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《デスレース》 IN PARIS Ⅱ
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「シオウ、他にどんなゲームがあるの?」
「ああ、待ってろよ」
ソフィが結構楽しみだし、他のゲームにも興味を持ったようだ。
俺は画面を操作して、今インストールされているゲームの一覧を出してやった。
俺も今まで決まったゲームしかやっていなかったので知らなかったが、恐ろしく数が多い。
母さんが入れているのだろう。
一画面では表示し切れずに、何度かスクロールした。
100以上もあり、全てがドライブ関係で、やはりレース物が多い。
サーキットのレースもあるが、公道を走るものが好みのようだった。
「ねえ、『デスレース/フロム・ヘル』って何?」
「いや、俺も知らねぇ。やってみるか」
「うん!」
ソフィが妙なゲームに興味を持った。
俺も初めてだ。
その時、母さんがソフィのマシンの背後に来た。
「ソフィ、それをやるの?」
「ええ、何だか面白そうで」
「うん! 最高に面白いよ!」
「そうなんですか!」
ソフィは頭が良く、母さんの喜ばせ方を既に学んでいた。
母さんの機嫌を素早く悟って、話を合わせていく。
直観も優れているので、もしかしたらこのゲームを選んだのも、それかもしれない。
俺にもその喜びようから、母さんが大好きなゲームだったのだと分かった。
チュートリアルが出て、ゲームの内容が説明されて行く。
どうやらレースなのだが、相手を攻撃しながら進めるものらしい。
だから「デスレース」なのか。
初期装備の武器や性能を選択出来る。
「ソフィ、最初はハンドガンがいいよ!」
「え、そうなんですか?」
「ノービスクラスじゃ車体の強化は後回しで、武器を優先して。どうせ初期状態でどんなに強化しても無駄だから」
「はい、分かりました」
「速度もまだノーマルでいいよ。ただ馬力はちょっと上げて置いて。後から強い装備が出て来るから」
「はい」
母さんはやはり詳しい。
結構ヤリ混んでいるのだろう。
そういえば、姿が見えない時には、大抵この遊戯室にいる。
夜中に一人で遊んでいることも多いのを知っている。
この『デスレース/フロム・ヘル』はポイントを振り分けて武器や性能を設定出来るようだった。
そういうビルド系の楽しみもあるゲームのようだ。
俺もポイントを振って行く。
武器はボウガンにし、あとはスピードに全振りする。
ネットゲームであり、スタートすると世界中からアクセスが集まって来た。
一応「ノービスクラス」という初心者クラスであり。レギュレーションは大体同じのようだった。
「ノービスクラスじゃ「破壊」に徹して。スキルの伸びがいいからね」
「はい、ありがとうございます」
レースが始まった。
市街地を抜けて隣町までの行程のようだ。
画面に投影される景色がやけにリアルだった。
もちろん車両もリアルで、各々がビルドした形がきっちり再現されている。
自分は運転席からの視点だが、俯瞰に切り替えることも出来るようだ。
いきなり俺のマシンが攻撃される。
ハンドガンだ。
俺は咄嗟に減速して弾丸をやり過ごす。
そして一気に加速した。
ドライビングテクニックというよりも、殺気感知の反応だ。
「士王! やるね!」
「アハハハハハ!」
ゲームではあるが、ちゃんと殺気を感じた。
画面のリアルさでも分かっていたが、そこそこ優秀なホストコンピューターとサーバーのゲームのようだ。
よく作り込まれている。
「その銃じゃエンジンブロックは破壊出来ないから、相手のタイヤを狙って!」
「はい!」
ソフィが母さんのアドバイスで他の車両を攻撃し、見事に撃破した。
「お母様、やりました!」
「うんうん、その調子でね! どんどん他のマシンをぶっ壊して! ドライバーのヘッドショットも試してみて!」
「はい!」
俺は先頭に立ったが、燃料の減りが早い。
町の外に出た時点で、もう半分を切っていた。
「士王、ガス欠になるよ」
「そうなのかよ! どうすればいい?」
「一箇所給油所があるけど、間違いなく給油中に襲われるね」
「本当かよ!」
