2,805 / 3,215
竹流と馬込、石神家へ
しおりを挟む
11月の初旬。
馬込は朝の8時に俺の家に来た。
双子が馬込に「Ωコンバットスーツ」に着替えさせた。
サイズは二人が測って用意していた。
やがて竹流もアゼルバイジャンから飛んで来た。
俺が二人を連れて一緒に石神家へ向かった。
俺は行きたくなかったのだが、こればかりは仕方が無い。
「飛行」で出発し、10分で盛岡の石神の里に到着した。
山頂で鍛錬していた虎白さんに二人を紹介する。
「高虎、こいつらか」
「はい、よろしくお願いいたします!」
虎白さんは、まず竹流を見た。
「おう。でも、こっちは随分と仕上がってるじゃねぇか」
「連城竹流です。もう「虎」の軍で働いてますよ」
「連城……、ああ、あいつかぁ」
虎白さんが、何故か懐かしそうな顔をした。
「虎白さん、知ってるんですか?」
「前にちょっとな、連城十五が何度か来てんだ。最後はあいつが「裏鬼」になる時にか、ここに挨拶に来たんだよ」
「え! そうだったんですか!」
「まあいいよ、それにしても、こっちはどうなんだよ?」
虎白さんは馬込を見て、顔をしかめていた。
「まだ「花岡」をちょっと収めた程度です。まるで素人と思って下さい」
「おい、そんな奴を連れて来たのかよ」
「お願いします。最初は剣士見習いでもいいですから」
「その段階でもねぇぞ。まあ、お前の頼みならしょうがねぇ、預かるか」
「お願いします!」
「ぶっ壊してもいいよな?」
「まあ、出来れば成長させる方向で」
俺たちの会話を聞いていた馬込がちょっとビビっていた。
俺もこの人には強いことが家ねぇ、すまんね。
竹流と馬込が挨拶し、竹流は鍛錬場に、馬込は若い剣士に連れられてどこかへ行った。
なにすんだろ?
まあ、こっからは虎白さん任せだ。
帰ろうとすると、虎白さんに怒鳴られた。
「早く来い!」
「はい!」
ですよねー。
俺は離れた場所で剣聖たちと鍛錬した。
その晩は俺も泊まることになった。
馬込がひでぇ状態だったからだ。
「石神ヘッジホッグ」の中の医療施設に運び込んだ。
右手が切断寸前で、両足も深く何個所も斬り裂かれていた。
胴体も無数の切り傷と刺し傷。
俺の「虎地獄」に近い状態だった。
まあ、前にもしょっちゅう酷い怪我が多かったので、俺が本格的な設備を「石神ヘッジホッグ」の中に揃えた。
元々傷口の縫合程度は自分らでこなす人たちだ。
それで済まない場合はここで応急処置をしながら橋田病院へ搬送する。
俺がこの施設を作ったのは、橋田病院へ運び込む時間が無いことが多かったからだ。
動かせない怪我人の代わりに、橋田病院から医師たちをここへ運べる。
「飛行」で運べるので、搬送よりも断然早い。
俺がいる場合は、もちろん俺が処置するのだ。
処置を終えた俺は、ここでは虎白さんに全てを任せているので文句は言わないが、何があったのかを尋ねた。
「「虎地獄」に決まってんだろ?」
「どうしてですか! 馬込は素人だって言ってたでしょう!」
「早く仕上げるには、それが一番なんだよ」
「でも、馬込はまだ」
「高虎、お前はまだあいつが子どもで10代だからって言いてぇのか?」
「!」
「高虎は10歳の時に何をした! こいつの年齢の時にどうだったんだよ! 命かけて暴れてたのはお前じゃねぇのか!」
「はい、すみませんでした!」
その通りで、虎白さんが正しい。
俺はいつの間にか、通常の現代観念で考えようとしていた。
馬込がいい奴だったからだ。
「しっかりしろ、高虎。ここでは子どもも女もねぇ。戦う奴がいるだけだ。まあ、あいつがもう勘弁してくれって言うなら連れて行けよ」
「馬込は絶対にそうは言いませんよ」
「じゃあそれでいいだろう。今晩は泊ってけ」
「はい」
俺に馬込の状態を面倒見ろということだ。
実際、予断を許さない状態だった。
まあ、俺がいるからこそ馬込をここまで追い込んだのだろう。
ならば仕方がねぇ、俺の役割をやるだけだ。
千石の時と同様に、2時頃に激しい痛みで馬込は目を覚ました。
人間の身体はきつい傷を負った場合に意識を喪って最大限の回復を図ろうとするものだが、それ以上の痛手がある場合はそれも出来ない。
