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天空大陸~終わりの始まり
大樹のお婆さん
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~『天空大陸』の成り立ち~
遥かな昔、機械工学に長けたとある国が新天地を求め空を目指した。
それはその国の二代目女王の単なる思い付きであったが、後に重要な役割を担う事となる。
地上は現代よりもモンスターの数が多く、狂暴で強大、神聖な存在である精霊の数もずっと多く、魔力の源となる魔素も豊富であった。
危険が常に隣り合わせではあったものの、地上の者達は精霊と手を取り合って束の間の平穏を分かち合っていた。
ある時、何処からともなく現れた異界の侵略者によって束の間の平穏は破られた。
侵略者は圧倒的な力で強大なモンスターの数々を屠り、手当たり次第に精霊を捕まえ、地上から安住の地を奪っていった。
その強大な力を脅威とみなし、各種族の最強種
・海洋最強種″エルダークラーケン″。
・山岳系最強種″骸鏖富獄蟲″。
・空域最強種″閃(セン)″。
・地底界最強種″ディザスタータイタン″。
そして禁忌龍
・数多頭ノ大蛇(アマタノオロチ)。
・餓龍王グリード。
・九龍(クーロン)。
・溶龍ブクブク。
・嵐(ラン)。
・変龍ヴァリアブル。
が集結し、総力を挙げて異界の侵略者を潰しに掛かる。
1体だけが暴れても周囲に甚大な被害を出す事が予想され、とある国の二代目女王は決断を下す。
新天地を目指す事を目的として建造を進めていた飛行船を『方舟』に転用。
魔素の濃度が高く、年間を通して比較的安定な高度5000メルを維持する事で半永久的に航行可能な機構へと造り変えた。
世界各地で12の『方舟』を建造する事に成功。
地上は終末を迎える事を想定し、必要最低限、だが最大限種の存続・保存に努めた。
3番目の建造船『ハルモニア』では、数を減らしていた精霊を哀れみ、温かく迎え入れた。
終末戦争3時間前、『方舟』の航行開始は禁忌龍の一角″嵐(ラン)″の到着と同時に開始された。
″嵐(ラン)″は文字通り強烈な嵐を伴って現れ、何人たりともその嵐から逃れる事は出来ないが、とある国の二代目女王は″嵐(ラン)″と協力し、嵐を侵略者からの攻撃の盾としつつ発進。
だが侵略者が多数投入した戦略兵器、精霊燃料式戦略多脚砲台(S-f SM-lA8500)により12の『方舟』の内9機が離陸、3機が撃墜され、更にその後1機が高度2000メル付近で撃ち落とされる事となった。
無事砲火を潜り抜け、予定されていた高度に達した『方舟』は、順調に航行を行う事となった。
終末戦争が終結し、平穏が戻ってくる頃、『ハルモニア』の周りには龍・亜龍が多数飛来する事が増えた。
『ハルモニア』を外敵とみなしてか、と思われたが、単に翼を休める為の憩いの場として利用する為であった。
貨幣の概念が無い龍・亜龍種は、礼として『ハルモニア』の周囲に多種の″加護″を付与。
これにより低酸素と低温故に『方舟』内部でしか生活出来なかった種は再び日の下へ出る事が出来た。
その後、永い年月を掛けて精霊の性質が変化し、小人や、愛玩動物として搭乗していた猫と犬の性質を持ったケット・シーとクー・シーが誕生。
各地を渡っていたハーピー族や、龍等も『ハルモニア』に現れ、現在に至る。
ケット・シー…獣人の様に人間寄りの獣、獣寄りの人間とは違い、見た目は猫そのもの。
だが分類で言えば実体を持たない精霊の一種であるが、永い年月を経て実体を持つ事が可能になり、人間・獣人の様に振る舞っている。
大きさは通常の猫とほぼ同じ。
二足歩行・四足歩行可。
クー・シー…ケット・シーの犬版。
小人…小型の人間、又は人間に近い姿の精霊。
手乗りサイズ~人間の赤ちゃんサイズと様々。
手先が器用で、教育すれば大抵の事は取得可能。
~『ハルモニア』北部・『調和の樹』の根元付近~
「…うーん…頭痛い…」
《お目覚めかしら、変わった人間さん?(木蓮)》
「んぇ…?
えっ!?だ、誰!?てかここ何処!?」
急性的な高山病から目覚めたノアは、重い頭を押さえつつ体を起こす。
すると頭上から、誰のものか分からないが声が掛かりそちらに目をやると、樹の肌を持った龍種がノアの顔を覗き込んでいた。
《うふふ。
″加護″が効かない患者さんなんて初めてで驚いたけど、その様子なら大丈夫そうね。(モクレン)》
「…えっと…あなたは…?」
《私は木蓮(モクレン)。
ここにある大樹『調和の樹』の本体であり、れっきとした龍よ。(木蓮)》
「大樹…?」
ノアが眠っていた場所は、近くに大きな湖がある大樹の根元。
明るくなった空を遮る様に青々とした枝葉が延び、心地好い風と澄み切った空気がノアの頬を撫でる。
太く立派に天を貫く大樹『調和の樹』の本体だという、木の鱗を持つ龍木蓮(モクレン)は、声質からして老齢のお婆さんと言った感じであった。
「…あれ?そう言えば僕何でここに居るんだっけ…?」
《軽度の高山病で気を失っちゃったみたいね。
『ハルモニア』には多種の加護が展開されてるから、久し振りに頑張っちゃったわ。(木蓮)》
「高山病…って、確か空気が薄い所でなるっていう…
あれ?でもここだと普通に過ごせてますけど…」
《最初は<息継ぎの加護>を付与しようと思ったけど、何でか弾かれちゃったの。
だから大樹に働き掛けて酸素の量を増やしたのよ。
どうやらあなた、直接的より間接的な干渉なら受付れる体質なのね。(木蓮)》
大樹の本体だからか、自らの意思で大樹に働き掛けて酸素を増産。
加護では無く雰囲気ならばと試した所上手くいったのだという。
《うふふ、おチビちゃん達があなたを大慌てで運んで来てくれたのよ?
″先生キューカンですー!″ってね。(木蓮)》
(くっ…有り難いけど意識がある時にまたやって欲しいな…)
木蓮の話では、龍人状態を解除した直後、急性的な高山病を発症して気絶したノアの顔を見たケット・シーとクー・シー達は
〈〈〈〈〈〈あ!下(地上)で大きなモンスターと戦ってた子だ!〉〉〉〉〉〉
と、地上で行われていた大氾濫を知っており、その上最前線で戦っていたノアの事も知っていた様だ。
なのでそこからケット・シーとクー・シー達は大慌てでノアを担ぎ、大玉転がしの要領でここまで運んできたらしい。
《あなた、良く看たら前身酷い怪我だらけじゃない。
右半身は大体火傷で、右腕なんか肩口から手首まで皮が無いじゃない。
疲労物質も溜まりまくりでボロボロよ?
ステラちゃんが″ヨロシクなのだわさ″って言った理由が分かったわ。(木蓮)》
「あ、そうです…
何かここにそれらを治してくれるお医者さんが居るって…
…もしかしなくても、あなたの事ですか…?」
《『ハルモニア』に医者は1人しか居ないからね。分かったわ、治してあげる。
ただ…(木蓮)》
「ただ?」
ノアの大火傷を治してくれると言っていた医者というのが木蓮の事であった。
木の龍が如何にして治してくれるのか気になる所ではある。
《傷は癒せても、″寿命″を延ばす事は出来ないわよ?(木蓮)》
「…それについては…はい、大丈夫です…」
《ふぅん、訳ありみたいね。(木蓮)》
遥かな昔、機械工学に長けたとある国が新天地を求め空を目指した。
それはその国の二代目女王の単なる思い付きであったが、後に重要な役割を担う事となる。
地上は現代よりもモンスターの数が多く、狂暴で強大、神聖な存在である精霊の数もずっと多く、魔力の源となる魔素も豊富であった。
危険が常に隣り合わせではあったものの、地上の者達は精霊と手を取り合って束の間の平穏を分かち合っていた。
ある時、何処からともなく現れた異界の侵略者によって束の間の平穏は破られた。
侵略者は圧倒的な力で強大なモンスターの数々を屠り、手当たり次第に精霊を捕まえ、地上から安住の地を奪っていった。
その強大な力を脅威とみなし、各種族の最強種
・海洋最強種″エルダークラーケン″。
・山岳系最強種″骸鏖富獄蟲″。
・空域最強種″閃(セン)″。
・地底界最強種″ディザスタータイタン″。
そして禁忌龍
・数多頭ノ大蛇(アマタノオロチ)。
・餓龍王グリード。
・九龍(クーロン)。
・溶龍ブクブク。
・嵐(ラン)。
・変龍ヴァリアブル。
が集結し、総力を挙げて異界の侵略者を潰しに掛かる。
1体だけが暴れても周囲に甚大な被害を出す事が予想され、とある国の二代目女王は決断を下す。
新天地を目指す事を目的として建造を進めていた飛行船を『方舟』に転用。
魔素の濃度が高く、年間を通して比較的安定な高度5000メルを維持する事で半永久的に航行可能な機構へと造り変えた。
世界各地で12の『方舟』を建造する事に成功。
地上は終末を迎える事を想定し、必要最低限、だが最大限種の存続・保存に努めた。
3番目の建造船『ハルモニア』では、数を減らしていた精霊を哀れみ、温かく迎え入れた。
終末戦争3時間前、『方舟』の航行開始は禁忌龍の一角″嵐(ラン)″の到着と同時に開始された。
″嵐(ラン)″は文字通り強烈な嵐を伴って現れ、何人たりともその嵐から逃れる事は出来ないが、とある国の二代目女王は″嵐(ラン)″と協力し、嵐を侵略者からの攻撃の盾としつつ発進。
だが侵略者が多数投入した戦略兵器、精霊燃料式戦略多脚砲台(S-f SM-lA8500)により12の『方舟』の内9機が離陸、3機が撃墜され、更にその後1機が高度2000メル付近で撃ち落とされる事となった。
無事砲火を潜り抜け、予定されていた高度に達した『方舟』は、順調に航行を行う事となった。
終末戦争が終結し、平穏が戻ってくる頃、『ハルモニア』の周りには龍・亜龍が多数飛来する事が増えた。
『ハルモニア』を外敵とみなしてか、と思われたが、単に翼を休める為の憩いの場として利用する為であった。
貨幣の概念が無い龍・亜龍種は、礼として『ハルモニア』の周囲に多種の″加護″を付与。
これにより低酸素と低温故に『方舟』内部でしか生活出来なかった種は再び日の下へ出る事が出来た。
その後、永い年月を掛けて精霊の性質が変化し、小人や、愛玩動物として搭乗していた猫と犬の性質を持ったケット・シーとクー・シーが誕生。
各地を渡っていたハーピー族や、龍等も『ハルモニア』に現れ、現在に至る。
ケット・シー…獣人の様に人間寄りの獣、獣寄りの人間とは違い、見た目は猫そのもの。
だが分類で言えば実体を持たない精霊の一種であるが、永い年月を経て実体を持つ事が可能になり、人間・獣人の様に振る舞っている。
大きさは通常の猫とほぼ同じ。
二足歩行・四足歩行可。
クー・シー…ケット・シーの犬版。
小人…小型の人間、又は人間に近い姿の精霊。
手乗りサイズ~人間の赤ちゃんサイズと様々。
手先が器用で、教育すれば大抵の事は取得可能。
~『ハルモニア』北部・『調和の樹』の根元付近~
「…うーん…頭痛い…」
《お目覚めかしら、変わった人間さん?(木蓮)》
「んぇ…?
えっ!?だ、誰!?てかここ何処!?」
急性的な高山病から目覚めたノアは、重い頭を押さえつつ体を起こす。
すると頭上から、誰のものか分からないが声が掛かりそちらに目をやると、樹の肌を持った龍種がノアの顔を覗き込んでいた。
《うふふ。
″加護″が効かない患者さんなんて初めてで驚いたけど、その様子なら大丈夫そうね。(モクレン)》
「…えっと…あなたは…?」
《私は木蓮(モクレン)。
ここにある大樹『調和の樹』の本体であり、れっきとした龍よ。(木蓮)》
「大樹…?」
ノアが眠っていた場所は、近くに大きな湖がある大樹の根元。
明るくなった空を遮る様に青々とした枝葉が延び、心地好い風と澄み切った空気がノアの頬を撫でる。
太く立派に天を貫く大樹『調和の樹』の本体だという、木の鱗を持つ龍木蓮(モクレン)は、声質からして老齢のお婆さんと言った感じであった。
「…あれ?そう言えば僕何でここに居るんだっけ…?」
《軽度の高山病で気を失っちゃったみたいね。
『ハルモニア』には多種の加護が展開されてるから、久し振りに頑張っちゃったわ。(木蓮)》
「高山病…って、確か空気が薄い所でなるっていう…
あれ?でもここだと普通に過ごせてますけど…」
《最初は<息継ぎの加護>を付与しようと思ったけど、何でか弾かれちゃったの。
だから大樹に働き掛けて酸素の量を増やしたのよ。
どうやらあなた、直接的より間接的な干渉なら受付れる体質なのね。(木蓮)》
大樹の本体だからか、自らの意思で大樹に働き掛けて酸素を増産。
加護では無く雰囲気ならばと試した所上手くいったのだという。
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木蓮の話では、龍人状態を解除した直後、急性的な高山病を発症して気絶したノアの顔を見たケット・シーとクー・シー達は
〈〈〈〈〈〈あ!下(地上)で大きなモンスターと戦ってた子だ!〉〉〉〉〉〉
と、地上で行われていた大氾濫を知っており、その上最前線で戦っていたノアの事も知っていた様だ。
なのでそこからケット・シーとクー・シー達は大慌てでノアを担ぎ、大玉転がしの要領でここまで運んできたらしい。
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…もしかしなくても、あなたの事ですか…?」
《『ハルモニア』に医者は1人しか居ないからね。分かったわ、治してあげる。
ただ…(木蓮)》
「ただ?」
ノアの大火傷を治してくれると言っていた医者というのが木蓮の事であった。
木の龍が如何にして治してくれるのか気になる所ではある。
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