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KYOKO DREAMIN Ⅳ
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「陸戦型ジェヴォーダン襲撃!」
トルコ・パムッカレに築かれた「虎」の軍の拠点。
その司令本部に緊張が走った。
高さ20メートル、厚さ4メートルの鋼鉄の塀に覆われている。
「業」の兵士バイオノイドの攻撃にも耐える堅牢な要塞都市だった。
しかし、「業」は都市破壊の怪物を生み出していた。
体長20メートル、体高8メートルの四つ足の怪物。
全身に合金の鎧を纏い、頭部に巨大な角、首から下に巨大なスパイクを備えている。
最高時速300キロで走り、その突撃はビルを粉砕した。
元がどのような生物だったのかは分からない。
装甲恐竜だとも言われている。
鎧の下は、硬質のプレートのような皮膚が重なり、頭部に大きな角がある。
顔はサイに似ているが、口には巨大な牙があった。
尾は太く長く、全身が硬質の銀色の鱗で覆われていた。
人間を食べる。
特に脳髄が好みだ。
最初に陸戦型のジェヴォーダンが確認されたのは、御堂帝国だった。
海戦型は、そのずっと前に「虎」の子どもたちが遭遇している。
荷電粒子砲を金属製の鎧でアースして無効化し、レールガンの弾頭は一頭を撃破したが、もう一頭では滑って逸れた。
その残った一頭は、「オロチ」のブレスによってようやく撃破した。
その折、ジェヴォーダンの突撃によって、オロチは大きな傷を負った。
御堂家の治療によって回復したのは2か月後だった。
その間、ルイン・ツインズが御堂帝国の防衛に派遣された。
二度目の攻撃は、大阪だった。
洋上を移動する海戦型ジェヴォーダンを確認していたため、ディアブロ・アキの出撃が間に合った。
衛星での画像では、ジェヴォーダンがプラズマジェットのような推進システムで移動していることが分かった。
恐らくは「花岡」の技術だ。
大阪港で迎撃する。
ジェヴォーダンは12頭の群れだったが、ディアブロ・アキの攻撃一閃で全てが破壊された。
しかし、「虎」の軍以外の各国は、ジェヴォーダンに対応できなかった。
レールガンでも100%は通じない装甲は、戦車砲や通常ミサイルでは無傷だった。
バイオノイドの「花岡」に翻弄されていた各国は、ついに「虎の穴」に懇願した。
「虎」の軍が各国へ派遣された。
パムッカレ基地は12頭のジェヴォーダンに囲まれた。
司令官のジェイは、即座に「皇紀システム」での迎撃と、アラスカの「虎の穴」への救援要請を指示した。
「タイガー・レディとクリムゾン・リッカが向かってくれるそうです!」
「そうか! 何分かかる?」
「超高速バイクです! およそ15分!」
「分かった! 持ちこたえるぞ!」
「はい!」
ジェイは巨大な脅威の中、美しい六花との再会を楽しみにしていた。
クリムゾン・リッカは時速1200キロの超高速バイクに乗っている。
80人のメンバーは、全員が「花岡」を習得した強力な戦士たちだ。
幹部たちの何人かは「ブリューナク」や「トールハンマー」などの奥義を使える。
広域殲滅兵器「ドラグニール」が発射された。
「虎」の軍の100人ほどしか使えない「トールハンマー」を模した兵器だ。
3か月前にやっと設置された。
ジェヴォーダンに向けて発射されたが、多くが回避した。
しかし、一頭は直撃を受けて大きく背中を割り、もう一頭は足を二本喪って高速移動が出来なくなった。
1頭のジェヴォーダンが城門に突進してくる。
城門上のレールガンが、それを仕留めた。
「方向が決まってりゃ、撃たれるのが当たり前だろう」
ジェイが笑って言った。
しかし、単一射線のレールガンは、高速移動するジェヴォーダンを捕えることは難しい。
対応する砲塔もあるが、それはまだすべての拠点には届いていない。
ジェヴォーダンは移動しながら、城壁への攻撃に切り替えて来た。
衝突のたびに、城壁が大きく揺らいだ。
「まずい! 攻撃兵器の固定を急げ!」
