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13 追い掛けて来た王子様①
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私は朝食の後は図書館へ向かい、この国の貴族文化についての勉強をした。
とは言っても、専門書を何冊か一度読んだだけですんなり理解出来るから、この身体は既に学習して会得している知識だからかもしれない。
私は朝食後は腹ごなしの散歩と言って、デストレ城の中を探索をしていた。堅固なデストレの城塞は巨大で、そのすべて巡るには、かなりの時間を要すると思う。
今朝は城門のあたりで何やら騒ぎがあったようで、ざわざわと騒がしく、城壁に居た私はすき間から顔を覗かせ何気なく見ると、そこには見覚えのあるまばゆい金色が見えた。
え……あれって、もしかして、リアム殿下ではない?
邪魔者の婚約者と婚約破棄して、ようやく好きな女性と結ばれることが出来るようになった彼が、どうして……こんな王都から遠い辺境のデストレに居るの?
リアム殿下はヴィクトルと話をして、やがて諦めたのか、臣下数人を連れて引き下がって行った。
その日の夕食時にも、ヴィクトルはいつも通りで私に誰が来たとか、何も言わなかった。
彼の態度を見るに……もしかしたら、リアム殿下は私がここに来てから、会いに何度も来ているかもしれない。
元婚約者の私に、会いに来たのは……どうして?
リアム殿下は、明確に婚約破棄を言い渡したはずなのに。
うーん……婚約破棄したものの、やっぱり君が好きパターン? 後になって、後悔したとか……。
けど、もしそうならば、ヴィクトルが私を助け抗議したあの時に、それを種明かしされてないとおかしいよね。
だって、私はデストレ辺境伯ヴィクトルの未来の結婚相手としてここに来ている訳で、それを理解しているならば強硬に止めるはずだもの。
メイド長テレーズにヴィクトルから聞いている振りをして、それとなく確認すれば、どうやらリアム殿下は父王の陛下からも、色々と勝手をしてと怒られているらしい。
だから、ヴィクトルは仕えるべき王族と言えど、あんな風に追い返していたんだ。納得。
単に婚約破棄されて可哀想だった私を助けてくれたヴィクトルに対し、私に会わせろと何度も何度も迫っているらしい。
なんなの……自分が私に一方的に婚約破棄した癖に、行動が一致しない。
けど、プライドの高そうな王子様があんな風に門前払いされてしまえば、もう帰ったよね……きっと。
それからまた数日して、テレーズからデストレ城内に、小さな花畑があると聞いて、私はそこへと遊びに行く事にした。
なんでも、その花畑は山の中にあるものの、切り立った山の中にあって、進入路が何処にもないから、外だけど安全なのだ。
「……わー! すっごく、綺麗!」
色とりどりの花畑は自然の産物のはずなのに、まるで庭師に計算されたような配置で咲いていた。
城塞都市デストレに慣れてきた私は、腹ごなしのための散歩は割と自由にさせて貰っていて、その日だって場所を聞いて一人で到着し花畑に夢中になっていた。
……誰かが近くに居ることになんて、まったく気が付かず。
「……レティシア」
その声を聞いて何気なく振り返り、私は驚きで目を見開いた。
とは言っても、専門書を何冊か一度読んだだけですんなり理解出来るから、この身体は既に学習して会得している知識だからかもしれない。
私は朝食後は腹ごなしの散歩と言って、デストレ城の中を探索をしていた。堅固なデストレの城塞は巨大で、そのすべて巡るには、かなりの時間を要すると思う。
今朝は城門のあたりで何やら騒ぎがあったようで、ざわざわと騒がしく、城壁に居た私はすき間から顔を覗かせ何気なく見ると、そこには見覚えのあるまばゆい金色が見えた。
え……あれって、もしかして、リアム殿下ではない?
邪魔者の婚約者と婚約破棄して、ようやく好きな女性と結ばれることが出来るようになった彼が、どうして……こんな王都から遠い辺境のデストレに居るの?
リアム殿下はヴィクトルと話をして、やがて諦めたのか、臣下数人を連れて引き下がって行った。
その日の夕食時にも、ヴィクトルはいつも通りで私に誰が来たとか、何も言わなかった。
彼の態度を見るに……もしかしたら、リアム殿下は私がここに来てから、会いに何度も来ているかもしれない。
元婚約者の私に、会いに来たのは……どうして?
リアム殿下は、明確に婚約破棄を言い渡したはずなのに。
うーん……婚約破棄したものの、やっぱり君が好きパターン? 後になって、後悔したとか……。
けど、もしそうならば、ヴィクトルが私を助け抗議したあの時に、それを種明かしされてないとおかしいよね。
だって、私はデストレ辺境伯ヴィクトルの未来の結婚相手としてここに来ている訳で、それを理解しているならば強硬に止めるはずだもの。
メイド長テレーズにヴィクトルから聞いている振りをして、それとなく確認すれば、どうやらリアム殿下は父王の陛下からも、色々と勝手をしてと怒られているらしい。
だから、ヴィクトルは仕えるべき王族と言えど、あんな風に追い返していたんだ。納得。
単に婚約破棄されて可哀想だった私を助けてくれたヴィクトルに対し、私に会わせろと何度も何度も迫っているらしい。
なんなの……自分が私に一方的に婚約破棄した癖に、行動が一致しない。
けど、プライドの高そうな王子様があんな風に門前払いされてしまえば、もう帰ったよね……きっと。
それからまた数日して、テレーズからデストレ城内に、小さな花畑があると聞いて、私はそこへと遊びに行く事にした。
なんでも、その花畑は山の中にあるものの、切り立った山の中にあって、進入路が何処にもないから、外だけど安全なのだ。
「……わー! すっごく、綺麗!」
色とりどりの花畑は自然の産物のはずなのに、まるで庭師に計算されたような配置で咲いていた。
城塞都市デストレに慣れてきた私は、腹ごなしのための散歩は割と自由にさせて貰っていて、その日だって場所を聞いて一人で到着し花畑に夢中になっていた。
……誰かが近くに居ることになんて、まったく気が付かず。
「……レティシア」
その声を聞いて何気なく振り返り、私は驚きで目を見開いた。
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