要は死に掛けた状態なのだ。
眠って治るものでないので、何とかしろというこれもまた肉体の反応だ。
自然環境では、大体そのまま死ぬ。
最後には痛みも麻痺されて、緩慢に死んでいくのだ。
処置は全て終わっており、縫合も済んでいる。
ただ、余りにも多くの傷を負ったことで肉体が悲鳴を挙げている。
俺は「エグリゴリΩ」と「オロチ」の粉末を溶かした水溶液を、水差しで馬込に飲ませた。
「どうだ?」
「はい、飲んだ瞬間に少し楽になりました」
「そうか」
言いながらも、馬込は苦悶の表情で、指一本動かせない。
「俺もやられたし、他にも何人もひでぇ状態の奴を見てる。お前もだから大丈夫だよ」
「そうですか……」
千石の時には何か口に入れられる状態だったが、馬込は無理そうだった。
あまりにも身に付けたものが拙く、一切の攻撃を避けることが出来なかったためだろう。
俺は馬込に尋ねた。
「馬込、まだ強くなりてぇか?」
「はい!」
全身を苛む激痛と高熱の中で、馬込ははっきりと返事した。
「じゃあ、特別をやってやるよ」
「はい?」
俺はシリンジで俺の静脈から血を20CC採った。
馬込の左腕を縛り、俺の血を入れて行く。
馬込の表情が張り裂けた。
一瞬身体をのけ反らせ、両目を見開いた。
縫合した無数の傷口から血が滲み、そしてすぐに塞がって行く。
最悪だった右腕からも血が噴き出した後で、みるみる修復されていった。
馬込が布団の上に上半身を起こした。
先ほどまでの朦朧とした目に、光が戻っていた。
馬込が俺を向いて言った。
「石神さん」
「なんだ?」
「腹が減りました」
「そっか」
俺は笑ってスムージーを先に作り、その間におかゆを炊いた。
馬込がスムージーを夢中で飲み、少し後のおかゆを掻き込んだ。
さっきまでの辛そうな素振りはもう無い。
「楽になったか?」
「はい、ありがとうございます! あの、注射はなんだったんですか?」
「知らなくていい。俺は医者だからな、いろいろ知ってんだよ」
「そうでした! スゴイお医者さんなんですよね!」
「まあ、凄かねぇけどよ」
「一瞬でしたよ! 身体が熱くなって燃えるかって思った瞬間に、楽になってました」
「効いて良かったよ」
「はい!」
馬込にまた眠るように言った。
横になると、すぐに寝息をたてた。
もう大丈夫そうだ。
俺は馬込の状態を朝まで観察した。
馬込は朝の8時に俺の家に来た。
双子が馬込に「Ωコンバットスーツ」に着替えさせた。
サイズは二人が測って用意していた。
やがて竹流もアゼルバイジャンから飛んで来た。
俺が二人を連れて一緒に石神家へ向かった。
俺は行きたくなかったのだが、こればかりは仕方が無い。
「飛行」で出発し、10分で盛岡の石神の里に到着した。
山頂で鍛錬していた虎白さんに二人を紹介する。
「高虎、こいつらか」
「はい、よろしくお願いいたします!」
虎白さんは、まず竹流を見た。
「おう。でも、こっちは随分と仕上がってるじゃねぇか」
「連城竹流です。もう「虎」の軍で働いてますよ」
「連城……、ああ、あいつかぁ」
虎白さんが、何故か懐かしそうな顔をした。
「虎白さん、知ってるんですか?」
「前にちょっとな、連城十五が何度か来てんだ。最後はあいつが「裏鬼」になる時にか、ここに挨拶に来たんだよ」
「え! そうだったんですか!」
「まあいいよ、それにしても、こっちはどうなんだよ?」
虎白さんは馬込を見て、顔をしかめていた。
「まだ「花岡」をちょっと収めた程度です。まるで素人と思って下さい」
「おい、そんな奴を連れて来たのかよ」
「お願いします。最初は剣士見習いでもいいですから」
「その段階でもねぇぞ。まあ、お前の頼みならしょうがねぇ、預かるか」
「お願いします!」
「ぶっ壊してもいいよな?」
「まあ、出来れば成長させる方向で」
俺たちの会話を聞いていた馬込がちょっとビビっていた。
俺もこの人には強いことが家ねぇ、すまんね。
竹流と馬込が挨拶し、竹流は鍛錬場に、馬込は若い剣士に連れられてどこかへ行った。
なにすんだろ?
