116 / 276
第三部
15 クラスメイトのオストは女神様に仕えたい【サイドストーリー】
しおりを挟む
高祖父が武勲をあげて男爵の地位を賜ってから代々騎士として国に忠誠を尽くしている事が、オストの生まれたグルアジ家の誇りであった。
というのは建前で、領地を持たない貴族であるグルアジ家は、跡継ぎが騎士にならなければ貴族の地位を維持できない。
小さな頃から騎士になるためにと親から厳しく躾けられたオストにとって、手のひらのマメが潰れて血が滲んでも父との訓練からは逃げられず、棒剣を握り、吐くほどに追い詰められた日々は、思い出したくもない記憶だ。
それでも父に連れていってもらった王宮の訓練場で見た騎士達に憧れを抱き、自分も必ずや王宮に出仕し歳の近い王太子の剣となり盾となる決意を幼いながらに固めていた。
だというのに。
オストの忠誠を示すべき王太子やその婚約者は「無能で不能な感情のない、見た目だけの傀儡」だとか、「癇癪持ちの愚鈍な小太りの醜女」だと噂されている。
今の王室は市井の人々にとって尊敬の対象ではなく嘲笑の対象だ。
(俺が辛い日々を過ごしていたのに、あいつらは周りに甘やかされて育ったに違いない)
オストは王立学園に通い始める前に、騎士への憧れも王室への忠誠心も失っていた。
残っていたのは自分が男爵位を継ぐための打算だけだった。
***
「講堂で隣にお座りいただいているのに、エレナ様の素晴らしさがわからないなんて信じらんない! エレナ様はわたしみたいな庶民を友達にしてくださるのよ? エレナ様はこの世に舞い降りた女神なんだから!」
ピンク色の髪の毛を揺らしながらオストを睨む少女の文句は、正直聞き飽きた。
目の前の少女は嫌味を言われた自分を庇ってくださったとかで、王太子の婚約者に心酔している。
癇癪持ちとまではいかなくとも、貞淑さを求められる貴族女性ではあり得ないほどの気の強さは、周りのご令嬢から距離を置かれているのにも気がつけないほどに。
「スピカみたいな庶民しか友人になってもらえないからだろ」
言い返されることをわかっていても、つい構ってしまう。
「そんな事ないわよ! だってほらシーワード公爵家のお姫様とも仲良くされてるもん」
「それはシーワード公爵令嬢がトワイン侯爵家のご嫡男様のご友人だからだろ」
「……そうかもしれないけど、でも、噂と違って愚鈍でも醜女でもなかったじゃない! オストだって、エレナ様のこと可愛いって思うでしょ? 王太子様がご寵愛されてるんだから」
「スピカが言うみたいにご寵愛してるんだとしたら、王太子様は見る目がないんだな」
確かに才女ではあったし、醜女というほどではなかった。どちらかというと顔立ちは可愛いのかもしれない。
王立学園内ではあからさまに嘲笑する者はいない。
だが気が強く、背が低いふくよかな少女を王太子が寵愛しているとは思えないし、ましてや女神様だとは到底思えなかった。
(昨日までは、そう思っていたのに──)
「オスト様も、おひとつどうぞ」
エメラルドのようにキラキラと輝く瞳がオストをじっと見上げている。
「エッエレナ様は、俺なんかのことご存知なんですか……?」
「ふふっ。何をおっしゃるの? いつも講堂ではお隣に座ってらっしゃるじゃない」
オストは上擦った声しかでないのを乾燥した喉のせいにして、ごくりと唾を飲む。もちろんちっとも潤わない。
汗と土埃で汚れたオストにエレナは嫌な顔一つせずに近寄ると焼き菓子を差し出す。小さな手がオストの手を握り、紙に包まれた焼き菓子を置く。
ふわりと香る花のような甘い匂いは焼き菓子の匂いじゃない。
エレナが笑うだけで、周りに花が咲いたかのような錯覚を起こす。
オストの心臓は早鐘を打つ。
久しぶりに王立学園に現れた王太子の婚約者は、重いケープを脱ぎブラウス姿になっただけで、何も変わっていない。
自分がよく見ずにふくよかだと誤認していただけだ。
華奢な手足に、頼りなさげな細いうなじも、小さな肩も全て視覚に入っていたはずだ。
騎士を目指すものとして体格を見誤るなどあってはならない。
(俺にはエレナ様を見て胸を高鳴らせる資格なんてない。それに……)
講堂で、ついエレナに見惚れてしまったのをスピカの勝ち誇った顔を思い出して、オストは深呼吸する。
「オスト様は幼い頃から訓練を重ねてらしたのね」
エレナはそういってオストの手を労るように握り直すと、小さな手が離れていく。
「栄養をとり休息をしっかりとるのも訓練のうちですから、是非召し上がって下さいね」
(──っ! 意識するな! 俺には好きな女がいるだろ!)
