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獅子丸の進化 え、それなの? Ⅱ
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ルーとハーから、獅子丸の話を聞いた。
丁度、早乙女からも相談を受けていたことだった。
前にも鏑木のことで、あいつは悩んでいた。
早乙女は戦力云々の話の前に、部下が悩んでいることに悩む。
指揮官としては褒められたことではないが、人間としては大合格だ。
まあ、だからあいつに「アドヴェロス」を任せているのだ。
今回は獅子丸のことだった。
メタモルフォーゼが出来る奴だったが、強いライカンスロープや妖魔には対抗出来ない。
もちろん、他のハンターが傑出しているということなのだが。
しかし、こういう問題は自分の問題だ。
獅子丸は自分が弱いことで悩んでいるようだった。
早乙女から相談された時には、「花岡」の特訓でもやってやろうかとも考えていた。
アラスカへ送って千石の訓練をさせてもいい。
もう「アドヴェロス」は「虎」の軍の一部と言っても良い関係になっているからだ。
俺は磯良に正体を告げ、その後で他のハンターたちにも直接会っている。
早霧たちは驚いていたが、すぐに納得してくれた。
愛鈴はやっと俺のことが公になって喜んでいた。
以前に早乙女と一緒に亜紀ちゃんが愛鈴のキャバクラへ乗り込んで結構な戦闘を展開した。
その後に亜紀ちゃんの姿を見ていなかったので、どういう人間かと思っていたのだ。
俺の娘であることを知り、全てを納得し、喜んだ。
だからもう、堂々と俺たちが獅子丸を鍛えることが出来る。
双子は別に磯良に直接頼まれたようだ。
磯良は双子に鍛えてもらいたいようだった。
まあ、まずは本人と話してからだと俺は判断した。
ルーとハーに相談され、俺はそう決めた。
双子も獅子丸のことはよく知っているので、何とかしたいと考えていたようだ。
まあ、獅子丸は以前から俺たちのことも知っていたし、話は早い。
「分かった。じゃあ、一度うちに呼ぶかぁ」
「そう! 良かった!」
「元気になって欲しいよね!」
「そうだよな。何が出来るかは分からんけど、まず話を聞いてみよう」
「「うん!」」
11月中旬の土曜日に、獅子丸を家に呼ぶことにした。
早乙女に連絡し、相談に乗るから連れて来いと言った。
早乙女が喜び、獅子丸に連絡すると言った。
「俺も行っていいか?」
「ああ、ついでだ。雪野さんと子どもたちも連れて来い。一緒に昼食を食べよう」
「ほんとか! ああ、久し振りに石神の家で食事が出来るな!」
「おい、獅子丸の悩み相談だぞ!」
「あ、ああ、すまない! その通りだ! 宜しくお願いします!」
「おう!」
そういうことになった。
そして土曜日。
ニャァニャァニャァニャァニャァ……
「……」
こいつ、飼い猫を全部連れて来やがった!
ハイエースから、玄関へどんどんネコが入って来る。
前にもこんなだったことを思い出した。
でも、まさか今日も全員連れて来るとは!
子どもたちが大喜びでネコたちの足を拭って行く。
俺はその間に、コンバットスーツに着替えた。
爪で服を引っ掻かれてはたまらん。
全員がリヴィングへ上がり、俺が文句を言った。
「お前、なんなんだよ!」
「あ、石神さん、ネコ好きだったと思いまして」
「好きだよ! でも全部連れて来るこたぁねぇだろうがぁ!」
「す、すいません! 喜んで頂けると思って!」
「このやろう!」
来てしまったものはどうしようもねぇ。
ネコたちはリヴィングのあちこちに散らばっていたが、俺が来たから俺の傍に集まる。
まあ、悪い気はしないのだが。
獅子丸はでかいボストンバッグを持っていた。
「それに丁度昼時でしたんで」
「ご飯の時間だからかよ!」
「はい、いつも同じ時間にやってるもんで」
「お前が「アドヴェロス」に行ってる時はどうしてんだ?」
「はい、自動の餌やり機がありますんで」
「それを使えよ!」
「あの、俺が餌は用意してきましたから」
「当たり前だぁ!」
ロボが楽しそうにネコたちを迎えた。
ネコたちはロボに対して大人しいというか、従順な様子を見せている。
ゴールドもそうだった。
猫格はゴールドよりもロボが上だ。
確かに昼飯を一緒に喰うつもりで呼んでいたのだが、ロボの御飯は今日はマグロだ。
獅子丸がリヴィングの空いている場所にネコ皿を並べて行く。
獅子丸はネコ缶を持って来ており、俺がそれにマグロの切り身を分けてやった。
「すいません! みんな大喜びです!」
「そうかよ!」
獅子丸のネコたちはみんな「フガフガ」言いながら夢中でマグロを食べていた。
本来は他人のネコにエザなど与えるべきではないのだが、まあ、うちに来てくれたのだ。
歓迎しようじゃないか。
丁度早乙女家も来て、リヴィングの状態に驚いていた。
怜花は大喜びで、食事中のネコたちをニコニコ眺めている。
獅子丸が恐縮した顔で早乙女と雪野さんに挨拶していた。
「こいつのせいでこんな状態でよ!」
「石神、すまなかった」
「まあいいよ。俺たちもネコは好きだからな」
「石神さん、これを」
雪野さんが「ショコラティエ・エリカ」の「マ・ボンヌ ブロック」を持って来た。
やはり趣味がいい。
ミルクチョコレートの中にマシュマロとクルミが入ったもので、甘さが控えめで良い。
食後に頂こう。
今日のうちの昼食は天ぷら蕎麦だ。
まあ、うちの場合、天ぷらは大量だが。
海老、豚肉、ホタテ、ツブ貝、鳥肉、卵、ナス、マイタケ、シシトウ、タマネギのかき揚げ、ピーマンとパプリカ、春菊。
蕎麦は双子が手打ちにしたもので、実に美味い。
獅子丸も唸りながら感動してどんどん食べた。
大勢のネコたちと一緒に食べながら、獅子丸に聞いた。
「お前、普段はネコたちにどんなエサをやってんだよ」
「はい、今日は缶詰ですけどね、普段はカリカリですね」
「刺身とかは?」
「うちはあんまし。でもネコって刺身も好きですけど、肉の方が好みじゃないですか?」
ロボがハッとしたように顔を上げた。
ロボは断然マグロ派だ。
なんか、ちょっと悲しそうな顔で俺を見た。
「にゃー!」
その後で、なんか怒ってる。
おう、俺が言ったらぁ!
「てめぇ、うちのロボの御飯に文句があんのかぁ!」
「す、すいません! そういうつもりじゃ!」
「ロボに謝れ!」
「すいませんでした、ロボさん!」
「にゃ」
許した。
丁度、早乙女からも相談を受けていたことだった。
前にも鏑木のことで、あいつは悩んでいた。
早乙女は戦力云々の話の前に、部下が悩んでいることに悩む。
指揮官としては褒められたことではないが、人間としては大合格だ。
まあ、だからあいつに「アドヴェロス」を任せているのだ。
今回は獅子丸のことだった。
メタモルフォーゼが出来る奴だったが、強いライカンスロープや妖魔には対抗出来ない。
もちろん、他のハンターが傑出しているということなのだが。
しかし、こういう問題は自分の問題だ。
獅子丸は自分が弱いことで悩んでいるようだった。
早乙女から相談された時には、「花岡」の特訓でもやってやろうかとも考えていた。
アラスカへ送って千石の訓練をさせてもいい。
もう「アドヴェロス」は「虎」の軍の一部と言っても良い関係になっているからだ。
俺は磯良に正体を告げ、その後で他のハンターたちにも直接会っている。
早霧たちは驚いていたが、すぐに納得してくれた。
愛鈴はやっと俺のことが公になって喜んでいた。
以前に早乙女と一緒に亜紀ちゃんが愛鈴のキャバクラへ乗り込んで結構な戦闘を展開した。
その後に亜紀ちゃんの姿を見ていなかったので、どういう人間かと思っていたのだ。
俺の娘であることを知り、全てを納得し、喜んだ。
だからもう、堂々と俺たちが獅子丸を鍛えることが出来る。
双子は別に磯良に直接頼まれたようだ。
磯良は双子に鍛えてもらいたいようだった。
まあ、まずは本人と話してからだと俺は判断した。
ルーとハーに相談され、俺はそう決めた。
双子も獅子丸のことはよく知っているので、何とかしたいと考えていたようだ。
まあ、獅子丸は以前から俺たちのことも知っていたし、話は早い。
「分かった。じゃあ、一度うちに呼ぶかぁ」
「そう! 良かった!」
「元気になって欲しいよね!」
「そうだよな。何が出来るかは分からんけど、まず話を聞いてみよう」
「「うん!」」
11月中旬の土曜日に、獅子丸を家に呼ぶことにした。
早乙女に連絡し、相談に乗るから連れて来いと言った。
早乙女が喜び、獅子丸に連絡すると言った。
「俺も行っていいか?」
「ああ、ついでだ。雪野さんと子どもたちも連れて来い。一緒に昼食を食べよう」
「ほんとか! ああ、久し振りに石神の家で食事が出来るな!」
「おい、獅子丸の悩み相談だぞ!」
「あ、ああ、すまない! その通りだ! 宜しくお願いします!」
「おう!」
そういうことになった。
そして土曜日。
ニャァニャァニャァニャァニャァ……
「……」
こいつ、飼い猫を全部連れて来やがった!
ハイエースから、玄関へどんどんネコが入って来る。
前にもこんなだったことを思い出した。
でも、まさか今日も全員連れて来るとは!
子どもたちが大喜びでネコたちの足を拭って行く。
俺はその間に、コンバットスーツに着替えた。
爪で服を引っ掻かれてはたまらん。
全員がリヴィングへ上がり、俺が文句を言った。
「お前、なんなんだよ!」
「あ、石神さん、ネコ好きだったと思いまして」
「好きだよ! でも全部連れて来るこたぁねぇだろうがぁ!」
「す、すいません! 喜んで頂けると思って!」
「このやろう!」
来てしまったものはどうしようもねぇ。
ネコたちはリヴィングのあちこちに散らばっていたが、俺が来たから俺の傍に集まる。
まあ、悪い気はしないのだが。
獅子丸はでかいボストンバッグを持っていた。
「それに丁度昼時でしたんで」
「ご飯の時間だからかよ!」
「はい、いつも同じ時間にやってるもんで」
「お前が「アドヴェロス」に行ってる時はどうしてんだ?」
「はい、自動の餌やり機がありますんで」
「それを使えよ!」
「あの、俺が餌は用意してきましたから」
「当たり前だぁ!」
ロボが楽しそうにネコたちを迎えた。
ネコたちはロボに対して大人しいというか、従順な様子を見せている。
ゴールドもそうだった。
猫格はゴールドよりもロボが上だ。
確かに昼飯を一緒に喰うつもりで呼んでいたのだが、ロボの御飯は今日はマグロだ。
獅子丸がリヴィングの空いている場所にネコ皿を並べて行く。
獅子丸はネコ缶を持って来ており、俺がそれにマグロの切り身を分けてやった。
「すいません! みんな大喜びです!」
「そうかよ!」
獅子丸のネコたちはみんな「フガフガ」言いながら夢中でマグロを食べていた。
本来は他人のネコにエザなど与えるべきではないのだが、まあ、うちに来てくれたのだ。
歓迎しようじゃないか。
丁度早乙女家も来て、リヴィングの状態に驚いていた。
怜花は大喜びで、食事中のネコたちをニコニコ眺めている。
獅子丸が恐縮した顔で早乙女と雪野さんに挨拶していた。
「こいつのせいでこんな状態でよ!」
「石神、すまなかった」
「まあいいよ。俺たちもネコは好きだからな」
「石神さん、これを」
雪野さんが「ショコラティエ・エリカ」の「マ・ボンヌ ブロック」を持って来た。
やはり趣味がいい。
ミルクチョコレートの中にマシュマロとクルミが入ったもので、甘さが控えめで良い。
食後に頂こう。
今日のうちの昼食は天ぷら蕎麦だ。
まあ、うちの場合、天ぷらは大量だが。
海老、豚肉、ホタテ、ツブ貝、鳥肉、卵、ナス、マイタケ、シシトウ、タマネギのかき揚げ、ピーマンとパプリカ、春菊。
蕎麦は双子が手打ちにしたもので、実に美味い。
獅子丸も唸りながら感動してどんどん食べた。
大勢のネコたちと一緒に食べながら、獅子丸に聞いた。
「お前、普段はネコたちにどんなエサをやってんだよ」
「はい、今日は缶詰ですけどね、普段はカリカリですね」
「刺身とかは?」
「うちはあんまし。でもネコって刺身も好きですけど、肉の方が好みじゃないですか?」
ロボがハッとしたように顔を上げた。
ロボは断然マグロ派だ。
なんか、ちょっと悲しそうな顔で俺を見た。
「にゃー!」
その後で、なんか怒ってる。
おう、俺が言ったらぁ!
「てめぇ、うちのロボの御飯に文句があんのかぁ!」
「す、すいません! そういうつもりじゃ!」
「ロボに謝れ!」
「すいませんでした、ロボさん!」
「にゃ」
許した。
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