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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
乱れるミダレ
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~『フロンテイラ』~
「おい、こんな事普通はあり得ないよな…?(東の【諜報】)」
「諜報にやって来た各国の【諜報】が一堂に会して酒を酌み交わしている状況がか?(西の【諜報】)」
「まぁこの際そんな事どうでもええじゃろ。
【諜報】が【諜報】同士で情報共有をしている段階で普通の諜報活動からは逸脱しとる。
一時の酒宴を楽しもうや。(ドワーフ国の【諜報】)」
「大氾濫の情報収集を終えたとはいえ、帰るに帰れないだろう?
海洋種クラスの特大のネタだぞ?(獣人国の【諜報】)」
「亜龍の群れにハーピー族やケット・シー…
海洋種との国交を結んだ後だというのに、また王が飛び上がってしまうでしょうね…(ナサケの部下『調』)」
「何を与太話を、と一蹴されてしまうだろうが、この光景を見れば誰もが信じるであろう。
…なる程な、山の頂上に立ち込めていた分厚い雲は気象条件や地形の問題等ではなく、島を隠す役割を担っていたのだな…(王都の【諜報】ナサケ)」
ヴァリエンテ領の隣領に新たに興された前哨基地兼街『フロンテイラ』では大氾濫終結を祝い宴が催されていた。
あちこちで酒や食事がもてなされ、大人子供関係無くささやかな時を過ごす中、祝いの席に不釣り合いな黒装束の集団が居た。
史上最大規模の大氾濫により情報が錯綜していた為、各国の【諜報】同士で情報の交換を行うという、普通ではあり得ない状況が発生し、そのまま酒宴が開かれていた。
彼等の本来の目的は諜報である為、情報収集を終えたらさっさと帰国すれば良いのだが、彼等が帰るに帰れない情報が残っていた。
それは新たに遭遇した種族『ハーピー族』と『ケット・シー』。
そしてその種族達が暮らしている『天空大陸(正式名称:天空大陸・第3諸島『ハルモニア』)』という地の存在である。
空に島?と普通なら鼻で笑われるだけだが、彼等【諜報】の目には信じざるを得ない光景が広がっていた。
大氾濫の前は、常日頃どんよりと立ち込めていた分厚い雲が現在は綺麗さっぱりと消え去り、満天の星空と大きな満月がはっきりと顔を出していた。
その満月の下部を僅かに遮る様に魚影の様な横長の島が浮かんでいたのである。
時折赤や緑、青色の発光現象が確認されたので有識者(ノア)に聞いてみると、天空大陸に羽を休めに来ている属性持ちの亜龍の光だと言う。
そんな特大のネタを持ち帰らずに帰国しては、上からどやされる事必至であろう。
チキチキチキ…(望遠鏡の倍率を上げる)
「うーむ…低く見積もってもあの島までの高さは3000メルはあるど。
あの高度は鳥人族でも無理じゃろ?(ドワーフ国の【諜報】)」
「無理だな。
幾ら鳥人族でも1000メルが限界だ。
それに島にはそう簡単に入れさせて貰えはしないらしい。
一定の基準がある様だが、現状でその基準を満たしているのは【鬼神】殿だけらしい。(獣人国の【諜報】)」
「…まぁ、海洋種の時もそうだったしなぁ…(ナサケ)」
遥か上空に島がある。
視認出来る距離にあるが、近くて遠い。
航空技術が発達していないこの世界では、獣人の一種である鳥人族でも長時間空を飛ぶのは難しい為、現状彼等が天空大陸へと赴くのはほぼほぼ不可能。
それを可能とするハーピー族や亜龍と交流があり、入島の資格があるノアだけが、現状頼みの綱なのである。
「まぁそっちも気になるが、儂としてはあの少年が得たという魔剣の方が気になるのぅ。
″自身を鞘とする″領域に至った者等数える程しか居らん。
エルダードワーフの3人が言っていた通り、あの少年は面白い存在の様じゃ。(ドワーフ国の【諜報】)」
各国の【諜報】が天空に浮かぶ島について華を咲かせる中、ドワーフ国の【諜報】だけはノアに視線を向けていた。
やはり武具に関して他国よりも数段思い入れのあるお国柄と言えよう。
そんなドワーフ国の【諜報】から熱い視線を送られているノアにある危機が迫っていた。
それは命に関わる様なモノでは無く、話の中で度々訪れてはその都度回避されていた″貞操の危機″である。
『『『『ザワザワザワ…』』』』
「はっはっはー!飲め飲めー!」
「お疲れさん!カンパーイ!」
「俺ぁなぁ、虫共20、30を斬って斬って斬りまくり」
「さっき聞いたって。」
「あれ~…?居ないなぁ…(ラハラメ)」
「さっきまではその辺に居たんだけど…(ミダラ)」
「こういう場だと何かの間違いで暴走しちゃうといけないから、見張ってないとなのにぃ…(アマエ)」
周囲では酒を呷ったり互いを労う声が聞こえるその中を、サキュバス族の3人が誰かを探しながら彷徨っていた。
と
「あれ?皆さん誰か探してます?」
「あ、ノアさん。(ラハラメ)」
「実はミダレちゃんを探してて…(ミダラ)」
「ノアさん見てませんか~?(アマエ)」
「ミダレさん?
