1,720 / 3,215
早乙女 襲撃者 Ⅱ
しおりを挟む
俺は成合さんのマンションへ行き、預かった鍵でドアを開けた。
俺がドアの前に立った瞬間から、向こう側で犬が吠えているのが聞こえた。
「ちょっと待っててくれな! すぐに入るから!」
俺の声を聞き、犬が黙った。
ノブを回して中へ入る。
マルチーズのピピが俺を見ていた。
首をかしげて俺を見ている。
「ピピだよね? こんにちは、早乙女です」
自分でも間抜けなのかと思うが、そういう挨拶をした。
「成合さんがね、ちょっと入院しちゃって。少しの間、うちへ来て欲しいんだ」
そう話しながら、ピピに手を伸ばした。
ピピは恐がることなく、俺の手の匂いを嗅いだ。
「ごめんね、急なことで。でも安心してうちに来て欲しいんだ。成合さんもすぐに元気になるからね」
ピピが俺に近づいて来た。
俺は優しく抱き上げてやった。
顔を近づけると、俺の顔を舐めて来る。
良かった、怖がらせないで済んだ。
俺はピピを抱いたまま、部屋に入った。
早稲田通りのマンション。
2DKで、独り暮らしにはいい間取りだ。
綺麗に片付いた部屋で、インテリアなども落ち着いたものだった。
真面目な性格が伺える部屋だった。
俺は成合さんに言われた場所から、ピピのエサやトイレ、お気に入りのクッション、おもちゃなどを見つけた。
エサは1週間は十分にもつと言われた。
トイレの砂の予備なども運ぶ。
大きな手提げバッグなども教えてくれ、助かった。
可愛らしいピピの移動用のバッグも見つけた。
時々病院へ連れて行くためのものらしい。
ピピへの愛情も伺える。
ピピに移動用のバッグの入り口を開いてやると、すぐに中へ入ってくれた。
賢い犬のようだった。
「じゃあ、出発しようか」
俺は大きなバッグとピピを抱えて部屋を出た。
「あ、そうだ」
成合さんの着替えなども必要だろう。
流石に俺が探すわけにはいかないので、成合さんに断って、雪野さんに運んでもらおう。
俺はポルシェに荷物とピピを乗せ、家に戻った。
「あら、カワイイわんちゃんね!」
雪野さんがピピを見て喜んだ。
「すぐに懐いてくれたよ。大人しい犬みたいだ」
「そうですか!」
雪野さんはそっとピピを移動バッグから出して抱きかかえた。
ピピは嫌がらずに、抱かれ、雪野さんの顔を舐め始めた。
「本当に人懐っこいですね」
「うん!」
これならば、1週間も大丈夫だろう。
俺はすぐにエサを用意し、水も一緒に出した。
ピピはすぐにエサを食べ、水を飲んだ。
やはり空腹だったのだろう。
可愛そうに。
夢中で食べているピピに声を掛けた。
「しばらくこの家にいてくれな。何も心配ないからな」
ピピは短い尾を振っていた。
俺は後のことを雪野さんに頼んで、仕事へ行った。
電話で無事にピピを引き取ったと成合さんに話すと、本当に喜んでくれた。
「もうこれで安心です。ありがとうございました」
余程心配していたのだろう。
成合さんは少し泣いているようだった。
夜に石神に電話をし、成合さんの犬を預かった話をした。
「お前よー」
「うん。分かってる」
「やり過ぎだって、本当に分かってるのかー?」
「本当に分かってる」
石神がため息をついていた。
「まあよ、俺にも前科があるからな」
「ん?」
石神が、以前に末期がんの患者の犬を預かった話をしてくれた。
「ゴールドっていう名前でな。そりゃカワイイ奴だったぜ。飼い主が死ぬと一緒に死んでしまってな。うちの庭に墓があるよ」
「そうなのか」
「院長にも散々言われたけどなぁ。俺も我を通してしまった。まあ、お前のことは何も言えねぇんだよ」
「そうか」
「まあ、退院するまでだぞ! それと、女性はその家に入れるなよ?」
「ああ、分かっている」
電話を終え、俺はピピの様子を見に行った。
「夕飯も元気に食べてくれたの。ちょっとお肉もあげたんだけど、まずかったかしら」
「少しはいいだろう。でも、明日にでも成合さんに聞いてみるよ」
「お願いします。折角一緒にいてくれるんだから、歓迎してあげたいわ」
「そうだよね」
もう怜花とも会って、問題なく仲良くなったようだ。
俺の姿を見て、ピピが駆け寄って来た。
