富豪外科医は、モテモテだが結婚しない?

青夜

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「紅六花」ビル Ⅲ

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 俺が話し終わると、みんなニコニコしていた。

 「よし! じゃあ俺が城戸さんに教わった飾り包丁を見せてやるかぁ!」
 「「「「はい!」」」」

 俺は厨房に入った。
 先ほどまでいた、他の料理人は帰ったようだ。
 小鉄にフルーツを見せてもらった。
 包丁でバラや鶴をなどを作って行く。

 「お前も来いよ。一緒に食べよう!」
 「はい!」
 小鉄やヒロミたちは大喜びで食べた。

 「どうやって食べればいいのか分かりません」
 「かぶりつけよ。どうせお前らのウンコになるんだ」
 「「「「「アハハハハハ!」」」」」

 「小鉄もいつも大変だなぁ」
 「いいえ! 自分はこの仕事が大好きですんで」
 「そうか」
 「まあ、ろくな腕前じゃないですけどね。でも俺なんかの作るものを美味しいって言ってくれて」
 「本当に美味いぞ?」
 「そぉっすか!」
 小鉄は嬉しそうだった。

 「そうだろ、みんな?」
 「「「「はい!」」」」
 「ほらな?」
 「エヘヘヘヘ」

 「でも、石神さんのお陰ですよ。何しろあのチャーハンが大ヒットしましたから」
 「ホイコーローも美味かったぞ」
 「そうですか!」
 「まあ、料理は大分俺に近づいたけど、風車はまだまだだな」

 「「「「ギャハハハハハ!」」」」

 「勘弁して下さい」





 小鉄は酒が飲めないと言うので、何か飲み物を持って来いと言った。
 牛乳を持って来る。

 「石神さんはお強いですね」
 「まーなー!」
 「俺も飲めたらなぁ」
 「酒の強さなんて関係ないよ。小鉄はみんなが潰れても、こうやって俺に付き合って話をしてくれるじゃねぇか」
 「石神さん」

 「酒が強いだの喧嘩が強いだのな。まあ、俺はどっちも強ぇけどな」
 「「「「アハハハハ!」」」」
 「そんなことは些細なことだ。人間にとって一番重要なのは、誰かのために頑張れるってことだよ」
 「なるほど!」

 「石神さんは女も強いですよね?」
 「あたぼうよ!」
 「石神さん、話が違う……」
 「うるせぇ! おい、六花はどこだぁ!」
 「「「「「アハハハハハ!」」」」」」
 
 「こないだよ、千両のとこに泊ったのな」
 「千両って!」
 「ああ、千万組のな」
 「「「「「ゲェッ!」」」」」
 「それでよ、最高級ソープの女十人呼んでくれてさ」
 「ちょっと世界が飛び過ぎですよ!」

 「全員昇天させたからなぁ!」
 「聞いちゃいねぇ!」

 「ダァッハッハッハ!」
 「「「「「……」」」」」

 「おい、ヒロミ」
 「はい」
 「六花には黙っててね」
 「はぁ」

 「俺もプロの人って初めてでさぁ。燃えたよなぁ」
 「なんか、さっきのいいお話が……」
 「ヒロミ、くよくよすんなよ」
 「してませんよ!」

 みんなで笑った。




 「総長は、石神さんの病院で響子さんの専任なんですよね?」
 「ああ、そうだ! 響子はどこだぁ!」
 「「「「「アハハハハハ!」」」」」

 「響子ってほんとにカワイくてさ。まだ10歳か。アメリカ人と日本人のハーフなんだけどな」
 俺はスマホの響子の写真を見せてやった。

 「カワイイ!」
 「そうだろ? 俺がしょっちゅうパンツ降ろしてお尻に頬ずりすんだけどよ。ああいうこともいつまでやらせてくれんのかなー」
 「いえ、今すぐやめるべきでは?」

 「「私がタカトラのヨメです」って言うんだよ!」
 「カワイイですね」
 俺はヒロミにもっとフルーツを喰えと言った。

 「前にお前らを連れて、群馬の斬の屋敷を襲撃したろ?」
 「はい!」
 「斬の孫が響子を襲いやがったんだ。そのけじめだったのな」
 「はい、聞いてます」
 「俺の響子をよくもぉ! 「業」はどこだぁ!」

 「「「「「アハハハハハハ!」」」」」

 「でも、石神さんも瀕死だったとか」
 「ああ。44マグナムで、しかもダムダム弾だったからな。受けた右肺が引き千切られた」
 「よく生きてましたよね?」
 「うちの病院は世界最高だからな!」
 「そうなんですか!」

 「ああ。六花もそういう病院にいるんだ」
 「嬉しいです」
 「院長がな、ちょっと不思議なものが見える人でなぁ。六花を見た時に、あんなに綺麗な光は見たことがないって」
 「そうなんですか!」
 「それでうちの病院に入った。あいつは本当に美しい心だからな!」

 「「「「「はい!」」」」」
 「じゃあ、ここまでにして、そろそろ寝るか!」

 「「「「「はい!」」」」」

 「小鉄、片付けは明日でいいんだろ?」
 「は、はい」
 「一緒に風呂に入ろうや」
 「いえ、とんでもない!」
 「いいじゃねぇか。今日は折角話が出来たんだからよ」




 俺は無理矢理小鉄を誘い、一緒に風呂に入った。
 二人で背中を流し、湯に浸かる。

 「石神さんの身体ってすげぇですね」
 「まーなー」
 二人でのんびり使っていると、戸が開いた。

 「石神先生」
 六花が入って来た。

 「おう!」
 「ギャァーー!」
 小鉄が跳び上がる。

 「あれ、小鉄じゃん」
 六花は相変わらず隠さない。

 「す、すみません! ああ、また姉ちゃんに叱られる!」
 「姉ちゃん?」
 「ああ、タケですよ」
 「エェッーーー! お前らって夫婦なんじゃねぇの?」
 「いえ、タケの弟です。話してませんでしたっけ」
 「聞いてねぇよ!」
 小鉄が可哀そうなほど震えている。

 「お前ら結婚しろよ」
 「無理言わないで下さいよ!」
 「そうなの?」
 小鉄は慌てて出て行った。
 俺と六花はゆっくりと湯に浸かった。





 まあ、六花と入る方がやっぱいいや。
 俺は六花を抱き寄せ、キスをした。
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