それなら僕の後ろに居ますよ?
さっきお酒飲んだら酔っちゃったみたいで、今休める所を探してたんです。」
「「「えっ!?お酒飲んじゃったんですか!?」」」
「え?」
3人はミダレを探していた様だが、飲酒をした事を聞いて全員顔を強張らせていた。
この世界では、お酒は16歳になってから(もっと前に飲んでても罪にはならない)と言われているので、何ら問題は無いハズである。
もしかして酒に弱かったのか?と考えるノア。
実際後ろに居るミダレはほんのり顔を上気させ、大人しくなり口数も少ない。
なので酔い止めを配布中のヴァンディットを探しつつ少し休める場所を探していた所であった。
「あ、あのあの…
何杯位飲んでました…?(ラハラメ)」
「コップ2杯位?」
「ええっ!?(ラハラメ)」
「スキンシップ多くなってないですか!?(ミダラ)」
「え?そんな事無いよ?精々背中に凭れ掛かる位。」
「ああ!遅かったか!(ミダラ)」
「?」
「ノアさん!ミダレちゃん酔ったら大変ですけど頑張って下さいね!(アマエ)」
「え?
もしかして戻しちゃったりする?」
「いや、その心配は無いんですけど…
あぁ、何て言ったら良いか…(アマエ)」
「???」
サキュバス3人組が何やらワタワタと慌てているが何でそうなっているのか分からないノアは頭に疑問符が浮かんでいた。
と
ガシッ!(背後から腕を回される)
「ん?どうしましたミダレさ
『ベロンッ。』(顔を舐められる)
わひっ!?」
「「「あぁあ、始まった…」」」
突然背後から腕を回され、顔を掴まれたかと思ったら、まるで犬の様にノアの顔を舐めてくるミダレに、ノアは思わず変な声が出る。
「んはぁ…美味し…(ミダレ)」
背後のミダレの表情は非常に艶かしいモノとなっていた。
「おい、こんな事普通はあり得ないよな…?(東の【諜報】)」
「諜報にやって来た各国の【諜報】が一堂に会して酒を酌み交わしている状況がか?(西の【諜報】)」
「まぁこの際そんな事どうでもええじゃろ。
【諜報】が【諜報】同士で情報共有をしている段階で普通の諜報活動からは逸脱しとる。
一時の酒宴を楽しもうや。(ドワーフ国の【諜報】)」
「大氾濫の情報収集を終えたとはいえ、帰るに帰れないだろう?
海洋種クラスの特大のネタだぞ?(獣人国の【諜報】)」
「亜龍の群れにハーピー族やケット・シー…
海洋種との国交を結んだ後だというのに、また王が飛び上がってしまうでしょうね…(ナサケの部下『調』)」
「何を与太話を、と一蹴されてしまうだろうが、この光景を見れば誰もが信じるであろう。
…なる程な、山の頂上に立ち込めていた分厚い雲は気象条件や地形の問題等ではなく、島を隠す役割を担っていたのだな…(王都の【諜報】ナサケ)」
ヴァリエンテ領の隣領に新たに興された前哨基地兼街『フロンテイラ』では大氾濫終結を祝い宴が催されていた。
あちこちで酒や食事がもてなされ、大人子供関係無くささやかな時を過ごす中、祝いの席に不釣り合いな黒装束の集団が居た。
史上最大規模の大氾濫により情報が錯綜していた為、各国の【諜報】同士で情報の交換を行うという、普通ではあり得ない状況が発生し、そのまま酒宴が開かれていた。
彼等の本来の目的は諜報である為、情報収集を終えたらさっさと帰国すれば良いのだが、彼等が帰るに帰れない情報が残っていた。
それは新たに遭遇した種族『ハーピー族』と『ケット・シー』。
そしてその種族達が暮らしている『天空大陸(正式名称:天空大陸・第3諸島『ハルモニア』)』という地の存在である。
空に島?と普通なら鼻で笑われるだけだが、彼等【諜報】の目には信じざるを得ない光景が広がっていた。
大氾濫の前は、常日頃どんよりと立ち込めていた分厚い雲が現在は綺麗さっぱりと消え去り、満天の星空と大きな満月がはっきりと顔を出していた。
その満月の下部を僅かに遮る様に魚影の様な横長の島が浮かんでいたのである。
時折赤や緑、青色の発光現象が確認されたので有識者(ノア)に聞いてみると、天空大陸に羽を休めに来ている属性持ちの亜龍の光だと言う。
そんな特大のネタを持ち帰らずに帰国しては、上からどやされる事必至であろう。
チキチキチキ…(望遠鏡の倍率を上げる)
「うーむ…低く見積もってもあの島までの高さは3000メルはあるど。
あの高度は鳥人族でも無理じゃろ?(ドワーフ国の【諜報】)」
「無理だな。
幾ら鳥人族でも1000メルが限界だ。
それに島にはそう簡単に入れさせて貰えはしないらしい。
一定の基準がある様だが、現状でその基準を満たしているのは【鬼神】殿だけらしい。(獣人国の【諜報】)」
「…まぁ、海洋種の時もそうだったしなぁ…(ナサケ)」
遥か上空に島がある。
視認出来る距離にあるが、近くて遠い。
航空技術が発達していないこの世界では、獣人の一種である鳥人族でも長時間空を飛ぶのは難しい為、現状彼等が天空大陸へと赴くのはほぼほぼ不可能。
それを可能とするハーピー族や亜龍と交流があり、入島の資格があるノアだけが、現状頼みの綱なのである。
「まぁそっちも気になるが、儂としてはあの少年が得たという魔剣の方が気になるのぅ。
″自身を鞘とする″領域に至った者等数える程しか居らん。
エルダードワーフの3人が言っていた通り、あの少年は面白い存在の様じゃ。(ドワーフ国の【諜報】)」
各国の【諜報】が天空に浮かぶ島について華を咲かせる中、ドワーフ国の【諜報】だけはノアに視線を向けていた。
やはり武具に関して他国よりも数段思い入れのあるお国柄と言えよう。
そんなドワーフ国の【諜報】から熱い視線を送られているノアにある危機が迫っていた。
それは命に関わる様なモノでは無く、話の中で度々訪れてはその都度回避されていた″貞操の危機″である。
『『『『ザワザワザワ…』』』』
「はっはっはー!飲め飲めー!」
「お疲れさん!カンパーイ!」
「俺ぁなぁ、虫共20、30を斬って斬って斬りまくり」
「さっき聞いたって。」
「あれ~…?居ないなぁ…(ラハラメ)」
「さっきまではその辺に居たんだけど…(ミダラ)」
「こういう場だと何かの間違いで暴走しちゃうといけないから、見張ってないとなのにぃ…(アマエ)」
周囲では酒を呷ったり互いを労う声が聞こえるその中を、サキュバス族の3人が誰かを探しながら彷徨っていた。
と
「あれ?皆さん誰か探してます?」
「あ、ノアさん。(ラハラメ)」
「実はミダレちゃんを探してて…(ミダラ)」
「ノアさん見てませんか~?(アマエ)」
「ミダレさん?
それなら僕の後ろに居ますよ?
さっきお酒飲んだら酔っちゃったみたいで、今休める所を探してたんです。」
「「「えっ!?お酒飲んじゃったんですか!?」」」
「え?」
3人はミダレを探していた様だが、飲酒をした事を聞いて全員顔を強張らせていた。
この世界では、お酒は16歳になってから(もっと前に飲んでても罪にはならない)と言われているので、何ら問題は無いハズである。
もしかして酒に弱かったのか?と考えるノア。
実際後ろに居るミダレはほんのり顔を上気させ、大人しくなり口数も少ない。
なので酔い止めを配布中のヴァンディットを探しつつ少し休める場所を探していた所であった。
「あ、あのあの…
何杯位飲んでました…?(ラハラメ)」
「コップ2杯位?」
「ええっ!?(ラハラメ)」
「スキンシップ多くなってないですか!?(ミダラ)」
「え?そんな事無いよ?精々背中に凭れ掛かる位。」
「ああ!遅かったか!(ミダラ)」
「?」
「ノアさん!ミダレちゃん酔ったら大変ですけど頑張って下さいね!(アマエ)」
「え?
もしかして戻しちゃったりする?」
「いや、その心配は無いんですけど…
あぁ、何て言ったら良いか…(アマエ)」
「???」
サキュバス3人組が何やらワタワタと慌てているが何でそうなっているのか分からないノアは頭に疑問符が浮かんでいた。
と
ガシッ!(背後から腕を回される)
「ん?どうしましたミダレさ
『ベロンッ。』(顔を舐められる)
わひっ!?」
「「「あぁあ、始まった…」」」
突然背後から腕を回され、顔を掴まれたかと思ったら、まるで犬の様にノアの顔を舐めてくるミダレに、ノアは思わず変な声が出る。
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