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第二章 第一次異世界大戦編
第二十七話 大国連合結成
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カゼカミの報告を聞き、その場は驚愕の表情に満ち溢れた。
「え、どうして……?」
雪那がカゼカミの放った言葉に感じた疑問を問う。
「丁度ヴァグルドフが侵攻を行う1時間前、「大国三国同盟」が改正され「大国連合」となったとの発表があり、恐らくその邪魔立てとなる自称独立国の排除を開始したと思われます」
「で、でも、そんな急に侵攻を開始するものなんですかね?」
心菜がそう呟いた。
「……貴方様」
コユキが俺の方を向き、目で何かを訴える。
そのことについて、俺は察した。
「あぁ、気づかれたな」
「気づかれたって?」
雪那が俺に問う。
「あぁ、俺たちの存在のことだ。別に俺たちは、国を作っているわけでもない。それに加えて、この世界の技術力は第一次世界大戦前、大和が建造、いや、戦艦三笠が建造されるよりも昔の1800年代の技術力しかない」
「大国の三カ国はある意味一つの国となって改めて名乗りを上げたのか……それは…………ッ……!?ま、まさか!」
「そうだ。何としても俺達の「艦」を手に入れたいのだろう」
この場に重い空気が漂う。
当たり前の反応だ。
「このことについて、長官にはすぐに知らせなければいけない。そこの一等水兵、俺の名を借りていい。山本五十六大将にこの事を報告せよ」
俺は一人の一等水兵を指差し命じた。
「は、はい!」
敬礼した後、一等水兵は走って場を去った。
「だが、何故自称独立国への侵攻を開始した?邪魔立てとなったとしてもそこまで脅威じゃないはずだ……」
「貴方様、コレは一種の宣戦布告なのかもしれません」
「なんだと?」
「ヴァグルドフ、イヴァー、ボングレイガーが連合国家となったということは、「超大陸」全域が国のようなもの。つまり、「やれるものならやってみろ」っと、挑発を含めた行為なのかもしれません。現に、ボングレイガーの技術力は群を抜いています。それに加えイヴァーの大量の資材、ヴァグルドフの量産力が加わると、この大艦隊を用いても物量で押し倒されてしまうかもしれません」
「確かにそうか、俺たちは正式な宣戦布告を受けていない。そもそも俺達は国を建国しているわけではない以上、宣戦布告のしようもないだろう……そうしたら残るは……」
「はい。この、「漂流者」と「大国連合」との戦の火種は、どちらかの先手攻撃、又は交渉の口論です」
◯
「ここに、「大国三国同盟」を改正し、「大国連合国」の建国を宣言する!!」
エメラル・ヴァグルドフ、イヴァー連邦の代表アメキルデン・レーガン、ボングレイガーの王ジェネシス・グレインが調印し終えた紙を手に、ヴァグルドフが叫んだ。
「フン。エメラル、これでその超技術の漂流物を私とジェネシスに譲ってくれるのだな?」
「調印したからには守ってもらわなくては困るぞ?」
二人が耳打ちをする。
「ハッハッハッ。安心しろ。調印したからにはさすがの私でも破らんわい」
(バカ共が。漂流物を手に入れた暁には貴様らの大陸地方に砲弾の雨を降らせてやるわい)
「万歳!万歳!大国連合国万歳!!」っと、各国の国民は叫ぶ。
イヴァー連邦、北東大陸に位置する巨大な国、資材が豊富であり国内情勢も安定している。
ボングレイガー帝国、西に位置する巨大な国。技術力はこの世界で随一である。
ヴァグルドフ王国、中央大陸から北、南大陸に足を伸ばす超巨大国家。この世界で一番の国土面積を誇り、その面積は「ソビエト連邦(ロシア)」とほぼ同じである(形としてはソ連、ロシアを縦にした感じ)。生産力が強み。
◯
大和の司令部公室。
そこには各艦の艦長、副長、陸戦隊隊、師団長副長、戦車隊隊長、そして長門の世界線の第三艦隊に配属されていた参謀の数人が集まっていた。
「そうか……ヴァグルドフが動き出したか」
山本長官が大和司令部公室にて呟いた。
しかし、山本長官はここまで予想していたのか、あまり驚いた様子ではなかった。
まるでミッドウェー海戦の時、空母3隻が沈んでも平然と将棋をしていた時のように。
「もし対連合国戦となると、戦の火種は口論だと自分は予想いたします。ヴァグルドフが何故、「大国連合」なんて言う大国3カ国との合併を行ったのか。それは、我々の力を恐れてのことです。ここまで我々のことを恐怖しておいて、いきなり先制攻撃ということは、ないかと」
翔がそう言った。
「……しかし、ヴァグルドフが大国3カ国との同盟を結んだのは、物量で押し切るためかもしれない。それに、我々の詳しい力はヴァグルドフにそこまで知られていないはずです。いや、そもそもの話、我々の存在はまだ知られてはなく、大国連合を結成したのは単なる偶然かもしれないじゃないですか」
参謀副長長尾 京太が言った。
「だが、我々はすでに、小規模のものもあるが3回海戦を行っています。海賊対海戦、対防衛海戦、そして対幽闇海戦。思えば気づかれてもおかしくない筈です」
翔がそう返した。
幽闇ノ艦隊の事は、翔が帰ってきた時、得た情報を「もう一人の自分」意外全て話した。
幽闇ノ艦隊があること、幽闇ノ艦隊によって我々はこの世界に来たこと、全て。
「藤野少将の意見は、私も同感です。対防衛海戦と対幽闇海戦はともかく、大和単艦で行った海賊との海戦には生存者がまだいる可能性もありました。必ずしも我々の存在が知られていないということは無いと思います」
参謀長灰谷 裕之が話した。
山本長官は目をつむり腕を組み考える。
他全員は少し緊張感を覚えながらも、黙って待つ。
静けさを覚えた司令部公室。
そこに光が差すように山本長官の言葉が放たれた。
「ヴァグルドフが我々の存在を認知している可能性は、少なからずある。恐らくだが、相手は我々の出方を見ている筈だ。それは詳しい情報が無いからだと、私は思う。ヴァグルドフがもし、「我々」という存在を認知しているのであれば、もっと詳しい情報を求める。敵の弱点、敵の利点、敵に有利な状況下、敵に不利な状況下。もし敵が我々の艦を「鹵獲」しようとしているなら尚更だ」
『『『ッ……!?』』』
全員が「鹵獲」という言葉について驚きを覚えた。
やはり……。
俺は、山本長官も同じ事を考えていると分かり、自信が改めて持てた。
「ろ、鹵獲!?」
「どうして鹵獲なんて事をヴァグルドフが考えていると思うのですか?」
玲香と雪那が声を上げた。
「人が強い兵器を求めるのは一つの性だ。だからこの大和だって作られたんだ」
「し、しかし……!」
翔が一つ言おうとすると、腹の音が大きく鳴った。
俺はものすごく恥ずかしくなり、ゆっくりと椅子に座った。
しかし、実のところここにいる皆、腹をすかせている。
朝飯から昼飯まで、ほとんど祭りの準備で食べることができていなかったからだ。
「す、すいません……」
そう呟いた。
「ハッハッハッ!なに、今日は皆、色々朝から準備で大変だったから無理もないさ。今日のところはここまでにしよう。大本営の建築終了祭の後、もう一度ゆっくり話そう。ここに居る者は、他に意見はないね?」
皆が頷く。
琴葉はものすごい勢いで顔を縦にする。
「早くメシを食わせろ!」っといいたげだ。
こうして、1回目の会議は終了したのだった。
◯
「ふ~ん。結構面白い事になってきたね。これも君のシナリオ通りかい?」
真っ黒い人影が、巨大な影に向けて言葉を発した。
女の子供の声だ。
彼女は、一際目立つ影の一番高い場所に座っている。
紅い霧の中、途方もなく幽霊船の如く大きな艦隊は進む。
「……………ここまで一挙に集まるなんて、思ってもいなかったわ」
機械の電子音を何重にも重ねたようなその声は、不思議と女性の声だと思わせられた。
「あちゃ~、さすがの君もここは想定外かぁ~」
「………………うるさい」
「まぁまぁそんなに怒らないでよ。お楽しみは、これからなんだから。楽い楽しい、狂乱の宴の始まりさ!」
※早く艦隊戦が見たいという方、すいません後もう少し(2話?くらい)待ってください。私も早く書きたい所存です!!なるべく早く投稿します。今のままでも面白いと思っていただけてる、読んでもらってるだけでも感謝なので、マジで早く艦隊戦書くようにします!待っててください!!※
追記
※皆様、報告遅れてすいませんすいません。外伝は、一際早く「小説家になろう」で掲載させていただきます。後でカクヨムとアルファポリスでも作るので待っててください!以下です↓※
https://ncode.syosetu.com/n8412jz/
「え、どうして……?」
雪那がカゼカミの放った言葉に感じた疑問を問う。
「丁度ヴァグルドフが侵攻を行う1時間前、「大国三国同盟」が改正され「大国連合」となったとの発表があり、恐らくその邪魔立てとなる自称独立国の排除を開始したと思われます」
「で、でも、そんな急に侵攻を開始するものなんですかね?」
心菜がそう呟いた。
「……貴方様」
コユキが俺の方を向き、目で何かを訴える。
そのことについて、俺は察した。
「あぁ、気づかれたな」
「気づかれたって?」
雪那が俺に問う。
「あぁ、俺たちの存在のことだ。別に俺たちは、国を作っているわけでもない。それに加えて、この世界の技術力は第一次世界大戦前、大和が建造、いや、戦艦三笠が建造されるよりも昔の1800年代の技術力しかない」
「大国の三カ国はある意味一つの国となって改めて名乗りを上げたのか……それは…………ッ……!?ま、まさか!」
「そうだ。何としても俺達の「艦」を手に入れたいのだろう」
この場に重い空気が漂う。
当たり前の反応だ。
「このことについて、長官にはすぐに知らせなければいけない。そこの一等水兵、俺の名を借りていい。山本五十六大将にこの事を報告せよ」
俺は一人の一等水兵を指差し命じた。
「は、はい!」
敬礼した後、一等水兵は走って場を去った。
「だが、何故自称独立国への侵攻を開始した?邪魔立てとなったとしてもそこまで脅威じゃないはずだ……」
「貴方様、コレは一種の宣戦布告なのかもしれません」
「なんだと?」
「ヴァグルドフ、イヴァー、ボングレイガーが連合国家となったということは、「超大陸」全域が国のようなもの。つまり、「やれるものならやってみろ」っと、挑発を含めた行為なのかもしれません。現に、ボングレイガーの技術力は群を抜いています。それに加えイヴァーの大量の資材、ヴァグルドフの量産力が加わると、この大艦隊を用いても物量で押し倒されてしまうかもしれません」
「確かにそうか、俺たちは正式な宣戦布告を受けていない。そもそも俺達は国を建国しているわけではない以上、宣戦布告のしようもないだろう……そうしたら残るは……」
「はい。この、「漂流者」と「大国連合」との戦の火種は、どちらかの先手攻撃、又は交渉の口論です」
◯
「ここに、「大国三国同盟」を改正し、「大国連合国」の建国を宣言する!!」
エメラル・ヴァグルドフ、イヴァー連邦の代表アメキルデン・レーガン、ボングレイガーの王ジェネシス・グレインが調印し終えた紙を手に、ヴァグルドフが叫んだ。
「フン。エメラル、これでその超技術の漂流物を私とジェネシスに譲ってくれるのだな?」
「調印したからには守ってもらわなくては困るぞ?」
二人が耳打ちをする。
「ハッハッハッ。安心しろ。調印したからにはさすがの私でも破らんわい」
(バカ共が。漂流物を手に入れた暁には貴様らの大陸地方に砲弾の雨を降らせてやるわい)
「万歳!万歳!大国連合国万歳!!」っと、各国の国民は叫ぶ。
イヴァー連邦、北東大陸に位置する巨大な国、資材が豊富であり国内情勢も安定している。
ボングレイガー帝国、西に位置する巨大な国。技術力はこの世界で随一である。
ヴァグルドフ王国、中央大陸から北、南大陸に足を伸ばす超巨大国家。この世界で一番の国土面積を誇り、その面積は「ソビエト連邦(ロシア)」とほぼ同じである(形としてはソ連、ロシアを縦にした感じ)。生産力が強み。
◯
大和の司令部公室。
そこには各艦の艦長、副長、陸戦隊隊、師団長副長、戦車隊隊長、そして長門の世界線の第三艦隊に配属されていた参謀の数人が集まっていた。
「そうか……ヴァグルドフが動き出したか」
山本長官が大和司令部公室にて呟いた。
しかし、山本長官はここまで予想していたのか、あまり驚いた様子ではなかった。
まるでミッドウェー海戦の時、空母3隻が沈んでも平然と将棋をしていた時のように。
「もし対連合国戦となると、戦の火種は口論だと自分は予想いたします。ヴァグルドフが何故、「大国連合」なんて言う大国3カ国との合併を行ったのか。それは、我々の力を恐れてのことです。ここまで我々のことを恐怖しておいて、いきなり先制攻撃ということは、ないかと」
翔がそう言った。
「……しかし、ヴァグルドフが大国3カ国との同盟を結んだのは、物量で押し切るためかもしれない。それに、我々の詳しい力はヴァグルドフにそこまで知られていないはずです。いや、そもそもの話、我々の存在はまだ知られてはなく、大国連合を結成したのは単なる偶然かもしれないじゃないですか」
参謀副長長尾 京太が言った。
「だが、我々はすでに、小規模のものもあるが3回海戦を行っています。海賊対海戦、対防衛海戦、そして対幽闇海戦。思えば気づかれてもおかしくない筈です」
翔がそう返した。
幽闇ノ艦隊の事は、翔が帰ってきた時、得た情報を「もう一人の自分」意外全て話した。
幽闇ノ艦隊があること、幽闇ノ艦隊によって我々はこの世界に来たこと、全て。
「藤野少将の意見は、私も同感です。対防衛海戦と対幽闇海戦はともかく、大和単艦で行った海賊との海戦には生存者がまだいる可能性もありました。必ずしも我々の存在が知られていないということは無いと思います」
参謀長灰谷 裕之が話した。
山本長官は目をつむり腕を組み考える。
他全員は少し緊張感を覚えながらも、黙って待つ。
静けさを覚えた司令部公室。
そこに光が差すように山本長官の言葉が放たれた。
「ヴァグルドフが我々の存在を認知している可能性は、少なからずある。恐らくだが、相手は我々の出方を見ている筈だ。それは詳しい情報が無いからだと、私は思う。ヴァグルドフがもし、「我々」という存在を認知しているのであれば、もっと詳しい情報を求める。敵の弱点、敵の利点、敵に有利な状況下、敵に不利な状況下。もし敵が我々の艦を「鹵獲」しようとしているなら尚更だ」
『『『ッ……!?』』』
全員が「鹵獲」という言葉について驚きを覚えた。
やはり……。
俺は、山本長官も同じ事を考えていると分かり、自信が改めて持てた。
「ろ、鹵獲!?」
「どうして鹵獲なんて事をヴァグルドフが考えていると思うのですか?」
玲香と雪那が声を上げた。
「人が強い兵器を求めるのは一つの性だ。だからこの大和だって作られたんだ」
「し、しかし……!」
翔が一つ言おうとすると、腹の音が大きく鳴った。
俺はものすごく恥ずかしくなり、ゆっくりと椅子に座った。
しかし、実のところここにいる皆、腹をすかせている。
朝飯から昼飯まで、ほとんど祭りの準備で食べることができていなかったからだ。
「す、すいません……」
そう呟いた。
「ハッハッハッ!なに、今日は皆、色々朝から準備で大変だったから無理もないさ。今日のところはここまでにしよう。大本営の建築終了祭の後、もう一度ゆっくり話そう。ここに居る者は、他に意見はないね?」
皆が頷く。
琴葉はものすごい勢いで顔を縦にする。
「早くメシを食わせろ!」っといいたげだ。
こうして、1回目の会議は終了したのだった。
◯
「ふ~ん。結構面白い事になってきたね。これも君のシナリオ通りかい?」
真っ黒い人影が、巨大な影に向けて言葉を発した。
女の子供の声だ。
彼女は、一際目立つ影の一番高い場所に座っている。
紅い霧の中、途方もなく幽霊船の如く大きな艦隊は進む。
「……………ここまで一挙に集まるなんて、思ってもいなかったわ」
機械の電子音を何重にも重ねたようなその声は、不思議と女性の声だと思わせられた。
「あちゃ~、さすがの君もここは想定外かぁ~」
「………………うるさい」
「まぁまぁそんなに怒らないでよ。お楽しみは、これからなんだから。楽い楽しい、狂乱の宴の始まりさ!」
※早く艦隊戦が見たいという方、すいません後もう少し(2話?くらい)待ってください。私も早く書きたい所存です!!なるべく早く投稿します。今のままでも面白いと思っていただけてる、読んでもらってるだけでも感謝なので、マジで早く艦隊戦書くようにします!待っててください!!※
追記
※皆様、報告遅れてすいませんすいません。外伝は、一際早く「小説家になろう」で掲載させていただきます。後でカクヨムとアルファポリスでも作るので待っててください!以下です↓※
https://ncode.syosetu.com/n8412jz/
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