まあ、こっからは虎白さん任せだ。
帰ろうとすると、虎白さんに怒鳴られた。
「早く来い!」
「はい!」
ですよねー。
俺は離れた場所で剣聖たちと鍛錬した。
その晩は俺も泊まることになった。
馬込がひでぇ状態だったからだ。
「石神ヘッジホッグ」の中の医療施設に運び込んだ。
右手が切断寸前で、両足も深く何個所も斬り裂かれていた。
胴体も無数の切り傷と刺し傷。
俺の「虎地獄」に近い状態だった。
まあ、前にもしょっちゅう酷い怪我が多かったので、俺が本格的な設備を「石神ヘッジホッグ」の中に揃えた。
元々傷口の縫合程度は自分らでこなす人たちだ。
それで済まない場合はここで応急処置をしながら橋田病院へ搬送する。
俺がこの施設を作ったのは、橋田病院へ運び込む時間が無いことが多かったからだ。
動かせない怪我人の代わりに、橋田病院から医師たちをここへ運べる。
「飛行」で運べるので、搬送よりも断然早い。
俺がいる場合は、もちろん俺が処置するのだ。
処置を終えた俺は、ここでは虎白さんに全てを任せているので文句は言わないが、何があったのかを尋ねた。
「「虎地獄」に決まってんだろ?」
「どうしてですか! 馬込は素人だって言ってたでしょう!」
「早く仕上げるには、それが一番なんだよ」
「でも、馬込はまだ」
「高虎、お前はまだあいつが子どもで10代だからって言いてぇのか?」
「!」
「高虎は10歳の時に何をした! こいつの年齢の時にどうだったんだよ! 命かけて暴れてたのはお前じゃねぇのか!」
「はい、すみませんでした!」
その通りで、虎白さんが正しい。
俺はいつの間にか、通常の現代観念で考えようとしていた。
馬込がいい奴だったからだ。
「しっかりしろ、高虎。ここでは子どもも女もねぇ。戦う奴がいるだけだ。まあ、あいつがもう勘弁してくれって言うなら連れて行けよ」
「馬込は絶対にそうは言いませんよ」
「じゃあそれでいいだろう。今晩は泊ってけ」
「はい」
俺に馬込の状態を面倒見ろということだ。
実際、予断を許さない状態だった。
まあ、俺がいるからこそ馬込をここまで追い込んだのだろう。
ならば仕方がねぇ、俺の役割をやるだけだ。
千石の時と同様に、2時頃に激しい痛みで馬込は目を覚ました。
人間の身体はきつい傷を負った場合に意識を喪って最大限の回復を図ろうとするものだが、それ以上の痛手がある場合はそれも出来ない。
要は死に掛けた状態なのだ。
眠って治るものでないので、何とかしろというこれもまた肉体の反応だ。
自然環境では、大体そのまま死ぬ。
最後には痛みも麻痺されて、緩慢に死んでいくのだ。
処置は全て終わっており、縫合も済んでいる。
ただ、余りにも多くの傷を負ったことで肉体が悲鳴を挙げている。
俺は「エグリゴリΩ」と「オロチ」の粉末を溶かした水溶液を、水差しで馬込に飲ませた。
「どうだ?」
「はい、飲んだ瞬間に少し楽になりました」
「そうか」
言いながらも、馬込は苦悶の表情で、指一本動かせない。
「俺もやられたし、他にも何人もひでぇ状態の奴を見てる。お前もだから大丈夫だよ」
「そうですか……」
千石の時には何か口に入れられる状態だったが、馬込は無理そうだった。
あまりにも身に付けたものが拙く、一切の攻撃を避けることが出来なかったためだろう。
俺は馬込に尋ねた。
「馬込、まだ強くなりてぇか?」
「はい!」
全身を苛む激痛と高熱の中で、馬込ははっきりと返事した。
「じゃあ、特別をやってやるよ」
「はい?」
俺はシリンジで俺の静脈から血を20CC採った。
馬込の左腕を縛り、俺の血を入れて行く。
馬込の表情が張り裂けた。
一瞬身体をのけ反らせ、両目を見開いた。
縫合した無数の傷口から血が滲み、そしてすぐに塞がって行く。
最悪だった右腕からも血が噴き出した後で、みるみる修復されていった。
馬込が布団の上に上半身を起こした。
先ほどまでの朦朧とした目に、光が戻っていた。
馬込が俺を向いて言った。
「石神さん」
「なんだ?」
「腹が減りました」
「そっか」
俺は笑ってスムージーを先に作り、その間におかゆを炊いた。
馬込がスムージーを夢中で飲み、少し後のおかゆを掻き込んだ。
さっきまでの辛そうな素振りはもう無い。
「楽になったか?」
「はい、ありがとうございます! あの、注射はなんだったんですか?」
「知らなくていい。俺は医者だからな、いろいろ知ってんだよ」
「そうでした! スゴイお医者さんなんですよね!」
「まあ、凄かねぇけどよ」
「一瞬でしたよ! 身体が熱くなって燃えるかって思った瞬間に、楽になってました」
「効いて良かったよ」
「はい!」
馬込にまた眠るように言った。
横になると、すぐに寝息をたてた。
もう大丈夫そうだ。
俺は馬込の状態を朝まで観察した。
3
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる