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天空大陸~終わりの始まり
吐血
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~完全に日が落ちた後~
「ほわぁあぁあ…」
(うーん…良く寝た…あれ?僕何して…?
何で長屋に居るんだっけ…?)
(『天空大陸から戻ってきて、娘っ子に絡んだ後そのまま寝ちまったんだよ。』)
すっかり外は暗くなり、窓から見える範囲の家々に灯りが点る頃、酔いから覚めたノアがムクリと起き上がる。
イマイチ記憶が定かでない様で、自分が何故長屋に居るのか分かっていなかった。
(娘っ子…?…っほぁっ!?)
「スー…スー…スー…(ミダレ)」
寝惚け眼を擦りつつ自身の真隣を確認してみると、そこには可愛らしい寝息を立てて眠るミダレの姿があった。
(…あの、『鬼神』さん…?
さっき言ってた"色々"って…)
(『安心しな、主が考えてる様などピンクな行為はしてねぇよ。
酔って甘絡みしてそのまま潰れただけだ。』)
(ど、どピンクて…)
中に居た『鬼神』によって現況が把握出来たノア君。
ゴポッ…(胃からせり上がってくる感覚)
「うっ…!」
(『戻すなよ?戻すなら外でだからな?』)
(分かってらい。)
寝起き直後、胃の中がせり上がってくる感覚とそれによって息が詰まる様な感覚が襲ってきた為、ノアは慌てて表に出る。
寝る前に酔っていたので、普通に考えれば胃液であるが、そうでない事は本人が1番良く分かっていた。
「ゲホッ!」
『『ビチャチャッ!』』(吐血)
自分が寝ていた長屋の陰、人の目が行き届かない暗闇で口に溜まっていた鮮血を吐き出した。
口内は鉄の味で満たされ、不快感が全身を襲う。
「…ふぅ…もう誤魔化せないなぁ…」
今までも吐血する事があったが、それは戦闘中であったから、と自分に言い聞かせて誤魔化してきたが、戦いが終わった後も不意に訪れる吐瀉の感覚にノアは額に汗を浮かべていた。
「…また寿命縮んだのかなぁ…」
春先に冒険者生活を開始してまだ半年程。
感覚としては微々たるもの過ぎて意識するまで全く気付かなかったが、倦怠感や鈍痛、何とも言えないデバフの様な物が体の中に蓄積されていく。
そんな感覚が現れ出していた。
この感覚には覚えがある。
幼少の頃に大病を患った際、この感覚が全身を襲い、最終的に生きる気力さえ湧かなかった。
そんな嫌な思い出が詰まった感覚の初期段階に非常によく似ていたのだった。
「「また?」」
ビクッ!
人の目が行き届かない場所を選んだハズだったが、自身が吐いた呟きを誰かに聞かれていた。
思わず体をビクつかせて反射的に振り返ると
「…あ…父さん、母さん…」
壁に手を付いて吐血している息子を心配し、眉を下げる両親の姿がそこにあったのだった。
~ノアが酔い潰れて寝てしまった直後~
( ̄q ̄)スヤスヤ…
「…大丈夫ミダレちゃん?(ラハラメ)」
「…ノア君、酔いはするけど直ぐに潰れる体質で良かったっちゃ…(ミダレ)」
「それでも潰れるまでの間、好き放題撫で回されてたけどねー。(アマエ)」
「何かミダレちゃん、肌艶良くなってない?(ミダラ)」
所変わってここはフロンテイラの長屋のとある一室。
ステラからのお土産である酒まんじゅうによって酔いが回り、グスタフを強制的に追い返した後、ミダレを好き放題撫で回しそのまま眠ってしまった。
だがノアからの拘束が緩む事無く、抱き枕同然となったミダレは、サキュバス3人組によって救出された。
「ありゃりゃ、ミダレちゃん肌にノアさんの手形付いてる。(笑)(ミダラ)」
ツツツ…(指を這わせる)
「ひゃんっ!?(ミダレ)」
「あ!ごめんもしかして痛かった!?(ミダラ)」
「ぅぅん、ちょっと敏感になってただけっちゃ…(ミダレ)」
「確かにガッツリ掴んで離さなかったもんねー。(アマエ)」
「どうする?少し冷やしとく?(ラハラメ)」
手の痕が薄らと残る程に抱き締められていたミダレは、髪は乱れ、心拍数が上がり体が火照っていたものの、何故か肌艶が良くなっていた。
「ううん、少しすれば引くと思うからいい。
…それに、ノア君が付けてくれたこの痕を見てると何か少し嬉しいな、って…(ミダレ)」
自身の腕に出来た痕を見て何故かうっとりとするミダレ。
ノアはそんな素振りを殆ど見せないから忘れがちだが、2人は事故で主従契約を結んでしまった歴とした"主人と従者"の関係である。
主人であるノアから付けられた痕は、ミダレは"俺の所有物だ"という証であり、愛情をカタチとして表してくれた、と捉えたのかも知れない。
そんな恍惚としたミダレの表情を見た友達のサキュバス3人組は
「…ミダレちゃんあなた…"そっち"なのね…(ラハラメ)」
「へ?(ミダレ)」
「ようこそミダレちゃん"こっちの世界"へ!
あ、でも程々にした方が良いよ?
度が過ぎると双方にとって良くない事になるかも知れないから。(アマエ)」
「え?え?何の事何の事!?(ミダレ)」
「やっぱ2人は良い関係性ね。
あーあ、私も"癖"の合う男欲しーなー。(ミダラ)」
「ねぇ3人共さっきから何の事言ってるの!?(ミダレ)」
何の事だろうねぇ。
「そういえばそろそろトリップ・オア・トリートの季節だけど、ミダレちゃん街に戻る予定はある?(ラハラメ)」
「え?もうそんな時期だっちゃっけ?(ミダレ)」
「もうそんな時期なんだよミダレちゃん。(アマエ)」
サキュバス仲良し4人組の話題は地元で行われるお祭りについてだが
「というか、ミダレちゃんの場合お祭り関係無しに1度街に戻った方が良いと思うよ?(ミダラ)」
「どして?(ミダレ)」
「ミダレちゃんのパパさんギルド職員でしょ?
【勇者】軍の侵攻ルートとミダレちゃんの移動経路が被ってる上、ここ2、3ヶ月ギルド行ってなくて音信不通扱いだから凄く心配してると思うよ。(ラハラメ)」
「あ!そういえば!(ミダレ)」
「まぁ生存確認位は取れてるだろうけど、顔見せて安心させてあげたら?(ミダラ)」
「う、うん。そうする…(ミダレ)」
「そのついでにノアさんを両親に紹介したら良いんじゃない?(アマエ)」
「え、ええっ!?(ミダレ)」
「あー、それ良いじゃん。
2人に紹介しつつお祭りも楽しんでラブラブな所見せちゃいなよ♪(ラハラメ)」
「ええっ!?ちょ、そもそもノア君来てくれるかどうかも分からないのに…!(ミダレ)」
「大丈夫だって、ノアさん優しいから二つ返事で了承してくれるよ~。(アマエ)」
「そ、そうかなぁ…?(ミダレ)」
「それ!
今のその表情でおねだりしたらノアさんだってイチコロよ!(ミダラ)」
「女を見せぃ!ミダレちゃん!(ラハラメ)」
「わ、分かった、頑張ってみる!(ミダレ)」フンス
(『うっせぇな…』)←ずっとノアの中で聞いてた『鬼神』。
~翌朝~
チュンチュン…チチチ…
「あ、あんなぁ…ノア君、今度あっちの地元でお祭りあるんちゃけど、よ、良かったら来ぃひんかにゃ?
ってお誘いなんちゃけど…(ミダレ)」
夜が明け、いつの間にか外に居たノアにミダレは気恥ずかしそうに地元で行われるお祭りのお誘いをしていた。
緊張からか、いつも以上に訛り、噛み噛みになりながらも気持ちを伝えるミダレだが
「あー…ゴメン、僕ちょっと寄る所があって…
長引くかも知れないから皆で楽しんでくると良いよ。」
「へ?(ミダレ)」
「「「んなっ!?」」」←(陰から見守っていたサキュバス3人組)
お誘いを受けたノアは別件がある様で、申し訳なさそうにお誘いを断るのだった。
「ほわぁあぁあ…」
(うーん…良く寝た…あれ?僕何して…?
何で長屋に居るんだっけ…?)
(『天空大陸から戻ってきて、娘っ子に絡んだ後そのまま寝ちまったんだよ。』)
すっかり外は暗くなり、窓から見える範囲の家々に灯りが点る頃、酔いから覚めたノアがムクリと起き上がる。
イマイチ記憶が定かでない様で、自分が何故長屋に居るのか分かっていなかった。
(娘っ子…?…っほぁっ!?)
「スー…スー…スー…(ミダレ)」
寝惚け眼を擦りつつ自身の真隣を確認してみると、そこには可愛らしい寝息を立てて眠るミダレの姿があった。
(…あの、『鬼神』さん…?
さっき言ってた"色々"って…)
(『安心しな、主が考えてる様などピンクな行為はしてねぇよ。
酔って甘絡みしてそのまま潰れただけだ。』)
(ど、どピンクて…)
中に居た『鬼神』によって現況が把握出来たノア君。
ゴポッ…(胃からせり上がってくる感覚)
「うっ…!」
(『戻すなよ?戻すなら外でだからな?』)
(分かってらい。)
寝起き直後、胃の中がせり上がってくる感覚とそれによって息が詰まる様な感覚が襲ってきた為、ノアは慌てて表に出る。
寝る前に酔っていたので、普通に考えれば胃液であるが、そうでない事は本人が1番良く分かっていた。
「ゲホッ!」
『『ビチャチャッ!』』(吐血)
自分が寝ていた長屋の陰、人の目が行き届かない暗闇で口に溜まっていた鮮血を吐き出した。
口内は鉄の味で満たされ、不快感が全身を襲う。
「…ふぅ…もう誤魔化せないなぁ…」
今までも吐血する事があったが、それは戦闘中であったから、と自分に言い聞かせて誤魔化してきたが、戦いが終わった後も不意に訪れる吐瀉の感覚にノアは額に汗を浮かべていた。
「…また寿命縮んだのかなぁ…」
春先に冒険者生活を開始してまだ半年程。
感覚としては微々たるもの過ぎて意識するまで全く気付かなかったが、倦怠感や鈍痛、何とも言えないデバフの様な物が体の中に蓄積されていく。
そんな感覚が現れ出していた。
この感覚には覚えがある。
幼少の頃に大病を患った際、この感覚が全身を襲い、最終的に生きる気力さえ湧かなかった。
そんな嫌な思い出が詰まった感覚の初期段階に非常によく似ていたのだった。
「「また?」」
ビクッ!
人の目が行き届かない場所を選んだハズだったが、自身が吐いた呟きを誰かに聞かれていた。
思わず体をビクつかせて反射的に振り返ると
「…あ…父さん、母さん…」
壁に手を付いて吐血している息子を心配し、眉を下げる両親の姿がそこにあったのだった。
~ノアが酔い潰れて寝てしまった直後~
( ̄q ̄)スヤスヤ…
「…大丈夫ミダレちゃん?(ラハラメ)」
「…ノア君、酔いはするけど直ぐに潰れる体質で良かったっちゃ…(ミダレ)」
「それでも潰れるまでの間、好き放題撫で回されてたけどねー。(アマエ)」
「何かミダレちゃん、肌艶良くなってない?(ミダラ)」
所変わってここはフロンテイラの長屋のとある一室。
ステラからのお土産である酒まんじゅうによって酔いが回り、グスタフを強制的に追い返した後、ミダレを好き放題撫で回しそのまま眠ってしまった。
だがノアからの拘束が緩む事無く、抱き枕同然となったミダレは、サキュバス3人組によって救出された。
「ありゃりゃ、ミダレちゃん肌にノアさんの手形付いてる。(笑)(ミダラ)」
ツツツ…(指を這わせる)
「ひゃんっ!?(ミダレ)」
「あ!ごめんもしかして痛かった!?(ミダラ)」
「ぅぅん、ちょっと敏感になってただけっちゃ…(ミダレ)」
「確かにガッツリ掴んで離さなかったもんねー。(アマエ)」
「どうする?少し冷やしとく?(ラハラメ)」
手の痕が薄らと残る程に抱き締められていたミダレは、髪は乱れ、心拍数が上がり体が火照っていたものの、何故か肌艶が良くなっていた。
「ううん、少しすれば引くと思うからいい。
…それに、ノア君が付けてくれたこの痕を見てると何か少し嬉しいな、って…(ミダレ)」
自身の腕に出来た痕を見て何故かうっとりとするミダレ。
ノアはそんな素振りを殆ど見せないから忘れがちだが、2人は事故で主従契約を結んでしまった歴とした"主人と従者"の関係である。
主人であるノアから付けられた痕は、ミダレは"俺の所有物だ"という証であり、愛情をカタチとして表してくれた、と捉えたのかも知れない。
そんな恍惚としたミダレの表情を見た友達のサキュバス3人組は
「…ミダレちゃんあなた…"そっち"なのね…(ラハラメ)」
「へ?(ミダレ)」
「ようこそミダレちゃん"こっちの世界"へ!