食事をしようとすると、俺の膝に上がって丸くなる。
「あら、あなたが一番いいのかな?」
「そうなのかな」
俺は嬉しかった。
成合さんが大事にしている犬が俺に懐いているのは最高だ。
食事を終え、風呂に入ろうとすると、そのままピピが付いて来た。
短い足で、一生懸命に俺を追い掛けて来る。
カワイイ。
風呂場に入るとそのままくっついてくるので、一緒に風呂に入った。
お湯を怖がることなく、シャワーを浴びせると気持ちよさそうにする。
シャンプーはよく分からないので、お湯だけ浴びせた。
抱き上げて一緒に湯船に入った。
「短い間だけど、宜しくね」
ピピが可愛らしい声で鳴いた。
雪野さんが着替えを持って来てくれる。
「あら! 一緒に入ってるの?」
「うん」
「あんまり長湯だとのぼせるんじゃない?」
「そうか!」
雪野さんが笑ってピピを引き取りに来た。
脱衣所でドライヤーの音がする。
雪野さんがピピを乾かしているのだろう。
成合さんには申し訳ないが、思わぬ楽しい出来事になった。
「あ! ピピ!」
雪野さんの叫ぶ声が聞こえる。
湯船を出てドアを開けると、ピピが飛び込んで来た。
俺の濡れた足に全身で甘えて来る。
「もう! 折角乾かしたのに!」
二人で笑った。
翌朝も仕事前に病院へ寄った。
「ピピはすっかり慣れてくれましたよ」
「そうですか!」
成合さんが嬉しそうに笑っていた。
美しい笑顔だった。
「それで、後から思いついたんですが、着替えとか必要なんじゃないですか?」
「え、でも……」
「宜しければ妻に言って運ばせますが」
「え! 早乙女さんは結婚されているんですか!」
「え? まあ」
「そうだったんですか」
成合さんが少し暗い顔になった。
「あの、それで」
「いいえ。当座のものは病院で購入できるようですから」
「ああ、そうですか」
流石に同性とはいえ、他人に下着などは触られたくないのだろう。
俺は預かった鍵を返し、必要なことがあったら連絡して欲しいと言った。
「あの、また早乙女さんは来て下さいますか?」
「ええ! 出来るだけ来るようにしますよ」
「そうですか!」
成合さんが明るく笑った。
親しい友人などはいないのだと成合さんが言った。
「そうだ! 後で果物を持って来ますよ!」
「ほんとうですか! 果物は大好きなんです!」
「親友から美味しいお店を聴いているんで。見繕ってきますね」
「はい! ありがとうございます!」
俺は千疋屋に寄って、夕方に成合さんの病室へ行った。
シャインマスカットやラ・フランス、そしてお勧めの柿やリンゴなどを買って行った。
成合さんは大層喜んでくれ、早速シャインマスカットを食べてくれた。
「美味しい!」
包装紙に気付いた。
「え! 千疋屋!」
「ええ、親友が教えてくれたんです。ここなら間違いはないからって」
「でも、高かったんじゃないですか!」
「そんな。成合さんに喜んで欲しかったですから」
成合さんが俺を見詰めていた。
俺の手を握った。
「私、人からこんなに親切にしてもらったことがなくて」
「え、そんな!」
「うれしい……」
しばらく手を放してくれないので困った。
「あの、また来ますから」
「はい! 必ず! ずっと待ってます!」
「は、はい!」
自分の顔が赤くなっているのが分かった。
心臓も動悸が早い。
自分で自分を持て余していた。
「俺は何を考えているんだ」
必死で雪野さんの顔を思い浮かべた。
でも、すぐに成合さんの顔が覆いかぶさって来る。
俺は一体どうしてしまったのだろう。
暗い道を、家に急いだ。
俺がドアの前に立った瞬間から、向こう側で犬が吠えているのが聞こえた。
「ちょっと待っててくれな! すぐに入るから!」
俺の声を聞き、犬が黙った。
ノブを回して中へ入る。
マルチーズのピピが俺を見ていた。
首をかしげて俺を見ている。
「ピピだよね? こんにちは、早乙女です」
自分でも間抜けなのかと思うが、そういう挨拶をした。
「成合さんがね、ちょっと入院しちゃって。少しの間、うちへ来て欲しいんだ」
そう話しながら、ピピに手を伸ばした。
ピピは恐がることなく、俺の手の匂いを嗅いだ。
「ごめんね、急なことで。でも安心してうちに来て欲しいんだ。成合さんもすぐに元気になるからね」
ピピが俺に近づいて来た。
俺は優しく抱き上げてやった。
顔を近づけると、俺の顔を舐めて来る。
良かった、怖がらせないで済んだ。
俺はピピを抱いたまま、部屋に入った。
早稲田通りのマンション。
2DKで、独り暮らしにはいい間取りだ。
綺麗に片付いた部屋で、インテリアなども落ち着いたものだった。
真面目な性格が伺える部屋だった。
俺は成合さんに言われた場所から、ピピのエサやトイレ、お気に入りのクッション、おもちゃなどを見つけた。
エサは1週間は十分にもつと言われた。
トイレの砂の予備なども運ぶ。
大きな手提げバッグなども教えてくれ、助かった。
可愛らしいピピの移動用のバッグも見つけた。
時々病院へ連れて行くためのものらしい。
ピピへの愛情も伺える。
ピピに移動用のバッグの入り口を開いてやると、すぐに中へ入ってくれた。
賢い犬のようだった。
「じゃあ、出発しようか」
俺は大きなバッグとピピを抱えて部屋を出た。
「あ、そうだ」
成合さんの着替えなども必要だろう。
流石に俺が探すわけにはいかないので、成合さんに断って、雪野さんに運んでもらおう。
俺はポルシェに荷物とピピを乗せ、家に戻った。
「あら、カワイイわんちゃんね!」
雪野さんがピピを見て喜んだ。
「すぐに懐いてくれたよ。大人しい犬みたいだ」
「そうですか!」
雪野さんはそっとピピを移動バッグから出して抱きかかえた。
ピピは嫌がらずに、抱かれ、雪野さんの顔を舐め始めた。
「本当に人懐っこいですね」
「うん!」
これならば、1週間も大丈夫だろう。
俺はすぐにエサを用意し、水も一緒に出した。
ピピはすぐにエサを食べ、水を飲んだ。
やはり空腹だったのだろう。
可愛そうに。
夢中で食べているピピに声を掛けた。
「しばらくこの家にいてくれな。何も心配ないからな」
ピピは短い尾を振っていた。
俺は後のことを雪野さんに頼んで、仕事へ行った。
電話で無事にピピを引き取ったと成合さんに話すと、本当に喜んでくれた。
「もうこれで安心です。ありがとうございました」
余程心配していたのだろう。
成合さんは少し泣いているようだった。
夜に石神に電話をし、成合さんの犬を預かった話をした。
「お前よー」
「うん。分かってる」
「やり過ぎだって、本当に分かってるのかー?」
「本当に分かってる」
石神がため息をついていた。
「まあよ、俺にも前科があるからな」
「ん?」
石神が、以前に末期がんの患者の犬を預かった話をしてくれた。
「ゴールドっていう名前でな。そりゃカワイイ奴だったぜ。飼い主が死ぬと一緒に死んでしまってな。うちの庭に墓があるよ」
「そうなのか」
「院長にも散々言われたけどなぁ。俺も我を通してしまった。まあ、お前のことは何も言えねぇんだよ」
「そうか」
「まあ、退院するまでだぞ! それと、女性はその家に入れるなよ?」
「ああ、分かっている」
電話を終え、俺はピピの様子を見に行った。
「夕飯も元気に食べてくれたの。ちょっとお肉もあげたんだけど、まずかったかしら」
「少しはいいだろう。でも、明日にでも成合さんに聞いてみるよ」
「お願いします。折角一緒にいてくれるんだから、歓迎してあげたいわ」
「そうだよね」
もう怜花とも会って、問題なく仲良くなったようだ。
俺の姿を見て、ピピが駆け寄って来た。
食事をしようとすると、俺の膝に上がって丸くなる。
「あら、あなたが一番いいのかな?」
「そうなのかな」
俺は嬉しかった。
成合さんが大事にしている犬が俺に懐いているのは最高だ。
食事を終え、風呂に入ろうとすると、そのままピピが付いて来た。
短い足で、一生懸命に俺を追い掛けて来る。
カワイイ。
風呂場に入るとそのままくっついてくるので、一緒に風呂に入った。
お湯を怖がることなく、シャワーを浴びせると気持ちよさそうにする。
シャンプーはよく分からないので、お湯だけ浴びせた。
抱き上げて一緒に湯船に入った。
「短い間だけど、宜しくね」
ピピが可愛らしい声で鳴いた。
雪野さんが着替えを持って来てくれる。
「あら! 一緒に入ってるの?」
「うん」
「あんまり長湯だとのぼせるんじゃない?」
「そうか!」
雪野さんが笑ってピピを引き取りに来た。
脱衣所でドライヤーの音がする。
雪野さんがピピを乾かしているのだろう。
成合さんには申し訳ないが、思わぬ楽しい出来事になった。
「あ! ピピ!」
雪野さんの叫ぶ声が聞こえる。
湯船を出てドアを開けると、ピピが飛び込んで来た。
俺の濡れた足に全身で甘えて来る。
「もう! 折角乾かしたのに!」
二人で笑った。
翌朝も仕事前に病院へ寄った。
「ピピはすっかり慣れてくれましたよ」
「そうですか!」
成合さんが嬉しそうに笑っていた。
美しい笑顔だった。
「それで、後から思いついたんですが、着替えとか必要なんじゃないですか?」
「え、でも……」
「宜しければ妻に言って運ばせますが」
「え! 早乙女さんは結婚されているんですか!」
「え? まあ」
「そうだったんですか」
成合さんが少し暗い顔になった。
「あの、それで」
「いいえ。当座のものは病院で購入できるようですから」
「ああ、そうですか」
流石に同性とはいえ、他人に下着などは触られたくないのだろう。
俺は預かった鍵を返し、必要なことがあったら連絡して欲しいと言った。
「あの、また早乙女さんは来て下さいますか?」
「ええ! 出来るだけ来るようにしますよ」
「そうですか!」
成合さんが明るく笑った。
親しい友人などはいないのだと成合さんが言った。
「そうだ! 後で果物を持って来ますよ!」
「ほんとうですか! 果物は大好きなんです!」
「親友から美味しいお店を聴いているんで。見繕ってきますね」
「はい! ありがとうございます!」
俺は千疋屋に寄って、夕方に成合さんの病室へ行った。
シャインマスカットやラ・フランス、そしてお勧めの柿やリンゴなどを買って行った。
成合さんは大層喜んでくれ、早速シャインマスカットを食べてくれた。
「美味しい!」
包装紙に気付いた。
「え! 千疋屋!」
「ええ、親友が教えてくれたんです。ここなら間違いはないからって」
「でも、高かったんじゃないですか!」
「そんな。成合さんに喜んで欲しかったですから」
成合さんが俺を見詰めていた。
俺の手を握った。
「私、人からこんなに親切にしてもらったことがなくて」
「え、そんな!」
「うれしい……」
しばらく手を放してくれないので困った。
「あの、また来ますから」
「はい! 必ず! ずっと待ってます!」
「は、はい!」
自分の顔が赤くなっているのが分かった。
心臓も動悸が早い。
自分で自分を持て余していた。
「俺は何を考えているんだ」
必死で雪野さんの顔を思い浮かべた。
でも、すぐに成合さんの顔が覆いかぶさって来る。
俺は一体どうしてしまったのだろう。
暗い道を、家に急いだ。
1
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
Lucia(ルシア)変容者たち
おまつり
恋愛
人は、ときに自分の中に「もう一人の自分」を抱えて生きている。
それがもし、感情の揺らぎや、誰かとの触れ合いによって、男女の姿を入れ替える存在だったとしたら――。
カフェ『リベラ』を営むリアと、雑誌編集者の蓮。
二人は、特定の感情を抱くと性別が変わる「性別変容者」だった。
誰にも明かせない秘密を抱えながら生きてきた彼らは、互いの存在に出会い、初めて“同類”として心を通わせていく。
愛が深まるほど、境界は曖昧になる。
身体と心の輪郭は揺らぎ、「自分とは何者なのか」という問いが、静かに迫ってくる。
一方、過去に囚われ、自分自身を強く否定し続けてきたウェディングプランナー・景子と、まっすぐすぎるほど不器用な看護学生・ユウ。
彼らもまた、変容者として「変わること」と「失うこと」の狭間で、避けられない選択を迫られていく。
これは、誰の記憶にも残らないかもしれない“もう一人の自分”と共に生きながら、
それでも確かに残る愛を探し続けた人々の、静かなヒューマンドラマ。
※毎日20時に1章ずつ更新していく予定です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる