るその刃をポッカリと空いた貫通痕へと突き刺した。
『『ゴギンッ!ベキベキベキッ!』』(鎌が肉を割って突き進む)
『てか『死点』の場所教えたのに仕留められなかったの?(アミスティア)』
『【trnk】nkukjknh0.2b-。
nmntknrtrnkrg、kndkbtaitjtrnittn。
(【貫(ツラヌキ)】の効果時間は0.2秒。
並の敵なら貫けるが、このデカブツ相手じゃ足りないっての。)』
『『『ベキベキベキビキビキビキ…』』』(鎧王富嶽蟲の甲殻が内部から盛り上がる)
『…何言ってるかよく分かんないけど、取り敢えず弁明かしらね。
まぁ私の出番がちゃんとあったから良いのだけど。(アミスティア)』
『『『ベキベキベキベギンッ!』』』(胸部側面から巨大な刃が出現)
ゴ…(鎧王富嶽蟲絶命)
アミスティアが突き刺した巨大な鎌は貫通痕を起点に肉を割り、体内から鎧王富嶽蟲の命を破壊していく。
だがその見た目は、刃を突き入れていくのではなく突き刺した刃をこねくり回すかの様。
例えて言うなら『缶切り』であろう。
『『『ズズンッ!』』』
『『『ゴボゴボゴボ…』』』(流れ出る血液)
『t-k『stn』nitwmeryunstkrnik?
ssgnkutudtitgkdstmrrn。
(つーか『死点』の位置を見える様にしてくれないか?流石に口頭だと一撃で仕留められん。』
スタッ!ガシャンッ!
『えーっと…?『死点』を見える様にしてくれ的な事かしら?
分かったわ、ノアちゃんが仕事をした後でね。(アミスティア)』
一仕事終えたアミスティアがバカデカい鎌を肩に担いで地面に降り立つ。
鎌の柄で肩を揉み解しながら見上げた空には、分厚い雲を突き破って一筋の青白い光が凄まじい速度で光を放ちながら、一直線に巨大な繭を目指していた。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』(高速降下中)
[分厚い雲を抜け落下位置を目視!
軌道の修正を行います!(エル)]
『速度・角度・位置そのまま!このまま繭に突っ込む!特定の攻撃以外全て無視!
回避行動を取るんじゃ無いぞ!』
[了解しました!(アール)]
分厚い雲を抜け距離を稼いだノアは一転して再加速して高速で地上を目指し始めた。
あっという間に分厚い雲を抜け、目標落下地点である巨大な繭へと突き進む。
丁度虫モンスター群は囮に向かって侵攻しており、巨大な繭の周囲に待機している個体はそう多くない。
とはいえ、全体数からすれば多くないだけで普通に100体以上存在しているし、その殆どが砲放宝蜂であった。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
チキ…(荒鬼神ノ化身を確認)
『…魔力量は3本分には少し足りない位か…
魔力供給でどれだけ確保出来るかに掛かってるな…』
ノアは徐に荒鬼神ノ化身の刀身を確認し、吸収し蓄積されている魔力量を確認。
目標量よりも少ない状態らしく、到達までの間にどうにか供給するつもりらしい。
一応策は立ててはいる。
上手くいくかどうか怪しいモノである為、あくまで最終手段としての手段であるが、その策というのは、囮となっている者達の遥か後方で待機しているラインハードに高密度の魔力弾を狙撃して貰い、荒鬼神ノ化身で受け止めるという何とも無茶苦茶な策である。
だが、後にこの策が必要となる状況に陥るのだが、最終手段である策も不発に終わる事となる。
ギガガッ!ガゴガガッ!(砲放宝蜂の1匹がノア達の気配を感知)
ガガガッ!(また1匹)
『『ゴギゴッ!』』(2匹3匹)
『『『『『『ギョゴガゴガガッ!』』』』』』(全ての砲放宝蜂が感知)
巨大な繭の周囲で待機モードであった砲放宝蜂の1匹が、高速で降下してくるノアの気配に気付くや否や、瞬く間に周囲の砲放宝蜂が気付き攻撃態勢に入る。
砲放宝蜂の砲撃は厄介この上ないので、普通であれば絶望的な状況であるが
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
[っ!?蜂に気付かれました!(エル)]
『っしゃあっ!待ってました魔力供給源!
コースはこのまま!押し通るぞっ!』
[はいっ!(アール)]
砲放宝蜂の砲撃は厄介ではあるが、荒鬼神ノ化身で防げば魔力に変換され吸収されるだけ。
故に現状のノアからすれば、砲放宝蜂の砲撃は只の魔力供給に過ぎないのである。
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(砲放宝蜂の砲門が一斉に向けられる)
『逃げるなよぉ、寧ろコースが狂わない程度に当たりに行け!』
[[は、はい!]]
この日幾度と無く繰り返された動きを見たノアは、荒鬼神ノ化身を手に眼下の砲放宝蜂の群れに突き進む。
砲門を向け、次々に『メテオボール』をチャージする光景は、深まる夜空に輝き出す星星の様。
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲撃)
放たれる砲撃。
待ちに待った攻撃が放たれたのだが、それはノアが思っていたものとは大分掛け離れた代物であった。
ヒュヒュンッ…『『ヒュンッ!』』バフォッ!(命中精度10%の『メテオボール』)
『あ、あれ…!?』
[…全然飛んで来ませんね…(エル)]
[何か闇雲に撃っている様な…
距離の問題…ではありませんよね…?(アール)]
『くっ、こうなったら最終手段を…』
先程までの命中精度は何処へやら。
眼下の砲放宝蜂共が放った『メテオボール』の殆どが明後日の方向に飛んでいき、真っ直ぐ飛んできたのは5、6発程度であった。
原因不明の低命中率の砲撃に、ノアはラインハードからの狙撃に期待するしか無かったのだが、正にその直後
『『『『バツン!』』』』(視界真っ暗)
『[[え?]]』
全く同時に3人の視界が真っ暗となり、何も見えなくなってしまったのである。
[し、視界0っ…!え!?何で!?(エル)]
[整備不良…!?いや、でもラインハード様に限ってそんな事…(アール)]
『落ち着け2人共!感知系スキルで降下する分には問題無
『『『『ヒュヒュヒュンッ!』』』』(通過していくラインハードからの魔力弾)
あ!しまった!』
急な視界不良に慌てる2人。
それでもノアは落ち着いて自前の感知系スキルでコースを違えずに降下していく。
が、その代わり最終手段として立てていた策(ラインハードからの狙撃による魔力供給)まで余力を残せず、全ての魔力弾を逃してしまったのだった。
この一連の事象はレドリックが発現させた『闇の神』の恩恵によるものである。
とは言え彼を責めないで欲しい。
″神の恩恵″の殆どが広域に効果を及ぼす物である上、こういった有事にしか使用しない為、どの程度の範囲に効果が及ぶか確かめようが無いのである。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
『…くっ、こうなりゃ、あれだ。
巨大な繭の中でしっちゃかめっちゃか暴れてやる…
当初よりは被害を与えられないだろうが仕方無い…!』
[……。(エル)]
立てていた策が失敗に終わり歯噛みするノアだが、依然最高速度を維持したまま降下しており、巨大な繭には後20秒程で到達する。
そう、ノアが巨大な繭に対して行おうとしていた大博打というのは『繭への特攻』で、内部に突入して内側から破壊し、魔力の枯渇に追いやる事であった。
だが想定外の事が立て続けに発生した事でこの作戦は失敗に終わる。
と思われたが
『『バシュッ!』』(胸部のカバーオープン)
『え?』
[ちょ、お姉…何やってんの!?(アール)]
[私の動力源(高密度の魔石)をお使い下さい!
アール、私のボディの回収宜しくね!(エル)]
ノアの様子を伺っていた左腕のエルが胸部のカバーを開放させ動力源を見せてきた。
言わずもがな『この魔石を使え』との意思表示であろう。
[ノア様、これは″死″ではありません、また動力となる魔石を入れれば活動出来ます!
作戦の完遂をお祈りしています!(エル)]
『…あぁ分かった。必ず成功させてやる。
アール、エルのボディの回収頼んだぞ。』
[は、はい!(アール)]
人間で言えば作戦遂行の為に命を捧げる行動と捉えられるが、エルはそれだけの覚悟を持って動力源を差し出してくれたのだ。
そんなエルの覚悟に、ノアは僅かに動揺しつつも差し出された動力源(高密度の魔石)を受け取るのだった。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
『『キュゥウン…』』(エル機能停止)
『…アール、合図を送ったら装着を解除しエルと共に離脱するんだ。』
『はい、畏まりました。(アール)』
もう既に巨大な繭とは目と鼻の先。
依然視界は0だが、ノアの感知系スキルの範囲内に繭の反応がある為後は突っ込むだけである。
[…ノア様、エルは先程雲の上で見た星空を大変気に入っていた様子。
この戦いが終わったら労いも兼ねて3人でまた見に行きませんか?(アール)]
『あぁ、勿論。
…よし、離脱してくれ。』
[御武運を。(アール)]
『『ガションッ!…バシュゥウウウウウ…』』(装着解除&離脱)
(『さ、トドメを刺しに行こうぜ。』)
『おぅ。』
『『『『チュゴンッ!』』』』(巨大な繭内部に到達)
ズドンッ!『グチャッ!』『『『ゴガンッ!』』』ズゴンッ!『ッチャッ!』(大地と仲間を踏み砕く)
アミスティアとレドリックがモンスター群へと駆け出したと同時に、モンスター群の中からも最大戦力の鎧王富嶽蟲が仲間を踏み潰しながら侵攻を開始。
だが見えている訳では無い様で、微妙に左右に振れながらの侵攻であった。
『アミ!奴の『死点』は!(レドリック)』
『左脚の付け根部分よ!
奴の装甲剥がせる?(アミスティア)』
『完全破壊は難しそうだがやれるだけやってみよう!(レドリック)』
『『フッ…』』(姿が掻き消える)
アミスティアと数度話をしたレドリックは、まるで夜の闇の中に溶け込む様に姿を消す。
~鎧王富嶽蟲の脚部周辺~
『『ズァッ…』』(出現)
『『『ギュルルルルッ!』』』(腕に幾本もの″闇″が絡み付き肥大化)
『『『ボゴボゴッ!』』』グルォオオオオオオッ!(肥大化した腕から真っ黒い獅子出現)
『kttbdkbtg!(かっ飛べデカブツが!(※レドリック))』
『『『ゴギュィンッ!』』』(硬物質同士の衝突&激震)
『『『ズゥン…』』』ゴガギ…(上体が僅かに浮く鎧王富嶽蟲)
『t、ssgnukbagrysnxek!
m、sksdmsp-sgdkry…slt:『iskinh-t-』!
srt【trnk】htdu!
(チッ、流石に浮かび上がりゃしねぇか!
ま、少しでもスペースが出来りゃ…
スロット:『異世界の砲塔』!それと【貫(ツラヌキ)】発動!)』
『『『ギュンッ!』』』ゴォッ!(チャージされていた『異世界の砲塔』出現&発射)
『『ゾリンッ!』』(発射された『異世界の砲塔』が鎧王富嶽蟲の分厚い甲殻を防御力無視で貫通&突破)
ゴガガガギガガガッ!?(鎧王富嶽蟲の鳴き声)
説明が追い付かないが、鎧王富嶽蟲の脚部に出現したレドリックは″闇″を体に付与したり闇で形作られた眷属の黒獅子を宿したりして巨体である鎧王富嶽蟲を殴り付けて僅かに上体を浮かせた。
次に何処かでチャージしておいた櫓の様に大きく、長く図太い『異世界の砲塔』を出現させ【神出弓士】専用の固有スキル【貫(ツラヌキ)】を用いて岩盤の様に強固な鎧王富嶽蟲の甲殻を、防御力を無視して貫いた。
ボダボダボダ…(貫かれた体内から滝の様な出血)
グゴ…ゴゴ…(死にかけの鎧王富嶽蟲)
『『iskinh-t-』rc-j !
t、snz-wwzknhzrtk…!am、tdmwtnm!
(『異世界の砲塔』リチャージ!
チッ…心臓を僅かに外れたか…!アミ、トドメを頼む!)』
天窓の様に空けられた貫通痕から止めどなく流れ出る血液。
完全に心臓を破壊していなくても致命傷なのは確実であるが、虫系モンスターの生命力を舐めたら痛い目を見るので確実な死を見届ける必要がある。
そこで常人では理解出来ない言語で妻に呼び掛け、トドメを刺して貰う事にしたレドリック。
仰いだ夜空には透き通った空色の三日月が浮かんでいたが、それが徐々に降下してきていた。
もうお分かりだろうが、これは三日月等ではなく
『久し振りの発動だから忘れてるだろうけど、なーに言ってるのか分かんない、ってーのぉっ!(アミスティア)』
『『『ズドンッ!』』』(バカデカい鎌が突き刺さる)
ゴ…ガャ…ッ!(鎧王富嶽蟲の悲鳴)
遥か上空からバカデカい鎌を担いで飛来したアミスティアは、命を刈り取るその刃をポッカリと空いた貫通痕へと突き刺した。
『『ゴギンッ!ベキベキベキッ!』』(鎌が肉を割って突き進む)
『てか『死点』の場所教えたのに仕留められなかったの?(アミスティア)』
『【trnk】nkukjknh0.2b-。
nmntknrtrnkrg、kndkbtaitjtrnittn。
(【貫(ツラヌキ)】の効果時間は0.2秒。
並の敵なら貫けるが、このデカブツ相手じゃ足りないっての。)』
『『『ベキベキベキビキビキビキ…』』』(鎧王富嶽蟲の甲殻が内部から盛り上がる)
『…何言ってるかよく分かんないけど、取り敢えず弁明かしらね。
まぁ私の出番がちゃんとあったから良いのだけど。(アミスティア)』
『『『ベキベキベキベギンッ!』』』(胸部側面から巨大な刃が出現)
ゴ…(鎧王富嶽蟲絶命)
アミスティアが突き刺した巨大な鎌は貫通痕を起点に肉を割り、体内から鎧王富嶽蟲の命を破壊していく。
だがその見た目は、刃を突き入れていくのではなく突き刺した刃をこねくり回すかの様。
例えて言うなら『缶切り』であろう。
『『『ズズンッ!』』』
『『『ゴボゴボゴボ…』』』(流れ出る血液)
『t-k『stn』nitwmeryunstkrnik?
ssgnkutudtitgkdstmrrn。
(つーか『死点』の位置を見える様にしてくれないか?流石に口頭だと一撃で仕留められん。』
スタッ!ガシャンッ!
『えーっと…?『死点』を見える様にしてくれ的な事かしら?
分かったわ、ノアちゃんが仕事をした後でね。(アミスティア)』
一仕事終えたアミスティアがバカデカい鎌を肩に担いで地面に降り立つ。
鎌の柄で肩を揉み解しながら見上げた空には、分厚い雲を突き破って一筋の青白い光が凄まじい速度で光を放ちながら、一直線に巨大な繭を目指していた。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』(高速降下中)
[分厚い雲を抜け落下位置を目視!
軌道の修正を行います!(エル)]
『速度・角度・位置そのまま!このまま繭に突っ込む!特定の攻撃以外全て無視!
回避行動を取るんじゃ無いぞ!』
[了解しました!(アール)]
分厚い雲を抜け距離を稼いだノアは一転して再加速して高速で地上を目指し始めた。
あっという間に分厚い雲を抜け、目標落下地点である巨大な繭へと突き進む。
丁度虫モンスター群は囮に向かって侵攻しており、巨大な繭の周囲に待機している個体はそう多くない。
とはいえ、全体数からすれば多くないだけで普通に100体以上存在しているし、その殆どが砲放宝蜂であった。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
チキ…(荒鬼神ノ化身を確認)
『…魔力量は3本分には少し足りない位か…
魔力供給でどれだけ確保出来るかに掛かってるな…』
ノアは徐に荒鬼神ノ化身の刀身を確認し、吸収し蓄積されている魔力量を確認。
目標量よりも少ない状態らしく、到達までの間にどうにか供給するつもりらしい。
一応策は立ててはいる。
上手くいくかどうか怪しいモノである為、あくまで最終手段としての手段であるが、その策というのは、囮となっている者達の遥か後方で待機しているラインハードに高密度の魔力弾を狙撃して貰い、荒鬼神ノ化身で受け止めるという何とも無茶苦茶な策である。
だが、後にこの策が必要となる状況に陥るのだが、最終手段である策も不発に終わる事となる。
ギガガッ!ガゴガガッ!(砲放宝蜂の1匹がノア達の気配を感知)
ガガガッ!(また1匹)
『『ゴギゴッ!』』(2匹3匹)
『『『『『『ギョゴガゴガガッ!』』』』』』(全ての砲放宝蜂が感知)
巨大な繭の周囲で待機モードであった砲放宝蜂の1匹が、高速で降下してくるノアの気配に気付くや否や、瞬く間に周囲の砲放宝蜂が気付き攻撃態勢に入る。
砲放宝蜂の砲撃は厄介この上ないので、普通であれば絶望的な状況であるが
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
[っ!?蜂に気付かれました!(エル)]
『っしゃあっ!待ってました魔力供給源!
コースはこのまま!押し通るぞっ!』
[はいっ!(アール)]
砲放宝蜂の砲撃は厄介ではあるが、荒鬼神ノ化身で防げば魔力に変換され吸収されるだけ。
故に現状のノアからすれば、砲放宝蜂の砲撃は只の魔力供給に過ぎないのである。
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(砲放宝蜂の砲門が一斉に向けられる)
『逃げるなよぉ、寧ろコースが狂わない程度に当たりに行け!』
[[は、はい!]]
この日幾度と無く繰り返された動きを見たノアは、荒鬼神ノ化身を手に眼下の砲放宝蜂の群れに突き進む。
砲門を向け、次々に『メテオボール』をチャージする光景は、深まる夜空に輝き出す星星の様。
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲撃)
放たれる砲撃。
待ちに待った攻撃が放たれたのだが、それはノアが思っていたものとは大分掛け離れた代物であった。
ヒュヒュンッ…『『ヒュンッ!』』バフォッ!(命中精度10%の『メテオボール』)
『あ、あれ…!?』
[…全然飛んで来ませんね…(エル)]
[何か闇雲に撃っている様な…
距離の問題…ではありませんよね…?(アール)]
『くっ、こうなったら最終手段を…』
先程までの命中精度は何処へやら。
眼下の砲放宝蜂共が放った『メテオボール』の殆どが明後日の方向に飛んでいき、真っ直ぐ飛んできたのは5、6発程度であった。
原因不明の低命中率の砲撃に、ノアはラインハードからの狙撃に期待するしか無かったのだが、正にその直後
『『『『バツン!』』』』(視界真っ暗)
『[[え?]]』
全く同時に3人の視界が真っ暗となり、何も見えなくなってしまったのである。
[し、視界0っ…!え!?何で!?(エル)]
[整備不良…!?いや、でもラインハード様に限ってそんな事…(アール)]
『落ち着け2人共!感知系スキルで降下する分には問題無
『『『『ヒュヒュヒュンッ!』』』』(通過していくラインハードからの魔力弾)
あ!しまった!』
急な視界不良に慌てる2人。
それでもノアは落ち着いて自前の感知系スキルでコースを違えずに降下していく。
が、その代わり最終手段として立てていた策(ラインハードからの狙撃による魔力供給)まで余力を残せず、全ての魔力弾を逃してしまったのだった。
この一連の事象はレドリックが発現させた『闇の神』の恩恵によるものである。
とは言え彼を責めないで欲しい。
″神の恩恵″の殆どが広域に効果を及ぼす物である上、こういった有事にしか使用しない為、どの程度の範囲に効果が及ぶか確かめようが無いのである。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
『…くっ、こうなりゃ、あれだ。
巨大な繭の中でしっちゃかめっちゃか暴れてやる…
当初よりは被害を与えられないだろうが仕方無い…!』
[……。(エル)]
立てていた策が失敗に終わり歯噛みするノアだが、依然最高速度を維持したまま降下しており、巨大な繭には後20秒程で到達する。
そう、ノアが巨大な繭に対して行おうとしていた大博打というのは『繭への特攻』で、内部に突入して内側から破壊し、魔力の枯渇に追いやる事であった。
だが想定外の事が立て続けに発生した事でこの作戦は失敗に終わる。
と思われたが
『『バシュッ!』』(胸部のカバーオープン)
『え?』
[ちょ、お姉…何やってんの!?(アール)]
[私の動力源(高密度の魔石)をお使い下さい!
アール、私のボディの回収宜しくね!(エル)]
ノアの様子を伺っていた左腕のエルが胸部のカバーを開放させ動力源を見せてきた。
言わずもがな『この魔石を使え』との意思表示であろう。
[ノア様、これは″死″ではありません、また動力となる魔石を入れれば活動出来ます!
作戦の完遂をお祈りしています!(エル)]
『…あぁ分かった。必ず成功させてやる。
アール、エルのボディの回収頼んだぞ。』
[は、はい!(アール)]
人間で言えば作戦遂行の為に命を捧げる行動と捉えられるが、エルはそれだけの覚悟を持って動力源を差し出してくれたのだ。
そんなエルの覚悟に、ノアは僅かに動揺しつつも差し出された動力源(高密度の魔石)を受け取るのだった。
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
『『キュゥウン…』』(エル機能停止)
『…アール、合図を送ったら装着を解除しエルと共に離脱するんだ。』
『はい、畏まりました。(アール)』
もう既に巨大な繭とは目と鼻の先。
依然視界は0だが、ノアの感知系スキルの範囲内に繭の反応がある為後は突っ込むだけである。
[…ノア様、エルは先程雲の上で見た星空を大変気に入っていた様子。
この戦いが終わったら労いも兼ねて3人でまた見に行きませんか?(アール)]
『あぁ、勿論。
…よし、離脱してくれ。』
[御武運を。(アール)]
『『ガションッ!…バシュゥウウウウウ…』』(装着解除&離脱)
(『さ、トドメを刺しに行こうぜ。』)
『おぅ。』
『『『『チュゴンッ!』』』』(巨大な繭内部に到達)
94
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる