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第一章:「召喚と追放」
第1話:勇者召喚と最弱スキル
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放課後の教室は、湿った黒板の匂いと、窓から差す薄い西日で満ちていた。篠原蓮は、誰も座っていない隣の席に教科書を山のように積んで、その影に身を潜める。テストが返ってくる日でもないのに、心臓は変に落ち着かない。
――目立たない。騒がない。波風を立てない。
それが蓮の処世術で、それで十分だと思っていた。
そのとき、床一面に淡い光が滲んだ。
「……え?」
机の脚の隙間から、幾何学模様が水のように広がる。チョークで描いた落書きなんかじゃない。光は立体になり、音もないのに耳の奥がキーンと鳴った。
「なに、これ……!」
悲鳴が散発的に上がる。前の列の神崎悠真が思わず立ち上がり、クラスの中心だった神崎玲奈が振り返る。その瞬間、世界は白く弾けた。
重力が消え、風もなく、落ちる感覚だけがあった。
次に蓮が目を開けたとき、そこは石造りの巨大な円形ホール。天井から垂れ下がる水晶のシャンデリアが夜空のように瞬き、壁には見たことのない文字列がびっしりと刻まれている。
「異界よりの勇者たちよ、アルゼリア王国へようこそ」
深い声が響く。正面の階段上、王冠を戴く男と、金と白の法衣を纏った一団。礼拝堂のような荘厳さに、誰かがごくりと唾を飲んだ。
蓮は自分の手を見下ろした。制服の袖、机の跡がうっすら残る手の甲――全部現実だ。夢ではない。
「……勇者?」
「マジで異世界召喚ってやつ?」
教室の空気を仕切っていた悠真が、場の混乱を押し切るように一歩進み出た。背筋の伸びた立ち姿は、こういう場に慣れている人間のそれだ。
「俺たちを呼んだのは、そちらですか」
王と並び立つ存在が前へ。白金の髪、透明な虹彩、足元から微かな光を散らす――ひと目で人ではないと分かる。
「私は女神アリア。魔王の脅威に対抗するため、あなた方――異界の若き魂を招きました」
王の合図で、壇上の魔術師が巻物を開く。
「これより各位の“スキル”を鑑定します。順に魔法陣へ」
床に第二の魔法陣が展開され、一人ずつ名前が呼ばれていく。
「神崎悠真!」
悠真の足元が淡く輝き、宙に文字が浮かぶ。
「《聖剣召喚(セイクリッドブレード)》――ランクS!」
どよめきが波のように押し寄せた。悠真は照れたように笑い、振り返って親指を立てる。期待、羨望、安堵。大半の視線は彼に吸い寄せられ、場の空気は一気に“救いの絵柄”を手に入れたように落ち着いた。
「神崎玲奈!」
玲奈の身体を金の光が包み、掲示が切り替わる。
「《聖光魔法》――ランクS!」
また歓声。彼女は手を胸に当て「この力、皆のために使います」と凛と告げる。似合う。彼女はいつだってそういう役回りだった。
次々に仲間の鑑定が進み、AだBだと声が上がる。
やがて、蓮の名が呼ばれた。
「篠原蓮」
静かに魔法陣へ。足元の光は他と同じはずなのに、やけに冷たく感じる。
鑑定官の男が巻物の文字を追い、眉根を寄せた。
「……《リサイクル》、ランクE」
途端、空気が変わる。誰ともなく、吹き出す声。
「リサイクル? 掃除係?」
「ゴ……ゴミ拾い?」
笑いはすぐに悪意を含む。
「戦場で空き缶でも集めてろってか」