スピカを見つけたエレナが嬉しそうに駆け寄るのを、オストはただ見つめるしかできなかった。
「やっぱり王太子様のご婚約者様ともなると、そこらのご令嬢とは格が違うよな」
「俺たちの訓練なんて興味ないくせに場所ばっかとって邪魔しかしてない女達と一緒にするなんて失礼だろ」
周りの男達は平然と手のひらを返して、手渡された焼き菓子を頬張る。
疲れた体に焼き菓子の甘さが染み渡る。ドライフルーツやナッツの歯応えは食べ応えがあった。
「だから言ってたじゃない! エレナ様は芯が強くてご自身の信念をしっかりと待ってらっしゃるんだから」
男達の声に、スピカがピンクの髪を揺らしてここぞとばかりに主張する。
将来を約束された少尉に夢中になった令嬢たちが訓練もろくに見ずに場所取りで争っているなか、凛とした立ち姿のまま訓練を見学していたエレナは、たった一度の来訪で騎士を目指す青年達の心を掴んでいた。
皆思い思いに称賛する。
「エレナ様、マジで女神様だった」
「でしょ? トワイン侯爵領だと、お祭りで領地の子供たちにお菓子を配る時にいい子にしてると、女神様の格好をしたエレナ様が頭を撫でてくれたり、抱きしめてくれるらしいわ」
スピカの発言に想像力のたくましい青年たちはごくりと唾を飲む。
周りの評価に上機嫌のスピカをオストは目を細めた。
「俺もスピカと一緒に、女神様をお護りする騎士になりたいな」
「オストにも、ようやくエレナ様の素晴らしさがやっと伝わったわ!」
ポツリとこぼしたオストの呟きに周りの青年達は頷き合い、スピカはオストの手を握りしめた。
オストはエレナに手を握られた時よりも心臓が早鐘を打つのを感じながら、女神の護衛になる決意を固めた。
──オストのスピカへの想いが届くのはしばらく先の話で、オスト達が隣国との争いで活躍するのはまた別の話だ。
というのは建前で、領地を持たない貴族であるグルアジ家は、跡継ぎが騎士にならなければ貴族の地位を維持できない。
小さな頃から騎士になるためにと親から厳しく躾けられたオストにとって、手のひらのマメが潰れて血が滲んでも父との訓練からは逃げられず、棒剣を握り、吐くほどに追い詰められた日々は、思い出したくもない記憶だ。
それでも父に連れていってもらった王宮の訓練場で見た騎士達に憧れを抱き、自分も必ずや王宮に出仕し歳の近い王太子の剣となり盾となる決意を幼いながらに固めていた。
だというのに。
オストの忠誠を示すべき王太子やその婚約者は「無能で不能な感情のない、見た目だけの傀儡」だとか、「癇癪持ちの愚鈍な小太りの醜女」だと噂されている。
今の王室は市井の人々にとって尊敬の対象ではなく嘲笑の対象だ。
(俺が辛い日々を過ごしていたのに、あいつらは周りに甘やかされて育ったに違いない)
オストは王立学園に通い始める前に、騎士への憧れも王室への忠誠心も失っていた。
残っていたのは自分が男爵位を継ぐための打算だけだった。
***
「講堂で隣にお座りいただいているのに、エレナ様の素晴らしさがわからないなんて信じらんない! エレナ様はわたしみたいな庶民を友達にしてくださるのよ? エレナ様はこの世に舞い降りた女神なんだから!」
ピンク色の髪の毛を揺らしながらオストを睨む少女の文句は、正直聞き飽きた。
目の前の少女は嫌味を言われた自分を庇ってくださったとかで、王太子の婚約者に心酔している。
癇癪持ちとまではいかなくとも、貞淑さを求められる貴族女性ではあり得ないほどの気の強さは、周りのご令嬢から距離を置かれているのにも気がつけないほどに。
「スピカみたいな庶民しか友人になってもらえないからだろ」
言い返されることをわかっていても、つい構ってしまう。
「そんな事ないわよ! だってほらシーワード公爵家のお姫様とも仲良くされてるもん」
「それはシーワード公爵令嬢がトワイン侯爵家のご嫡男様のご友人だからだろ」
「……そうかもしれないけど、でも、噂と違って愚鈍でも醜女でもなかったじゃない! オストだって、エレナ様のこと可愛いって思うでしょ? 王太子様がご寵愛されてるんだから」
「スピカが言うみたいにご寵愛してるんだとしたら、王太子様は見る目がないんだな」
確かに才女ではあったし、醜女というほどではなかった。どちらかというと顔立ちは可愛いのかもしれない。
王立学園内ではあからさまに嘲笑する者はいない。
だが気が強く、背が低いふくよかな少女を王太子が寵愛しているとは思えないし、ましてや女神様だとは到底思えなかった。
(昨日までは、そう思っていたのに──)
「オスト様も、おひとつどうぞ」
エメラルドのようにキラキラと輝く瞳がオストをじっと見上げている。
「エッエレナ様は、俺なんかのことご存知なんですか……?」
「ふふっ。何をおっしゃるの? いつも講堂ではお隣に座ってらっしゃるじゃない」
オストは上擦った声しかでないのを乾燥した喉のせいにして、ごくりと唾を飲む。もちろんちっとも潤わない。
汗と土埃で汚れたオストにエレナは嫌な顔一つせずに近寄ると焼き菓子を差し出す。小さな手がオストの手を握り、紙に包まれた焼き菓子を置く。
ふわりと香る花のような甘い匂いは焼き菓子の匂いじゃない。
エレナが笑うだけで、周りに花が咲いたかのような錯覚を起こす。
オストの心臓は早鐘を打つ。
久しぶりに王立学園に現れた王太子の婚約者は、重いケープを脱ぎブラウス姿になっただけで、何も変わっていない。
自分がよく見ずにふくよかだと誤認していただけだ。
華奢な手足に、頼りなさげな細いうなじも、小さな肩も全て視覚に入っていたはずだ。
騎士を目指すものとして体格を見誤るなどあってはならない。
(俺にはエレナ様を見て胸を高鳴らせる資格なんてない。それに……)
講堂で、ついエレナに見惚れてしまったのをスピカの勝ち誇った顔を思い出して、オストは深呼吸する。
「オスト様は幼い頃から訓練を重ねてらしたのね」
エレナはそういってオストの手を労るように握り直すと、小さな手が離れていく。
「栄養をとり休息をしっかりとるのも訓練のうちですから、是非召し上がって下さいね」
(──っ! 意識するな! 俺には好きな女がいるだろ!)
スピカを見つけたエレナが嬉しそうに駆け寄るのを、オストはただ見つめるしかできなかった。
「やっぱり王太子様のご婚約者様ともなると、そこらのご令嬢とは格が違うよな」
「俺たちの訓練なんて興味ないくせに場所ばっかとって邪魔しかしてない女達と一緒にするなんて失礼だろ」
周りの男達は平然と手のひらを返して、手渡された焼き菓子を頬張る。
疲れた体に焼き菓子の甘さが染み渡る。ドライフルーツやナッツの歯応えは食べ応えがあった。
「だから言ってたじゃない! エレナ様は芯が強くてご自身の信念をしっかりと待ってらっしゃるんだから」
男達の声に、スピカがピンクの髪を揺らしてここぞとばかりに主張する。
将来を約束された少尉に夢中になった令嬢たちが訓練もろくに見ずに場所取りで争っているなか、凛とした立ち姿のまま訓練を見学していたエレナは、たった一度の来訪で騎士を目指す青年達の心を掴んでいた。
皆思い思いに称賛する。
「エレナ様、マジで女神様だった」
「でしょ? トワイン侯爵領だと、お祭りで領地の子供たちにお菓子を配る時にいい子にしてると、女神様の格好をしたエレナ様が頭を撫でてくれたり、抱きしめてくれるらしいわ」
スピカの発言に想像力のたくましい青年たちはごくりと唾を飲む。
周りの評価に上機嫌のスピカをオストは目を細めた。
「俺もスピカと一緒に、女神様をお護りする騎士になりたいな」
「オストにも、ようやくエレナ様の素晴らしさがやっと伝わったわ!」
ポツリとこぼしたオストの呟きに周りの青年達は頷き合い、スピカはオストの手を握りしめた。
オストはエレナに手を握られた時よりも心臓が早鐘を打つのを感じながら、女神の護衛になる決意を固めた。
──オストのスピカへの想いが届くのはしばらく先の話で、オスト達が隣国との争いで活躍するのはまた別の話だ。
17
あなたにおすすめの小説
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
【完結】第一王子の婚約者になりましたが、妃になるにはまだまだ先がみえません!
風見ゆうみ
恋愛
「王族に嫁いだ者は、夫を二人もつ事を義務化とする」
第二王子の婚約者である私の親友に恋をした第三王子のワガママなお願いを無効にするまでのもう一人の夫候補として思い浮かんだのは、私に思いを寄せてくれていた次期公爵。
夫候補をお願いしたことにより第一王子だけでなく次期公爵からも溺愛される事に?!
彼らを好きな令嬢やお姫様達ともひと悶着ありですが、親友と一緒に頑張ります!
/「小説家になろう」で完結済みです。本作からお読みいただいてもわかるようにしておりますが、拙作の「身を引いたつもりが逆効果でした」の続編になります。
基本はヒロインが王子と次期公爵から溺愛される三角関係メインの甘めな話です。揺れるヒロインが苦手な方は、ご遠慮下さい。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる