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西池袋の妖怪
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磯良を連れ出した水曜日の夜。
家に帰ると、亜紀ちゃんが麗星から電話があったと言った。
俺は磯良がいたので、スマホも持ち歩いていなかった。
夜の9時を回っていたが、麗星に電話した。
「夜分にすいませんね。今帰った所なんですよ」
「いいえ、こちらこそ。急ぎの用件ではなかったのですが、御耳に入れて置きたい情報がございました」
麗星は、また新たな「あやかし」のことが分かったと言った。
「住所は豊島区西池袋……」
随分と覚えのある住所だった。
「前回と同じく、江戸時代の古文書から発見されたのです」
「そうなんですか」
「前回もそうだったのですが、今『週刊特ダネ妖怪』のバックナンバーを解読しているところで」
「……」
「解読というのは、何しろ癖のある草書で書かれておりますの。大抵の崩し字が読める者でも難儀していますのよ?」
「そうなんですか」
「江戸の瓦版屋・一江妖子が作っていたようなんですけどね」
なんか、嫌な名前だ。
「結構、マニアックなファンが多かったようです。飛脚便で取り寄せる人間までいました。うちも、こういう家柄ですので、一応祖先が全部集めていたようです」
「妖怪の情報誌のようなものなんですか?」
「さようでございます。ある旗本と懇意にしていたようで、その旗本の方のご援助で続けていたんですね」
「旗本の名前は分からないんですか?」
「いえ、石神虎之介という方のようですね」
御先祖だ。
「そのお名前を見て、わたくしが解読を命じましたのよ? 石神様の御先祖の方でしょうか!」
「いえ、分かりませんが」
「そうですかー。ところで、京都にはいつ頃お出でいただけるのでしょうか」
「ま、まあ、そのうちに」
「さようでございますか。わたくし、いろいろ「オモチャ」を集めておりますの」
「アハハハハ」
俺は丁寧に礼を言い、電話を切った。
双子を呼んだ。
マイクロビキニを着ていた。
両肩に、今日はマングースとハブを着けている。
「走り」に行くところだったようだ。
「麗星さんが、また妖怪の情報をくれたぞ」
「「いくー!」」
「今日はもう遅いからな。明日の夜に出掛けるか」
「「うん!」」
「それでな、場所が西池袋の……」
「え! 院長先生の隣の土地じゃん!」
「廃屋が物騒だからって、タカさんが買い取って防衛システムを入れたよね?」
「そうなんだよ。俺も驚いた」
双子がお互いの顔を見合っていた。
恐らく、こいつら特有の超高速思考をしている。
疑似的に三人の思考を交差して、途轍もない情報処理をしている。
「そういえば、更地にする時に東雲さんが庭に小さな「御社」があったって言ってたよね!」
「あ? ああ! そういえば言ってたな!」
「ああいうのはヤバイんで、そのままにするからって」
「おう! そうだった!」
「決まりだね!」
「おう!」
俺たちは、明日の晩に出掛けることにした。
俺は玄関まで双子を見送り、一般の方にはご迷惑はかけるなと言った。
門の所に、真夜の妹の真昼がいた。
双子と同じ格好をしている。
あいつ、あの恰好でうちまで来たのか。
まあ、三人で楽しそうなのでそれでいい。
翌日。
俺は一江を部屋に呼んだ。
「なんですか?」
「仕事とは関係ねぇんだけどよ」
「忙しいんですけど」
一江の頭を引っぱたく。
「お前の先祖で、江戸で瓦版屋とかやってた人がいないか?」
「さー。でも、昭和に入って、先祖の一人が一時印刷業をしてたようですけどね。後に潰れてますが」
「ざまぁ」
「はい?」
俺の呟きは一江には聞こえていない。
「あ! でも、確かに江戸にいたことはあるらしいですよ。何でも、物凄いイケメンの旗本の人と先祖の一人が恋仲になって。子どもをもうけたんですって!」
「お前! ぶっ殺すぞ!」
「なんでですかぁー!」
一江が怒鳴る。
俺は気持ちが悪くなった。
「私が子どもの頃には、よくお母さんから「先祖に超絶美形の血が入ってるから、あなたもきっといつか美人さんになるよ」って言われてました」
「途中でサルの血とか混じったんだろう」
「何言ってんですかぁ!」
一江を部屋から追い出した。
散々文句を言っていた。
石神虎之介。
俺は先祖大好き人間だから、家系のことは結構調べた。
俺の先祖は戦国時代に大活躍し、そこから江戸時代は旗本の身分で通した。
虎之介は一江が言った通り、その顔の美しさで有名だったようだ。
剣の腕前は石神家は全て達人だったが、虎之介は美貌で一層の名を馳せた。
江戸中の女が夢中になっていたようだ。
俺自身の子ども時代のこともあり、随分と親近感がある。
でも、まさか一江の先祖にまで手を出したのだろうか。
流石に、そこまでの記録はねぇ。
6時半に家に戻り、俺は急いで夕飯を食べた。
ハマーで行けないこともないが、何しろ院長宅の隣だ。
考えた挙句、柳も誘った。
アルファードで四人で出掛けた。
俺は助手席に座り、また運転のダメ出しをした。
「もーう!」
柳がゲンナリする。
40分ほどで着いた。
院長は帰っているはずだが、今日は挨拶しない。
院長宅の隣は、人が住まなくなってしばらく経ち、荒れ放題になっていた。
門も壊れ、若い連中の肝試しの場所にもなっていた。
火事でも起こされると困る。
だから俺が密かに買い、丁度良かったので防衛システムを入れた。
建物は鉄筋コンクリートの四角の箱だが、地下に殲滅戦装備のデュール・ゲリエを10体と高速特化の救出用タイプと飛行運搬のためのガーディアン機体がある。
地上部分にも、偽装されてはいるが、幾つかの超兵器が備わっている。
ジェヴォーダンの襲撃にも対処できるスペックだ。
院長夫妻は不気味な隣の廃屋が撤去され、鬱蒼と茂った庭木の枝が敷地内に入って来なくなったので、喜んでいた。
門を開け、静かに敷地に車を入れた。
双子が早速庭の隅の「御社」を見つけた。
元は朱に塗られていただろう社はほとんど塗装が剥げている。
隣に石の塚もあった。
多分東雲たちが置いたであろう、カップ酒が供えてあった。
一通り掃除し、俺は更に持って来た一升瓶と花を供えた。
「どうだ、何か感じるか?」
双子に聞いた。
「うーん」
「ちょっとなー」
あんまり無いらしい。
俺はアルファードの中から、「虎王」を持って来た。
「おい、誰かいるなら出て来い!」
「「あ!」」
双子が同時に叫ぶ。
雰囲気が変わった。
柳にも感じられたようで、俺にくっつく。
そのまま何も出て来ないので、俺は「虎王」を抜いた。
「出て来ないのなら、誰もいないと見做す。この社と塚はぶっ壊すからな」
《出て来てますよー!》
「「テレパシー!」」
俺たちは社と塚を見た。
何も見えない。
更に近づいてよーく見た。
なんか手を振ってる。
塚の上だ。
アリだった。
「虫かよ!」
「アリじゃん!」
「踏むぞ!」
「怒鳴られながら来たのに!」
みんなで散々文句を言った。
体長8ミリほど。
「期待外れだったな。じゃあ、帰るか」
《待って!》
「なんだよ」
《「虎王」の主様に呼ばれて、役立たずと思われたら、もうこの世界で生きて行けません!》
「知るかよ。ひっそりと死んでくれ」
《そんなぁ! 私、お役に立ちますから!》
「でもなぁ。仲間にするったって、知らないうちに踏んじゃうぞ?」
《大丈夫です! それに、私、「暗殺拳」を使えますから!》
「そういうのは間に合ってんだよな」
尚もギャーギャーと煩いので、俺はタヌ吉を呼んだ。
「なんでございましょうか」
「この虫がよ。仲間になりたいって言うんだけど」
タヌ吉がアリを見た。
頭を下げる。
「これは「髑髏王邪々丸様。お久しぶりでございます」
《ああ、お前か!》
「こいつ、知り合いなのか?」
「はい。「死の王」とも呼ばれ、あらゆるものの死を操る方でございます」
「「「「!」」」」
「空の王とか地の王に匹敵するのか!」
「さすがにあそこまでは。ただ、理を殺すことが出来ますので、主に仕えるには十二分の方かと」
「おし! 命名! 「モハメド」!」
アリの身体が輝いた。
《ありがとうございました!》
「アリだけに?」
《?》
俺は家に帰り全員を集めた。
今後、アリを見つけても踏まないように気を付けろと言った。
俺も気を付けなきゃ。
家に帰ると、亜紀ちゃんが麗星から電話があったと言った。
俺は磯良がいたので、スマホも持ち歩いていなかった。
夜の9時を回っていたが、麗星に電話した。
「夜分にすいませんね。今帰った所なんですよ」
「いいえ、こちらこそ。急ぎの用件ではなかったのですが、御耳に入れて置きたい情報がございました」
麗星は、また新たな「あやかし」のことが分かったと言った。
「住所は豊島区西池袋……」
随分と覚えのある住所だった。
「前回と同じく、江戸時代の古文書から発見されたのです」
「そうなんですか」
「前回もそうだったのですが、今『週刊特ダネ妖怪』のバックナンバーを解読しているところで」
「……」
「解読というのは、何しろ癖のある草書で書かれておりますの。大抵の崩し字が読める者でも難儀していますのよ?」
「そうなんですか」
「江戸の瓦版屋・一江妖子が作っていたようなんですけどね」
なんか、嫌な名前だ。
「結構、マニアックなファンが多かったようです。飛脚便で取り寄せる人間までいました。うちも、こういう家柄ですので、一応祖先が全部集めていたようです」
「妖怪の情報誌のようなものなんですか?」
「さようでございます。ある旗本と懇意にしていたようで、その旗本の方のご援助で続けていたんですね」
「旗本の名前は分からないんですか?」
「いえ、石神虎之介という方のようですね」
御先祖だ。
「そのお名前を見て、わたくしが解読を命じましたのよ? 石神様の御先祖の方でしょうか!」
「いえ、分かりませんが」
「そうですかー。ところで、京都にはいつ頃お出でいただけるのでしょうか」
「ま、まあ、そのうちに」
「さようでございますか。わたくし、いろいろ「オモチャ」を集めておりますの」
「アハハハハ」
俺は丁寧に礼を言い、電話を切った。
双子を呼んだ。
マイクロビキニを着ていた。
両肩に、今日はマングースとハブを着けている。
「走り」に行くところだったようだ。
「麗星さんが、また妖怪の情報をくれたぞ」
「「いくー!」」
「今日はもう遅いからな。明日の夜に出掛けるか」
「「うん!」」
「それでな、場所が西池袋の……」
「え! 院長先生の隣の土地じゃん!」
「廃屋が物騒だからって、タカさんが買い取って防衛システムを入れたよね?」
「そうなんだよ。俺も驚いた」
双子がお互いの顔を見合っていた。
恐らく、こいつら特有の超高速思考をしている。
疑似的に三人の思考を交差して、途轍もない情報処理をしている。
「そういえば、更地にする時に東雲さんが庭に小さな「御社」があったって言ってたよね!」
「あ? ああ! そういえば言ってたな!」
「ああいうのはヤバイんで、そのままにするからって」
「おう! そうだった!」
「決まりだね!」
「おう!」
俺たちは、明日の晩に出掛けることにした。
俺は玄関まで双子を見送り、一般の方にはご迷惑はかけるなと言った。
門の所に、真夜の妹の真昼がいた。
双子と同じ格好をしている。
あいつ、あの恰好でうちまで来たのか。
まあ、三人で楽しそうなのでそれでいい。
翌日。
俺は一江を部屋に呼んだ。
「なんですか?」
「仕事とは関係ねぇんだけどよ」
「忙しいんですけど」
一江の頭を引っぱたく。
「お前の先祖で、江戸で瓦版屋とかやってた人がいないか?」
「さー。でも、昭和に入って、先祖の一人が一時印刷業をしてたようですけどね。後に潰れてますが」
「ざまぁ」
「はい?」
俺の呟きは一江には聞こえていない。
「あ! でも、確かに江戸にいたことはあるらしいですよ。何でも、物凄いイケメンの旗本の人と先祖の一人が恋仲になって。子どもをもうけたんですって!」
「お前! ぶっ殺すぞ!」
「なんでですかぁー!」
一江が怒鳴る。
俺は気持ちが悪くなった。
「私が子どもの頃には、よくお母さんから「先祖に超絶美形の血が入ってるから、あなたもきっといつか美人さんになるよ」って言われてました」
「途中でサルの血とか混じったんだろう」
「何言ってんですかぁ!」
一江を部屋から追い出した。
散々文句を言っていた。
石神虎之介。
俺は先祖大好き人間だから、家系のことは結構調べた。
俺の先祖は戦国時代に大活躍し、そこから江戸時代は旗本の身分で通した。
虎之介は一江が言った通り、その顔の美しさで有名だったようだ。
剣の腕前は石神家は全て達人だったが、虎之介は美貌で一層の名を馳せた。
江戸中の女が夢中になっていたようだ。
俺自身の子ども時代のこともあり、随分と親近感がある。
でも、まさか一江の先祖にまで手を出したのだろうか。
流石に、そこまでの記録はねぇ。
6時半に家に戻り、俺は急いで夕飯を食べた。
ハマーで行けないこともないが、何しろ院長宅の隣だ。
考えた挙句、柳も誘った。
アルファードで四人で出掛けた。
俺は助手席に座り、また運転のダメ出しをした。
「もーう!」
柳がゲンナリする。
40分ほどで着いた。
院長は帰っているはずだが、今日は挨拶しない。
院長宅の隣は、人が住まなくなってしばらく経ち、荒れ放題になっていた。
門も壊れ、若い連中の肝試しの場所にもなっていた。
火事でも起こされると困る。
だから俺が密かに買い、丁度良かったので防衛システムを入れた。
建物は鉄筋コンクリートの四角の箱だが、地下に殲滅戦装備のデュール・ゲリエを10体と高速特化の救出用タイプと飛行運搬のためのガーディアン機体がある。
地上部分にも、偽装されてはいるが、幾つかの超兵器が備わっている。
ジェヴォーダンの襲撃にも対処できるスペックだ。
院長夫妻は不気味な隣の廃屋が撤去され、鬱蒼と茂った庭木の枝が敷地内に入って来なくなったので、喜んでいた。
門を開け、静かに敷地に車を入れた。
双子が早速庭の隅の「御社」を見つけた。
元は朱に塗られていただろう社はほとんど塗装が剥げている。
隣に石の塚もあった。
多分東雲たちが置いたであろう、カップ酒が供えてあった。
一通り掃除し、俺は更に持って来た一升瓶と花を供えた。
「どうだ、何か感じるか?」
双子に聞いた。
「うーん」
「ちょっとなー」
あんまり無いらしい。
俺はアルファードの中から、「虎王」を持って来た。
「おい、誰かいるなら出て来い!」
「「あ!」」
双子が同時に叫ぶ。
雰囲気が変わった。
柳にも感じられたようで、俺にくっつく。
そのまま何も出て来ないので、俺は「虎王」を抜いた。
「出て来ないのなら、誰もいないと見做す。この社と塚はぶっ壊すからな」
《出て来てますよー!》
「「テレパシー!」」
俺たちは社と塚を見た。
何も見えない。
更に近づいてよーく見た。
なんか手を振ってる。
塚の上だ。
アリだった。
「虫かよ!」
「アリじゃん!」
「踏むぞ!」
「怒鳴られながら来たのに!」
みんなで散々文句を言った。
体長8ミリほど。
「期待外れだったな。じゃあ、帰るか」
《待って!》
「なんだよ」
《「虎王」の主様に呼ばれて、役立たずと思われたら、もうこの世界で生きて行けません!》
「知るかよ。ひっそりと死んでくれ」
《そんなぁ! 私、お役に立ちますから!》
「でもなぁ。仲間にするったって、知らないうちに踏んじゃうぞ?」
《大丈夫です! それに、私、「暗殺拳」を使えますから!》
「そういうのは間に合ってんだよな」
尚もギャーギャーと煩いので、俺はタヌ吉を呼んだ。
「なんでございましょうか」
「この虫がよ。仲間になりたいって言うんだけど」
タヌ吉がアリを見た。
頭を下げる。
「これは「髑髏王邪々丸様。お久しぶりでございます」
《ああ、お前か!》
「こいつ、知り合いなのか?」
「はい。「死の王」とも呼ばれ、あらゆるものの死を操る方でございます」
「「「「!」」」」
「空の王とか地の王に匹敵するのか!」
「さすがにあそこまでは。ただ、理を殺すことが出来ますので、主に仕えるには十二分の方かと」
「おし! 命名! 「モハメド」!」
アリの身体が輝いた。
《ありがとうございました!》
「アリだけに?」
《?》
俺は家に帰り全員を集めた。
今後、アリを見つけても踏まないように気を付けろと言った。
俺も気を付けなきゃ。
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