ジェイは城壁上の武装の転倒を恐れた。
城門上のレールガンが落下した。
「まずいぜ!」
「司令! 可動式のレールガンを城門前に集めました」
「よくやった!」
司令補佐の月岡という男が手を回してくれていた。
千万組だったという男だ。
非常にでかい。
2メートルを超え、長身のジェイを見下ろしている。
「お前! 来月から昇給な!」
「アハハ、ありがとうございます!」
月岡は頼りになる男だった。
「虎」のこともよく知っている。
二人で飲みながら、よく「虎」の話、そしてディアブロ・アキやタイガーレディの話をした。
城門が破壊された。
一斉にレールガンが発射される。
城門を破壊したジェヴォーダンは幾つもの弾頭を浴び、沈黙した。
「二射目は間に合わないか」
破壊された城門に、再びジェヴォーダンが突進してきた。
一人の男が10メートルの鉄骨を持って飛び出した。
先端を尖らせている。
「なんだ、あいつは?」
男は斜めに鉄骨を構え、ジェヴォーダンの正面に立った。
ジェヴォーダンは男を吹っ飛ばし、正面の建物を破壊した。
腹部から大量の血が流れている。
男の鉄骨を、自らの速度で体内に撃ち込まれたのだ。
ジェヴォーダンは横倒しになった。
「カサンドラ、集中攻撃! 腹部を狙え!」
「虎」の戦士たちが、カサンドラで腹部の同じ個所に攻撃した。
プラズマの線がジェヴォーダンの腹を貫通し、内臓を焼いた。
ジェヴォーダンは沈黙した。
「誰だったんだ、あの男は!」
「諸見といううちの組のもんです。「虎」に相当惚れ込んでまして」
月岡が言った。
顔は誇らしげに微笑んでいたが、その目が悲しく濡れていた。
諸見は吹き飛ばされた衝撃で四散していた。
しかしここまでだった。
次のジェヴォーダンの攻撃は防げない。
皇紀システムのものとは桁違いの「トールハンマー」が拡がった。
「タイガー・レディです!」
「間に合ったかよ!」
4頭のジェヴォーダンが消滅した。
次いで幾つもの「ブリューナク」が残ったジェヴォーダンを襲う。
数分でジェヴォーダンは壊滅した。
バイクの集団が城門を入って来た。
ジェイと月岡は駆け下りて出迎えた。
「ジェイ!」
ヘルメットを脱いだ美しい女が叫んだ。
「リッカ!」
ジェイは思わずコードネームではない、女の名前を呼んだ。
二人は握手を交わした。
「虎」の軍の最高峰の人間に親し気に振る舞う様子を、周囲の人間たちは驚いて見ていた。
「月岡さんもお久しぶり!」
月岡は敬礼を解かない。
六花が敬礼をし、やっと手を降ろした。
「お久しぶりです。相変わらず、お美しい」
「アハハハハハ!」
月岡とも握手が交わされる。
「助かったぜ、リッカ! 本当にやばかった!」
「うん。でも、一人スゴイ人がいたね」
「諸見です。咄嗟に鉄骨を「龍刀」で削いで、突き立てました。見てらっしゃいましたか」
「ごめんね、間に合わなかった」
「いいんです。あいつも鉄火場で「虎」のために死ねたんです。本望ですよ」
「会ったことはないけど、「虎」に聞いている。魂が綺麗な奴だって言ってた。「虎」の家を増築してくれて、見事な壁を作ったって。それは私も見たよ」
「はい、諸見もそれが誇らしげでした」
「タケェ!」
「はい!」
「諸見さんの遺体をできるだけ集めさせろ! 丁寧に弔うぞ!」
「はい!」
「いや、リッカ。それはうちでやるよ」
ジェイが止めた。
「ダメだ、ジェイ。「虎」に言われてるんだ。勇敢に戦った人間はあたしたちで弔ってやれって」
「でも」
「ヴァルキリーの役目だってさ。ヴァルハラに連れて行くためなんだよ」
「そうなのか」
「じゃあ、終わったら美味い飯を頼むよ。こいつら大食いで、結構味にうるさいんだ」
「それは総長が一番でしょう!」
六花の後ろで大柄の女が言った。
全員が笑った。
「ああ、分かった! とびきりを用意しよう!」
「ありがとう!」
笑った六花の笑顔は、眩しい程に美しかった。
「六花、カッコイイ!」
「そうですか?」
「うん! よく間に合ったね!」
「?」
「あ、あれ?」
「楽しい夢だったようですね」
「うん。でもなんだっけなぁー」
「ウフフフ」
響子は眩しい程に美しい、六花の笑顔を見た。
トルコ・パムッカレに築かれた「虎」の軍の拠点。
その司令本部に緊張が走った。
高さ20メートル、厚さ4メートルの鋼鉄の塀に覆われている。
「業」の兵士バイオノイドの攻撃にも耐える堅牢な要塞都市だった。
しかし、「業」は都市破壊の怪物を生み出していた。
体長20メートル、体高8メートルの四つ足の怪物。
全身に合金の鎧を纏い、頭部に巨大な角、首から下に巨大なスパイクを備えている。
最高時速300キロで走り、その突撃はビルを粉砕した。
元がどのような生物だったのかは分からない。
装甲恐竜だとも言われている。
鎧の下は、硬質のプレートのような皮膚が重なり、頭部に大きな角がある。
顔はサイに似ているが、口には巨大な牙があった。
尾は太く長く、全身が硬質の銀色の鱗で覆われていた。
人間を食べる。
特に脳髄が好みだ。
最初に陸戦型のジェヴォーダンが確認されたのは、御堂帝国だった。
海戦型は、そのずっと前に「虎」の子どもたちが遭遇している。
荷電粒子砲を金属製の鎧でアースして無効化し、レールガンの弾頭は一頭を撃破したが、もう一頭では滑って逸れた。
その残った一頭は、「オロチ」のブレスによってようやく撃破した。
その折、ジェヴォーダンの突撃によって、オロチは大きな傷を負った。
御堂家の治療によって回復したのは2か月後だった。
その間、ルイン・ツインズが御堂帝国の防衛に派遣された。
二度目の攻撃は、大阪だった。
洋上を移動する海戦型ジェヴォーダンを確認していたため、ディアブロ・アキの出撃が間に合った。
衛星での画像では、ジェヴォーダンがプラズマジェットのような推進システムで移動していることが分かった。
恐らくは「花岡」の技術だ。
大阪港で迎撃する。
ジェヴォーダンは12頭の群れだったが、ディアブロ・アキの攻撃一閃で全てが破壊された。
しかし、「虎」の軍以外の各国は、ジェヴォーダンに対応できなかった。
レールガンでも100%は通じない装甲は、戦車砲や通常ミサイルでは無傷だった。
バイオノイドの「花岡」に翻弄されていた各国は、ついに「虎の穴」に懇願した。
「虎」の軍が各国へ派遣された。
パムッカレ基地は12頭のジェヴォーダンに囲まれた。
司令官のジェイは、即座に「皇紀システム」での迎撃と、アラスカの「虎の穴」への救援要請を指示した。
「タイガー・レディとクリムゾン・リッカが向かってくれるそうです!」
「そうか! 何分かかる?」
「超高速バイクです! およそ15分!」
「分かった! 持ちこたえるぞ!」
「はい!」
ジェイは巨大な脅威の中、美しい六花との再会を楽しみにしていた。
クリムゾン・リッカは時速1200キロの超高速バイクに乗っている。
80人のメンバーは、全員が「花岡」を習得した強力な戦士たちだ。
幹部たちの何人かは「ブリューナク」や「トールハンマー」などの奥義を使える。
広域殲滅兵器「ドラグニール」が発射された。
「虎」の軍の100人ほどしか使えない「トールハンマー」を模した兵器だ。
3か月前にやっと設置された。
ジェヴォーダンに向けて発射されたが、多くが回避した。
しかし、一頭は直撃を受けて大きく背中を割り、もう一頭は足を二本喪って高速移動が出来なくなった。
1頭のジェヴォーダンが城門に突進してくる。
城門上のレールガンが、それを仕留めた。
「方向が決まってりゃ、撃たれるのが当たり前だろう」
ジェイが笑って言った。
しかし、単一射線のレールガンは、高速移動するジェヴォーダンを捕えることは難しい。
対応する砲塔もあるが、それはまだすべての拠点には届いていない。
ジェヴォーダンは移動しながら、城壁への攻撃に切り替えて来た。
衝突のたびに、城壁が大きく揺らいだ。
「まずい! 攻撃兵器の固定を急げ!」
ジェイは城壁上の武装の転倒を恐れた。
城門上のレールガンが落下した。
「まずいぜ!」
「司令! 可動式のレールガンを城門前に集めました」
「よくやった!」
司令補佐の月岡という男が手を回してくれていた。
千万組だったという男だ。
非常にでかい。
2メートルを超え、長身のジェイを見下ろしている。
「お前! 来月から昇給な!」
「アハハ、ありがとうございます!」
月岡は頼りになる男だった。
「虎」のこともよく知っている。
二人で飲みながら、よく「虎」の話、そしてディアブロ・アキやタイガーレディの話をした。
城門が破壊された。
一斉にレールガンが発射される。
城門を破壊したジェヴォーダンは幾つもの弾頭を浴び、沈黙した。
「二射目は間に合わないか」
破壊された城門に、再びジェヴォーダンが突進してきた。
一人の男が10メートルの鉄骨を持って飛び出した。
先端を尖らせている。
「なんだ、あいつは?」
男は斜めに鉄骨を構え、ジェヴォーダンの正面に立った。
ジェヴォーダンは男を吹っ飛ばし、正面の建物を破壊した。
腹部から大量の血が流れている。
男の鉄骨を、自らの速度で体内に撃ち込まれたのだ。
ジェヴォーダンは横倒しになった。
「カサンドラ、集中攻撃! 腹部を狙え!」
「虎」の戦士たちが、カサンドラで腹部の同じ個所に攻撃した。
プラズマの線がジェヴォーダンの腹を貫通し、内臓を焼いた。
ジェヴォーダンは沈黙した。
「誰だったんだ、あの男は!」
「諸見といううちの組のもんです。「虎」に相当惚れ込んでまして」
月岡が言った。
顔は誇らしげに微笑んでいたが、その目が悲しく濡れていた。
諸見は吹き飛ばされた衝撃で四散していた。
しかしここまでだった。
次のジェヴォーダンの攻撃は防げない。
皇紀システムのものとは桁違いの「トールハンマー」が拡がった。
「タイガー・レディです!」
「間に合ったかよ!」
4頭のジェヴォーダンが消滅した。
次いで幾つもの「ブリューナク」が残ったジェヴォーダンを襲う。
数分でジェヴォーダンは壊滅した。
バイクの集団が城門を入って来た。
ジェイと月岡は駆け下りて出迎えた。
「ジェイ!」
ヘルメットを脱いだ美しい女が叫んだ。
「リッカ!」
ジェイは思わずコードネームではない、女の名前を呼んだ。
二人は握手を交わした。
「虎」の軍の最高峰の人間に親し気に振る舞う様子を、周囲の人間たちは驚いて見ていた。
「月岡さんもお久しぶり!」
月岡は敬礼を解かない。
六花が敬礼をし、やっと手を降ろした。
「お久しぶりです。相変わらず、お美しい」
「アハハハハハ!」
月岡とも握手が交わされる。
「助かったぜ、リッカ! 本当にやばかった!」
「うん。でも、一人スゴイ人がいたね」
「諸見です。咄嗟に鉄骨を「龍刀」で削いで、突き立てました。見てらっしゃいましたか」
「ごめんね、間に合わなかった」
「いいんです。あいつも鉄火場で「虎」のために死ねたんです。本望ですよ」
「会ったことはないけど、「虎」に聞いている。魂が綺麗な奴だって言ってた。「虎」の家を増築してくれて、見事な壁を作ったって。それは私も見たよ」
「はい、諸見もそれが誇らしげでした」
「タケェ!」
「はい!」
「諸見さんの遺体をできるだけ集めさせろ! 丁寧に弔うぞ!」
「はい!」
「いや、リッカ。それはうちでやるよ」
ジェイが止めた。
「ダメだ、ジェイ。「虎」に言われてるんだ。勇敢に戦った人間はあたしたちで弔ってやれって」
「でも」
「ヴァルキリーの役目だってさ。ヴァルハラに連れて行くためなんだよ」
「そうなのか」
「じゃあ、終わったら美味い飯を頼むよ。こいつら大食いで、結構味にうるさいんだ」
「それは総長が一番でしょう!」
六花の後ろで大柄の女が言った。
全員が笑った。
「ああ、分かった! とびきりを用意しよう!」
「ありがとう!」
笑った六花の笑顔は、眩しい程に美しかった。
「六花、カッコイイ!」
「そうですか?」
「うん! よく間に合ったね!」
「?」
「あ、あれ?」
「楽しい夢だったようですね」
「うん。でもなんだっけなぁー」
「ウフフフ」
響子は眩しい程に美しい、六花の笑顔を見た。
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