俺は急いで給油所を目指した。
その間にも燃料メーターの残量が減っていく。
「おい、間に合ってくれ!」
「無理だね」
「そんなぁ!」
マシンが止まって、他のマシンからいいように攻撃され、ついに破壊された。
「ちっくしょう!」
「アハハハハハ!」
ソフィは母さんがつきっきりでアドバイスしている。
14台も破壊して、見事に1位でゴールした。
ソフィは大喜びだ。
「やりましたよ、お母様!」
「うん、良かったよ、ソフィ」
二人が喜んでいるので、良かった。
「あ、順位が出ました!」
画面がランキングの表示に切り替わる。
ノービスクラスで48012位だった。
「えー! 優勝したのに!」
「しょうがないよ。このクラスで100回は優勝しないと」
「そんなにですか!」
「Jクラスに上がれるのはあと1回くらい上位10位に入ればね。でもその程度でクラスアップすると上のクラスでフルボッコだよ?」
「厳しいですね」
どうやら、勝って装備を整えてからクラスアップする必要があるらしい。
なかなか奥深いゲームだ。
母さんが嬉しそうに説明してくれる。
またクラスアップしても、下のクラスでやり直すことも出来るそうだ。
そうやって各クラスでポイントを稼いで、上のクラスでの装備や性能を整えていく。
つまり、いつまでも全クラスで楽しめる、ということらしい。
「お、世界ランキングも観れるらしいぞ」
なんだか母さんの顔が嬉しそうになった。
「えーと、一番上のクラスは「SSS《魔王クラス》」かあ。世界中に13人しかいないらしいぜ。どれどれ、現在最上位の世界ランキングのトップは、ああ、《デスクイーン》って奴か」
「へぇー」
母さんが後ろで腕を組んでニコニコしていた。
「なんかベタな名前だな」
「ちょっとひねりが無いよね?」
「……」
母さんが何故かむくれた顔になった。
「俺のお父さんって、名付けのセンスが最高なんだ」
「そうなんだ!」
「《デスクイーン》って、お父さんなら大爆笑だな」
「アハハハハハハ!」
「……」
「あ、過去の戦歴のアーカイブが見られるみたいよ?」
「おう」
早速見てみた。
折角なので、《デスクイーン》の最近のものを選んだ。
日時は昨夜。
画面に映像が流れる。
《デスクイーン》の車体は、もう車のそれではなかった。
でかい車体には8輪のタイヤ。
マットブラックのボディは全体に甲虫に幾つもの武器の突起を生やしたようなもので、禍々しい。
都市の廃墟での壮絶なバトルだった。
他のプレイヤーの破壊力もすさまじく、巨大なビルが崩れ、路面が大破していく。
地上の他に地下街もあって、激しい戦闘が繰り広げられる。
「こりゃヤバいな!」
「あれが《デスクイーン》!」
「圧倒的じゃねぇか!」
「オホホホホホ!」
母さんが後ろで観て笑っている。
「でもエゲつねぇなぁ」
「ちょっと残酷だよね」
「破壊力が桁違いだが、罠に嵌めるのが上手すぎるぜ」
「まるで苦しめながら壊してるよね?」
「サイテーな奴だな」
「うんうん、きっと性格の悪いサイコ野郎だよ」
「……」
《デスクイーン》はロケットランチャーでビルを破壊して数台を生き埋めにし、レールガンで数キロ先の敵をぶっ飛ばす。
《デスクイーン》の強さに、他のプレイヤーが協力して取り囲んでも、ミサイルポッドから無数の小型ミサイルを発射して一瞬で殲滅する。
その他に強力なレーザー照射で周囲を焼き払ったり、超音波兵器でグズグズの破壊までする。
攻撃は電磁加速装置で音速で移動してかわし、その衝撃波で周囲の敵を屠って行く。
行動がそのまま破壊につながり、悪魔的な強さだった。
SSSクラスはとにかくリアルな情景で、破壊される車体はもちろん、プレイヤーの血肉が飛び散り内臓の露出まで再現している。
「シオウ、もういいよ」
「ああ、何だか気分が悪いな」
「《デスクイーン》って、相当性格が悪いよね」
「違いねぇ」
「……」
母さんが言った。
「士王、折角ソフィが来てるんだから、道場で稽古でもしたら?」
「え、いいよ。授業で結構やって来たし」
「ねえ、私が教えてあげる」
「本当ですか!」
ソフィが喜んで母さんについて行った。
「虎」の軍の最強の一角である母さんから指導を受ける機会は滅多にない。
仕方なく俺も行く。