悠真は肩をすくめ、玲奈は表情を引き締めた。
「蓮くん、ごめん。でも今回ばかりは厳しいわ。魔王と戦うのに、非戦闘スキルは……」
蓮は言葉を返せない。喉がきゅっと締まり、唇が乾く。
鑑定官は事務的に補足する。「廃材や破損品の再利用を促す生活系スキルです。戦闘適性は極めて低いかと」
王は「勇者たちの安全が第一だ」と告げ、女神の光背は何も言わなかった。
その日、初任務が決まった。王都近郊の森で高位魔物の討伐。勇者候補を試す最適の獲物だという。
「篠原、来るなら後ろで荷物を持て。邪魔はするなよ」
悠真が当然のように言い渡す。玲奈は目を伏せた。「危ないと思ったらすぐ下がって。いい?」
蓮は頷いた。喉はからからのまま。胸の奥に、熱いものと冷たいものが同時に溜まっていく。
王都外れの森は、昼でもひんやりと暗かった。湿った土の匂い、時折聞こえる獣の低い唸り。
「前衛、展開。後衛、詠唱開始!」
悠真の指示で、クラスメイトたちが見事な連携を見せる。聖光が夜を払うように森を白くし、炎と雷が獣の群れを撃ち払っていく。
蓮は背嚢を支え、転がった仲間の落とし物を拾い、矢筒を補充し、息を切らしてついていく。
やがて、空気が重くなった。地面が微かに震え、樹々が不自然に揺れる。
「来るっ!」
茂みを割って、巨躯が現れた。黒鉄色の皮膚、二本の角、棍棒のような腕――《デスオーガ》。
「後衛、最大火力!」
雷鳴。光の柱。爆ぜる熱風。だが、巨体は怯むだけで止まらない。
「下がれ! 散開!」
撤退の合図とほぼ同時に、足元が沈んだ。
――地面が崩れる。
蓮の視界がぐにゃりと傾き、背嚢の重みが彼を奈落へ引きずり込んだ。
「蓮くん!」
玲奈の声。伸びる手。だが、その手首を掴んだのは悠真だ。
「玲奈、危ない! 戻れ!」
「でも――」
「捨てろ。今は全員を生かす方が先だ!」
最後に見たのは、躊躇いと、決断と、背を向ける仲間たちの姿だった。
落下。胃が浮き、闇が迫る。咄嗟に枝に手を伸ばす。指先が裂け、血がにじむ。何度目かの衝撃の後、蓮は濡れた土に顔から叩きつけられた。
しばらく、動けない。耳鳴りだけが世界の音だった。
ゆっくり呼吸を整え、這うように上体を起こす。
暗い。高い位置に、小さな光の口。落ちた穴だ。そこからの光は遠く、誰の声もしない。
背嚢は半分破れ、散らばった荷の中に折れた剣が一本。誰のものだったか、もう分からない。
蓮は反射的にそれを拾い、柄を強く握った。
その瞬間、掌にぬるい熱が走る。
ひび割れた刃の断面が、青白い線で縫い合わされていく。破片が吸い寄せられ、金属の匂いが濃くなる。
――《リサイクル》が勝手に動いている。
蓮は息を呑んだ。修理、じゃない。刃文が変わっていく。軽い。重心が、持ち手に馴染む。
「……進化?」
半信半疑のまま、完成した剣を振ってみる。空気を切る感触が、さっきまでの粗末な刃物とは違っていた。
だが、喜ぶ余裕はない。
湿った土の匂いに混じる、獣の生臭い息。暗がりで目だけが光る。小鬼――ゴブリンの群れが、じりじりと間合いを詰めてきていた。
蓮は喉を鳴らし、足を引いた。背後は岩壁。逃げ場はない。
「……来いよ」
剣を構える。体勢は素人に毛が生えた程度。でも、手の中の刃は確かだった。
最初の一匹が飛びかかる。蓮は低く身を落とし、反射で横薙ぎ。軽い。刃が骨を断ち、ゴブリンが土に崩れた。
二匹目、三匹目――切っ先が迷いなく喉を穿つ。驚きと恐怖と、奇妙な静けさ。
やがて、最後の一体が叫びとともに突っ込んできて――蓮は踏み込み、腹に鋭い突きを入れた。
息が荒い。腕が震える。
立ち尽くしたまま、蓮は自分の手を見た。血の赤、汗の塩味、そして掌に残る微かな熱。
「俺は……生きてる」
震えが少し収まる。代わりに、胸の奥が静かに熱くなる。
見捨てられた。軽くない一言だ。けれど、ここで終わりにはできない。
剣を布でぬぐい、背嚢の残骸をまとめる。穴の縁までは登れない。別の出口を探すしかない。
暗闇を照らすものはなく――蓮は試しに、壊れた携行ランタンに手を当ててみた。
ひびの入ったガラスが、ふっと曇りを消す。芯に火が灯ったように、温い光が広がった。
笑ってしまう。苦しい笑いだが、確かな手応えがついてくる。
「そうか。俺の《リサイクル》は、ただ直すだけじゃない」
捨てられた物に、もう一度“生きる形”を与える。
それは――自分自身に向けられた言葉にもなるのだ。
ランタンの光を頼りに、蓮は洞穴の奥へ足を踏み出す。湿った石と根の絡む狭い道を抜け、やがて冷たい夜気が頬を撫でた。
外だ。見上げれば、梢の隙間に星が散っている。森の闇は深く、虫の声が遠くを流れる川の音と混じって耳に入る。
腹が鳴った。喉も乾いている。火を起こす木の枝、食べられそうな実、雨を凌げる樹洞。
蓮は手近な落枝を集め、火打ち金の欠片に触れた。火花が散り、ひとすじの煙が立ち昇る。
生き延びる。
その二文字を反芻していると、風に混じってかすかな足音がした。
獣の、でも危害を求めるそれではない、軽やかなリズム。蓮は反射的に剣を取って身構える。
茂みが揺れ、月光に銀灰の耳が浮かんだ。
――けれど、その姿をはっきり見るのは、次の物語でいい。
今はただ、焚き火のささやかな温度の中で、蓮はゆっくりと息を吐いた。
見捨てられた少年は、ここから“拾い上げる側”になる。
最弱の《リサイクル》で、この世界を――そして自分を――やり直すために。
――目立たない。騒がない。波風を立てない。
それが蓮の処世術で、それで十分だと思っていた。
そのとき、床一面に淡い光が滲んだ。
「……え?」
机の脚の隙間から、幾何学模様が水のように広がる。チョークで描いた落書きなんかじゃない。光は立体になり、音もないのに耳の奥がキーンと鳴った。
「なに、これ……!」
悲鳴が散発的に上がる。前の列の神崎悠真が思わず立ち上がり、クラスの中心だった神崎玲奈が振り返る。その瞬間、世界は白く弾けた。
重力が消え、風もなく、落ちる感覚だけがあった。
次に蓮が目を開けたとき、そこは石造りの巨大な円形ホール。天井から垂れ下がる水晶のシャンデリアが夜空のように瞬き、壁には見たことのない文字列がびっしりと刻まれている。
「異界よりの勇者たちよ、アルゼリア王国へようこそ」
深い声が響く。正面の階段上、王冠を戴く男と、金と白の法衣を纏った一団。礼拝堂のような荘厳さに、誰かがごくりと唾を飲んだ。
蓮は自分の手を見下ろした。制服の袖、机の跡がうっすら残る手の甲――全部現実だ。夢ではない。
「……勇者?」
「マジで異世界召喚ってやつ?」
教室の空気を仕切っていた悠真が、場の混乱を押し切るように一歩進み出た。背筋の伸びた立ち姿は、こういう場に慣れている人間のそれだ。
「俺たちを呼んだのは、そちらですか」
王と並び立つ存在が前へ。白金の髪、透明な虹彩、足元から微かな光を散らす――ひと目で人ではないと分かる。
「私は女神アリア。魔王の脅威に対抗するため、あなた方――異界の若き魂を招きました」
王の合図で、壇上の魔術師が巻物を開く。
「これより各位の“スキル”を鑑定します。順に魔法陣へ」
床に第二の魔法陣が展開され、一人ずつ名前が呼ばれていく。
「神崎悠真!」
悠真の足元が淡く輝き、宙に文字が浮かぶ。
「《聖剣召喚(セイクリッドブレード)》――ランクS!」
どよめきが波のように押し寄せた。悠真は照れたように笑い、振り返って親指を立てる。期待、羨望、安堵。大半の視線は彼に吸い寄せられ、場の空気は一気に“救いの絵柄”を手に入れたように落ち着いた。
「神崎玲奈!」
玲奈の身体を金の光が包み、掲示が切り替わる。
「《聖光魔法》――ランクS!」
また歓声。彼女は手を胸に当て「この力、皆のために使います」と凛と告げる。似合う。彼女はいつだってそういう役回りだった。
次々に仲間の鑑定が進み、AだBだと声が上がる。
やがて、蓮の名が呼ばれた。
「篠原蓮」
静かに魔法陣へ。足元の光は他と同じはずなのに、やけに冷たく感じる。
鑑定官の男が巻物の文字を追い、眉根を寄せた。
「……《リサイクル》、ランクE」
途端、空気が変わる。誰ともなく、吹き出す声。
「リサイクル? 掃除係?」
「ゴ……ゴミ拾い?」
笑いはすぐに悪意を含む。
「戦場で空き缶でも集めてろってか」
悠真は肩をすくめ、玲奈は表情を引き締めた。
「蓮くん、ごめん。でも今回ばかりは厳しいわ。魔王と戦うのに、非戦闘スキルは……」
蓮は言葉を返せない。喉がきゅっと締まり、唇が乾く。
鑑定官は事務的に補足する。「廃材や破損品の再利用を促す生活系スキルです。戦闘適性は極めて低いかと」
王は「勇者たちの安全が第一だ」と告げ、女神の光背は何も言わなかった。
その日、初任務が決まった。王都近郊の森で高位魔物の討伐。勇者候補を試す最適の獲物だという。
「篠原、来るなら後ろで荷物を持て。邪魔はするなよ」
悠真が当然のように言い渡す。玲奈は目を伏せた。「危ないと思ったらすぐ下がって。いい?」
蓮は頷いた。喉はからからのまま。胸の奥に、熱いものと冷たいものが同時に溜まっていく。
王都外れの森は、昼でもひんやりと暗かった。湿った土の匂い、時折聞こえる獣の低い唸り。
「前衛、展開。後衛、詠唱開始!」
悠真の指示で、クラスメイトたちが見事な連携を見せる。聖光が夜を払うように森を白くし、炎と雷が獣の群れを撃ち払っていく。
蓮は背嚢を支え、転がった仲間の落とし物を拾い、矢筒を補充し、息を切らしてついていく。
やがて、空気が重くなった。地面が微かに震え、樹々が不自然に揺れる。
「来るっ!」
茂みを割って、巨躯が現れた。黒鉄色の皮膚、二本の角、棍棒のような腕――《デスオーガ》。
「後衛、最大火力!」
雷鳴。光の柱。爆ぜる熱風。だが、巨体は怯むだけで止まらない。
「下がれ! 散開!」
撤退の合図とほぼ同時に、足元が沈んだ。
――地面が崩れる。
蓮の視界がぐにゃりと傾き、背嚢の重みが彼を奈落へ引きずり込んだ。
「蓮くん!」
玲奈の声。伸びる手。だが、その手首を掴んだのは悠真だ。
「玲奈、危ない! 戻れ!」
「でも――」
「捨てろ。今は全員を生かす方が先だ!」
最後に見たのは、躊躇いと、決断と、背を向ける仲間たちの姿だった。
落下。胃が浮き、闇が迫る。咄嗟に枝に手を伸ばす。指先が裂け、血がにじむ。何度目かの衝撃の後、蓮は濡れた土に顔から叩きつけられた。
しばらく、動けない。耳鳴りだけが世界の音だった。
ゆっくり呼吸を整え、這うように上体を起こす。
暗い。高い位置に、小さな光の口。落ちた穴だ。そこからの光は遠く、誰の声もしない。
背嚢は半分破れ、散らばった荷の中に折れた剣が一本。誰のものだったか、もう分からない。
蓮は反射的にそれを拾い、柄を強く握った。
その瞬間、掌にぬるい熱が走る。
ひび割れた刃の断面が、青白い線で縫い合わされていく。破片が吸い寄せられ、金属の匂いが濃くなる。
――《リサイクル》が勝手に動いている。
蓮は息を呑んだ。修理、じゃない。刃文が変わっていく。軽い。重心が、持ち手に馴染む。
「……進化?」
半信半疑のまま、完成した剣を振ってみる。空気を切る感触が、さっきまでの粗末な刃物とは違っていた。
だが、喜ぶ余裕はない。
湿った土の匂いに混じる、獣の生臭い息。暗がりで目だけが光る。小鬼――ゴブリンの群れが、じりじりと間合いを詰めてきていた。
蓮は喉を鳴らし、足を引いた。背後は岩壁。逃げ場はない。
「……来いよ」
剣を構える。体勢は素人に毛が生えた程度。でも、手の中の刃は確かだった。
最初の一匹が飛びかかる。蓮は低く身を落とし、反射で横薙ぎ。軽い。刃が骨を断ち、ゴブリンが土に崩れた。
二匹目、三匹目――切っ先が迷いなく喉を穿つ。驚きと恐怖と、奇妙な静けさ。
やがて、最後の一体が叫びとともに突っ込んできて――蓮は踏み込み、腹に鋭い突きを入れた。
息が荒い。腕が震える。
立ち尽くしたまま、蓮は自分の手を見た。血の赤、汗の塩味、そして掌に残る微かな熱。
「俺は……生きてる」
震えが少し収まる。代わりに、胸の奥が静かに熱くなる。
見捨てられた。軽くない一言だ。けれど、ここで終わりにはできない。
剣を布でぬぐい、背嚢の残骸をまとめる。穴の縁までは登れない。別の出口を探すしかない。
暗闇を照らすものはなく――蓮は試しに、壊れた携行ランタンに手を当ててみた。
ひびの入ったガラスが、ふっと曇りを消す。芯に火が灯ったように、温い光が広がった。
笑ってしまう。苦しい笑いだが、確かな手応えがついてくる。
「そうか。俺の《リサイクル》は、ただ直すだけじゃない」
捨てられた物に、もう一度“生きる形”を与える。
それは――自分自身に向けられた言葉にもなるのだ。
ランタンの光を頼りに、蓮は洞穴の奥へ足を踏み出す。湿った石と根の絡む狭い道を抜け、やがて冷たい夜気が頬を撫でた。
外だ。見上げれば、梢の隙間に星が散っている。森の闇は深く、虫の声が遠くを流れる川の音と混じって耳に入る。
腹が鳴った。喉も乾いている。火を起こす木の枝、食べられそうな実、雨を凌げる樹洞。
蓮は手近な落枝を集め、火打ち金の欠片に触れた。火花が散り、ひとすじの煙が立ち昇る。
生き延びる。
その二文字を反芻していると、風に混じってかすかな足音がした。
獣の、でも危害を求めるそれではない、軽やかなリズム。蓮は反射的に剣を取って身構える。
茂みが揺れ、月光に銀灰の耳が浮かんだ。
――けれど、その姿をはっきり見るのは、次の物語でいい。
今はただ、焚き火のささやかな温度の中で、蓮はゆっくりと息を吐いた。
見捨てられた少年は、ここから“拾い上げる側”になる。
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