あ、でも程々にした方が良いよ?
度が過ぎると双方にとって良くない事になるかも知れないから。(アマエ)」
「え?え?何の事何の事!?(ミダレ)」
「やっぱ2人は良い関係性ね。
あーあ、私も"癖"の合う男欲しーなー。(ミダラ)」
「ねぇ3人共さっきから何の事言ってるの!?(ミダレ)」
何の事だろうねぇ。
「そういえばそろそろトリップ・オア・トリートの季節だけど、ミダレちゃん街に戻る予定はある?(ラハラメ)」
「え?もうそんな時期だっちゃっけ?(ミダレ)」
「もうそんな時期なんだよミダレちゃん。(アマエ)」
サキュバス仲良し4人組の話題は地元で行われるお祭りについてだが
「というか、ミダレちゃんの場合お祭り関係無しに1度街に戻った方が良いと思うよ?(ミダラ)」
「どして?(ミダレ)」
「ミダレちゃんのパパさんギルド職員でしょ?
【勇者】軍の侵攻ルートとミダレちゃんの移動経路が被ってる上、ここ2、3ヶ月ギルド行ってなくて音信不通扱いだから凄く心配してると思うよ。(ラハラメ)」
「あ!そういえば!(ミダレ)」
「まぁ生存確認位は取れてるだろうけど、顔見せて安心させてあげたら?(ミダラ)」
「う、うん。そうする…(ミダレ)」
「そのついでにノアさんを両親に紹介したら良いんじゃない?(アマエ)」
「え、ええっ!?(ミダレ)」
「あー、それ良いじゃん。
2人に紹介しつつお祭りも楽しんでラブラブな所見せちゃいなよ♪(ラハラメ)」
「ええっ!?ちょ、そもそもノア君来てくれるかどうかも分からないのに…!(ミダレ)」
「大丈夫だって、ノアさん優しいから二つ返事で了承してくれるよ~。(アマエ)」
「そ、そうかなぁ…?(ミダレ)」
「それ!
今のその表情でおねだりしたらノアさんだってイチコロよ!(ミダラ)」
「女を見せぃ!ミダレちゃん!(ラハラメ)」
「わ、分かった、頑張ってみる!(ミダレ)」フンス
(『うっせぇな…』)←ずっとノアの中で聞いてた『鬼神』。
~翌朝~
チュンチュン…チチチ…
「あ、あんなぁ…ノア君、今度あっちの地元でお祭りあるんちゃけど、よ、良かったら来ぃひんかにゃ?
ってお誘いなんちゃけど…(ミダレ)」
夜が明け、いつの間にか外に居たノアにミダレは気恥ずかしそうに地元で行われるお祭りのお誘いをしていた。
緊張からか、いつも以上に訛り、噛み噛みになりながらも気持ちを伝えるミダレだが
「あー…ゴメン、僕ちょっと寄る所があって…
長引くかも知れないから皆で楽しんでくると良いよ。」
「へ?(ミダレ)」
「「「んなっ!?」」」←(陰から見守っていたサキュバス3人組)
お誘いを受けたノアは別件がある様で、申し訳なさそうにお誘いを断るのだった。
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