千歌も一緒に来た。
いつになく母さんが本気で、俺とソフィは母さんから酷く責められた。
「ああ、待ってろよ」
ソフィが結構楽しみだし、他のゲームにも興味を持ったようだ。
俺は画面を操作して、今インストールされているゲームの一覧を出してやった。
俺も今まで決まったゲームしかやっていなかったので知らなかったが、恐ろしく数が多い。
母さんが入れているのだろう。
一画面では表示し切れずに、何度かスクロールした。
100以上もあり、全てがドライブ関係で、やはりレース物が多い。
サーキットのレースもあるが、公道を走るものが好みのようだった。
「ねえ、『デスレース/フロム・ヘル』って何?」
「いや、俺も知らねぇ。やってみるか」
「うん!」
ソフィが妙なゲームに興味を持った。
俺も初めてだ。
その時、母さんがソフィのマシンの背後に来た。
「ソフィ、それをやるの?」
「ええ、何だか面白そうで」
「うん! 最高に面白いよ!」
「そうなんですか!」
ソフィは頭が良く、母さんの喜ばせ方を既に学んでいた。
母さんの機嫌を素早く悟って、話を合わせていく。
直観も優れているので、もしかしたらこのゲームを選んだのも、それかもしれない。
俺にもその喜びようから、母さんが大好きなゲームだったのだと分かった。
チュートリアルが出て、ゲームの内容が説明されて行く。
どうやらレースなのだが、相手を攻撃しながら進めるものらしい。
だから「デスレース」なのか。
初期装備の武器や性能を選択出来る。
「ソフィ、最初はハンドガンがいいよ!」
「え、そうなんですか?」
「ノービスクラスじゃ車体の強化は後回しで、武器を優先して。どうせ初期状態でどんなに強化しても無駄だから」
「はい、分かりました」
「速度もまだノーマルでいいよ。ただ馬力はちょっと上げて置いて。後から強い装備が出て来るから」
「はい」
母さんはやはり詳しい。
結構ヤリ混んでいるのだろう。
そういえば、姿が見えない時には、大抵この遊戯室にいる。
夜中に一人で遊んでいることも多いのを知っている。
この『デスレース/フロム・ヘル』はポイントを振り分けて武器や性能を設定出来るようだった。
そういうビルド系の楽しみもあるゲームのようだ。
俺もポイントを振って行く。
武器はボウガンにし、あとはスピードに全振りする。
ネットゲームであり、スタートすると世界中からアクセスが集まって来た。
一応「ノービスクラス」という初心者クラスであり。レギュレーションは大体同じのようだった。
「ノービスクラスじゃ「破壊」に徹して。スキルの伸びがいいからね」
「はい、ありがとうございます」
レースが始まった。
市街地を抜けて隣町までの行程のようだ。
画面に投影される景色がやけにリアルだった。
もちろん車両もリアルで、各々がビルドした形がきっちり再現されている。
自分は運転席からの視点だが、俯瞰に切り替えることも出来るようだ。
いきなり俺のマシンが攻撃される。
ハンドガンだ。
俺は咄嗟に減速して弾丸をやり過ごす。
そして一気に加速した。
ドライビングテクニックというよりも、殺気感知の反応だ。
「士王! やるね!」
「アハハハハハ!」
ゲームではあるが、ちゃんと殺気を感じた。
画面のリアルさでも分かっていたが、そこそこ優秀なホストコンピューターとサーバーのゲームのようだ。
よく作り込まれている。
「その銃じゃエンジンブロックは破壊出来ないから、相手のタイヤを狙って!」
「はい!」
ソフィが母さんのアドバイスで他の車両を攻撃し、見事に撃破した。
「お母様、やりました!」
「うんうん、その調子でね! どんどん他のマシンをぶっ壊して! ドライバーのヘッドショットも試してみて!」
「はい!」
俺は先頭に立ったが、燃料の減りが早い。
町の外に出た時点で、もう半分を切っていた。
「士王、ガス欠になるよ」
「そうなのかよ! どうすればいい?」
「一箇所給油所があるけど、間違いなく給油中に襲われるね」
「本当かよ!」
俺は急いで給油所を目指した。
その間にも燃料メーターの残量が減っていく。
「おい、間に合ってくれ!」
「無理だね」
「そんなぁ!」
マシンが止まって、他のマシンからいいように攻撃され、ついに破壊された。
「ちっくしょう!」
「アハハハハハ!」
ソフィは母さんがつきっきりでアドバイスしている。
14台も破壊して、見事に1位でゴールした。
ソフィは大喜びだ。
「やりましたよ、お母様!」
「うん、良かったよ、ソフィ」
二人が喜んでいるので、良かった。
「あ、順位が出ました!」
画面がランキングの表示に切り替わる。
ノービスクラスで48012位だった。
「えー! 優勝したのに!」
「しょうがないよ。このクラスで100回は優勝しないと」
「そんなにですか!」
「Jクラスに上がれるのはあと1回くらい上位10位に入ればね。でもその程度でクラスアップすると上のクラスでフルボッコだよ?」
「厳しいですね」
どうやら、勝って装備を整えてからクラスアップする必要があるらしい。
なかなか奥深いゲームだ。
母さんが嬉しそうに説明してくれる。
またクラスアップしても、下のクラスでやり直すことも出来るそうだ。
そうやって各クラスでポイントを稼いで、上のクラスでの装備や性能を整えていく。
つまり、いつまでも全クラスで楽しめる、ということらしい。
「お、世界ランキングも観れるらしいぞ」
なんだか母さんの顔が嬉しそうになった。
「えーと、一番上のクラスは「SSS《魔王クラス》」かあ。世界中に13人しかいないらしいぜ。どれどれ、現在最上位の世界ランキングのトップは、ああ、《デスクイーン》って奴か」
「へぇー」
母さんが後ろで腕を組んでニコニコしていた。
「なんかベタな名前だな」
「ちょっとひねりが無いよね?」
「……」
母さんが何故かむくれた顔になった。
「俺のお父さんって、名付けのセンスが最高なんだ」
「そうなんだ!」
「《デスクイーン》って、お父さんなら大爆笑だな」
「アハハハハハハ!」
「……」
「あ、過去の戦歴のアーカイブが見られるみたいよ?」
「おう」
早速見てみた。
折角なので、《デスクイーン》の最近のものを選んだ。
日時は昨夜。
画面に映像が流れる。
《デスクイーン》の車体は、もう車のそれではなかった。
でかい車体には8輪のタイヤ。
マットブラックのボディは全体に甲虫に幾つもの武器の突起を生やしたようなもので、禍々しい。
都市の廃墟での壮絶なバトルだった。
他のプレイヤーの破壊力もすさまじく、巨大なビルが崩れ、路面が大破していく。
地上の他に地下街もあって、激しい戦闘が繰り広げられる。
「こりゃヤバいな!」
「あれが《デスクイーン》!」
「圧倒的じゃねぇか!」
「オホホホホホ!」
母さんが後ろで観て笑っている。
「でもエゲつねぇなぁ」
「ちょっと残酷だよね」
「破壊力が桁違いだが、罠に嵌めるのが上手すぎるぜ」
「まるで苦しめながら壊してるよね?」
「サイテーな奴だな」
「うんうん、きっと性格の悪いサイコ野郎だよ」
「……」
《デスクイーン》はロケットランチャーでビルを破壊して数台を生き埋めにし、レールガンで数キロ先の敵をぶっ飛ばす。
《デスクイーン》の強さに、他のプレイヤーが協力して取り囲んでも、ミサイルポッドから無数の小型ミサイルを発射して一瞬で殲滅する。
その他に強力なレーザー照射で周囲を焼き払ったり、超音波兵器でグズグズの破壊までする。
攻撃は電磁加速装置で音速で移動してかわし、その衝撃波で周囲の敵を屠って行く。
行動がそのまま破壊につながり、悪魔的な強さだった。
SSSクラスはとにかくリアルな情景で、破壊される車体はもちろん、プレイヤーの血肉が飛び散り内臓の露出まで再現している。
「シオウ、もういいよ」
「ああ、何だか気分が悪いな」
「《デスクイーン》って、相当性格が悪いよね」
「違いねぇ」
「……」
母さんが言った。
「士王、折角ソフィが来てるんだから、道場で稽古でもしたら?」
「え、いいよ。授業で結構やって来たし」
「ねえ、私が教えてあげる」
「本当ですか!」
ソフィが喜んで母さんについて行った。
「虎」の軍の最強の一角である母さんから指導を受ける機会は滅多にない。
仕方なく俺も行く。
千歌も一緒に来た。
いつになく母さんが本気で、俺とソフィは母さんから酷く責められた。
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